星わたりの妖精

くみちよ

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君を探して

君を探して

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「そして、2人はいつまでも、幸せに暮らしましたとさ」

アンソニーは、読み終えた絵本を、パタンと閉じました。

広いベッドに並んだ子供達は、良い子にすやすやと眠っています。

みんな大切な、アンソニーの家族です。
この星船アンソニーのふねの仲間です。

可愛い寝顔を見て微笑んだ後、アンソニーは1人、ベッドを抜け出しました。

そして、丸い窓の近くに置かれた椅子に、そっと腰掛けます。

「マリア、覚えているかい?君の最初のねがいごとを」

窓辺で頬杖をつき、アンソニーは輝く星々を見つめます。

「僕は、まだそれを叶えられていないんだ」

アンソニーは、すっかり凛々しい青年になりました。

手は骨ばっているし、背は高くなったし、足は長いし、声も低くなりました。

顔はとても綺麗で、少し女の人っぽいけれど、もう立派な男の人です。

「必ず、迎えに行くからね」

この広い宇宙のどこかに、彼女を探して。
そして、あの時起きた事の意味を、この宇宙の謎の答えを探して。

今日も星船は、宇宙を走ります。



アンソニーの冒険は、まだ、始まったばかりです。

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