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旋斧の秘密
第350話 アルトの直談判
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「――見送りはここまで結構じゃ、それでは近いうちにまた会おう」
「ハマーン技師、今日はありがとうございました」
「いやいや、礼を言うのは儂の方じゃ。今日は面白い物を久々に見れた……坊主よ、ナイと言ったな。儂の言った事を忘れずに覚えておくのじゃぞ」
「あ、はい……大切にします」
ナイとアルトは王城の城門までハマーンを見送ると、彼は頭を下げて工場区へと戻ろうとした。だが、ここで思い出したように彼は立ち止まり、懐に手を伸ばしてナイに向けて金属の筒のような物を渡す。
「おっと、忘れておった。これをお主に渡しておこう」
「え?これは?」
「儂の店の許可証じゃ。基本的に儂の店は一般人が入れんが、この許可証を見せれば儂の店に入れる。もしも何か作ってほしい時や武器の手入れを頼みたい時はこれを使って儂の店に尋ねてくれ。まあ、勿論金は貰うがな」
「よかったじゃないかナイ君!!ハマーン技師の店はこの国で一番の鍛冶屋だよ!!」
アルトの驚きぶりからハマーンの鍛冶屋に入れる許可証を貰う事がどれほど凄い事なのかよく分かり、ナイは戸惑いながらも受け取る。ハマーンの店の許可証は金属の筒に水晶が嵌め込まれており、よくよく水晶を覗き込むと鉄槌のような紋章が刻まれていた。
ちなみにハマーンが所持している黄金級冒険者の冒険者バッジも同様に鉄槌の紋章が刻まれており、この紋章こそがハマーンを示す紋章といっても過言ではない。彼は冒険者の証と店の紋様《マーク》を統一しているらしく、これを見せれば今後はハマーンの店に出入り可能らしい。
「では王子、それにナイよ。儂に用事があるときは店に尋ねに来てくれ。しばらくは冒険者の仕事を休んで鍛冶に励む事にするからな」
「分かりました。今度、お伺いします」
「あ、ありがとうございました」
最後に別れの挨拶を行うとハマーンは立ち去り、その様子をナイとアルトは見送る。ナイは渡された許可証に視線を向け、とりあえずはなくさない様に大切にしまっておく。
「なんか、変わった人だったね」
「あの人は素晴らしいよ。いずれ歴史に名前を刻む装備品を作り出せると僕は思っている」
「歴史に名前を刻むか……そう考えると凄い人なんだね」
「ああ、凄い人だよ」
アルトは心の底からハマーンを尊敬しているらしく、彼の背中が見えなくなるまで見送る。その一方でナイはハマーンから言われた言葉を思い出し、管理を任された岩砕剣を思い出す。
(魔剣に気に入られているか……まるで、魔剣に意志があるような言い方だったな)
背中に背負った旋斧にナイは無意識に手を伸ばし、この時に旋斧の刃は僅かに光った事に誰も気づけなかった――
――ハマーンが去った後、アルトは彼の助言通りに岩砕剣の管理はナイに任せるため、国王の元に訪れて直談判を行う。ハマーンの事は国王も顔見知りであり、アルトが尊敬する人物である事、同時にこの国に数少ない黄金級冒険者である事もよく知っていた。
「アルトよ、本気で言っているのか?」
「はい、父上に冗談など言いません」
「どの口が言うか……だが、あの少年にその岩砕剣とやらの管理も任せろとハマーンは確かにそういったのだな?」
「ええ、嘘だと思うのなら本人に確かめて貰っても構いません」
「ふむ……」
玉座の間にて国王はアルトと向き直り、彼の真剣な表情を見てその言葉に噓偽りはないと感じとる。しかし、既にナイには反魔の盾の管理を任せているのに更に岩砕剣なる魔剣の管理を任せろと言われても簡単には納得できない。
「あの少年が只者ではない事は知っている。大型ゴーレムとの戦闘の際には彼も戦力の一人として含めている事は認める。しかし、二つの魔剣をそう簡単に操れるのか?」
「ハマーン技師の見立てではナイ君は岩砕剣と旋斧とも相性が良いのは確かです。ハマーン技師が言うにはこの二つの魔剣は既にナイ君を主人と認めているとの事です」
「むむうっ……ハマーンがそういったのか」
一流の鍛冶師であれば武器の本質を見抜き、それに相応しい人間を見極める事ができる事を国王は知っている。ハマーン程の鍛冶師が見誤るなど考えきれず、彼がそこまでいうのだからナイが旋斧と岩砕剣に相応しい人物というのは確かだろう。
だが、国王としては岩砕剣が魔剣と知った以上は簡単に手放したくはない。理想を言えば王国騎士の誰かに岩砕剣を与え、使いこなせるようになれば王国の戦力が増す。それに現在の「大型ゴーレム」の対処のために一人でも多くの戦力を必要としていた。それなのに既に魔剣を所持しているナイにもう一つの魔剣を渡して本当に扱いこなせるのか疑問も抱く。
「一本の魔剣を扱うだけでもどれだけ大変な事はお前も知っているだろう。それを二本も扱うとなると、その人間の力量が確かめられる。あの少年にそれだけの力量があるというのか?」
「それは……分かりません」
国王の言う事は最もであり、普通の剣ならばともかく、魔剣の類は慎重に扱わなければ所有者の身を滅ぼす事態もあり得る。ましてや魔剣を二つも操る剣士など現在の時代には一人もいない。
「ハマーン技師、今日はありがとうございました」
「いやいや、礼を言うのは儂の方じゃ。今日は面白い物を久々に見れた……坊主よ、ナイと言ったな。儂の言った事を忘れずに覚えておくのじゃぞ」
「あ、はい……大切にします」
ナイとアルトは王城の城門までハマーンを見送ると、彼は頭を下げて工場区へと戻ろうとした。だが、ここで思い出したように彼は立ち止まり、懐に手を伸ばしてナイに向けて金属の筒のような物を渡す。
「おっと、忘れておった。これをお主に渡しておこう」
「え?これは?」
「儂の店の許可証じゃ。基本的に儂の店は一般人が入れんが、この許可証を見せれば儂の店に入れる。もしも何か作ってほしい時や武器の手入れを頼みたい時はこれを使って儂の店に尋ねてくれ。まあ、勿論金は貰うがな」
「よかったじゃないかナイ君!!ハマーン技師の店はこの国で一番の鍛冶屋だよ!!」
アルトの驚きぶりからハマーンの鍛冶屋に入れる許可証を貰う事がどれほど凄い事なのかよく分かり、ナイは戸惑いながらも受け取る。ハマーンの店の許可証は金属の筒に水晶が嵌め込まれており、よくよく水晶を覗き込むと鉄槌のような紋章が刻まれていた。
ちなみにハマーンが所持している黄金級冒険者の冒険者バッジも同様に鉄槌の紋章が刻まれており、この紋章こそがハマーンを示す紋章といっても過言ではない。彼は冒険者の証と店の紋様《マーク》を統一しているらしく、これを見せれば今後はハマーンの店に出入り可能らしい。
「では王子、それにナイよ。儂に用事があるときは店に尋ねに来てくれ。しばらくは冒険者の仕事を休んで鍛冶に励む事にするからな」
「分かりました。今度、お伺いします」
「あ、ありがとうございました」
最後に別れの挨拶を行うとハマーンは立ち去り、その様子をナイとアルトは見送る。ナイは渡された許可証に視線を向け、とりあえずはなくさない様に大切にしまっておく。
「なんか、変わった人だったね」
「あの人は素晴らしいよ。いずれ歴史に名前を刻む装備品を作り出せると僕は思っている」
「歴史に名前を刻むか……そう考えると凄い人なんだね」
「ああ、凄い人だよ」
アルトは心の底からハマーンを尊敬しているらしく、彼の背中が見えなくなるまで見送る。その一方でナイはハマーンから言われた言葉を思い出し、管理を任された岩砕剣を思い出す。
(魔剣に気に入られているか……まるで、魔剣に意志があるような言い方だったな)
背中に背負った旋斧にナイは無意識に手を伸ばし、この時に旋斧の刃は僅かに光った事に誰も気づけなかった――
――ハマーンが去った後、アルトは彼の助言通りに岩砕剣の管理はナイに任せるため、国王の元に訪れて直談判を行う。ハマーンの事は国王も顔見知りであり、アルトが尊敬する人物である事、同時にこの国に数少ない黄金級冒険者である事もよく知っていた。
「アルトよ、本気で言っているのか?」
「はい、父上に冗談など言いません」
「どの口が言うか……だが、あの少年にその岩砕剣とやらの管理も任せろとハマーンは確かにそういったのだな?」
「ええ、嘘だと思うのなら本人に確かめて貰っても構いません」
「ふむ……」
玉座の間にて国王はアルトと向き直り、彼の真剣な表情を見てその言葉に噓偽りはないと感じとる。しかし、既にナイには反魔の盾の管理を任せているのに更に岩砕剣なる魔剣の管理を任せろと言われても簡単には納得できない。
「あの少年が只者ではない事は知っている。大型ゴーレムとの戦闘の際には彼も戦力の一人として含めている事は認める。しかし、二つの魔剣をそう簡単に操れるのか?」
「ハマーン技師の見立てではナイ君は岩砕剣と旋斧とも相性が良いのは確かです。ハマーン技師が言うにはこの二つの魔剣は既にナイ君を主人と認めているとの事です」
「むむうっ……ハマーンがそういったのか」
一流の鍛冶師であれば武器の本質を見抜き、それに相応しい人間を見極める事ができる事を国王は知っている。ハマーン程の鍛冶師が見誤るなど考えきれず、彼がそこまでいうのだからナイが旋斧と岩砕剣に相応しい人物というのは確かだろう。
だが、国王としては岩砕剣が魔剣と知った以上は簡単に手放したくはない。理想を言えば王国騎士の誰かに岩砕剣を与え、使いこなせるようになれば王国の戦力が増す。それに現在の「大型ゴーレム」の対処のために一人でも多くの戦力を必要としていた。それなのに既に魔剣を所持しているナイにもう一つの魔剣を渡して本当に扱いこなせるのか疑問も抱く。
「一本の魔剣を扱うだけでもどれだけ大変な事はお前も知っているだろう。それを二本も扱うとなると、その人間の力量が確かめられる。あの少年にそれだけの力量があるというのか?」
「それは……分かりません」
国王の言う事は最もであり、普通の剣ならばともかく、魔剣の類は慎重に扱わなければ所有者の身を滅ぼす事態もあり得る。ましてや魔剣を二つも操る剣士など現在の時代には一人もいない。
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