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1章◆王都スタルクリア
自活準備-1
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◆
玄関横にある階段――荷物に塞がれて昨夜は気付かなかった――から二階にあがり、踊り場を出てすぐの一室がタビトの部屋になった。夕方までかかってやっとベッドを発掘し、寝具を清潔なものに替え、小さな書き物台を使えるようにした。大方人が住める空間になり、やっと落ち着いたかと思ったら、次は隣の「ジグマルドの間」の整理を命じられた。
「元々裏通りに『ジグマルド古書堂』っていう古本屋があったんだけど、二年前に店主のお爺さんが隠居と同時に店を畳むことになってね。稀少な本をたくさん扱ってる店だったんだけど、吟味する時間がなかったから本棚ごと買い取らせてもらったんだ」
けれど二年経ってもほとんど目を通すことなく、ジグマルドの古書達は沈黙と埃のなか長いこと眠っていたらしい。
「そうだ、確か手前の方には子ども向けの絵本もあったはずだ。タビト、君、読み書きあんまりできないでしょう? この機会に時間を見つけて勉強していけばいいよ、やっぱり文字は読めた方が何かと便利だから」
――というイリスの提案もあり、「ジグマルドの間」の片付けをしつつ、現代アビニア文字の習得に励むというのが、タビトの今後の日課になった。
「……こうしてシンドラリアは、王子さまとむすばれ、お城で幸せに暮らしました。シンドラリアのいじわるな継母は首をきられて処刑され、腹違いの三人の姉たちは揃って足をきられましたとさ。めでたしめでたし」
タビトが最後の一文を読み上げながら頁を捲ると、黄色く変色した紙の中央に「おしまい」とだけ書かれている。
「……え、これで終わりなの……? 怖……」
呟きながら改めて表紙を確認する。題名は主人公の名前「シンドラリア」で、白いドレスに輝光水晶の靴を履いたアビニア人のお姫様が描かれていた。いかにも小さい女の子が喜びそうな、可愛らしい絵柄である。
「こんなもん子どもに読ませていいのか……? まあ、文章は分かりやすかったけど……」
絵本を閉じ、持っていた羽ペンと共に物書き台に置く。その隣には辞書と、この一週間で学んだ言葉を書き連ねたメモがあった。イリスからもらった反故紙を切って束ねたものだ。
自分で書き綴ったメモをぱらぱらと見返しながら物思いにふける。
この一週間、けっこう頑張った方だと思う。
元々店の看板や新聞の見出しくらいは読めていたけど、本――子ども向けの絵本ではあるが――を何冊も読めるようになるなんて、少し前なら想像もできなかった。ただいかんせん、内容が偏っている。ジグマルドにあった絵本は貧しい少女やお姫様が王子様と結ばれる物語が多く、タビトとしては少々物足りなかった。できれば少年、あるいは青年の手に汗握る冒険譚が読みたい。キャラバンにいた頃吟遊詩人に聴かせてもらった、旅人の話や世界の秘密の話でもいい。しかしまさか新しく自分好みの本を買ってくれ、などとイリスに頼める訳がない。それでなくともイリスには、奴隷の首輪の契約解除の方法を探る――なんて無法なことをさせてしまっているのだから。
――午後に本棚の整理をしながら、絵本以外で読めそうなものを探してみようか。
などと考えていると、窓の外でからんからん、と高らかな鐘の音が響いた。アビニア聖教会本部による、正午を告げる鐘だ。王都では朝昼晩と、一日三回決まった時刻に鐘が鳴る。
タビトは伸びを一つすると、部屋から出て階下に降りることにした。今日はイリスが家にいるから、昼食を作りがてら料理を教えてもらうことになっていた。
「先生、今日は何をー……あれ」
キッチンには誰もいなかった。代わりに勝手口のドアが半開きになっている。その奥からかすかに人の話し声のようなものが聞こえたので、何とはなしに小さな階段を折り、外履き用のサンダルを履いて外に出る。
「言われなくても分かってるよ。……ほら、いい子いい子」
四方を住居に囲まれた小さな庭の芝生の上で、イリスが一人座り込んでいた。姿が見えない誰かと話している。
「先生?」
不審に思い背後から覗き込むと、すぐにその正体が姿を現せた。
「わんっ!」
「ああ、タビト。お疲れさま」
太った犬がイリスの膝の上で、嬉しそうに尻尾を振っていた。顔と胸のあたりの毛色が白で、他の部分はリウルが焼いたトーストのようなこがね色だ。足が短く寸胴なことも相まって、横に伸ばした長方形の角パンが動いているようにも見える。
「それ、犬……ですよね? オレが知ってるのよりなんというか、だいぶ……呑気な体してますけど」
「わんっ!」
自分が言われていることが分かっているのか、角パン似の犬が元気よく返事をする。
「まあ、野犬ではこういう子はいないかもね。リウの家で飼ってる子なんだ。名前はアンコ」
「へぇ……、ってリウル先輩、いないですけど。こいつ預けてすぐ帰ったんですか?」
タビトが手を伸ばして首を掻いてやるのを、アンコはすんなりと受け入れた。そればかりかもっとこっちを掻け、とでも言うように首を捻る。警戒心の薄い、人懐っこい犬らしい。
「ううん、リウは来てないよ。アンコひとりで来た」
「えっ……ひとりで? 何しに?」
「さあ。元気にしてるかーって挨拶かな? このあたりが彼女の散歩コースに入ってるからたまに来てくれるんだよね。じゃあアンコ、うちで水飲んで行こうか」
「わんっ!」
わしゃわしゃとイリスに頭を撫でられ、アンコが嬉しそうに返事をする。そのまま二人と一匹でキッチンに向かって歩き出した時、イリスが思い出したように言う。
「そういえばリウ、明日あたりまた来てくれるって。今度は晩御飯作りに」
「えっ、ほんとですか! やったぁ――……」
と両手が上がりかけるものの、色々なことを思い出して声が萎む。
「どうしたのタビト。リウの晩御飯は絶品だよ」
「それは……そうだと思いますけど……あんな適当な感じで作ってた朝飯もすげえ美味かったし。でもオレ、リウル先輩に嫌われてるからなぁ……」
イリスに手を出す不遜なエロガキと判断され、二回も殴られた。一回目の時は不可抗力、二回目の時は下心はなかったとは言え、タビトがイリスに対して時折妙に「どきどき」してしまうのは事実なので、完全に潔白とも言い難い。
しかしイリスは何てことのないように笑った。
「リウはちょっと言葉は強いけど、面倒見のいい優しい子だよ。君のこともけっこう気に入ってると思う。君、食いっぷりが見てて気持ちいいから」
「そ、そうですかぁ……? そんなこと言われたの初めてですけど」
「ああそうだ、君、好きな食べ物ってある? 他にも苦手なものとか」
「美味いもんなら何でも好きですけど……強いて言うなら肉とか? 苦手なものは特にありません。あ、でもベニイロマダラヘビはあんまり」
タビトがぼそりと付け加えると、イリスがぷっと吹き出す。
「ふふ、そんなの誰も食材にしないから。捌ききる前に神経毒でやられちゃうよ」
「あ、そうですか……」
イリスは冗談と受け取ったらしいが、タビトは一人で暮らしていたころ、何度かベニイロマダラヘビを食べたことがあった。身がぼそぼそしていて不味い上に量も少なく、捌く時に手指が痺れて不便、という印象が強く、よほど腹が減っていない限り食べないようにしていたのだが、神経毒を持っていたのなら納得である。
しかしそんなことを言ってもまた笑われるだけだろう。タビトは口を噤み、イリスとアンコに続いてキッチンに上がった。
玄関横にある階段――荷物に塞がれて昨夜は気付かなかった――から二階にあがり、踊り場を出てすぐの一室がタビトの部屋になった。夕方までかかってやっとベッドを発掘し、寝具を清潔なものに替え、小さな書き物台を使えるようにした。大方人が住める空間になり、やっと落ち着いたかと思ったら、次は隣の「ジグマルドの間」の整理を命じられた。
「元々裏通りに『ジグマルド古書堂』っていう古本屋があったんだけど、二年前に店主のお爺さんが隠居と同時に店を畳むことになってね。稀少な本をたくさん扱ってる店だったんだけど、吟味する時間がなかったから本棚ごと買い取らせてもらったんだ」
けれど二年経ってもほとんど目を通すことなく、ジグマルドの古書達は沈黙と埃のなか長いこと眠っていたらしい。
「そうだ、確か手前の方には子ども向けの絵本もあったはずだ。タビト、君、読み書きあんまりできないでしょう? この機会に時間を見つけて勉強していけばいいよ、やっぱり文字は読めた方が何かと便利だから」
――というイリスの提案もあり、「ジグマルドの間」の片付けをしつつ、現代アビニア文字の習得に励むというのが、タビトの今後の日課になった。
「……こうしてシンドラリアは、王子さまとむすばれ、お城で幸せに暮らしました。シンドラリアのいじわるな継母は首をきられて処刑され、腹違いの三人の姉たちは揃って足をきられましたとさ。めでたしめでたし」
タビトが最後の一文を読み上げながら頁を捲ると、黄色く変色した紙の中央に「おしまい」とだけ書かれている。
「……え、これで終わりなの……? 怖……」
呟きながら改めて表紙を確認する。題名は主人公の名前「シンドラリア」で、白いドレスに輝光水晶の靴を履いたアビニア人のお姫様が描かれていた。いかにも小さい女の子が喜びそうな、可愛らしい絵柄である。
「こんなもん子どもに読ませていいのか……? まあ、文章は分かりやすかったけど……」
絵本を閉じ、持っていた羽ペンと共に物書き台に置く。その隣には辞書と、この一週間で学んだ言葉を書き連ねたメモがあった。イリスからもらった反故紙を切って束ねたものだ。
自分で書き綴ったメモをぱらぱらと見返しながら物思いにふける。
この一週間、けっこう頑張った方だと思う。
元々店の看板や新聞の見出しくらいは読めていたけど、本――子ども向けの絵本ではあるが――を何冊も読めるようになるなんて、少し前なら想像もできなかった。ただいかんせん、内容が偏っている。ジグマルドにあった絵本は貧しい少女やお姫様が王子様と結ばれる物語が多く、タビトとしては少々物足りなかった。できれば少年、あるいは青年の手に汗握る冒険譚が読みたい。キャラバンにいた頃吟遊詩人に聴かせてもらった、旅人の話や世界の秘密の話でもいい。しかしまさか新しく自分好みの本を買ってくれ、などとイリスに頼める訳がない。それでなくともイリスには、奴隷の首輪の契約解除の方法を探る――なんて無法なことをさせてしまっているのだから。
――午後に本棚の整理をしながら、絵本以外で読めそうなものを探してみようか。
などと考えていると、窓の外でからんからん、と高らかな鐘の音が響いた。アビニア聖教会本部による、正午を告げる鐘だ。王都では朝昼晩と、一日三回決まった時刻に鐘が鳴る。
タビトは伸びを一つすると、部屋から出て階下に降りることにした。今日はイリスが家にいるから、昼食を作りがてら料理を教えてもらうことになっていた。
「先生、今日は何をー……あれ」
キッチンには誰もいなかった。代わりに勝手口のドアが半開きになっている。その奥からかすかに人の話し声のようなものが聞こえたので、何とはなしに小さな階段を折り、外履き用のサンダルを履いて外に出る。
「言われなくても分かってるよ。……ほら、いい子いい子」
四方を住居に囲まれた小さな庭の芝生の上で、イリスが一人座り込んでいた。姿が見えない誰かと話している。
「先生?」
不審に思い背後から覗き込むと、すぐにその正体が姿を現せた。
「わんっ!」
「ああ、タビト。お疲れさま」
太った犬がイリスの膝の上で、嬉しそうに尻尾を振っていた。顔と胸のあたりの毛色が白で、他の部分はリウルが焼いたトーストのようなこがね色だ。足が短く寸胴なことも相まって、横に伸ばした長方形の角パンが動いているようにも見える。
「それ、犬……ですよね? オレが知ってるのよりなんというか、だいぶ……呑気な体してますけど」
「わんっ!」
自分が言われていることが分かっているのか、角パン似の犬が元気よく返事をする。
「まあ、野犬ではこういう子はいないかもね。リウの家で飼ってる子なんだ。名前はアンコ」
「へぇ……、ってリウル先輩、いないですけど。こいつ預けてすぐ帰ったんですか?」
タビトが手を伸ばして首を掻いてやるのを、アンコはすんなりと受け入れた。そればかりかもっとこっちを掻け、とでも言うように首を捻る。警戒心の薄い、人懐っこい犬らしい。
「ううん、リウは来てないよ。アンコひとりで来た」
「えっ……ひとりで? 何しに?」
「さあ。元気にしてるかーって挨拶かな? このあたりが彼女の散歩コースに入ってるからたまに来てくれるんだよね。じゃあアンコ、うちで水飲んで行こうか」
「わんっ!」
わしゃわしゃとイリスに頭を撫でられ、アンコが嬉しそうに返事をする。そのまま二人と一匹でキッチンに向かって歩き出した時、イリスが思い出したように言う。
「そういえばリウ、明日あたりまた来てくれるって。今度は晩御飯作りに」
「えっ、ほんとですか! やったぁ――……」
と両手が上がりかけるものの、色々なことを思い出して声が萎む。
「どうしたのタビト。リウの晩御飯は絶品だよ」
「それは……そうだと思いますけど……あんな適当な感じで作ってた朝飯もすげえ美味かったし。でもオレ、リウル先輩に嫌われてるからなぁ……」
イリスに手を出す不遜なエロガキと判断され、二回も殴られた。一回目の時は不可抗力、二回目の時は下心はなかったとは言え、タビトがイリスに対して時折妙に「どきどき」してしまうのは事実なので、完全に潔白とも言い難い。
しかしイリスは何てことのないように笑った。
「リウはちょっと言葉は強いけど、面倒見のいい優しい子だよ。君のこともけっこう気に入ってると思う。君、食いっぷりが見てて気持ちいいから」
「そ、そうですかぁ……? そんなこと言われたの初めてですけど」
「ああそうだ、君、好きな食べ物ってある? 他にも苦手なものとか」
「美味いもんなら何でも好きですけど……強いて言うなら肉とか? 苦手なものは特にありません。あ、でもベニイロマダラヘビはあんまり」
タビトがぼそりと付け加えると、イリスがぷっと吹き出す。
「ふふ、そんなの誰も食材にしないから。捌ききる前に神経毒でやられちゃうよ」
「あ、そうですか……」
イリスは冗談と受け取ったらしいが、タビトは一人で暮らしていたころ、何度かベニイロマダラヘビを食べたことがあった。身がぼそぼそしていて不味い上に量も少なく、捌く時に手指が痺れて不便、という印象が強く、よほど腹が減っていない限り食べないようにしていたのだが、神経毒を持っていたのなら納得である。
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