ダイオアデッド 異世界転移ゲームの世界で超越します

エンネア小説

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14話 西マイクロメシア2

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「北の入り口方面は冒険者達を全員始末しておいたわ」
 空から現れたのは伝説の二角獣を従えた女魔族だった。二角獣を引き連れ地上に降り立つ。
 女の魔族が従えているのは二本角をした黒い馬で、一角獣のユニコーンに似ている。
ユニコーンの亜種で名はバイコーン(カオス属性)
純潔を象徴するユニコーンに対し、バイコーンは純潔をけがす存在とされている。
女魔族の横にいるバイコーンはイキリたっている。どこがとはいわないが。

 女魔族は人型で黒髪ロング、見た目は人間でいうと18歳位で美少女だ。
 肌の色は肌色で見た目は人間と変わりない。胸がたわわで形も美しく巨乳の域を超えており爆乳といっていい。ものすごくやわらかそうだ。
 それでいて腰はくびれておりヒップも大きめ。スタイル抜群で可愛い。
 グラビアモデル級女魔族の登場だ。

  翼が生え空を飛ぶことが可能で、武器は槍で氷属性のアイスランスだ。
 肌の露出が非常に高い防具を着ている。特に胸のあたりは見えるのではというほど際どい。
 
「私は魔王軍の幹部、氷のフレイ・ミルフィーユ」(この人間他の雑魚とは違う)
「あなたの名前は」
「エンネア・ゼロ」
「エンネア・ゼロね、覚えたわ」

ボディビルダ銅の4人が戦闘態勢に入った。
「魔王軍の幹部だとこれはチャンスだ」
戦士ファルス・イタークははがねの斧をかまえ、スキル、ウォークライで攻撃力をあげ「ウォー」と雄たけびをあげながら、スキルのトマホークで切り込む。

「ここで魔王軍の幹部を倒せば魔王軍に大打撃を与えることができるし、俺ももっと有名になれる。覚悟」
アモン・コクウがスキル、ためる(ためることでダメージが上昇する。)
からの正拳突きを試みる

僧侶のガソウ・ペリョは「プロテクト」を唱え味方の防御をあげてメイスで近接攻撃にうつる。

マッスルホウキツカイは「ウインド」を唱え疾風で敵を攻撃、そのあと近接攻撃にうつる。

「待て!相手は魔王軍の幹部、不用意に近づくのは危険だ!」

フレイ・ミルフィーユはウインドのダメージを受けない。
フレイ・ミルフィーユのスキル、テンプテーションが発動。
ボディビルダー銅の四人は誘惑され、同士討ちを始めてしまう。

ボディビルダー銅の四人は全滅した。

「待てといったのに」

「人間は本当愚かね。特に男は」
「次はあなた達の番よ」
スキル、子守歌 
眠りに誘う優しい歌声が響き渡る。
ケルベロスは眠りに弱い。
フレイ・ミルフィーユはケルベロスを眠らせた。
「ケルベロスの弱点をつかれた!?」

 フレイ・ミルフィーユのスキル、テンプテーション
エンネア・ゼロは誘惑されない
(嘘、効かないなんて!?男であれば100パーセント効くはずなのに)

 アクセサリー ニーベルンゲンの指輪(ワールドアイテム)は全状態異常を無効にする。
 ワールドアイテムと呼ばれる最高レベルの装備の一つで、もちろん二つとない一品だ。
 今いる最終イベント世界でもこの装備は一つのはず。これを手に入れるのに膨大な時間と労力を費やした。めちゃくちゃ苦労して手に入れたこの指輪のおかげでエンネア・ゼロは全ての状態異常にならない。

エンネア・ゼロの「ヘイスト」「スロウ」
連続で魔法を唱えた。
エンネア・ゼロは行動速度や攻撃回数があがり、敵は行動速度や攻撃回数が下がる。

フレイ・ミルフィーユのアイスランスが青白く光輝いた。
(来る)
「ハーッ!」
「三連突き」「五月雨突き」スキルが連続で発動
対象に強烈な三連突き、更に全体攻撃の五連続の突きだ。
同時に攻撃されているような錯覚を覚える、しかし華麗な身のこなしで全ての突きを回避しきった。
 そしてふわりと軽やかにアイスランスの穂先に乗る。

(かわされた!?しかもアイスランスの穂先に乗るなんて。エンネア・ゼロが乗ってるのに重さを感じない。何なの?浮いている?)
(子守歌テンプテーション、三連突き五月雨突きと連続でスキルを発動するあたりさすが魔王軍の幹部といったところか)
 エンネア・ゼロはフレイ・ミルフィーユの持つアイスランスの穂先に乗り、見下ろしながらフレイ・ミルフィーユの様子をみている。

(最初に感じた通り、やはり只者では無いわ)
「これならどう」
スキルが発動「永遠の眠り」(睡眠+死の宣告)フレイ・ミルフィーユの眼に魔法陣のような模様が浮かび上がり魔眼が妖しく光る。しかしエンネア・ゼロはフレイ・ミルフィーユを遥かに超える魔力と魔眼の持ち主であり永遠の眠りの効果を無効化する。

「凍結の誘い(いざない)」(アイスランスによる全体攻撃。対象を凍結状態にする)
アイスランスの穂先から冷気が放たれ徐々に一面が凍結していく。
普通の冒険者であれば凍結状態になり助からないだろう。

 エンネア・ゼロはアクセサリー、ニーベルンゲンの指輪により凍結の誘い(いざない)の凍結効果を無効化する。エンネア・ゼロは穂先から地面に降りてアイスランスに人差し指で触れ「フリーザー」の魔法を発動
アイスランスとアイスランスを持つ手を凍らせ攻撃を封じる。

「くっ!」
(手だけでなくアイスランスごと凍らせられるとは。攻撃する素振りが見えないところをみると手加減されているし、強さの次元が全く違うわ。このまま戦っても私の負けね)

「私の負けよ、殺しなさい」
じっと見つめる。
「殺すつもりはないし、どうこうするつもりもない」

フリーザーの魔法解除

「あなたは一体何者なの?」
「私はマジックキャスター、エンネア・ゼロ」
「力の一端を見せてしまったから言うが異世界人だ」

「異世界人ということはこの世界の人間ではないのですか?」「ああ」
(召喚魔法でケルベロスを従え亜人たちを倒し、私の攻撃をかわし封じきるその圧倒的な強さ、ただの人間ではないと思っていましたが異世界の方とは。普通なら異世界人と言われてもまず信じません。
 身をもって実際に圧倒的な力をみせつけられ敗れた以上、異世界人と言われてもうなずけてしまいます。とても気に入りました)

「敗れた身ではありますが、この世界の人間で無いのなら魔王軍に入りませんか」
「あなたほどの強さであれば重用されるはず。望むのであればこの世界の人間共を支配する地位も得ることができます。そうなれば金も女も思いのまま。お望みであればもちろんこのフレイ・ミルフィーユも」

「悪くない条件だ、ただし私には魔王を倒すという目的がある」
「魔王様を倒す・・・。この世界の人間でもない勇者でもないあなたが本当に魔王様を倒せるのですか?」
「ああ私にはその力があると信じている、それに散っていったこいつらの為にもな」
「あなたの言うことを聞かなかった愚かな人間が同士討ちをして死んだだけですよ?」
「・・・」
「・・・」
「もう一度伺います。私と共に魔王軍へ、魔王様と世界征服を目指しましょう。人間の中でもどうしよもない愚かなクズの人間は殺し、善良なもの達は働かせ搾取し世界を支配するのです」

(スタイル抜群で見た目は申し分ない美少女だが魔族であり魔王の命令に逆らえないゆえか、それとも他に理由があるのかわからないが人間をずいぶん嫌悪しているな)

「魔王というのはどんな奴なんだ」
「魔王様は魔物の王であり、私を含め配下のものは皆逆らうことはできません。世界を征服せよというのが絶対命令です」

魔物の伝令鳩
「氷のフレイ・ミルフィーユ帰還せよとの魔王様からのご命令だ」
「わかったわ。今日のところはここまでね。どうこうするつもりもない、つまり何もしないというのであれば帰らせてもらうわよ」
「ああ」
「魔王軍に入るもしくは魔王様のことを知りたいならメシアライブ国より西にある氷の城に来るといいわ、一週間後の午後三時頃そこで待ってる」

(メシアライブ国の西は亜人が住む地、そこから更に西か)
「魔王の情報は手に入らなかったがフレイ・ミルフィーユなかなかの揺れだった」 
安田翔は思った。
(フレイ・ミルフィーユの胸の揺れは忘れられそうもない。ああ、凍結魔法じゃなく風魔法でこう・・・)


ケルベロス「・・・マスター、クエストは終了した。帰還しよう」
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