少年館

ジョセフとアドン少佐の2人の生活6

　「もし、そう言った事実があれば問題にするぞ？わかったな。また近いうちに来る」

 そう言うとアドン少佐は待たせてあった外の黒塗りの車に乗り込んだ。

　「アドン様、またのご来館お待ちしております」

 アドン少佐を見送った支配人らは建物の中に入るやいなやアドンについて不愉快さを露わにし始めた。

　「なんだあの青二才のガキは。少佐ごときの分際でここの利用者は少将までのクラスの人間も利用しているんだぞ！！あの青二才めが！舐めた真似を抜かしやがって。おい！あの青二才の相手をしたガキは二階の部屋にいるのか？」

  支配人は部下にそう聞くとさっきまでの優しそうな紳士の顔とは真逆の鬼のような形相で袖服のボタンをはずして袖をまくりあげながらジョセフ少年の部屋へと向かった。

　「おい！ここの王様だ！！開けるぞ？」

 支配人は自らを支配者のような言い方でジョセフの部屋のドアを開けて中に入った。

　「あ、マリオット様。僕一生懸命頑張りました。凄い相手が褒めてくれて・・僕この仕事を頑張っていきたいと思います。ここに来て良か・」

 目を輝かせながら話すジョセフにいきなりマリオット支配人は顔を思いっきり殴りとばした。