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いざ異世界へ
第13話 問われる資質!
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「イノ、これはどういう事ですか?」
ティコアの優しい口調の中に棘を感じ、空気が凍り付いたかのように
イノの背中にゾクッと悪寒が走った。
俺は何をやっているのだろう?
ティコアの一方的な暴力の前に、魔王は戦意を損失していたが、
トドメを刺すこともなく、嬲り続けているのをイノは直視できなかった。
ティコアの戦闘に割って入り、両手を広げて、必死に彼女を説得しようとした。
「も…もう、いいじゃないか? 魔王だって戦うつもりは、ないみたいだし……
戦闘の決着は、すでについているじゃないか!」
「イノ、それは本気で言ってるのですか?」
ティコアのライフルは、立ちはだかったイノを前にしても、魔王に照準を正確に合わせている。
「本気だ! 本気じゃなかったら、こんな事をするものか!」
「イノ……」
ティコアは少し俯いた仕草を見せると、イノを睨みつけ、怒号をあげた。
「ここは戦場だ! 勝った者が立ち、
負けたものは影も残さず消えるか、獣の餌になるかのどちらかだ!
それを戦闘もせず、遠くから中途半端な魔法を打ち、
剰え、自分の飼い犬すら守れない、そんな奴が戦場に立つ資格があるのか?」
返す言葉が出ない。
俺はここで戦ってすらいない。
ただ、見ていただけだ。
誰かの力を借りないと、俺は何もできなかった。
「わかったら、さっさとどけ!」
「嫌だ!」
「何でどかない?何を守りたい?その理由はなんだ?」
「理由なんかない! もう、これ以上見ていられないだけだ!」
「ハァ―――! イノ……我が主ながら、なんて愚かな……」
大きなため息をついて、頭を抱えるティコア。
その様子に言葉も出ないイノ。
「では……仕方がありませんね……」
ティコアは戦闘をやめてくれると思った。
俺の考えが甘すぎた……
こちらを見てニッコリと微笑むティコア。
「我が主イノ、やめてほしければ、全力で止めてくださいね」
「えっ?……グボォッ……」
腹に強烈な痛みと衝撃が走った。
足に力が入らず、膝から崩れ落ちる。
息を吸おうとしても、肺が膨らまない。
呼吸をするたびに腹に激痛が走る。
自然と涙が込み上げてくる。
「あっ……ゲホゲホッ」
「どうしました、イノ? 止めないのですか?」
横に立っているティコアを見上げようとした。
バキッ!!!!
ティコアの動作を感じさせない裏拳は、イノを空中に舞わせる。
「うぅ……うっ……」
地面にへばりついてるイノに、ティコアが問いかける。
「立たないのですか? 止めなくていいのですか?」
「な……何で…?こんなことするの?」
「イノ、それは私の質問ですよ! 貴方は、魔王に脅威を感じると
有無言わさず、隕石を落とそうとしました。その隕石で、
どれくらいの魔族を殺しましたか? ゴンタが魔王軍と対峙した時、
逃げ惑うオークを捕食してました。なぜ? 止めなかったのですか?
ゴンタが死にそうになると、私に戦闘許可をだしました。
魔王が追い詰められると、貴方が止めに入ってきました?
いったい、貴方はどちらの味方ですか?」
ティコアの問いかけに何も言い返せない。
「それが、貴方の答えなのです! 自分に都合の良い選択をして、
都合が悪くなれば口を噤む……
少なくともゼニス様には、そのような事はありませんでした。
ゼニス様の選択には、確固たる信念と覚悟がありました。
イノ!もう一度、聞きます! どうしたいのですか?」
「俺は……彼女を救いたくなっただけだ……
最初はどうであれ、今はそこで、泣きながら倒れている魔王を救いたいだけだ!」
ふ―――!
本当にまだまだ甘ちゃんだ!
ティコアは大きなため息をつきながら、自分の主が出した結論の着地点を模索し始める。
「も、もう……いいよ……」
涙を流しながら、魔王が口を開く。
「貴方、名前は?」
「イ……イオ」
「そぅ、私は魔王キュラ」
「イオが助けたがってるのに、産廃の分際で随分えらそうですね?
ちゃんと立場をわきまえてるのですか?」
「うっ……うるさいわね! 助けて貰わなくてもいいわよ!
自分の最後ぐらい、自分でケジメをつけるわ!」
「再生し続ける貴方が、どうやってケジメをつけるのでしょうかね?」
「もし、私が今からすることが失敗したら、糞婆のキャノンで煮るなり焼くなりしたらいいわ!」
「ではその時は、お望みの通り、穴という穴にキャノン突っ込んで、戦術魔法核発射してあげますわね」
「この糞婆!」
「黙って死にな! ビッチ!」
「ねぇ……イノ、私の事、忘れないでね」
「へっ?……」
魔王を中心に魔法陣が展開される。
ティコアはイノを担ぐと一気に上空まで飛び上がった。
「ティコア離せ、お前も賛同してくれたろ?彼女を助けないと……」
「私は賛同してませんよ! 力無き者がどう足掻いたって、
救えないのですよ! イノ、強くなってください」
俺は言葉を失った。
ティコアは滞空状態になると、
魔王に向けて戦術魔法核がいつでも打てるように身構える。
”我が名は魔王キュラ”
”慈悲深き神々よ”
”我が声に耳を傾けよ”
”我が願い、我が望みは幻”
”蔓延る混沌の地へ踏み出す者なり”
”我を祝福せよ、深淵の涙は楽園を築く”
”顕現せよ”
魔王が詠唱を唱え終わると、上空にモヤが広がっていった。
異世界への出口。
「十トントラックだあああああああああああああああ!!」
魔王が叫び終わると、
モヤの中から、現れたトラックが魔王を押しつぶした。
さっきまでの戦闘が嘘のように静まり返る一帯。
光の粒が、そこかしこと浮き上がって上空に還り始めた。
魔王のいたところからも、光の粒が煌めいていた。
魔王、召喚された物が空に還って行く光景を見て、
「どうやら、終わったみたいですね」
ティコアが事の終わりを告げるようにイオに言った。
「あぁ……」
俺は何もできなかった。
自分の無力さを痛感する、イオの返事は力が抜けていた。
「アオ――――――――ン!」
イオを戦場に残し、丘の上に戻っていたゴンタが、
魔王の死を悲しむかのように遠吠えをする。
辺りは、ゴンタの遠吠えで物哀しい雰囲気に包まれた。
「ワイのお肉返せええええええええええ!!」
ドラゴンもまた、全てゴンタに
食われることなく空へと帰って行った。
ティコアの優しい口調の中に棘を感じ、空気が凍り付いたかのように
イノの背中にゾクッと悪寒が走った。
俺は何をやっているのだろう?
ティコアの一方的な暴力の前に、魔王は戦意を損失していたが、
トドメを刺すこともなく、嬲り続けているのをイノは直視できなかった。
ティコアの戦闘に割って入り、両手を広げて、必死に彼女を説得しようとした。
「も…もう、いいじゃないか? 魔王だって戦うつもりは、ないみたいだし……
戦闘の決着は、すでについているじゃないか!」
「イノ、それは本気で言ってるのですか?」
ティコアのライフルは、立ちはだかったイノを前にしても、魔王に照準を正確に合わせている。
「本気だ! 本気じゃなかったら、こんな事をするものか!」
「イノ……」
ティコアは少し俯いた仕草を見せると、イノを睨みつけ、怒号をあげた。
「ここは戦場だ! 勝った者が立ち、
負けたものは影も残さず消えるか、獣の餌になるかのどちらかだ!
それを戦闘もせず、遠くから中途半端な魔法を打ち、
剰え、自分の飼い犬すら守れない、そんな奴が戦場に立つ資格があるのか?」
返す言葉が出ない。
俺はここで戦ってすらいない。
ただ、見ていただけだ。
誰かの力を借りないと、俺は何もできなかった。
「わかったら、さっさとどけ!」
「嫌だ!」
「何でどかない?何を守りたい?その理由はなんだ?」
「理由なんかない! もう、これ以上見ていられないだけだ!」
「ハァ―――! イノ……我が主ながら、なんて愚かな……」
大きなため息をついて、頭を抱えるティコア。
その様子に言葉も出ないイノ。
「では……仕方がありませんね……」
ティコアは戦闘をやめてくれると思った。
俺の考えが甘すぎた……
こちらを見てニッコリと微笑むティコア。
「我が主イノ、やめてほしければ、全力で止めてくださいね」
「えっ?……グボォッ……」
腹に強烈な痛みと衝撃が走った。
足に力が入らず、膝から崩れ落ちる。
息を吸おうとしても、肺が膨らまない。
呼吸をするたびに腹に激痛が走る。
自然と涙が込み上げてくる。
「あっ……ゲホゲホッ」
「どうしました、イノ? 止めないのですか?」
横に立っているティコアを見上げようとした。
バキッ!!!!
ティコアの動作を感じさせない裏拳は、イノを空中に舞わせる。
「うぅ……うっ……」
地面にへばりついてるイノに、ティコアが問いかける。
「立たないのですか? 止めなくていいのですか?」
「な……何で…?こんなことするの?」
「イノ、それは私の質問ですよ! 貴方は、魔王に脅威を感じると
有無言わさず、隕石を落とそうとしました。その隕石で、
どれくらいの魔族を殺しましたか? ゴンタが魔王軍と対峙した時、
逃げ惑うオークを捕食してました。なぜ? 止めなかったのですか?
ゴンタが死にそうになると、私に戦闘許可をだしました。
魔王が追い詰められると、貴方が止めに入ってきました?
いったい、貴方はどちらの味方ですか?」
ティコアの問いかけに何も言い返せない。
「それが、貴方の答えなのです! 自分に都合の良い選択をして、
都合が悪くなれば口を噤む……
少なくともゼニス様には、そのような事はありませんでした。
ゼニス様の選択には、確固たる信念と覚悟がありました。
イノ!もう一度、聞きます! どうしたいのですか?」
「俺は……彼女を救いたくなっただけだ……
最初はどうであれ、今はそこで、泣きながら倒れている魔王を救いたいだけだ!」
ふ―――!
本当にまだまだ甘ちゃんだ!
ティコアは大きなため息をつきながら、自分の主が出した結論の着地点を模索し始める。
「も、もう……いいよ……」
涙を流しながら、魔王が口を開く。
「貴方、名前は?」
「イ……イオ」
「そぅ、私は魔王キュラ」
「イオが助けたがってるのに、産廃の分際で随分えらそうですね?
ちゃんと立場をわきまえてるのですか?」
「うっ……うるさいわね! 助けて貰わなくてもいいわよ!
自分の最後ぐらい、自分でケジメをつけるわ!」
「再生し続ける貴方が、どうやってケジメをつけるのでしょうかね?」
「もし、私が今からすることが失敗したら、糞婆のキャノンで煮るなり焼くなりしたらいいわ!」
「ではその時は、お望みの通り、穴という穴にキャノン突っ込んで、戦術魔法核発射してあげますわね」
「この糞婆!」
「黙って死にな! ビッチ!」
「ねぇ……イノ、私の事、忘れないでね」
「へっ?……」
魔王を中心に魔法陣が展開される。
ティコアはイノを担ぐと一気に上空まで飛び上がった。
「ティコア離せ、お前も賛同してくれたろ?彼女を助けないと……」
「私は賛同してませんよ! 力無き者がどう足掻いたって、
救えないのですよ! イノ、強くなってください」
俺は言葉を失った。
ティコアは滞空状態になると、
魔王に向けて戦術魔法核がいつでも打てるように身構える。
”我が名は魔王キュラ”
”慈悲深き神々よ”
”我が声に耳を傾けよ”
”我が願い、我が望みは幻”
”蔓延る混沌の地へ踏み出す者なり”
”我を祝福せよ、深淵の涙は楽園を築く”
”顕現せよ”
魔王が詠唱を唱え終わると、上空にモヤが広がっていった。
異世界への出口。
「十トントラックだあああああああああああああああ!!」
魔王が叫び終わると、
モヤの中から、現れたトラックが魔王を押しつぶした。
さっきまでの戦闘が嘘のように静まり返る一帯。
光の粒が、そこかしこと浮き上がって上空に還り始めた。
魔王のいたところからも、光の粒が煌めいていた。
魔王、召喚された物が空に還って行く光景を見て、
「どうやら、終わったみたいですね」
ティコアが事の終わりを告げるようにイオに言った。
「あぁ……」
俺は何もできなかった。
自分の無力さを痛感する、イオの返事は力が抜けていた。
「アオ――――――――ン!」
イオを戦場に残し、丘の上に戻っていたゴンタが、
魔王の死を悲しむかのように遠吠えをする。
辺りは、ゴンタの遠吠えで物哀しい雰囲気に包まれた。
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