少年館

華岡光

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ジョセフとアドン少佐の2人の生活52

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 「アドン少佐については軍籍剥奪はもちろんの事、捕らえた後軍事裁判にかけその後は刑務所に入ってもらう事になるだろう。そしてネミル大佐・・あなたにも当然に責任を取って貰う。

 ナチスドイツのフランス侵攻に備え、あなたには首都パリの防衛ではなく、ドイツとフランスの国境にある"マジノ線"の防衛指揮に就いてもらう。異論はないな?ネミル、お前と俺では階級は同じだが、ここでは俺の指揮に従わなければならない。パリ防衛隊最高指揮官のこのドゴールが命令をする。わかったか?」

 ドゴール大佐はネミル大佐にそう言うとタバコを取り出し火をつけた。

 「マジノ線だと・・俺は国防長官からこのパリ防衛指揮を任せられたはず、いくら部下の監督不行届だったとしてもマジノ線に飛ばすとは・・」

    「ネミル大佐。本来ならお前も軍法会議に処すところだぞ?俺が知らないとでも思ったのか?悪いが全て調べさせて貰ったよ。お前は軍人として、指導者として、誇りあるフランス軍人の風上にも置けぬほど資質もない。」

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