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外伝 ~ヨツバ王国編~
白虎VSリンダ
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「弾けろっ!!」
「っ!?」
「おおっ!?」
白虎が発現させた嵐鎧はレナが手を伸ばしただけで消散すると、彼は驚愕の表情を浮かべる。だが、すぐにレナの右腕に宿した「風の聖痕」の存在を知ると、彼の正体に気付いた様に険しい表情を浮かべた。
「なるほど、お前がハヅキ家の……いや、バルトロス王国の王子か」
「一応、初めましてかな?」
南聖将の領地ではレナと白虎は顔合わせしておらず、お互いに初対面だった。しかし、お互いに相手の話は聞いていたのでレナは白虎がクレナイやアカイのように「嵐鎧」と呼ばれる魔鎧術を発動したとしても、風の聖痕の力で無効化出来る事はアイリスから知らされている。
『風の聖痕を所持していれば今後は風属性の魔法は全て無効化できます。風属性の魔力で形成された魔鎧術であろうとレナさんなら簡単に打ち破れるのでバンバン使いましょう』
王都へ乗り込む前に交信を行った際にアイリスから助言を受けたレナは風の聖痕を最大限に利用し、白虎の嵐鎧を無効化させる。この聖痕がある限りは白虎は力を使う事は出来ず、素の状態で戦うことしか出来ない。
「風属性の魔法は俺には通じない、そしてあんたと戦っても負ける気はしない……そこを退け、こっちは急いでるんだ」
「ぬうっ……!?」
少年が発するとは思えない程の「威圧感」を放つレナに対して白虎は無意識に後退り、確かにレナの言う通りに嵐鎧を封じられた白虎はレナに勝てる可能性は皆無に等しい。クレナイの右腕と呼ばれる程の実力を持つ白虎ではあるが、相手は王国の大将軍を2人も撃破し、更には英雄の領域を超えた存在に成長を果たした存在だった。
しかし、白虎も決死の覚悟を抱いてこの場に赴いており、黙って引きさがれるはずがない。せめて勝てずとも相手に一矢報いるために彼は構えを取ると、レナは仕方なく退魔刀を取り出そうとした時、リンダが肩を掴む。
「レナ様、この白虎の相手は私が勤めます」
「リンダさん?」
「聖痕の力は体力を消耗すると聞いております。なのでその力はマリア様やキラウとの戦闘まで控えて下さい……この男は私が止めます」
ハヅキとも縁があったリンダは聖痕の特徴を知っており、ここで聖痕の力を使用して無暗に体力を消耗するのは避けるようにレナに助言を行うと、彼女は白虎と向き合う。白虎はたった一人で自分と戦うつもりのリンダに対して表情をさらに険しくさせる。
「リンダ、お前の実力はよく知っている。だが、たった一人でこの俺を止めるだと?」
「ええ、私一人で十分です」
「り、リンダ……大丈夫?」
「安心してくださいティナ様、この程度の相手……私一人で十分です。皆さんは先に進んでください」
「……うむ、ここはお主に任せたぞリンダよ」
リンダの言葉にデブリ国王は頷き、この場はリンダに任せて先に進む事を決めた。だが、そんな事を白虎が認めるはずがなく、白虎は先に進もうとするレナ達を引き留めようとした。
「待て!!お前達を行かせるわけには……ぬおっ!?」
「はあっ!!」
道を塞ごうとした白虎に対してリンダは右手を伸ばした瞬間、彼女の掌底から衝撃波のような物が発生して白虎を吹き飛ばす。咄嗟に白虎は腕を交差して防ぐ事に成功するが、すぐに自分が何の攻撃を受けたのかを知って驚愕の表情を浮かべる。
「まさか、これは「遠当て」か?リンダ、いつの間に貴様ここまでの技を……!!」
「私も成長しているのですよ……白虎、貴方の方こそを私を舐めるな!!」
「ぬうっ……いいだろう、まずは貴様から相手をしてやる」
白虎はリンダと向き合うと互いに構えを取り、掌を開いた状態のリンダと握り拳を作った白虎がにらみ合う。そして二人は同時に駆け出すと互いの腕を伸ばす。
リンダが得意とするのは「発勁」と呼ばれる戦技に対し、白虎はクレナイやアカイと比べると小規模ではあるが密度が高い「嵐鎧」を発生させて腕を突き出す。互いの掌と拳が触れた瞬間、街中に衝撃音が広がった。
「発勁!!」
「嵐打!!」
掌から発勁による「衝撃波」拳に纏った竜巻状の「風圧」が激突した瞬間、二人の身体は後方へ数メートルも後退る。リンダは掌が切り裂かれて血が滴り落ちるが、白虎の方も腕全体が痺れてしまい、危うく骨が骨折するところだった。
どちらも傷を負いながらも戦意は衰えず、今度は白虎の方が先に仕掛けて彼は左腕全体に竜巻を纏わせると拳を突き出す。それに対してリンダは防御の体勢を取り、攻撃を受ける準備を行う。
「嵐拳!!」
「回し受け!!」
繰り出された拳に対してリンダは戦技を発動させて受け流し、その際に周囲の建物が衝撃波と風圧の影響を受けて亀裂が走る。互いの攻撃が衝突する度に傷を受けながらも二人は止まらず、互いの意地を賭けてお互いに全力で打ち合った――
「っ!?」
「おおっ!?」
白虎が発現させた嵐鎧はレナが手を伸ばしただけで消散すると、彼は驚愕の表情を浮かべる。だが、すぐにレナの右腕に宿した「風の聖痕」の存在を知ると、彼の正体に気付いた様に険しい表情を浮かべた。
「なるほど、お前がハヅキ家の……いや、バルトロス王国の王子か」
「一応、初めましてかな?」
南聖将の領地ではレナと白虎は顔合わせしておらず、お互いに初対面だった。しかし、お互いに相手の話は聞いていたのでレナは白虎がクレナイやアカイのように「嵐鎧」と呼ばれる魔鎧術を発動したとしても、風の聖痕の力で無効化出来る事はアイリスから知らされている。
『風の聖痕を所持していれば今後は風属性の魔法は全て無効化できます。風属性の魔力で形成された魔鎧術であろうとレナさんなら簡単に打ち破れるのでバンバン使いましょう』
王都へ乗り込む前に交信を行った際にアイリスから助言を受けたレナは風の聖痕を最大限に利用し、白虎の嵐鎧を無効化させる。この聖痕がある限りは白虎は力を使う事は出来ず、素の状態で戦うことしか出来ない。
「風属性の魔法は俺には通じない、そしてあんたと戦っても負ける気はしない……そこを退け、こっちは急いでるんだ」
「ぬうっ……!?」
少年が発するとは思えない程の「威圧感」を放つレナに対して白虎は無意識に後退り、確かにレナの言う通りに嵐鎧を封じられた白虎はレナに勝てる可能性は皆無に等しい。クレナイの右腕と呼ばれる程の実力を持つ白虎ではあるが、相手は王国の大将軍を2人も撃破し、更には英雄の領域を超えた存在に成長を果たした存在だった。
しかし、白虎も決死の覚悟を抱いてこの場に赴いており、黙って引きさがれるはずがない。せめて勝てずとも相手に一矢報いるために彼は構えを取ると、レナは仕方なく退魔刀を取り出そうとした時、リンダが肩を掴む。
「レナ様、この白虎の相手は私が勤めます」
「リンダさん?」
「聖痕の力は体力を消耗すると聞いております。なのでその力はマリア様やキラウとの戦闘まで控えて下さい……この男は私が止めます」
ハヅキとも縁があったリンダは聖痕の特徴を知っており、ここで聖痕の力を使用して無暗に体力を消耗するのは避けるようにレナに助言を行うと、彼女は白虎と向き合う。白虎はたった一人で自分と戦うつもりのリンダに対して表情をさらに険しくさせる。
「リンダ、お前の実力はよく知っている。だが、たった一人でこの俺を止めるだと?」
「ええ、私一人で十分です」
「り、リンダ……大丈夫?」
「安心してくださいティナ様、この程度の相手……私一人で十分です。皆さんは先に進んでください」
「……うむ、ここはお主に任せたぞリンダよ」
リンダの言葉にデブリ国王は頷き、この場はリンダに任せて先に進む事を決めた。だが、そんな事を白虎が認めるはずがなく、白虎は先に進もうとするレナ達を引き留めようとした。
「待て!!お前達を行かせるわけには……ぬおっ!?」
「はあっ!!」
道を塞ごうとした白虎に対してリンダは右手を伸ばした瞬間、彼女の掌底から衝撃波のような物が発生して白虎を吹き飛ばす。咄嗟に白虎は腕を交差して防ぐ事に成功するが、すぐに自分が何の攻撃を受けたのかを知って驚愕の表情を浮かべる。
「まさか、これは「遠当て」か?リンダ、いつの間に貴様ここまでの技を……!!」
「私も成長しているのですよ……白虎、貴方の方こそを私を舐めるな!!」
「ぬうっ……いいだろう、まずは貴様から相手をしてやる」
白虎はリンダと向き合うと互いに構えを取り、掌を開いた状態のリンダと握り拳を作った白虎がにらみ合う。そして二人は同時に駆け出すと互いの腕を伸ばす。
リンダが得意とするのは「発勁」と呼ばれる戦技に対し、白虎はクレナイやアカイと比べると小規模ではあるが密度が高い「嵐鎧」を発生させて腕を突き出す。互いの掌と拳が触れた瞬間、街中に衝撃音が広がった。
「発勁!!」
「嵐打!!」
掌から発勁による「衝撃波」拳に纏った竜巻状の「風圧」が激突した瞬間、二人の身体は後方へ数メートルも後退る。リンダは掌が切り裂かれて血が滴り落ちるが、白虎の方も腕全体が痺れてしまい、危うく骨が骨折するところだった。
どちらも傷を負いながらも戦意は衰えず、今度は白虎の方が先に仕掛けて彼は左腕全体に竜巻を纏わせると拳を突き出す。それに対してリンダは防御の体勢を取り、攻撃を受ける準備を行う。
「嵐拳!!」
「回し受け!!」
繰り出された拳に対してリンダは戦技を発動させて受け流し、その際に周囲の建物が衝撃波と風圧の影響を受けて亀裂が走る。互いの攻撃が衝突する度に傷を受けながらも二人は止まらず、互いの意地を賭けてお互いに全力で打ち合った――
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