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外伝 〈一人旅〉
飛行船襲撃
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「お、俺が掃除していた時、急に悲鳴があがった。一つじゃない……いっぱい、悲鳴が聞こえた」
「悲鳴?」
「気になって、調べに言ったら……見た事もない虫に兵士が襲われてた」
「虫?何を言っている!?」
虫に襲われたという言葉に全員が戸惑いの表情を浮かべるが、模範囚の話によると彼が見つけた虫とは普通の大きさではなく、異常なまでに大きな虫だったという。
「虫、とても大きかった。俺よりも大きかった……そいつらに兵士が殺されてた」
「馬鹿な……虫如きに我が軍の兵士が敗れるものか!!」
「落ち着け!!おい、その虫というのはどんな姿をしていた?」
「み、緑色で、刃物ような大きな鎌を生やしてた」
「それって……蟷螂?」
囚人の言葉にルノが思いついたのは「蟷螂」であり、彼の話によると飛行船内に人間と同程度の大きさの巨大蟷螂が出現し、兵士達を襲ったという。状況的に考えて飛行船が墜落したのも兵士を襲った蟷螂が原因である可能性が高い。
「その蟷螂は何処にいる?」
「し、知らない……俺も襲われそうになったけど、飛行船が傾いて、俺は窓から落ちて助かった」
「なるほど」
「隊長!!こんな奴の言う事など当てになりません!!」
「むうっ……」
囚人の言葉に全員が半信半疑であり、この状況下で囚人が嘘を吐く理由はない。だが、いくら何でも巨大蟷螂が現れて兵士を襲ったという話を信じろというのも無理な話である。
「蟷螂か……そいつはまだ飛行船の中に居るのかな」
「おい、あんたこんな奴の話を信じるのか!?」
「……ちょっと探してみる」
兵士の言葉を無視してルノは足元に氷板を作り出し、飛行船の残骸に向けて接近する。他に生存者も居るかも知れず、他の人間の捜索を行いながらも海に沈んだ残骸を調べる。
「改めて見ると酷い状況だな……でも、確かに普通じゃない死に方をしている人たちもいる」
飛行船がどのように墜落したのかは不明だが、海に浮かんでいる死体の中には墜落の衝撃で死亡したとは思えない死に方をした人間も多数存在し、刃物のような物で肉体を傷つけられて浮かんでいる死体も存在した。
「この人、上半身だけの状態で死んでる……どうやって切ったんだ?」
上半身と下半身が分かれた状態で死亡している兵士を発見し、ルノは口元を抑えながらも海に浮かぶ残骸と死体を調査する。吐き気が催す光景だが、それでも他に生存者がいるとしたら救い出さなければならず、飛行船の墜落の理由も調べるために入念に調査を行う。
「ん?これは……何だ?」
大きな木箱が浮かんでいる事に気付き、近づいてみると蓋が開いており、中身を見てルノは眉を顰める。内部に存在したのは緑色の卵のような物であり、その大きさが普通ではなく、1メートル以上は存在した。
「もしかしてこれって魔物の卵?じゃあ、さっきの人が話していた巨大蟷螂はこの中から生まれたのか?」
木箱を覗き込みながらルノは動揺を隠せず、卵の様子を調べるとまだ中身の粘液が垂れており、中の生物が生まれてから間もない事は間違いない。
「昆虫型の魔物が眠っていたのか……でも、どうして兵士を襲ったんだ?護衛の人達は何も知らないようだけど……」
魔物の卵を移送していたのならば護衛部隊の人間が知らないはずがなく、囚人の言葉を聞いても信じようとしなかった事に違和感を抱き、ルノは木箱を持ち上げて彼等の元に戻る事にした。しかし、木箱に手を伸ばそうとした瞬間、兵士達を乗せた氷船の方角から悲鳴が響き渡る。
「う、うわぁあああっ!!」
「ば、化物だぁっ!!」
「くそっ!!戦え、戦うんだっ!!」
兵士の悲鳴と隊長の怒声が響き、ルノは瞬時に木箱を手放して彼等の元へ戻るために飛翔術を発動させる。空を飛んで氷船の場所にまで戻ると、そこには船の上に乗り込んで兵士達に襲い掛かろうとする巨大蟷螂の姿が存在した。
『ギルルルルッ……!!』
「ひいっ!?ち、近寄るなっ!!」
先程から囚人の言葉に反発していた若い兵士が松明を振り回して蟷螂を威嚇するが、火を向けられても蟷螂は特に反応は示さず、兵士に向けて鎌を振り下ろす。
『ギルッ!!』
「伏せろっ!!」
「うわぁっ!?」
鎌が横薙ぎに振り払われ、隊長の言葉に従って兵士は身体を屈めると、伏せる際に頭から離れた兜が空中で切断される。恐らくは鋼鉄製と思われる兜を一刀両断した蟷螂の鎌の切れ味と鋭さに全員が目を見開き、若い兵士は悲鳴を上げる。
「た、助けてくれぇっ!!」
「了解!!」
『ギルッ!?』
兵士の言葉にルノは蟷螂の背後から接近し、勢いをつけて蟷螂の背中にドロップキックを食らわせる。体勢を崩された蟷螂は危うく海中に落ちそうになったが、寸前で近くに流れ着いていた木箱に飛び移り、ルノと向かい合う。
「悲鳴?」
「気になって、調べに言ったら……見た事もない虫に兵士が襲われてた」
「虫?何を言っている!?」
虫に襲われたという言葉に全員が戸惑いの表情を浮かべるが、模範囚の話によると彼が見つけた虫とは普通の大きさではなく、異常なまでに大きな虫だったという。
「虫、とても大きかった。俺よりも大きかった……そいつらに兵士が殺されてた」
「馬鹿な……虫如きに我が軍の兵士が敗れるものか!!」
「落ち着け!!おい、その虫というのはどんな姿をしていた?」
「み、緑色で、刃物ような大きな鎌を生やしてた」
「それって……蟷螂?」
囚人の言葉にルノが思いついたのは「蟷螂」であり、彼の話によると飛行船内に人間と同程度の大きさの巨大蟷螂が出現し、兵士達を襲ったという。状況的に考えて飛行船が墜落したのも兵士を襲った蟷螂が原因である可能性が高い。
「その蟷螂は何処にいる?」
「し、知らない……俺も襲われそうになったけど、飛行船が傾いて、俺は窓から落ちて助かった」
「なるほど」
「隊長!!こんな奴の言う事など当てになりません!!」
「むうっ……」
囚人の言葉に全員が半信半疑であり、この状況下で囚人が嘘を吐く理由はない。だが、いくら何でも巨大蟷螂が現れて兵士を襲ったという話を信じろというのも無理な話である。
「蟷螂か……そいつはまだ飛行船の中に居るのかな」
「おい、あんたこんな奴の話を信じるのか!?」
「……ちょっと探してみる」
兵士の言葉を無視してルノは足元に氷板を作り出し、飛行船の残骸に向けて接近する。他に生存者も居るかも知れず、他の人間の捜索を行いながらも海に沈んだ残骸を調べる。
「改めて見ると酷い状況だな……でも、確かに普通じゃない死に方をしている人たちもいる」
飛行船がどのように墜落したのかは不明だが、海に浮かんでいる死体の中には墜落の衝撃で死亡したとは思えない死に方をした人間も多数存在し、刃物のような物で肉体を傷つけられて浮かんでいる死体も存在した。
「この人、上半身だけの状態で死んでる……どうやって切ったんだ?」
上半身と下半身が分かれた状態で死亡している兵士を発見し、ルノは口元を抑えながらも海に浮かぶ残骸と死体を調査する。吐き気が催す光景だが、それでも他に生存者がいるとしたら救い出さなければならず、飛行船の墜落の理由も調べるために入念に調査を行う。
「ん?これは……何だ?」
大きな木箱が浮かんでいる事に気付き、近づいてみると蓋が開いており、中身を見てルノは眉を顰める。内部に存在したのは緑色の卵のような物であり、その大きさが普通ではなく、1メートル以上は存在した。
「もしかしてこれって魔物の卵?じゃあ、さっきの人が話していた巨大蟷螂はこの中から生まれたのか?」
木箱を覗き込みながらルノは動揺を隠せず、卵の様子を調べるとまだ中身の粘液が垂れており、中の生物が生まれてから間もない事は間違いない。
「昆虫型の魔物が眠っていたのか……でも、どうして兵士を襲ったんだ?護衛の人達は何も知らないようだけど……」
魔物の卵を移送していたのならば護衛部隊の人間が知らないはずがなく、囚人の言葉を聞いても信じようとしなかった事に違和感を抱き、ルノは木箱を持ち上げて彼等の元に戻る事にした。しかし、木箱に手を伸ばそうとした瞬間、兵士達を乗せた氷船の方角から悲鳴が響き渡る。
「う、うわぁあああっ!!」
「ば、化物だぁっ!!」
「くそっ!!戦え、戦うんだっ!!」
兵士の悲鳴と隊長の怒声が響き、ルノは瞬時に木箱を手放して彼等の元へ戻るために飛翔術を発動させる。空を飛んで氷船の場所にまで戻ると、そこには船の上に乗り込んで兵士達に襲い掛かろうとする巨大蟷螂の姿が存在した。
『ギルルルルッ……!!』
「ひいっ!?ち、近寄るなっ!!」
先程から囚人の言葉に反発していた若い兵士が松明を振り回して蟷螂を威嚇するが、火を向けられても蟷螂は特に反応は示さず、兵士に向けて鎌を振り下ろす。
『ギルッ!!』
「伏せろっ!!」
「うわぁっ!?」
鎌が横薙ぎに振り払われ、隊長の言葉に従って兵士は身体を屈めると、伏せる際に頭から離れた兜が空中で切断される。恐らくは鋼鉄製と思われる兜を一刀両断した蟷螂の鎌の切れ味と鋭さに全員が目を見開き、若い兵士は悲鳴を上げる。
「た、助けてくれぇっ!!」
「了解!!」
『ギルッ!?』
兵士の言葉にルノは蟷螂の背後から接近し、勢いをつけて蟷螂の背中にドロップキックを食らわせる。体勢を崩された蟷螂は危うく海中に落ちそうになったが、寸前で近くに流れ着いていた木箱に飛び移り、ルノと向かい合う。
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