25 / 118
怒りの理由
しおりを挟む
そして、夜を迎えた。日中はなんだかんだとすることなあるので。話すチャンスとしては、この時間が一番だ。邪魔も入らないし。
部屋で一人座って考える。昼寝はたっぷりしたから目はぱっちりだ。今日解決しておきたい。
朝のことを思い出す。……結構なことしちゃったしなあ。ユリウス殿下びっくりしてたし。
あれからユリウス殿下に会うこともなければ、部屋に来ることもなかった。つまり、まだ私は避けられているということだ。
「どんな顔して会えば……」
ーー殿下のベッドで待ってたらいいんじゃない?
クリスの言葉を思い出し、ぶんぶんと首を振る。そんな大胆なことできるわけ……!
いやまあ、確かにそれが一番手っ取り早いけどね?でも私知識として知ってるだけで、あっちの世界でも経験ないから!恥ずかしいし、普通に無理だから!
ユリウス殿下の部屋につながる扉をそっと開ける。殿下はまだ戻っていない。
ちらっとベッドを見る。
いやいやいや、無理!っていうか殿下のいない時に勝手に部屋に入るってアウトでしょ!
戻ろう。戻って寝よう。話すチャスは明日からでもきっとあるだろうし。
そう思って、自分の部屋へと戻ろうとした時だった。扉が開いた。もちろん、開けたのはユリウス殿下。
ぎゃあぁぁぁ!帰って来ちゃった!
殿下は勝手に部屋にいる私を驚いたように見つめていた。
「も、申し訳ありません!悪いことはしておりません!本当に!すみません!」
挙動不審になっていたと思う。慌てて部屋へ戻り、扉を閉めた。心臓がバクバクしている。床に座り込んだ。
タイミング悪過ぎでしょ……。
扉にもたれかかって息を吐く。すると、途端に壁がなくなった。というか、扉が開き、完全に油断していた私は後ろへ倒れた。
「わぁ……!」
覚悟していた衝撃ではなかった。何か温かいものに包まれていた。
「びっくりした……」
耳元でユリウス殿下の声が聞こえた。どうやら咄嗟に受け止めてくれたようだ。
まさか殿下の方から来ると思っていなかった。心臓がまたバクバクなる。何を言っていいか分からなかったし、顔が見れなかった。
「朝に一回」
そのままの体勢で殿下が喋る。すぐ耳元なので、とてもくすぐったい気分だ。
「ついさっき、二回目」
なんのカウントだろう。
「たった今で三回目」
ユリウス殿下はふっと笑った。耳に息がかかってゾワッとなった。
「君には驚かされてばかりだよ、エレナ」
「申し訳ございません……」
本当に。どれも全面的に私が悪いだろう。
「……怒ってられますか?」
少しの沈黙ののち「うん」と。不安定な体勢を整え、床に座り直すと、ユリウス殿下もそのまま座り直した。結果的に、私はユリウス殿下の足の間に座っているような体勢に。
「かなり怒っているよ」
「……そうですよね」
「何でか分かる?」
「分かっていたらすぐに謝っております」
堂々と分からないと言う。だって分かんないもん!
「どうして僕の部屋に?」
言葉に詰まる。どうしてと言ったらいいのだろうか。
いや、こうなったらもう取り繕う理由なんてない。全部話してしまおう。ちゃんと話をしないと、ぎこちないままなんて嫌だもん。
「殿下とお話がしたくて……クリスが言ったのです。夜にベッドで待ってたら?と」
返事がなかった。
「殿下?」
「あ、いや、ごめん、驚いて」
どうやら絶句していたようだ。
「それさ、意味分かって言ってる?」
「ええ、まあ。さすがに出来ませんけどね」
「うん、それはよかった……」
あれ、よかったんだ。なんだ、私がベッドで待ってても嬉しくないんじゃん。
やっぱりしなくてよかった。もっと怒らせるところだったかもしれない。
「今朝のあれは何?」
何?何と聞かれても……嫉妬ですとは言えない。いや、言うつもりはあるけど、恥ずかしい。
「……いえ、ついカッとなってしまって。お仕事の邪魔をしてすみません」
もごもごとそう言う。これ以上突っ込まれたら困る。話題を変えなければ!
「殿下はどうして怒っているんですか?私、考えたんですがぜんぜん分かりません」
いざ話をしてみれば全然気まずくない。あんなに悩んでいたのに、すらすらと言葉が出た。
「……僕、ラインハルト・フェルマーに関わるなって伝言残したよね?」
「ええ、聞きました」
「なぜ守らなかったの?」
いや、確かに聞いたけど。でも私が殿下の言い付け守らないなんて別にいつものことじゃん。
「君は僕のものだ」
低い声だった。
「それなのに側に男は置くし、同じ部屋で一晩過ごすし、僕の言葉を聞かず、知らない男と仲良さそうに……」
な、なんか雲行きが……。
「こんなに想っても君には伝わらないんだね」
殿下の手が首に触れた。すごく嫌な感じがした。ただ触れているだけなのに息苦しかった。これが本能というものだろうか。
殿下がこの手に少し力を入れるだけで私は死んでしまうだろう。
心の中で溜息をつく。ユリウス殿下ってヤンデレ属性なの?なんか魔法の属性が闇ってだけでそれっぽい気がするけど。
「僕は君に全てを捧げているよ、エレナ。君は何をくれた?」
……うん、確かに。そう言われたらそうだ。考えると私は与えられるものだけを受け取って、何も返していない気がする。
どうやって切り抜けようか、とか、抵抗したら勝てるかな、と考えたが、なんだかどうでもよくなった。どうせ殿下がその気になれば私なんか一瞬で死ぬ。
私は体の力を抜いて、殿下にもたれかかった。殿下は今、どんな顔をしているのだろうか。
「……では、命を。一緒に死にましょうか、ユリウス殿下」
後ろで息を飲む気配がした。私は殿下の予想と違う反応をしたのだろう。
ここで死ぬのは未練が残るけど、それでも殿下と二人で死ぬならそれもいいなと思った。気持ちを自覚した途端、一緒に死ぬなんて、クリスはなんて言うか分からないけど。
「誰かの為に命は差し出しても、共に死ぬのは意味がないと思っておりました。だけど、殿下となら一緒がいい。置いて逝かれるのも、一人で逝くのも嫌」
とんでもないわがままだなと自分で思う。私も実はヤンデレ属性を持っているのかもしれない。
「殿下と一緒なら私は幸せですよ。共に逝きましょうか」
私の言葉に、首にあった手がゆっくりと下がった。どうも、今ここで殺される心配はなさそうだ。
死んでもいいと言いながらも緊張していたようだ。冷や汗が出ていることに気が付いた。
「ごめん」と小さな声が耳元で聞こえた。
部屋で一人座って考える。昼寝はたっぷりしたから目はぱっちりだ。今日解決しておきたい。
朝のことを思い出す。……結構なことしちゃったしなあ。ユリウス殿下びっくりしてたし。
あれからユリウス殿下に会うこともなければ、部屋に来ることもなかった。つまり、まだ私は避けられているということだ。
「どんな顔して会えば……」
ーー殿下のベッドで待ってたらいいんじゃない?
クリスの言葉を思い出し、ぶんぶんと首を振る。そんな大胆なことできるわけ……!
いやまあ、確かにそれが一番手っ取り早いけどね?でも私知識として知ってるだけで、あっちの世界でも経験ないから!恥ずかしいし、普通に無理だから!
ユリウス殿下の部屋につながる扉をそっと開ける。殿下はまだ戻っていない。
ちらっとベッドを見る。
いやいやいや、無理!っていうか殿下のいない時に勝手に部屋に入るってアウトでしょ!
戻ろう。戻って寝よう。話すチャスは明日からでもきっとあるだろうし。
そう思って、自分の部屋へと戻ろうとした時だった。扉が開いた。もちろん、開けたのはユリウス殿下。
ぎゃあぁぁぁ!帰って来ちゃった!
殿下は勝手に部屋にいる私を驚いたように見つめていた。
「も、申し訳ありません!悪いことはしておりません!本当に!すみません!」
挙動不審になっていたと思う。慌てて部屋へ戻り、扉を閉めた。心臓がバクバクしている。床に座り込んだ。
タイミング悪過ぎでしょ……。
扉にもたれかかって息を吐く。すると、途端に壁がなくなった。というか、扉が開き、完全に油断していた私は後ろへ倒れた。
「わぁ……!」
覚悟していた衝撃ではなかった。何か温かいものに包まれていた。
「びっくりした……」
耳元でユリウス殿下の声が聞こえた。どうやら咄嗟に受け止めてくれたようだ。
まさか殿下の方から来ると思っていなかった。心臓がまたバクバクなる。何を言っていいか分からなかったし、顔が見れなかった。
「朝に一回」
そのままの体勢で殿下が喋る。すぐ耳元なので、とてもくすぐったい気分だ。
「ついさっき、二回目」
なんのカウントだろう。
「たった今で三回目」
ユリウス殿下はふっと笑った。耳に息がかかってゾワッとなった。
「君には驚かされてばかりだよ、エレナ」
「申し訳ございません……」
本当に。どれも全面的に私が悪いだろう。
「……怒ってられますか?」
少しの沈黙ののち「うん」と。不安定な体勢を整え、床に座り直すと、ユリウス殿下もそのまま座り直した。結果的に、私はユリウス殿下の足の間に座っているような体勢に。
「かなり怒っているよ」
「……そうですよね」
「何でか分かる?」
「分かっていたらすぐに謝っております」
堂々と分からないと言う。だって分かんないもん!
「どうして僕の部屋に?」
言葉に詰まる。どうしてと言ったらいいのだろうか。
いや、こうなったらもう取り繕う理由なんてない。全部話してしまおう。ちゃんと話をしないと、ぎこちないままなんて嫌だもん。
「殿下とお話がしたくて……クリスが言ったのです。夜にベッドで待ってたら?と」
返事がなかった。
「殿下?」
「あ、いや、ごめん、驚いて」
どうやら絶句していたようだ。
「それさ、意味分かって言ってる?」
「ええ、まあ。さすがに出来ませんけどね」
「うん、それはよかった……」
あれ、よかったんだ。なんだ、私がベッドで待ってても嬉しくないんじゃん。
やっぱりしなくてよかった。もっと怒らせるところだったかもしれない。
「今朝のあれは何?」
何?何と聞かれても……嫉妬ですとは言えない。いや、言うつもりはあるけど、恥ずかしい。
「……いえ、ついカッとなってしまって。お仕事の邪魔をしてすみません」
もごもごとそう言う。これ以上突っ込まれたら困る。話題を変えなければ!
「殿下はどうして怒っているんですか?私、考えたんですがぜんぜん分かりません」
いざ話をしてみれば全然気まずくない。あんなに悩んでいたのに、すらすらと言葉が出た。
「……僕、ラインハルト・フェルマーに関わるなって伝言残したよね?」
「ええ、聞きました」
「なぜ守らなかったの?」
いや、確かに聞いたけど。でも私が殿下の言い付け守らないなんて別にいつものことじゃん。
「君は僕のものだ」
低い声だった。
「それなのに側に男は置くし、同じ部屋で一晩過ごすし、僕の言葉を聞かず、知らない男と仲良さそうに……」
な、なんか雲行きが……。
「こんなに想っても君には伝わらないんだね」
殿下の手が首に触れた。すごく嫌な感じがした。ただ触れているだけなのに息苦しかった。これが本能というものだろうか。
殿下がこの手に少し力を入れるだけで私は死んでしまうだろう。
心の中で溜息をつく。ユリウス殿下ってヤンデレ属性なの?なんか魔法の属性が闇ってだけでそれっぽい気がするけど。
「僕は君に全てを捧げているよ、エレナ。君は何をくれた?」
……うん、確かに。そう言われたらそうだ。考えると私は与えられるものだけを受け取って、何も返していない気がする。
どうやって切り抜けようか、とか、抵抗したら勝てるかな、と考えたが、なんだかどうでもよくなった。どうせ殿下がその気になれば私なんか一瞬で死ぬ。
私は体の力を抜いて、殿下にもたれかかった。殿下は今、どんな顔をしているのだろうか。
「……では、命を。一緒に死にましょうか、ユリウス殿下」
後ろで息を飲む気配がした。私は殿下の予想と違う反応をしたのだろう。
ここで死ぬのは未練が残るけど、それでも殿下と二人で死ぬならそれもいいなと思った。気持ちを自覚した途端、一緒に死ぬなんて、クリスはなんて言うか分からないけど。
「誰かの為に命は差し出しても、共に死ぬのは意味がないと思っておりました。だけど、殿下となら一緒がいい。置いて逝かれるのも、一人で逝くのも嫌」
とんでもないわがままだなと自分で思う。私も実はヤンデレ属性を持っているのかもしれない。
「殿下と一緒なら私は幸せですよ。共に逝きましょうか」
私の言葉に、首にあった手がゆっくりと下がった。どうも、今ここで殺される心配はなさそうだ。
死んでもいいと言いながらも緊張していたようだ。冷や汗が出ていることに気が付いた。
「ごめん」と小さな声が耳元で聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
海に捨てられた王女と恋をしたい竜王
しましまにゃんこ
恋愛
神とも崇められる最強種である竜人族の竜王フィリクス。彼の悩みはただ一つ。いまだ運命の番が現れないこと。可愛いうさぎ獣人の番といちゃいちゃ過ごすかつての冷徹眼鏡宰相を、涙目でじっとりと羨む日々を送っていた。
雷鳴轟く嵐の夜、遂に彼の耳に長年探し求めていた番の声が届く。夢にまで待ち望んだ愛する番が呼ぶ声。だがそれは、今にも失われそうなほど弱々しい声だった。
そのころ、弱小国の宿命として大国ドラードの老王に召し上げられるはずだったアスタリアの王女アイリスは、美しすぎるゆえに老王の寵愛を受けることを恐れた者たちの手によって、豪華な花嫁衣装に身を包んだまま、頼りない小舟に乗せられ、海の上を彷徨っていた。
必死に抗うものの、力尽き、海底へと沈んでいくアイリス。
(お父様、お母様、役立たずの娘をお許し下さい。神様、我が魂を身許に捧げます……)
息が途切れる最後の瞬間、アイリスは神の姿を見た。キラキラと光る水面を蹴散らし、美しい黄金色の竜が、真っ直ぐにアイリス目指してやってくる。アイリスの国、アスタリアの神は竜だ。アスタリアを作り、恵みを与え守ってくれる、偉大で優しい竜神様。代々そう言い伝えられていた。
(神様……ああ、なんて、美しいの……)
竜と目があった瞬間、アイリスはにっこり微笑み、ゆっくり意識を手離した。
今にも失われそうな愛しい命。フィリクスは自らの命を分け与えるため、アイリスの意思を確認しないまま婚礼の儀式を行うことに。
運命の番としてようやく巡り合った二人。
しかしドラード国では、海に消えたアイリスを失ったことで老王の逆鱗に触れ捕らえられたラナード王子のため、『忘れられた王女』として虐げられていたミイナが、アイリスの行方を追って旅に出る。
醜さゆえに誰にも愛されなかったミイナ。彼女もまた、竜に纏わる数奇な運命を抱えていた。
竜の溺愛と自らの使命に翻弄される立場の違う二人の王女。果たして二人の運命は?
愛の強すぎる竜人族✕愛を知らない不憫系美少女の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
作品はすべて、小説家になろう、カクヨムに掲載中、または掲載予定です。
完結保証。完結まで予約投稿済み。毎日21時に1話更新。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】仕事のための結婚だと聞きましたが?~貧乏令嬢は次期宰相候補に求められる
仙冬可律
恋愛
「もったいないわね……」それがフローラ・ホトレイク伯爵令嬢の口癖だった。社交界では皆が華やかさを競うなかで、彼女の考え方は異端だった。嘲笑されることも多い。
清貧、質素、堅実なんていうのはまだ良いほうで、陰では貧乏くさい、地味だと言われていることもある。
でも、違う見方をすれば合理的で革新的。
彼女の経済観念に興味を示したのは次期宰相候補として名高いラルフ・バリーヤ侯爵令息。王太子の側近でもある。
「まるで雷に打たれたような」と彼は後に語る。
「フローラ嬢と話すとグラッ(価値観)ときてビーン!ときて(閃き)ゾクゾク湧くんです(政策が)」
「当代随一の頭脳を誇るラルフ様、どうなさったのですか(語彙力どうされたのかしら)もったいない……」
仕事のことしか頭にない冷徹眼鏡と無駄使いをすると体調が悪くなる病気(メイド談)にかかった令嬢の話。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる