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帝国の危機
ルノの過去
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「リーリスさんは将軍として勤めて長いんですか?」
「まあ、それなりにですかね。といっても私の場合は将軍といっても名目だけで兵士の指揮なんて全然した事ないんですよ」
「じゃあ、普段は何してるの?」
「主に魔道具の研究と開発です。今のところは失敗続きですけど、この間は私が作り出した魔道具が大活躍したんですよ」
「それは凄いですね……」
荷物の点検を行いながらリーリスは直央と雑談を行い、何だかんだ数日の間に打ち解けていた。どちらも元々は地球人という共通点があるのか比較的早くに直央もリーリスには心を許しており、気軽に話しかける関係になった。エルフ王国の事が心配なのは変わらないが、それでも帝国が援軍を出してくれる事に安心したのか明るい表情も浮かべるようになった。
「直央さんはあっちの世界ではルノさんと親しかったんですよね。従弟とは聞いてましたけど昔のルノさんってどういう人でした?」
「う~ん……最近は会ってなかったからなぁっ。でも、昔から優しくて困った人は見捨てられない性格だったよ」
「でしょうね」
「あ、でも怒らせたら一番怖かったかな。本気で怒ったときは凄い行動を起こすんだよ。子供の頃に俺が隣の家が飼っていた犬に腕を噛みつかれたとき、ルノ君が切れて犬の耳に噛り付いた時は驚いたよ」
「マジっすか」
昔からルノは我慢の限界を迎えると暴走してしまう性格らしく、そのせいで直央も何度か被害に巻き込まれたという。しかし、基本的にルノが怒るときはルノ自身ではなく、相手側に否があるときだけらしい。
「ルノ君のお母さんから聞いたんだけど、友達がいじめにあって先生もその子の言う事を聞かなくて学校の居場所がなくなって不登校になった事があったんだ。心配したルノ君がいじめにあった友達から話を聞いた時、どうしたと思う?」
「それは……いじめっ子を呼び出して殴り込みとか?」
「いや、いじめっ子だけじゃなくて先生に対しても怒鳴りつけたらしいよ。一人で職員室に入り込んで大勢の教師の前で怒ったとか」
「マジですか!!」
友達のためとはいえ、大人である教師にさえも怒鳴りつけたという子供の頃のルノにリーリスは素直に感心する。直央によればいじめを受けていた友達の担任を呼びつけて子供のルノはどうしていじめがあっているのに見て見ぬふりをするのか怒鳴りつけたという。
「でも、そんな事をすれば教師に怒られるんじゃないですか」
「そりゃすっごい怒鳴られたらしいよ。それでもルノ君は引かずにいじめていた子供達を注意するように言い返したり、真面目に話を取り組まない先生にも怒ったよ。結果から言えば他の教師もルノ君の言葉を聞いて疑問を抱いていじめを受けていた友達といじめをしていた生徒から話を聞いて真実が明らかになったんだって」
「それはすかっとしますね。いじめなんて最低です!!(←ドリアにいじめ紛いの魔道具開発を協力させています)」
「結局、いじめを見過ごしていた教師はその年に学校を立ち去ったんだって。ルノ君は一応は友達を守るためにやった事だから特にお咎めはなかったけど、学校では大人が相手でも堂々と言い返す生徒として有名になったらしいよ」
「なるほど……ルノさんの強さが魔法の力だけではない事がよく分かりました」
ルノが強い理由は決して「魔法」の力や「成長」の異能の恩恵があるだけではなく、自分が間違っていないのならば決して引かない意思の強さを持っているからだとリーリスは判断する。最も怒ると他人には手の付けられない方法で問題を解決しようとするのは注意すべき事だが。
「まさかルノさんの昔話を聞けるとは思いませんでしたよ。それじゃあ、その調子でルノさんの恥ずかしい過去を話して貰いましょうか。将来的に脅迫の材料として活用しますから」
「いや、そんな悪い笑顔を浮かべている人に話したくはないんだけど……だいたい恥ずかしい過去と言っても今話した内容が一番恥ずかしい事だと思うんだけど」
「シャラップ!!私は将来的にルノさんと共にこの帝国を利用して面白おかしく生きていくと決めているんです!!ほら、答えないと貴方が実は女の子で彼氏を欲しているという噂を兵士達に流しますよ!!」
「止めてよそんな陰湿な嫌がらせ!!というか、本当にリーリスさんはルノ君の友達なの!?しかもシャラップって……何でそんな言葉まで知ってるのさ!!」
「友達だからこそ全て知りたいんですよ!!ほら、観念して話しなさい!!というより、私の知らないルノさんを知っているのが気に入りません!!」
「あれ、ちょっと嫉妬してない!?」
容赦なく両肩を掴んで身体を揺さぶるリーリスに直央は戸惑うが、そんな二人の背後から慌てた様子の兵士が駆け付け、リーリスの前に跪く。
「り、リーリス様!!ここにおられたのですね!!」
「貴方は……確か皇帝直属の近衛兵の方ですね。どうかしました?」
姿を現したのは普通の兵士ではなく、皇帝の護衛を務める近衛兵であり、普段は皇帝の傍に控えて護衛を行っている近衛兵が現れた事から重大な問題が起きたのかとリーリスは報告を聞く。
「まあ、それなりにですかね。といっても私の場合は将軍といっても名目だけで兵士の指揮なんて全然した事ないんですよ」
「じゃあ、普段は何してるの?」
「主に魔道具の研究と開発です。今のところは失敗続きですけど、この間は私が作り出した魔道具が大活躍したんですよ」
「それは凄いですね……」
荷物の点検を行いながらリーリスは直央と雑談を行い、何だかんだ数日の間に打ち解けていた。どちらも元々は地球人という共通点があるのか比較的早くに直央もリーリスには心を許しており、気軽に話しかける関係になった。エルフ王国の事が心配なのは変わらないが、それでも帝国が援軍を出してくれる事に安心したのか明るい表情も浮かべるようになった。
「直央さんはあっちの世界ではルノさんと親しかったんですよね。従弟とは聞いてましたけど昔のルノさんってどういう人でした?」
「う~ん……最近は会ってなかったからなぁっ。でも、昔から優しくて困った人は見捨てられない性格だったよ」
「でしょうね」
「あ、でも怒らせたら一番怖かったかな。本気で怒ったときは凄い行動を起こすんだよ。子供の頃に俺が隣の家が飼っていた犬に腕を噛みつかれたとき、ルノ君が切れて犬の耳に噛り付いた時は驚いたよ」
「マジっすか」
昔からルノは我慢の限界を迎えると暴走してしまう性格らしく、そのせいで直央も何度か被害に巻き込まれたという。しかし、基本的にルノが怒るときはルノ自身ではなく、相手側に否があるときだけらしい。
「ルノ君のお母さんから聞いたんだけど、友達がいじめにあって先生もその子の言う事を聞かなくて学校の居場所がなくなって不登校になった事があったんだ。心配したルノ君がいじめにあった友達から話を聞いた時、どうしたと思う?」
「それは……いじめっ子を呼び出して殴り込みとか?」
「いや、いじめっ子だけじゃなくて先生に対しても怒鳴りつけたらしいよ。一人で職員室に入り込んで大勢の教師の前で怒ったとか」
「マジですか!!」
友達のためとはいえ、大人である教師にさえも怒鳴りつけたという子供の頃のルノにリーリスは素直に感心する。直央によればいじめを受けていた友達の担任を呼びつけて子供のルノはどうしていじめがあっているのに見て見ぬふりをするのか怒鳴りつけたという。
「でも、そんな事をすれば教師に怒られるんじゃないですか」
「そりゃすっごい怒鳴られたらしいよ。それでもルノ君は引かずにいじめていた子供達を注意するように言い返したり、真面目に話を取り組まない先生にも怒ったよ。結果から言えば他の教師もルノ君の言葉を聞いて疑問を抱いていじめを受けていた友達といじめをしていた生徒から話を聞いて真実が明らかになったんだって」
「それはすかっとしますね。いじめなんて最低です!!(←ドリアにいじめ紛いの魔道具開発を協力させています)」
「結局、いじめを見過ごしていた教師はその年に学校を立ち去ったんだって。ルノ君は一応は友達を守るためにやった事だから特にお咎めはなかったけど、学校では大人が相手でも堂々と言い返す生徒として有名になったらしいよ」
「なるほど……ルノさんの強さが魔法の力だけではない事がよく分かりました」
ルノが強い理由は決して「魔法」の力や「成長」の異能の恩恵があるだけではなく、自分が間違っていないのならば決して引かない意思の強さを持っているからだとリーリスは判断する。最も怒ると他人には手の付けられない方法で問題を解決しようとするのは注意すべき事だが。
「まさかルノさんの昔話を聞けるとは思いませんでしたよ。それじゃあ、その調子でルノさんの恥ずかしい過去を話して貰いましょうか。将来的に脅迫の材料として活用しますから」
「いや、そんな悪い笑顔を浮かべている人に話したくはないんだけど……だいたい恥ずかしい過去と言っても今話した内容が一番恥ずかしい事だと思うんだけど」
「シャラップ!!私は将来的にルノさんと共にこの帝国を利用して面白おかしく生きていくと決めているんです!!ほら、答えないと貴方が実は女の子で彼氏を欲しているという噂を兵士達に流しますよ!!」
「止めてよそんな陰湿な嫌がらせ!!というか、本当にリーリスさんはルノ君の友達なの!?しかもシャラップって……何でそんな言葉まで知ってるのさ!!」
「友達だからこそ全て知りたいんですよ!!ほら、観念して話しなさい!!というより、私の知らないルノさんを知っているのが気に入りません!!」
「あれ、ちょっと嫉妬してない!?」
容赦なく両肩を掴んで身体を揺さぶるリーリスに直央は戸惑うが、そんな二人の背後から慌てた様子の兵士が駆け付け、リーリスの前に跪く。
「り、リーリス様!!ここにおられたのですね!!」
「貴方は……確か皇帝直属の近衛兵の方ですね。どうかしました?」
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