少年館

華岡光

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ジョセフとアドン少佐の2人の生活23

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 「ジョセフ君は激しい暴行を受けてます。おそらくあの傷痕だと数人から暴行を一方的に受けたか、あるいは大人から暴行を一方的に受けた可能性があります。ジョセフ君はまだ話せる状況ではないので、詳しい事はわかりかねます。しかし、当院に運び込まれた時の状況としては裏路地で倒れていたところを通りがかりの大人が見つけて、車で連れてきたという事を伺っております。」

 次に医師はレントゲン写真をアドンに見せた。

 「ご覧下さい。肋骨の骨が6本も折れています。一部は肺に刺さっておりました。緊急手術でなんとか一命を繋げてますが、まだ予断は許せない状況です。それと、腕の骨折、頭蓋骨にはひびが入り、顎の骨まで砕けてました。」

 医師からジョセフの容体の事を聞かされたアドンは余りの酷さに言葉を詰まらせていた。
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