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ダイン 監獄都市編
やったらぁっ!!(やけくそ)
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「本日のリックの対戦相手は先日に監獄都市に入ったばかりながら、今は都市内でも一番注目されている選手です!!経歴不明の謎の囚人ダイン選手の入場です!!」
「だから、僕は囚人じゃないって言ってるだろ!!」
司会役の兵士の言葉に言い返しながらも南門からダインが姿を現すと、観客達は彼の姿を見て訝し気な表情を浮かべ、基本的には闘技者の多くは戦闘職の人間のために体格に恵まれている事が多い。しかし、ダインの場合は身長は高い方だが身体の方は痩せており、しかも獣人族ではなく人間だった。その事から囚人同士の激しい肉弾戦を期待していた観客から不興を買う。
「何だ?あの弱そうな男は……」
「どうして杖なんて持っているんだ?まさか魔術師か?」
「おい、人間じゃないか!!ふざけるな、こんなの勝負になるか!!」
「あいてっ!?何すんだよ!?誰だ、ゴミを投げつけてきたの!?」
ダインの外見だけで観客は不満を抱き、彼等が求めるのは高い戦闘力を持つ囚人同士の試合であり、どう見ても武道の達人には見えない彼が登場した事で文句を言いつける。しかし、試合は決まった以上は中断は出来ず、司会役の兵士は試合開始の合図を支持する。
「おい、早く開始の合図を鳴らせ!!試合を始めるんだ!!」
「は、はい!!では……試合開始!!」
試合開始の合図の鐘の音が鳴り響くと、司会役の兵士はすぐに闘技台から離れようとした。だが、それを見て先に動いたのはリックであり、彼はあろうことか兵士の元へ駆け出す。
「そいつを借りるぞ」
「うおっ!?な、何をする貴様……ぐあっ!?」
「えっ!?」
リックは闘技台から離れようとした兵士の背後に移動すると、彼が所持していた剣を抜き取り、首の裏に手刀を叩き込む。結果としてリックは兵士から武器を奪い取り、兵士を気絶させる。その光景を見ていたダインは驚愕し、他の者達も焦りを抱く。
試合の際中にリックが兵士に手を出した事も問題ではあるが、ダインからすれば一番の問題点はリックが身に付けたのは囚人が試合で許される装備品ではなく、兵士が身に付けている装備品である事だった。囚人が試合の際に許可されている武器の類はどれもがボロボロで武器としての性能は低い。だが、看守が身に付ける武器は当然だが手入れもされており、囚人が扱う武器と比べれば性能は高い。
(こいつ、マジか!?兵士を襲うなんて反則だろ!?)
ダインは慌てて観客席を見渡し、他の兵士が止めに来ないのかと思ったが、予想に反して彼等は困惑した表情を浮かべるだけで動こうとはしない。普段ならば看守長であるミノルが真っ先に動く場面なのだが、何故か彼はミイネの傍から離れず、リックの行為を咎めない。
「ちょっと、何をしてるんですか!?今のを見ていたでしょう?あの囚人、兵士を襲って武器を奪ったんですよ!!どうして止めないんですか!?」
「ギギィッ!!」
「……奪われたのはあの兵士の過失だ。その点に関しては後できつく折檻する必要があるが……規則上では囚人が使用を許される武器はこの闘技場内で管理される武器のみ。そして奴が奪った兵士の剣もこの闘技場で管理されている代物だ」
「そんな馬鹿な……兵士を襲ったんですよ!?」
「油断していた奴が悪い」
ミイネもリックの行動を見て黙っていられずに抗議するが、ミノルは聞く耳を持たず、リックの行動を咎める素振りもない。その様子を見ていたダインは冷や汗を流し、どうやら試合はこのまま続行されそうだった。
「くくく……久しぶりに人を殺せるな。だが、今日の獲物は随分と弱そうだな……殺しがいなさそうだ」
「ちょちょ、それ反則だろ!?」
「反則?馬鹿かお前は……基本的に囚人同士の試合の場合は規則なんか存在しない、どんな手を使おうと勝てばいいんだよ!!勝てばな!!」
「うわっ!?」
リックは剣を手にしてダインの元へ突っ込み、彼に向けて剣を振り下ろす。それに対してダインは杖を構えようとするが、寸前でリックは手元の動きを変えて不規則な軌道で切りかかる。
「牙斬!!」
「うひぃっ!?」
「お、避けたか……中々の反射神経じゃないか、人間の癖によ!!」
途中で軌道を変更させた刃はダインの頭を切り裂くかと思われたが、咄嗟にダインは身体を仰け反らせて回避に成功する。それを見てリックは少し驚いたが、すぐに剣を構え直す。
基本的には暗殺者の職業の人間が得意とする武器は短剣の類だが、リックの場合は刃物全般を得意としていた。リックはグシャスの派閥の中でも一番の剣の達人でもあり、彼はダインを弄ぶようにわざとらしく戦技も発動せずに剣を突き出す。
「そらそら、どうした?その程度か?」
「く、くそっ……人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」
「そうか、ならそろそろ……死ねっ!!」
リックの繰り出す刃をダインは後ろに移動して回避するが、いつの間にか壁際の方まで追い詰められており、後ろが封じられてしまう。そんな彼に対してリックは剣を構えると、胸元に向けて刃を突き刺す。
「だから、僕は囚人じゃないって言ってるだろ!!」
司会役の兵士の言葉に言い返しながらも南門からダインが姿を現すと、観客達は彼の姿を見て訝し気な表情を浮かべ、基本的には闘技者の多くは戦闘職の人間のために体格に恵まれている事が多い。しかし、ダインの場合は身長は高い方だが身体の方は痩せており、しかも獣人族ではなく人間だった。その事から囚人同士の激しい肉弾戦を期待していた観客から不興を買う。
「何だ?あの弱そうな男は……」
「どうして杖なんて持っているんだ?まさか魔術師か?」
「おい、人間じゃないか!!ふざけるな、こんなの勝負になるか!!」
「あいてっ!?何すんだよ!?誰だ、ゴミを投げつけてきたの!?」
ダインの外見だけで観客は不満を抱き、彼等が求めるのは高い戦闘力を持つ囚人同士の試合であり、どう見ても武道の達人には見えない彼が登場した事で文句を言いつける。しかし、試合は決まった以上は中断は出来ず、司会役の兵士は試合開始の合図を支持する。
「おい、早く開始の合図を鳴らせ!!試合を始めるんだ!!」
「は、はい!!では……試合開始!!」
試合開始の合図の鐘の音が鳴り響くと、司会役の兵士はすぐに闘技台から離れようとした。だが、それを見て先に動いたのはリックであり、彼はあろうことか兵士の元へ駆け出す。
「そいつを借りるぞ」
「うおっ!?な、何をする貴様……ぐあっ!?」
「えっ!?」
リックは闘技台から離れようとした兵士の背後に移動すると、彼が所持していた剣を抜き取り、首の裏に手刀を叩き込む。結果としてリックは兵士から武器を奪い取り、兵士を気絶させる。その光景を見ていたダインは驚愕し、他の者達も焦りを抱く。
試合の際中にリックが兵士に手を出した事も問題ではあるが、ダインからすれば一番の問題点はリックが身に付けたのは囚人が試合で許される装備品ではなく、兵士が身に付けている装備品である事だった。囚人が試合の際に許可されている武器の類はどれもがボロボロで武器としての性能は低い。だが、看守が身に付ける武器は当然だが手入れもされており、囚人が扱う武器と比べれば性能は高い。
(こいつ、マジか!?兵士を襲うなんて反則だろ!?)
ダインは慌てて観客席を見渡し、他の兵士が止めに来ないのかと思ったが、予想に反して彼等は困惑した表情を浮かべるだけで動こうとはしない。普段ならば看守長であるミノルが真っ先に動く場面なのだが、何故か彼はミイネの傍から離れず、リックの行為を咎めない。
「ちょっと、何をしてるんですか!?今のを見ていたでしょう?あの囚人、兵士を襲って武器を奪ったんですよ!!どうして止めないんですか!?」
「ギギィッ!!」
「……奪われたのはあの兵士の過失だ。その点に関しては後できつく折檻する必要があるが……規則上では囚人が使用を許される武器はこの闘技場内で管理される武器のみ。そして奴が奪った兵士の剣もこの闘技場で管理されている代物だ」
「そんな馬鹿な……兵士を襲ったんですよ!?」
「油断していた奴が悪い」
ミイネもリックの行動を見て黙っていられずに抗議するが、ミノルは聞く耳を持たず、リックの行動を咎める素振りもない。その様子を見ていたダインは冷や汗を流し、どうやら試合はこのまま続行されそうだった。
「くくく……久しぶりに人を殺せるな。だが、今日の獲物は随分と弱そうだな……殺しがいなさそうだ」
「ちょちょ、それ反則だろ!?」
「反則?馬鹿かお前は……基本的に囚人同士の試合の場合は規則なんか存在しない、どんな手を使おうと勝てばいいんだよ!!勝てばな!!」
「うわっ!?」
リックは剣を手にしてダインの元へ突っ込み、彼に向けて剣を振り下ろす。それに対してダインは杖を構えようとするが、寸前でリックは手元の動きを変えて不規則な軌道で切りかかる。
「牙斬!!」
「うひぃっ!?」
「お、避けたか……中々の反射神経じゃないか、人間の癖によ!!」
途中で軌道を変更させた刃はダインの頭を切り裂くかと思われたが、咄嗟にダインは身体を仰け反らせて回避に成功する。それを見てリックは少し驚いたが、すぐに剣を構え直す。
基本的には暗殺者の職業の人間が得意とする武器は短剣の類だが、リックの場合は刃物全般を得意としていた。リックはグシャスの派閥の中でも一番の剣の達人でもあり、彼はダインを弄ぶようにわざとらしく戦技も発動せずに剣を突き出す。
「そらそら、どうした?その程度か?」
「く、くそっ……人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」
「そうか、ならそろそろ……死ねっ!!」
リックの繰り出す刃をダインは後ろに移動して回避するが、いつの間にか壁際の方まで追い詰められており、後ろが封じられてしまう。そんな彼に対してリックは剣を構えると、胸元に向けて刃を突き刺す。
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