13 / 28
13話 西マイクロメシア1
しおりを挟む
作戦会議が行われる日の午後8時前
ミッドメシア冒険者ギルド作戦会議室で、会議が行われるのを待っているとフウライがあらわれた。
説明するのは冒険者ギルドマスターのフウライのようだ。フウライは今回の戦いに参加しない。
見渡したところ銅ランクのパーティーがいくつかいる程度だ。
その中には暑苦しい男4人組のパーティー、チーム名ボディービルダー銅の面々もいる。
人数が心許ないが先日の戦いですでに銅ランクの冒険者のパーティーはいくつも全滅したあとなので仕方がない。
銀ランク以上の冒険者は私以外いない。(この特別クエストの冒険者NPCは銅ランクで固められてるようだ)
ソロ(一人。パーティを組んでいない状態)はエンネア・ゼロだけだ。
ボディビルダー銅の戦士ファスル・イタークが話しかけてきた。
「パーティーを組んでいないのはお前さん一人だけだな。魔法を使う者はHPなども低い。西マイクロメシアに突入する際は無理せず後続として俺たちのあとに続くといい」
「ああ、そうさせてもらうよ」
会議が始まった。
西マイクロメシアの町は壁に囲まれており北側と南側に入口がある。
北の入り口は北メシアから出発した冒険者が、南の入り口は首都ミッドメシアから出発した冒険者が突入することになった。
ここにいる人数に加え北メシアの冒険者も同程度この特別クエストに加わるということだ。
敵には空を飛べるハーピーがいる、こちらの突撃の動きは筒抜けと思え。現地集合で突入開始は三日後の午前9時だ。以上解散
会議を終え、準備も整え野営を経て当日戦場へ。
ミッドメシアから参加なので南の入り口から私は後続として突入する手はずだ。
各冒険者とも配置につき攻撃開始の時間を待っている。
時間になり攻撃を始めることに。南の入り口付近はゴブリンやリザードマンが固めている。ハーピーも上空にちらほら見える。
ケンタウロスがいないところをみると察するに北の入り口はケンタウロスと数の多いゴブリンあたりが固めているということか。町中に配置されてる可能性もあるが移動速度の速いケンタウロスをわざわざ町中に配置するかな・・。入口の突破は他のパーティーに任せ、少し離れたところで様子をみるとしよう。
ミッドメシアの銅ランクのパーティーが入口めがけ突撃した。
「いくぞ」
「ヤー」
「亜人どもめ」
「ぼこぼこにしてやるぜ」
「人間が攻めてきた」
「迎え撃て」「人間どもが攻めてきたぞ」
「たいした数じゃない」
「迎撃だ」
ゴブリン、リザードマンが冒険者を迎え撃つ。
ザシュッ、斬撃による切り傷でゴブリンの血が飛び散る。
ガキン、リザードマンと冒険者のつばぜり合い
ドスッ!後ろから腹を貫かれたリザードマン
この戦場は複数対複数のぶつかりあいであり連携が重要だ。
ゾグッ!耳をそぎおとされたゴブリン、「ギャー」
バキッ!ゴブリンの右腕がへし折れる。「腕がー!」
スキル「三連打」殴りの連続攻撃によりボゴッベコッボコッとゴブリンの顔が陥没する。
ガコン、強打により血のりがベットリ付着する。
リザードマンは盾で冒険者の攻撃を防ぎ、鉄の剣で突く。他のリザードマンが冒険者の足をなぎ転んだところを、ゴブリンがここぞとばかりに襲い掛かり棍棒で何十回と殴り袋叩きにする。冒険者側も悲鳴をあげ血を流し死んでゆく。
ドスッ「ギャー」ナイフで腹を刺されたゴブリンの悲鳴が響き渡る
ハーピー達は空中から一方的に羽をとばす攻撃で冒険者を弱らせ、わしづかみにし上空から地面に落とす。トマトのようにつぶれ血を流す冒険者もいた。
空からのハーピーの攻撃はやっかいなようでなすすべもない。
銅ランク冒険者たちは亜人を何十体も倒すが敵の数が多いため冒険者たちもどんどん倒れていく。
そんな中ファルス・イタークのスキル、トマホークにより多くのゴブリンの首が、腕が飛ぶ。血しぶきが飛びちり地面がどす黒く染まる。
モンクの飛び蹴り、掌底、頭突き、裏拳、正拳突き、ゴブリンやリザードマンは意識を失いどんどん倒れていく。
「プロテクト」味方の防御をあげる魔法を唱える僧侶のガソウ・ペリョ。
更にメイスを振り回しボコッ、ベコッと亜人達の頭を陥没させる。
「ウインド」ハーピーに対しマッスルホウキツカイは風魔法で攻撃し仲間ができるだけ空から攻撃されないようにする。
ボディービルダー銅のチームが南の入口を突破し町の中に突入したようだ。
さてと「そろそろ頃合いか」
まずは召喚魔法でケルベロス(属性ニュートラル)を召喚。
ケルベロスは3つ首、へびのたてがみを持つ猛犬のような姿で地獄の番犬と呼ばれている。爪はするどく鉄でできている。かなり獰猛(どうもう)である。
「今回の目標はゴブリンやリザードマン、ハーピー、ケンタウロスなどの亜人(獣人)だ。数も多い。好きに暴れるといい」
「りょうかい、マスター」
ケルベロスは亜人の群れに対し鉄の爪で襲いかかる。鋭い爪でゴブリンを紙のようにひきさいていく。
「ギャー」
「なんだあの犬は」
「犬ごときにゴブリン様が負けるわけにはいかない」
「者どもかかれ、かかれ」
「ワーー」
「囲んでしまえ」
「ゴブリン様の力を見せてやるぞ」
息まいて前にでたゴブリンは一匹また一匹するどい爪に引き裂かれ、どす黒い色の血しぶきが飛び、血反吐を吐きながら次々と死んでゆく。
「ただの犬じゃないぞ」
「後ろの方からだと見えなかったが前に出てよく見ると犬は首が3つもある」
「犬が3匹いると思えばなんてことはない」
「たてがみが蛇だぞ」
「こんなの見たこともない」
「なんなんだ」
ケルベロスの咆哮(ほうこう)により周囲のゴブリンは怯え(おびえ)、バインドブレスで麻痺状態になり動けなくなる。
「わわわ」
「腰がぬけた」
「嘘だろ、動けない」
「こっちにくる」
「こっちにくるな」
「あっちいけ」
「俺はおいしくない」
「ヒーー」
「ギャー」
「グワー」
「そんな・・ゲボッ」
3つ首のその鋭い牙にゴブリン共は噛まれ、引きちぎられ、叫び、これは何かの間違いだと思いながら死んでいく。
近接攻撃をあきらめたゴブリンの中には石を投げケルベロスにダメージを与えようとするものもいるが、当たったところでどうということはない。
ゴブリン程度の攻撃ではかすり傷を与えることすらできない。
「地上はケルベロスに任せ、私は空にいるハーピーでも片づけるか」
「フライ」飛行魔法でハーピーの群れに近づき、
雷系範囲魔法であり対象の頭上に雷撃の被害を与えるサンダーストームを唱えた。
「サンダーストーム」
瞬く間に雲が集まり次々とハーピーに雷撃が直撃していく。
サンダーストームをくらったハーピーはあまりの早さの出来事に何が起きたかもわからず黒焦げになり地におちてゆく。
「なに、あの人間空を飛んでいる」
「翼の無い人間が空を飛ぶなんて」
空中から地上を見下ろし地上の冒険者達に一方的に攻撃して優越感にひたっていた他のハーピーは真っ青な表情になる。直面して相手の技量があまりにも違いすぎることを悟りあわてて逃げ出そうとするハーピーもいる。
「逃がしはしない、サンダーストーム」更なる雷撃が残りのハーピーに襲い掛かる。
「ヒー」「ギャー」
ハーピーは逃げることや避けることもかなわず黒焦げになり一体また一体と地上に落ちる。空中から落下し地上に激突した際、バラバラになって四肢が飛び散る。もちろんハーピーは原型をとどめていない。黒焦げになった時点でとどめていないともいえるが。
地上では頭上から死体が続々と落ちてくる為、あちこちから悲鳴があがっている。
地上では冒険者達の活躍により多くの亜人が死んだ。
しかし冒険者もまた多くの人が死んだ。
ケルベロスはリザードマン達と対峙している。
距離をとり様子を伺うリザードマン
ケルベロスは猛スピードでかけより一瞬でリザードマンの体を爪でひきさく。
「ギャー」
「動きが早い、気をつけろ、ただの犬ではないぞ」
「このー」
「化け物め」
「くそー」
「動きが追いきれない」
リザードマンは懸命に盾でケルベロスの爪や牙の攻撃を防ごうとする。
だがその素早い動きに翻弄(ほんろう)されゴブリン同様、リザードマンもまた一体ずつ倒されていく。
「こんな攻撃受けきれないぞ、ゴボッ」
「何なんだこの犬は、ウグ」
「グワッ、まるで勝てる気がしな・・グフ」
「なんでこんな強い魔物が・・こんなところに・・」
「ギャー」
周囲にいたリザードマン達はケルベロスの咆哮で怯み(ひるみ)、バインドブレスで麻痺し、更には炎の息で焼き尽くされる。
エンネア・ゼロは南の入り口から町中央付近までの敵はほぼ片付いたのを見計らい、ケルベロスのもとへと地上に降りる。
南側で他に生き残ってるのはボディビルダー銅のチームだけだ。
エンネア・ゼロに話しかけてきた。
「お前さんも無事だったか」
「だいたい片付いたな、筋肉の良い鍛錬になった」
「MPが底を尽きそうだ回復しておこう」
「おなじく回復しておこう、しかしお主空を飛んでなかったか?それに飛びながら雷系魔法も使ってたし、古代より伝わる召喚魔法も・・魔法使いは基本一つの属性の魔法しか使えないはずじゃ。まれに二属性扱えると聞いたことはあるが、それでも空を飛んだり召喚魔法を使ったりという類の話は聞いたことがない。もう訳が分からんぞい。お主何者じゃ?」
「気にするな私は特別だ。さて、あとは北の入り口方面だが」
ミッドメシア冒険者ギルド作戦会議室で、会議が行われるのを待っているとフウライがあらわれた。
説明するのは冒険者ギルドマスターのフウライのようだ。フウライは今回の戦いに参加しない。
見渡したところ銅ランクのパーティーがいくつかいる程度だ。
その中には暑苦しい男4人組のパーティー、チーム名ボディービルダー銅の面々もいる。
人数が心許ないが先日の戦いですでに銅ランクの冒険者のパーティーはいくつも全滅したあとなので仕方がない。
銀ランク以上の冒険者は私以外いない。(この特別クエストの冒険者NPCは銅ランクで固められてるようだ)
ソロ(一人。パーティを組んでいない状態)はエンネア・ゼロだけだ。
ボディビルダー銅の戦士ファスル・イタークが話しかけてきた。
「パーティーを組んでいないのはお前さん一人だけだな。魔法を使う者はHPなども低い。西マイクロメシアに突入する際は無理せず後続として俺たちのあとに続くといい」
「ああ、そうさせてもらうよ」
会議が始まった。
西マイクロメシアの町は壁に囲まれており北側と南側に入口がある。
北の入り口は北メシアから出発した冒険者が、南の入り口は首都ミッドメシアから出発した冒険者が突入することになった。
ここにいる人数に加え北メシアの冒険者も同程度この特別クエストに加わるということだ。
敵には空を飛べるハーピーがいる、こちらの突撃の動きは筒抜けと思え。現地集合で突入開始は三日後の午前9時だ。以上解散
会議を終え、準備も整え野営を経て当日戦場へ。
ミッドメシアから参加なので南の入り口から私は後続として突入する手はずだ。
各冒険者とも配置につき攻撃開始の時間を待っている。
時間になり攻撃を始めることに。南の入り口付近はゴブリンやリザードマンが固めている。ハーピーも上空にちらほら見える。
ケンタウロスがいないところをみると察するに北の入り口はケンタウロスと数の多いゴブリンあたりが固めているということか。町中に配置されてる可能性もあるが移動速度の速いケンタウロスをわざわざ町中に配置するかな・・。入口の突破は他のパーティーに任せ、少し離れたところで様子をみるとしよう。
ミッドメシアの銅ランクのパーティーが入口めがけ突撃した。
「いくぞ」
「ヤー」
「亜人どもめ」
「ぼこぼこにしてやるぜ」
「人間が攻めてきた」
「迎え撃て」「人間どもが攻めてきたぞ」
「たいした数じゃない」
「迎撃だ」
ゴブリン、リザードマンが冒険者を迎え撃つ。
ザシュッ、斬撃による切り傷でゴブリンの血が飛び散る。
ガキン、リザードマンと冒険者のつばぜり合い
ドスッ!後ろから腹を貫かれたリザードマン
この戦場は複数対複数のぶつかりあいであり連携が重要だ。
ゾグッ!耳をそぎおとされたゴブリン、「ギャー」
バキッ!ゴブリンの右腕がへし折れる。「腕がー!」
スキル「三連打」殴りの連続攻撃によりボゴッベコッボコッとゴブリンの顔が陥没する。
ガコン、強打により血のりがベットリ付着する。
リザードマンは盾で冒険者の攻撃を防ぎ、鉄の剣で突く。他のリザードマンが冒険者の足をなぎ転んだところを、ゴブリンがここぞとばかりに襲い掛かり棍棒で何十回と殴り袋叩きにする。冒険者側も悲鳴をあげ血を流し死んでゆく。
ドスッ「ギャー」ナイフで腹を刺されたゴブリンの悲鳴が響き渡る
ハーピー達は空中から一方的に羽をとばす攻撃で冒険者を弱らせ、わしづかみにし上空から地面に落とす。トマトのようにつぶれ血を流す冒険者もいた。
空からのハーピーの攻撃はやっかいなようでなすすべもない。
銅ランク冒険者たちは亜人を何十体も倒すが敵の数が多いため冒険者たちもどんどん倒れていく。
そんな中ファルス・イタークのスキル、トマホークにより多くのゴブリンの首が、腕が飛ぶ。血しぶきが飛びちり地面がどす黒く染まる。
モンクの飛び蹴り、掌底、頭突き、裏拳、正拳突き、ゴブリンやリザードマンは意識を失いどんどん倒れていく。
「プロテクト」味方の防御をあげる魔法を唱える僧侶のガソウ・ペリョ。
更にメイスを振り回しボコッ、ベコッと亜人達の頭を陥没させる。
「ウインド」ハーピーに対しマッスルホウキツカイは風魔法で攻撃し仲間ができるだけ空から攻撃されないようにする。
ボディービルダー銅のチームが南の入口を突破し町の中に突入したようだ。
さてと「そろそろ頃合いか」
まずは召喚魔法でケルベロス(属性ニュートラル)を召喚。
ケルベロスは3つ首、へびのたてがみを持つ猛犬のような姿で地獄の番犬と呼ばれている。爪はするどく鉄でできている。かなり獰猛(どうもう)である。
「今回の目標はゴブリンやリザードマン、ハーピー、ケンタウロスなどの亜人(獣人)だ。数も多い。好きに暴れるといい」
「りょうかい、マスター」
ケルベロスは亜人の群れに対し鉄の爪で襲いかかる。鋭い爪でゴブリンを紙のようにひきさいていく。
「ギャー」
「なんだあの犬は」
「犬ごときにゴブリン様が負けるわけにはいかない」
「者どもかかれ、かかれ」
「ワーー」
「囲んでしまえ」
「ゴブリン様の力を見せてやるぞ」
息まいて前にでたゴブリンは一匹また一匹するどい爪に引き裂かれ、どす黒い色の血しぶきが飛び、血反吐を吐きながら次々と死んでゆく。
「ただの犬じゃないぞ」
「後ろの方からだと見えなかったが前に出てよく見ると犬は首が3つもある」
「犬が3匹いると思えばなんてことはない」
「たてがみが蛇だぞ」
「こんなの見たこともない」
「なんなんだ」
ケルベロスの咆哮(ほうこう)により周囲のゴブリンは怯え(おびえ)、バインドブレスで麻痺状態になり動けなくなる。
「わわわ」
「腰がぬけた」
「嘘だろ、動けない」
「こっちにくる」
「こっちにくるな」
「あっちいけ」
「俺はおいしくない」
「ヒーー」
「ギャー」
「グワー」
「そんな・・ゲボッ」
3つ首のその鋭い牙にゴブリン共は噛まれ、引きちぎられ、叫び、これは何かの間違いだと思いながら死んでいく。
近接攻撃をあきらめたゴブリンの中には石を投げケルベロスにダメージを与えようとするものもいるが、当たったところでどうということはない。
ゴブリン程度の攻撃ではかすり傷を与えることすらできない。
「地上はケルベロスに任せ、私は空にいるハーピーでも片づけるか」
「フライ」飛行魔法でハーピーの群れに近づき、
雷系範囲魔法であり対象の頭上に雷撃の被害を与えるサンダーストームを唱えた。
「サンダーストーム」
瞬く間に雲が集まり次々とハーピーに雷撃が直撃していく。
サンダーストームをくらったハーピーはあまりの早さの出来事に何が起きたかもわからず黒焦げになり地におちてゆく。
「なに、あの人間空を飛んでいる」
「翼の無い人間が空を飛ぶなんて」
空中から地上を見下ろし地上の冒険者達に一方的に攻撃して優越感にひたっていた他のハーピーは真っ青な表情になる。直面して相手の技量があまりにも違いすぎることを悟りあわてて逃げ出そうとするハーピーもいる。
「逃がしはしない、サンダーストーム」更なる雷撃が残りのハーピーに襲い掛かる。
「ヒー」「ギャー」
ハーピーは逃げることや避けることもかなわず黒焦げになり一体また一体と地上に落ちる。空中から落下し地上に激突した際、バラバラになって四肢が飛び散る。もちろんハーピーは原型をとどめていない。黒焦げになった時点でとどめていないともいえるが。
地上では頭上から死体が続々と落ちてくる為、あちこちから悲鳴があがっている。
地上では冒険者達の活躍により多くの亜人が死んだ。
しかし冒険者もまた多くの人が死んだ。
ケルベロスはリザードマン達と対峙している。
距離をとり様子を伺うリザードマン
ケルベロスは猛スピードでかけより一瞬でリザードマンの体を爪でひきさく。
「ギャー」
「動きが早い、気をつけろ、ただの犬ではないぞ」
「このー」
「化け物め」
「くそー」
「動きが追いきれない」
リザードマンは懸命に盾でケルベロスの爪や牙の攻撃を防ごうとする。
だがその素早い動きに翻弄(ほんろう)されゴブリン同様、リザードマンもまた一体ずつ倒されていく。
「こんな攻撃受けきれないぞ、ゴボッ」
「何なんだこの犬は、ウグ」
「グワッ、まるで勝てる気がしな・・グフ」
「なんでこんな強い魔物が・・こんなところに・・」
「ギャー」
周囲にいたリザードマン達はケルベロスの咆哮で怯み(ひるみ)、バインドブレスで麻痺し、更には炎の息で焼き尽くされる。
エンネア・ゼロは南の入り口から町中央付近までの敵はほぼ片付いたのを見計らい、ケルベロスのもとへと地上に降りる。
南側で他に生き残ってるのはボディビルダー銅のチームだけだ。
エンネア・ゼロに話しかけてきた。
「お前さんも無事だったか」
「だいたい片付いたな、筋肉の良い鍛錬になった」
「MPが底を尽きそうだ回復しておこう」
「おなじく回復しておこう、しかしお主空を飛んでなかったか?それに飛びながら雷系魔法も使ってたし、古代より伝わる召喚魔法も・・魔法使いは基本一つの属性の魔法しか使えないはずじゃ。まれに二属性扱えると聞いたことはあるが、それでも空を飛んだり召喚魔法を使ったりという類の話は聞いたことがない。もう訳が分からんぞい。お主何者じゃ?」
「気にするな私は特別だ。さて、あとは北の入り口方面だが」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話
此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。
電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。
信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。
そうだ。西へ行こう。
西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。
ここで、ぼくらは名をあげる!
ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。
と、思ってた時期がぼくにもありました…
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる