【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第三話 新たなギアレンジャー ギアブルー参上

マダムバタフライの真の力 恐怖の毒鱗粉攻撃

「ぎゃあああっっ」

　マダムバタフライの放つ毒鱗粉に包まれた戦闘員達は悲鳴を上げた。
　鱗粉が肌に触れると腫れ上がり、爛れて行く。
　だが傷ついたのは肌だけではなかった。

「あああっっっ」

　数人が口から吐血混じりの泡を吐いていく。
　毒鱗粉を吸い込み、呼吸器系が爛れ、出血を起こしていた。
　だが彼等の吐血は直ぐに終わり、同時に絶命した。
　腫れ上がった喉が気道を塞ぎ彼等を窒息死させたのだ。
　いかに改造手術を受けて強化されても、息が出来なければ死ぬしかなかった。

「なっ」

　恐ろしい威力に流石のブルーも絶句する。

「どう？　私の毒鱗粉の威力は。触れただけで腫れ上がり見るも無惨な姿になり、苦しみながら死ぬの。私の邪魔をしたあなたの顔も醜くして、苦しみながら殺してあげるわ」

　マダムバタフライは、更に羽をばたつかせ毒の霧をブルーに向かって放つ。

「くっ」

　だがブルーはサブマシンガンの弾幕で霧を押し返しつつ拡散させ、距離をとり逃れる。
　毒鱗粉に巻き込まれたのは、アセンデッドの戦闘員達だ。

「ちょっと！　味方に被害をだしてどうするのよ」

　配下である戦闘員達まで巻き込み絶命する様子を見たヴァレリーがマダムバタフライに苛立たしげに言う。

「うるさい！」

　だがマダムバタフライは怒りの声をぶつけて返す。

「私の邪魔をした。あんな極上の蜜を吸っているところを邪魔したあいつだけは絶対に許さない。奴を捕まえる役に立たないのでは敵も同然よ。さあ死になさい！」