少年館

ジョセフとアドン少佐の2人の生活22

　「アドン少佐、そちらへお掛け下さい。」

 部屋に入ったアドンを椅子に座らせたあと医師は何やら机の上にあるカルテ類の書類を手に取り、そしてアドンの対面に座った。

　「アドン少佐・・今から話す事をよくお聞き下さい。」

 アドンは医師のその深刻な表情を見て、ジョセフの身に起きた事の深刻さを感じつつジョセフの身に最悪の事がおきるという心の覚悟も決めていた。

 医師は一呼吸おいた後アドンに言った。

　「これは犯罪です・・」

 医師の言葉から思わぬ事が告げられ、アドンは聞き返す。

　「犯罪？ジョセフは、弟は、犯罪に巻き込まれたのか？？それより弟は無事なんだろうな！！！」


    「落ち着いて下さい。先に言い忘れましたがジョセフ君の一命は奇跡的に助かりました。今はお薬で安静に寝ております。」