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第三章 出会い
2人の少女
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その日、リウは花の水やりついでに庭を散歩していると、見慣れない少女が2人いるのに気づいた。1人は長い髪を下の方で一つにまとめた、地味な少女。もう1人はメッシュの入った長い髪をそのまま伸ばし、服装までも何かキラキラしている派手な少女。二人の少女は口喧嘩をしていた。
「だから!この植物はとっちゃダメだって!怒られるよ!」
「えー、いいじゃん、ちょっとくらいさ~」
どうやら、庭にある、小さな黄色い花を欲しているようだ。
「そのお花が欲しいの?」
知らぬ間に言葉が口をついて出た。その声に少女たちはびくっと体を強ばらせこちらを振り向いた。
「りりり、リウ様…!申し訳ございません!ダメだと指摘したのですが…」
地味な方の少女が涙目になりながら謝る。
「私たちは城下の小さな薬屋の者でして…たまにお城にこうして薬を売りに来るんですが、今日は兄も一緒に行くと言って聞かなくて…」
恐らく、母の薬を売りに来てくれている人たちだろう。兄も、と言ったということはもう1人どこかにいるのだろうか。
「そのお花、欲しいならあげる」
「えっ、でも、そんな…!」
「いいよ、好きなだけ持っていって。何か包むものも用意してもらうね」
「まじで!?さすが姫様!!」
嬉しそうな顔をして派手な方の少女が花を採り始めた。リウは近くにいた兵に、何か花を入れられるものを彼女らに渡すよう伝え、しばらくその花を集める様子を眺めていた。
「そのお花、どうするの?」
気づけば声が発されていた。なんてことない質問だったのだが、派手な方の少女は目を輝かせた。
「これはな、俺の作る薬に混ぜるんだ!」
とても嬉しそうな表情で語る少女。そうか、確か薬売りなんだった。しかしこの少女、自分のことを、【俺】と言わなかったか。今までそんな人に出会ったことがなかったので、リウは少しだけ距離をとる。
「もうっ、兄さん!いい加減毒を作るのやめてったら!」
地味な方の少女が叫ぶ。…兄…?
「だって、この花は、このへんにはなかなかないんだぜ?それを今入れなくてどうするんだよ!」
「それ作ってどうする気?またマリアスおじさんに盛る気でしょ!?」
今この2人はなんて言ったのだろうか、兄?毒?情報が飛び交いすぎてリウは頭がパンクしそうだった。
「待って、喧嘩の前に、あなた達、自己紹介をしてくれない?」
思えばリウは、この人達の名前も知らない。そう提案すれば、地味な方の少女が口を開いた。
「も、申し訳ありません、リウ様…!私は薬売りのハチと申します。そしてこれが、」
言葉を紡ぎながら、派手な方の少女を指さす。
「兄の、ナナです」
「だから!この植物はとっちゃダメだって!怒られるよ!」
「えー、いいじゃん、ちょっとくらいさ~」
どうやら、庭にある、小さな黄色い花を欲しているようだ。
「そのお花が欲しいの?」
知らぬ間に言葉が口をついて出た。その声に少女たちはびくっと体を強ばらせこちらを振り向いた。
「りりり、リウ様…!申し訳ございません!ダメだと指摘したのですが…」
地味な方の少女が涙目になりながら謝る。
「私たちは城下の小さな薬屋の者でして…たまにお城にこうして薬を売りに来るんですが、今日は兄も一緒に行くと言って聞かなくて…」
恐らく、母の薬を売りに来てくれている人たちだろう。兄も、と言ったということはもう1人どこかにいるのだろうか。
「そのお花、欲しいならあげる」
「えっ、でも、そんな…!」
「いいよ、好きなだけ持っていって。何か包むものも用意してもらうね」
「まじで!?さすが姫様!!」
嬉しそうな顔をして派手な方の少女が花を採り始めた。リウは近くにいた兵に、何か花を入れられるものを彼女らに渡すよう伝え、しばらくその花を集める様子を眺めていた。
「そのお花、どうするの?」
気づけば声が発されていた。なんてことない質問だったのだが、派手な方の少女は目を輝かせた。
「これはな、俺の作る薬に混ぜるんだ!」
とても嬉しそうな表情で語る少女。そうか、確か薬売りなんだった。しかしこの少女、自分のことを、【俺】と言わなかったか。今までそんな人に出会ったことがなかったので、リウは少しだけ距離をとる。
「もうっ、兄さん!いい加減毒を作るのやめてったら!」
地味な方の少女が叫ぶ。…兄…?
「だって、この花は、このへんにはなかなかないんだぜ?それを今入れなくてどうするんだよ!」
「それ作ってどうする気?またマリアスおじさんに盛る気でしょ!?」
今この2人はなんて言ったのだろうか、兄?毒?情報が飛び交いすぎてリウは頭がパンクしそうだった。
「待って、喧嘩の前に、あなた達、自己紹介をしてくれない?」
思えばリウは、この人達の名前も知らない。そう提案すれば、地味な方の少女が口を開いた。
「も、申し訳ありません、リウ様…!私は薬売りのハチと申します。そしてこれが、」
言葉を紡ぎながら、派手な方の少女を指さす。
「兄の、ナナです」
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