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12話 特別クエスト(西マイクロメシア)
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ミッドメシア冒険者ギルド
「おい、特別クエストが出てるぞ」
「読み上げてくれ」
「なになに、避難民を西マイクロメシアの地に戻し復興支援を行いたい。まずは西マイクロメシアにはびこる亜人達を殲滅せよ。
明日午後8時より冒険者ギルド会議室で配置などを含めた作戦会議を行う」
「西マイクロメシアの亜人の群れは200匹はいると書かれている」
「先日西マイクロメシアの軍や参加した冒険者達は全滅したらしい」
「まじかよ全滅した上で残り200匹も残ってるのか」
「西マイクロメシアの次は首都がターゲットになるかもしれないぞ」
「首都防衛軍と冒険者たちが組んで首都近郊で戦えば勝てるはず」
「確かに。俺たち冒険者だけで西マイクロメシアに向かって殲滅戦を行うより、首都防衛軍と冒険者が力をあわせて防衛に専念するほうが勝率はあがるだろう」
「バカだな、首都ミッドメシアに万一敵に攻め込まれでもしたら一般市民や街に甚大な被害が及ぶ可能性がある。首都を戦場にしないためにも冒険者は西マイクロメシアで亜人の群れを殲滅するほうがいいんだよ」
「・・・しかし亜人200匹か」
「亜人どもの構成はゴブリンが大多数だが、亜人の中でも獣人とよばれるトカゲに似た人型をした生物で盾を装備し近接戦が得意なリザードマン、羽を飛ばしたり飛来して急襲をしかけてくるハーピー、馬の首から上が人間の上半身に置き換わった一撃離脱や突撃が得意なケンタウロス等も多数いるとのことだ、空から攻撃されるのはやっかいだな」
「ああ、更に言えば移動速度の速いケンタウロスや空から地上の状況を監視できるハーピーがいたことで亜人と戦闘した者たちはなかなか撤退できず全滅したということだろう、やるかやられるかだな」
「何を臆しているのだ、亜人を恐れるなどお前たちはそれでも冒険者か?亜人とは人より劣る二流の人もどきということ。人間様の敵ではないわ」
偉そうな態度をした筋肉隆々の男が現れた。
「お前は銅ランクのアモン・コクウ」
「お!俺も有名になってきたか?」
「職は確か武闘家だろ?」
「バカモノ違う、モンクだ、モンク」
「武闘家とモンクどう違うのだ?」
「己の筋肉を信じ肉体を極限まで鍛え、主に拳主体で闘うという点において共通するが、モンクは修行僧だ」
「意味わからん。武闘家でいいじゃん」
「ええい、俺はモンクだ。覚えとけ」
「そんなことはどうでもいい、アモンお前はこのクエストを受けて西マイクロメシアに赴(おもむ)くのか」
「そんなこと・・って、ああ、敵の数が200匹ともなると相当な修行になるだろう、筋肉のな」
「話は聞かせてもらった。それなら俺もいこう」
はがねの斧、はがねの兜、はがねの鎧、はがねの盾に身を固めたマッチョな銅ランクの斧使いの戦士が現れた。
「おお、お前がきてくれるのは心強い、鋼(はがね)の斧戦士ファスル・イターク頼りにしてるぞ」
「敵は200匹、前衛ばかりでは長期戦はこなせません。この殴り僧侶ガソウ・ペリョが回復役サポート役を兼ねましょう」
メイスと盾を持ったがっしりとした体格の僧侶が申し出る。
「おお、ありがたい」
「あとは攻撃魔法を使える者がいるとパーティーのバランスがいいな」
遠巻きに冒険者たちの様子を見ていたエンネア・ゼロ
(うわ、斧戦士ファスル・イタークと目があっちまった。こっちに来る)
「魔法を使える者を探してたんだ、良かったら一緒に特別クエストに行かないか」
モンクのアモン・コクウは機敏な動きでエンネア・ゼロではなく、筋骨隆々のしわの深い魔法使いに話しかけた。
「もちろん、殴り風魔法使いのわしでよければ」
「風魔法使いでありながら立派な筋肉だ、頼りにしてる」
「おおいファスル・イターク仲間になってくれる魔法使いが決まったぞ」
「ん?ああ」
戦士は踵を返しモンク達のいるもとへ
(ふう、パーティーに勧誘されるかと思った。正直あんな筋肉むきむきのパーティーに入りたくない)
4人揃ったところであいさつをかわしているようだ。
「アモン・コクウだ。これからよろしくな」
「ファスル・イターク。よろしく」
「ガソウ・ペリョです。よろしくお願いします」
「マッスル・ホウキツカイじゃ。よろしく」
リーダーに決まったアモン・コクウは提案する。
「全員銅ランクだな。特別クエストは複数のパーティーが参加するだろう。まずはチーム名(パーティー名と同じ意味)をつけようと思う。チーム名はボディビルダー銅。殲滅戦ともなると準備が必要だ。さっそく準備にうつろう」
「「「おお!!!」」」
暑苦しい面々は冒険者ギルドを出ていくのだった。
「私も特別クエストに参加するとして今回はソロでいくか」
エンネア・ゼロは特別クエストを受注した。
「おい、特別クエストが出てるぞ」
「読み上げてくれ」
「なになに、避難民を西マイクロメシアの地に戻し復興支援を行いたい。まずは西マイクロメシアにはびこる亜人達を殲滅せよ。
明日午後8時より冒険者ギルド会議室で配置などを含めた作戦会議を行う」
「西マイクロメシアの亜人の群れは200匹はいると書かれている」
「先日西マイクロメシアの軍や参加した冒険者達は全滅したらしい」
「まじかよ全滅した上で残り200匹も残ってるのか」
「西マイクロメシアの次は首都がターゲットになるかもしれないぞ」
「首都防衛軍と冒険者たちが組んで首都近郊で戦えば勝てるはず」
「確かに。俺たち冒険者だけで西マイクロメシアに向かって殲滅戦を行うより、首都防衛軍と冒険者が力をあわせて防衛に専念するほうが勝率はあがるだろう」
「バカだな、首都ミッドメシアに万一敵に攻め込まれでもしたら一般市民や街に甚大な被害が及ぶ可能性がある。首都を戦場にしないためにも冒険者は西マイクロメシアで亜人の群れを殲滅するほうがいいんだよ」
「・・・しかし亜人200匹か」
「亜人どもの構成はゴブリンが大多数だが、亜人の中でも獣人とよばれるトカゲに似た人型をした生物で盾を装備し近接戦が得意なリザードマン、羽を飛ばしたり飛来して急襲をしかけてくるハーピー、馬の首から上が人間の上半身に置き換わった一撃離脱や突撃が得意なケンタウロス等も多数いるとのことだ、空から攻撃されるのはやっかいだな」
「ああ、更に言えば移動速度の速いケンタウロスや空から地上の状況を監視できるハーピーがいたことで亜人と戦闘した者たちはなかなか撤退できず全滅したということだろう、やるかやられるかだな」
「何を臆しているのだ、亜人を恐れるなどお前たちはそれでも冒険者か?亜人とは人より劣る二流の人もどきということ。人間様の敵ではないわ」
偉そうな態度をした筋肉隆々の男が現れた。
「お前は銅ランクのアモン・コクウ」
「お!俺も有名になってきたか?」
「職は確か武闘家だろ?」
「バカモノ違う、モンクだ、モンク」
「武闘家とモンクどう違うのだ?」
「己の筋肉を信じ肉体を極限まで鍛え、主に拳主体で闘うという点において共通するが、モンクは修行僧だ」
「意味わからん。武闘家でいいじゃん」
「ええい、俺はモンクだ。覚えとけ」
「そんなことはどうでもいい、アモンお前はこのクエストを受けて西マイクロメシアに赴(おもむ)くのか」
「そんなこと・・って、ああ、敵の数が200匹ともなると相当な修行になるだろう、筋肉のな」
「話は聞かせてもらった。それなら俺もいこう」
はがねの斧、はがねの兜、はがねの鎧、はがねの盾に身を固めたマッチョな銅ランクの斧使いの戦士が現れた。
「おお、お前がきてくれるのは心強い、鋼(はがね)の斧戦士ファスル・イターク頼りにしてるぞ」
「敵は200匹、前衛ばかりでは長期戦はこなせません。この殴り僧侶ガソウ・ペリョが回復役サポート役を兼ねましょう」
メイスと盾を持ったがっしりとした体格の僧侶が申し出る。
「おお、ありがたい」
「あとは攻撃魔法を使える者がいるとパーティーのバランスがいいな」
遠巻きに冒険者たちの様子を見ていたエンネア・ゼロ
(うわ、斧戦士ファスル・イタークと目があっちまった。こっちに来る)
「魔法を使える者を探してたんだ、良かったら一緒に特別クエストに行かないか」
モンクのアモン・コクウは機敏な動きでエンネア・ゼロではなく、筋骨隆々のしわの深い魔法使いに話しかけた。
「もちろん、殴り風魔法使いのわしでよければ」
「風魔法使いでありながら立派な筋肉だ、頼りにしてる」
「おおいファスル・イターク仲間になってくれる魔法使いが決まったぞ」
「ん?ああ」
戦士は踵を返しモンク達のいるもとへ
(ふう、パーティーに勧誘されるかと思った。正直あんな筋肉むきむきのパーティーに入りたくない)
4人揃ったところであいさつをかわしているようだ。
「アモン・コクウだ。これからよろしくな」
「ファスル・イターク。よろしく」
「ガソウ・ペリョです。よろしくお願いします」
「マッスル・ホウキツカイじゃ。よろしく」
リーダーに決まったアモン・コクウは提案する。
「全員銅ランクだな。特別クエストは複数のパーティーが参加するだろう。まずはチーム名(パーティー名と同じ意味)をつけようと思う。チーム名はボディビルダー銅。殲滅戦ともなると準備が必要だ。さっそく準備にうつろう」
「「「おお!!!」」」
暑苦しい面々は冒険者ギルドを出ていくのだった。
「私も特別クエストに参加するとして今回はソロでいくか」
エンネア・ゼロは特別クエストを受注した。
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