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冒険者編
いざ、日の国へ
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――無事に隠れ里に帰還した捕縛した魔王軍と思われる少女をヒカゲに引き渡し、一先ずは里に存在する牢屋に閉じ込める。精霊魔法を利用して逃走する可能性もあるため、少女には常に監視を付け、念のためにルノも連れ出してきたイチ、ニイ、サンにも見張りを任せる。
「頼んだよ皆、もしも逃げようとしたら引き留めてね」
「ウォンッ!!」
「後で餌も持ってきますよ~」
「クゥンッ」
「まあ、ここはあたしに任せな」
牢屋の中に黒狼の子供達も待機させ、更に副頭領が見張りを行う。彼女以外にも複数人の忍者が待機しており、牢屋の中で鎖で四肢を拘束された少女が横たわり、一先ずは目を覚ますまで放置する事にした。
「リディアの時みたいにまた魔物が連れ去ろうとしないかな?」
「大丈夫、この里の人間は全員が感知系のスキルを習得してる。だから魔物が近づいてきても必ず気付く」
「もしもこいつが逃げようとしたら、悪いけどその時はうちで処理させて貰うよ。それとずっと目を覚まさないようなら無理やりに起こしてあたしらが尋問するからね」
「その辺は全部任せます。本当は帝国に連れ帰りたいですけど、大分離れてしまったんで簡単には戻れないんですよ」
帝都の日の国はルノの氷車でも移動するのに半日はかかる距離が存在するため、引き返すにしても時間が掛かる。そのため、ここは日影の里の人間に任せ、ルノとリーリスは予定通りに日の国に向かう事にした。
「じゃあ、私達は予定通りに日の国に行きましょうか。楽しみですね~寿司、天ぷら、芸者!!」
「いいのかな……こんな時に観光なんて」
「今の私達は有給で旅行しているようなもんですよ。だから今のうちに楽しみましょう。それにルノさんも日の国が気になっているんでしょう」
「それはそうだけど……」
過去に転移した地球の人間が作り出した日の国はルノも興味があり、現在の日影の隠れ里も日本の田舎を想像させるが、日の国は更に文化が発展しているらしい。少女の事は日影の里の人間に任せ、ルノ達はヒカゲの案内の元で日の国に向かう事にした。
「じゃあ、出発する。私の馬車で向かう」
「ルウさんじゃいけないんですか?」
「ここの里は魔獣を育てているけど、日の国では魔獣は育てていない。住民が怯えるから駄目」
「じゃあ、ミノも連れていけないんですか?」
「ブモォッ……」
ヒカゲの説明によると日の国では日影の里と違い、魔獣を育てる事はなく、普通の動物しか生息していないという。だからこそルウやミノを連れて移動すると目立つため、彼女が用意した馬車で向かう。
「辿り着くまでに簡単に日の国の説明もする。二人は日の国がどんな場所か知ってる?」
「いえ、あんまり……」
「私も噂ぐらいしか聞いた事がありませんね。でも、確か侍と呼ばれる特別な剣士の職業の人がいっぱいいるんでしょう?」
「そう。だけど、侍と言っても昔と比べると数が減ってる。それに良い人ばかりじゃない、中には乱暴者もいる。だから私から離れないようにして」
馬車に乗り込んだルノとリーリスにヒカゲは注意を施し、決して自分の傍から離れないように忠告する。また、日の国の決まり事も伝える。
「日の国では法律で魔法を使う事が禁止されている。だから間違っても魔法は使っちゃ駄目」
「え?何でですか?」
「日の国に住む人間の殆どは魔法を使う事が出来ない。だから魔法よりも武芸を重んじている」
「あれ?そうなんですか?でもヒカゲさんは普通に使ってますよね」
「忍者は闇属性の魔法だけを使う事は許されている。だけど、観光客だろうと日の国に訪れた人間は魔法が禁止されてるから気を付けて」
「ですってルノさん」
「魔法が禁止か……まあ、別に問題ないかな」
予想外の日の国の法律にルノとリーリスは驚くが、特に二人に不満はない。別に魔法を使わずとも観光する事は可能であり、要は地球に居た時のように過ごせばいいだけだと判断する。だが、ヒカゲはそんな二人に念入りに注意を施す。
「もしも態度が悪い人間に絡まれても、魔法で追い払う事は駄目。その時は私に声を掛ければいい。それと、日の国には青色の袴を纏った侍がいるから、特にこの人達と関わっちゃいけない」
「青色の袴?」
「日の国の警備隊を任されている「青空組」と呼ばれている偉いお侍さん。この人達は日の国の治安を守る役目を与えられているから、無暗に関わらないように気を付けて」
「新選組みたいな感じですかね」
「治安を守るというのなら警察じゃない?」
ヒカゲの説明では日の国には青空組と呼ばれる組織が存在し、問題事が起きれば彼等を呼び出して解決するのが当たり前らしく、決して彼等に怪しまれるような行動を取らないように気を付けなければならない。
「その青空組の人達と日影はどちらが偉いんですか?」
「……任されている役目が違うだけで立場に違いはない。だけど、青空組の人たちが民衆から好かれているのは確か」
「ありゃりゃっ……」
リーリスの質問に珍しくヒカゲが拗ねたように返答し、どうやら青空組と日影の関係は複雑らしい。
「頼んだよ皆、もしも逃げようとしたら引き留めてね」
「ウォンッ!!」
「後で餌も持ってきますよ~」
「クゥンッ」
「まあ、ここはあたしに任せな」
牢屋の中に黒狼の子供達も待機させ、更に副頭領が見張りを行う。彼女以外にも複数人の忍者が待機しており、牢屋の中で鎖で四肢を拘束された少女が横たわり、一先ずは目を覚ますまで放置する事にした。
「リディアの時みたいにまた魔物が連れ去ろうとしないかな?」
「大丈夫、この里の人間は全員が感知系のスキルを習得してる。だから魔物が近づいてきても必ず気付く」
「もしもこいつが逃げようとしたら、悪いけどその時はうちで処理させて貰うよ。それとずっと目を覚まさないようなら無理やりに起こしてあたしらが尋問するからね」
「その辺は全部任せます。本当は帝国に連れ帰りたいですけど、大分離れてしまったんで簡単には戻れないんですよ」
帝都の日の国はルノの氷車でも移動するのに半日はかかる距離が存在するため、引き返すにしても時間が掛かる。そのため、ここは日影の里の人間に任せ、ルノとリーリスは予定通りに日の国に向かう事にした。
「じゃあ、私達は予定通りに日の国に行きましょうか。楽しみですね~寿司、天ぷら、芸者!!」
「いいのかな……こんな時に観光なんて」
「今の私達は有給で旅行しているようなもんですよ。だから今のうちに楽しみましょう。それにルノさんも日の国が気になっているんでしょう」
「それはそうだけど……」
過去に転移した地球の人間が作り出した日の国はルノも興味があり、現在の日影の隠れ里も日本の田舎を想像させるが、日の国は更に文化が発展しているらしい。少女の事は日影の里の人間に任せ、ルノ達はヒカゲの案内の元で日の国に向かう事にした。
「じゃあ、出発する。私の馬車で向かう」
「ルウさんじゃいけないんですか?」
「ここの里は魔獣を育てているけど、日の国では魔獣は育てていない。住民が怯えるから駄目」
「じゃあ、ミノも連れていけないんですか?」
「ブモォッ……」
ヒカゲの説明によると日の国では日影の里と違い、魔獣を育てる事はなく、普通の動物しか生息していないという。だからこそルウやミノを連れて移動すると目立つため、彼女が用意した馬車で向かう。
「辿り着くまでに簡単に日の国の説明もする。二人は日の国がどんな場所か知ってる?」
「いえ、あんまり……」
「私も噂ぐらいしか聞いた事がありませんね。でも、確か侍と呼ばれる特別な剣士の職業の人がいっぱいいるんでしょう?」
「そう。だけど、侍と言っても昔と比べると数が減ってる。それに良い人ばかりじゃない、中には乱暴者もいる。だから私から離れないようにして」
馬車に乗り込んだルノとリーリスにヒカゲは注意を施し、決して自分の傍から離れないように忠告する。また、日の国の決まり事も伝える。
「日の国では法律で魔法を使う事が禁止されている。だから間違っても魔法は使っちゃ駄目」
「え?何でですか?」
「日の国に住む人間の殆どは魔法を使う事が出来ない。だから魔法よりも武芸を重んじている」
「あれ?そうなんですか?でもヒカゲさんは普通に使ってますよね」
「忍者は闇属性の魔法だけを使う事は許されている。だけど、観光客だろうと日の国に訪れた人間は魔法が禁止されてるから気を付けて」
「ですってルノさん」
「魔法が禁止か……まあ、別に問題ないかな」
予想外の日の国の法律にルノとリーリスは驚くが、特に二人に不満はない。別に魔法を使わずとも観光する事は可能であり、要は地球に居た時のように過ごせばいいだけだと判断する。だが、ヒカゲはそんな二人に念入りに注意を施す。
「もしも態度が悪い人間に絡まれても、魔法で追い払う事は駄目。その時は私に声を掛ければいい。それと、日の国には青色の袴を纏った侍がいるから、特にこの人達と関わっちゃいけない」
「青色の袴?」
「日の国の警備隊を任されている「青空組」と呼ばれている偉いお侍さん。この人達は日の国の治安を守る役目を与えられているから、無暗に関わらないように気を付けて」
「新選組みたいな感じですかね」
「治安を守るというのなら警察じゃない?」
ヒカゲの説明では日の国には青空組と呼ばれる組織が存在し、問題事が起きれば彼等を呼び出して解決するのが当たり前らしく、決して彼等に怪しまれるような行動を取らないように気を付けなければならない。
「その青空組の人達と日影はどちらが偉いんですか?」
「……任されている役目が違うだけで立場に違いはない。だけど、青空組の人たちが民衆から好かれているのは確か」
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