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真・最終章 七魔将編
真の白狼種
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「アガァアアアッ!!」
「水刃!!」
火炎の吐息を再び吐き出したガーゴイルに対してレナは掌に乗せた水を利用し、その状態から「風刃」を発動させ、水の刃を放つ。実はレナの手にした水筒の中身はただの水ではなく、コトミンが水の精霊魔法で用意した代物である。
本来は回復薬代わりに持って来た代物だが、彼女が呼び寄せた水の精霊を宿した水分を風刃は吸収すると、水の刃と化してガーゴイルが吐き出した火炎を吹き飛ばす。その隙にウルは加速すると、凄まじい速度で牙を放つ。
「ガアアアッ!!」
「ギャアアッ!?」
「シャアッ!?」
「シャウッ!?」
火炎を吐き散らしていたガーゴイルに対してウルは牙を放つと、まるで鋭利な刃物に切断されたかのようにガーゴイルの肉体が切り裂かれ、胸元の核が露出した。核はウルの牙によって破壊され、その結果として核に収納されていた魔力が暴発した爆発を引き起こす。
「ギャウッ!?」
「シャアアッ!?」
「よし、よくやったウル!!」
「ウォンッ!!」
ウルの攻撃によってガーゴイルの1体を倒す事に成功し、それを見たレナはウルを褒め称える。ウルはガーゴイルの頑丈な肉体を切り裂いたにも関わらず、牙には罅も入っていない。
――魔獣種の中で白狼種は特別な種であり、全ての魔獣の中でも移動速度に特化しており、成体の白狼種の移動速度は音さえも置き去りにすると言われている。その移動速度から繰り出される牙の切れ味は凄まじく、ガーゴイルであろうと切断する牙の切れ味と耐久力を誇った。
しかも白狼種は育つ環境によって成長が大きく異なり、小さい頃からレナと共に魔物を狩り続けたウルの場合は白狼種の中でも特異な存在と化していた。現在のウルならば竜種が相手だろうと戦える力を持っているかもしれず、少なくとも赤毛熊やミノタウロスなどにも後れを取らない。
レナと同様にウルもしっかりと成長しており、加速した状態で繰り出されるウルの攻撃は剣鬼状態のレナの一撃にも匹敵し、次々とガーゴイルを牙で切り裂く。
「ガアアッ!!」
「シャギャアアッ!?」
「ギャウッ!?」
「よし、その調子だ!!」
次々とウルの突進によってガーゴイル達は肉体を切り裂かれ、地面に倒れ込む。だが、胸元の核を破壊しなければガーゴイルは死ぬ事は有り得ず、1体だけ上半身だけの状態で翼を広げて上空へと逃げ出す。
「シャアアッ!?」
「逃がすかっ!!ウル、飛べっ!!」
「ウォンッ!!」
レナの言葉に従ってウルは跳躍し、空へと逃げたガーゴイルへ追いつくと、ガーゴイルの背中に両前脚を叩きつける。空中で体勢を崩したガーゴイルは地面に落ちると、そのまま転がり込む。
「ギャウンッ……!?」
「さあ、これで終わり……うわっ!?」
「ウォンッ!?」
『ギュロロロッ!!』
唐突に地面が盛り上がると、最初にガーゴイルに攻撃を仕掛けたサンドワームが出現して上半身だけの状態となったガーゴイルに接近し、そのまま大口を開いて飲み込む。ガーゴイルは逃げる所か悲鳴を上げる暇もなく飲み込まれ、サンドワームの腹の中に消えていく。
ガーゴイルを捕食するサンドワームに対してレナの元に合われてウルは下がり、以前に村の前で遭遇した個体と比べると随分と狂暴そうな風貌のサンドワームであった。レナはガーゴイルを飲み込んだサンドワームを警戒し、様子を伺う。
『ギュルルッ……!!』
「くっ……落ち着け、俺達は敵じゃない」
「クゥ~ンッ……」
かつて遭遇したサンドワームに関してはレナが餌を与えると素直に帰ってくれたが、今回のサンドワームは何故か好戦的であり、ガーゴイルが相手でも躊躇なく襲い掛かってきた。そのため、レナは戦闘を避けられないかと思ったが、昔にアイリスに言われた事を思い出す。
(そういえばサンドワームを殺すと、死体からフェロモンが放出されて大量のサンドワームが湧いてくるんだっけ……こんな奴が大量に現れたら流石に終わりだぞ)
戦闘を避けたいと判断したレナはサンドワームを落ち着かせるためにゆっくりと両手を上げ、餌になりそうな物を探す。そこで彼はガーゴイルの残骸がまだ残っている事に気付き、サンドワームに対してウルが切り裂いたガーゴイルの残骸を放り込む。
「よ、よし……ほら、これをやるから大人しくしてくれよ」
「ギュロロッ……」
「グルルルッ……!!」
レナが残骸を拾い上げてサンドワームに近付くと、サンドワームはレナを見下ろす。その姿を見てウルは威嚇し、戦闘態勢を整えておく。やがてサンドワームはレナの観察に飽きたのかゆっくりと口元を近づけた。
恐る恐るレナは残骸をサンドワームの口元に放り込むと、サンドワームはそれらを飲み込み、しばらくの間は咀嚼していた。昔は餌を与えると満足して地中に帰ったが、今回のサンドワームはまだ食い足りないのか身体をくねらせる。
「水刃!!」
火炎の吐息を再び吐き出したガーゴイルに対してレナは掌に乗せた水を利用し、その状態から「風刃」を発動させ、水の刃を放つ。実はレナの手にした水筒の中身はただの水ではなく、コトミンが水の精霊魔法で用意した代物である。
本来は回復薬代わりに持って来た代物だが、彼女が呼び寄せた水の精霊を宿した水分を風刃は吸収すると、水の刃と化してガーゴイルが吐き出した火炎を吹き飛ばす。その隙にウルは加速すると、凄まじい速度で牙を放つ。
「ガアアアッ!!」
「ギャアアッ!?」
「シャアッ!?」
「シャウッ!?」
火炎を吐き散らしていたガーゴイルに対してウルは牙を放つと、まるで鋭利な刃物に切断されたかのようにガーゴイルの肉体が切り裂かれ、胸元の核が露出した。核はウルの牙によって破壊され、その結果として核に収納されていた魔力が暴発した爆発を引き起こす。
「ギャウッ!?」
「シャアアッ!?」
「よし、よくやったウル!!」
「ウォンッ!!」
ウルの攻撃によってガーゴイルの1体を倒す事に成功し、それを見たレナはウルを褒め称える。ウルはガーゴイルの頑丈な肉体を切り裂いたにも関わらず、牙には罅も入っていない。
――魔獣種の中で白狼種は特別な種であり、全ての魔獣の中でも移動速度に特化しており、成体の白狼種の移動速度は音さえも置き去りにすると言われている。その移動速度から繰り出される牙の切れ味は凄まじく、ガーゴイルであろうと切断する牙の切れ味と耐久力を誇った。
しかも白狼種は育つ環境によって成長が大きく異なり、小さい頃からレナと共に魔物を狩り続けたウルの場合は白狼種の中でも特異な存在と化していた。現在のウルならば竜種が相手だろうと戦える力を持っているかもしれず、少なくとも赤毛熊やミノタウロスなどにも後れを取らない。
レナと同様にウルもしっかりと成長しており、加速した状態で繰り出されるウルの攻撃は剣鬼状態のレナの一撃にも匹敵し、次々とガーゴイルを牙で切り裂く。
「ガアアッ!!」
「シャギャアアッ!?」
「ギャウッ!?」
「よし、その調子だ!!」
次々とウルの突進によってガーゴイル達は肉体を切り裂かれ、地面に倒れ込む。だが、胸元の核を破壊しなければガーゴイルは死ぬ事は有り得ず、1体だけ上半身だけの状態で翼を広げて上空へと逃げ出す。
「シャアアッ!?」
「逃がすかっ!!ウル、飛べっ!!」
「ウォンッ!!」
レナの言葉に従ってウルは跳躍し、空へと逃げたガーゴイルへ追いつくと、ガーゴイルの背中に両前脚を叩きつける。空中で体勢を崩したガーゴイルは地面に落ちると、そのまま転がり込む。
「ギャウンッ……!?」
「さあ、これで終わり……うわっ!?」
「ウォンッ!?」
『ギュロロロッ!!』
唐突に地面が盛り上がると、最初にガーゴイルに攻撃を仕掛けたサンドワームが出現して上半身だけの状態となったガーゴイルに接近し、そのまま大口を開いて飲み込む。ガーゴイルは逃げる所か悲鳴を上げる暇もなく飲み込まれ、サンドワームの腹の中に消えていく。
ガーゴイルを捕食するサンドワームに対してレナの元に合われてウルは下がり、以前に村の前で遭遇した個体と比べると随分と狂暴そうな風貌のサンドワームであった。レナはガーゴイルを飲み込んだサンドワームを警戒し、様子を伺う。
『ギュルルッ……!!』
「くっ……落ち着け、俺達は敵じゃない」
「クゥ~ンッ……」
かつて遭遇したサンドワームに関してはレナが餌を与えると素直に帰ってくれたが、今回のサンドワームは何故か好戦的であり、ガーゴイルが相手でも躊躇なく襲い掛かってきた。そのため、レナは戦闘を避けられないかと思ったが、昔にアイリスに言われた事を思い出す。
(そういえばサンドワームを殺すと、死体からフェロモンが放出されて大量のサンドワームが湧いてくるんだっけ……こんな奴が大量に現れたら流石に終わりだぞ)
戦闘を避けたいと判断したレナはサンドワームを落ち着かせるためにゆっくりと両手を上げ、餌になりそうな物を探す。そこで彼はガーゴイルの残骸がまだ残っている事に気付き、サンドワームに対してウルが切り裂いたガーゴイルの残骸を放り込む。
「よ、よし……ほら、これをやるから大人しくしてくれよ」
「ギュロロッ……」
「グルルルッ……!!」
レナが残骸を拾い上げてサンドワームに近付くと、サンドワームはレナを見下ろす。その姿を見てウルは威嚇し、戦闘態勢を整えておく。やがてサンドワームはレナの観察に飽きたのかゆっくりと口元を近づけた。
恐る恐るレナは残骸をサンドワームの口元に放り込むと、サンドワームはそれらを飲み込み、しばらくの間は咀嚼していた。昔は餌を与えると満足して地中に帰ったが、今回のサンドワームはまだ食い足りないのか身体をくねらせる。
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