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王都の異変
第578話 ネズミの警告
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「昨日、あたしのガキがイゾウとかいう名前の暗殺者に襲われた。あんたなら知ってるじゃないのかい?」
「イゾウ……勿論、知ってるよ。けどね、そう簡単には教えられないよ」
「どういう意味でござる?」
「あんたらは知らないようだけどね、イゾウというのは本当にやばい奴なんだよ。この王都の裏社会ではイゾウは最強の暗殺者として知られている」
「暗殺者……でござるか」
イゾウは元々はシノビ一族の忍者なのだが、ここでは暗殺者として振舞っているらしく、その存在は裏社会に関わる人間ならば誰もが知っているほどの有名らしい。
「イゾウの相方を務めるシャドウという男はもっとやばい。こいつは闇ギルドの連中でさえも恐れて手が出せない程の危険な存在なんだ。つまり、この王都の裏社会を実質的に支配しているのはシャドウとイゾウなんだよ」
「はっ……随分と言い草だね、そんなにシャドウやイゾウとやらが怖いのかい?」
「ああ、怖いね……あたしでもあいつらを敵に回す様な真似はしたくない」
テンの軽口に対してネズミは素直に認め、そんな彼女の態度にテンは驚くが、それほどまでにシャドウとイゾウは恐ろしい存在だとネズミは語る。
ネズミも情報屋として裏社会で生きて様々な人物と接してきたが、シャドウとイゾウに関しては非常に危険な存在であり、彼女はテンに警告した。
「あの二人に命を狙われているとしたら今すぐにここを離れな。それ以外に生き残る道はないよ」
「そんな事を言われてあたしが素直に従うと思ってんのかい?」
「まあ、あんたならそういうと思ったけどね……あたしが言えるのはここまでだ。残念だけど、イゾウの居場所を探れと言われてもあたしにはできないんだよ。他の情報屋を当たっても無駄だと思うけどね」
「どうしてでござる?」
「皆、怖いからだよ……あいつらを敵に回せば死ぬようなもんだからね」
クノの言葉にネズミは顔色を青くさせ、彼女としてもシャドウとイゾウだけは敵に回すわけにはいかなかった。仮にこの二人と敵対すれば命はなく、彼女は間違いなく殺されてしまうと確信を抱いていた。
王都の裏社会においてシャドウとイゾウは絶対的な存在であり、この二人を敵に回した人間は必ず破滅すると言われている。実際にシャドウの場合は過去に表社会の大物を殺した実績があり、それ故に彼の存在は有名になった。
(――あの王妃がシャドウが殺された噂があるなんて知ったら、こいつは絶対に仇を討とうとするだろうね)
王国最強の騎士団を率いた伝説の女騎士「ジャンヌ」が死んだ理由、世間では彼女は病気で死んだと言われているが、真実は違う。裏社会では闇ギルドに依頼されたシャドウが殺したと伝わっている。
もしもジャンヌが殺された事をテンが知れば、仇を討つためにシャドウとイゾウを探し出そうとするだろう。だが、そんな事をすれば彼女は確実に殺される。いくらテンが強いといっても、相手は伝説の女騎士を殺す力を持つ存在で勝ち目はなかった。
「これは警告だよ、テン。あいつらに手を出そうと思うんじゃない、今すぐにあんたはその狙われた子供と一緒に外へ逃げな。それ以外にあんた達が生き残る道はないよ」
「……あたしがあんたの言う事を聞いた事があったかい?」
「……まあ、そういうと思ったけどね」
しかし、テンはいくらネズミに忠告されようと退くつもりはなく、彼女がイゾウの居場所を教えてくれないのであればここには用はない。テンはクノへ振り返り、帰るように促す。
「ここに残っても仕方ないようだね、行くよ」
「え?しかし……」
「こいつが教えるつもりがないというのなら仕方ないだろ。じゃあ……達者でね、もう二度と会わない事を願うよ」
「それはあたしの台詞だよ……まあ、元気でやるんだよ」
テンは振り返りもせずにクノを連れて立ち去り、その後姿にネズミは手を伸ばすが、すぐに思い留まる。もう自分達は二度と会えない予感をしながらも、ネズミはテンを引き留めない。
(……ここらが潮時かね)
去っていくテンに対してネズミは考え込み、そして彼女は口を開こうとした瞬間、言葉を発する寸前で頭痛に襲われた。
「うぐぅっ!?」
「えっ!?」
「どうしたんだい!?」
悲鳴が聞こえたクノとテンは振り返ると、そこには地面に膝を着いたネズミの姿が確認され、慌てて二人は彼女の元へ向かう。ネズミは頭を抑え、苦しそうな表情を浮かべていた。
ネズミの身体をテンは横にさせると様子を伺い、病気か怪我かと思ったが、特に外傷は見当たらず、顔色は悪いが意識はあった。ネズミは悔し気な表情を浮かべ、テンに告げる。
「に、逃げな……早く、ここから逃げるんだよ」
「どういう意味だい!?いったい何が起きてるんだい!!」
「あたしの鼠達が殺されている……そのせいで、あたしにもあいつらの苦しみが伝わっているのさ」
「まさか……!?」
魔物使いは使役した魔獣に何か起きた場合、主人である人間の精神にも影響を及ぼす。そしてネズミの口ぶりから彼女の従える灰鼠を殺した相手は予想ができた。
「イゾウ……勿論、知ってるよ。けどね、そう簡単には教えられないよ」
「どういう意味でござる?」
「あんたらは知らないようだけどね、イゾウというのは本当にやばい奴なんだよ。この王都の裏社会ではイゾウは最強の暗殺者として知られている」
「暗殺者……でござるか」
イゾウは元々はシノビ一族の忍者なのだが、ここでは暗殺者として振舞っているらしく、その存在は裏社会に関わる人間ならば誰もが知っているほどの有名らしい。
「イゾウの相方を務めるシャドウという男はもっとやばい。こいつは闇ギルドの連中でさえも恐れて手が出せない程の危険な存在なんだ。つまり、この王都の裏社会を実質的に支配しているのはシャドウとイゾウなんだよ」
「はっ……随分と言い草だね、そんなにシャドウやイゾウとやらが怖いのかい?」
「ああ、怖いね……あたしでもあいつらを敵に回す様な真似はしたくない」
テンの軽口に対してネズミは素直に認め、そんな彼女の態度にテンは驚くが、それほどまでにシャドウとイゾウは恐ろしい存在だとネズミは語る。
ネズミも情報屋として裏社会で生きて様々な人物と接してきたが、シャドウとイゾウに関しては非常に危険な存在であり、彼女はテンに警告した。
「あの二人に命を狙われているとしたら今すぐにここを離れな。それ以外に生き残る道はないよ」
「そんな事を言われてあたしが素直に従うと思ってんのかい?」
「まあ、あんたならそういうと思ったけどね……あたしが言えるのはここまでだ。残念だけど、イゾウの居場所を探れと言われてもあたしにはできないんだよ。他の情報屋を当たっても無駄だと思うけどね」
「どうしてでござる?」
「皆、怖いからだよ……あいつらを敵に回せば死ぬようなもんだからね」
クノの言葉にネズミは顔色を青くさせ、彼女としてもシャドウとイゾウだけは敵に回すわけにはいかなかった。仮にこの二人と敵対すれば命はなく、彼女は間違いなく殺されてしまうと確信を抱いていた。
王都の裏社会においてシャドウとイゾウは絶対的な存在であり、この二人を敵に回した人間は必ず破滅すると言われている。実際にシャドウの場合は過去に表社会の大物を殺した実績があり、それ故に彼の存在は有名になった。
(――あの王妃がシャドウが殺された噂があるなんて知ったら、こいつは絶対に仇を討とうとするだろうね)
王国最強の騎士団を率いた伝説の女騎士「ジャンヌ」が死んだ理由、世間では彼女は病気で死んだと言われているが、真実は違う。裏社会では闇ギルドに依頼されたシャドウが殺したと伝わっている。
もしもジャンヌが殺された事をテンが知れば、仇を討つためにシャドウとイゾウを探し出そうとするだろう。だが、そんな事をすれば彼女は確実に殺される。いくらテンが強いといっても、相手は伝説の女騎士を殺す力を持つ存在で勝ち目はなかった。
「これは警告だよ、テン。あいつらに手を出そうと思うんじゃない、今すぐにあんたはその狙われた子供と一緒に外へ逃げな。それ以外にあんた達が生き残る道はないよ」
「……あたしがあんたの言う事を聞いた事があったかい?」
「……まあ、そういうと思ったけどね」
しかし、テンはいくらネズミに忠告されようと退くつもりはなく、彼女がイゾウの居場所を教えてくれないのであればここには用はない。テンはクノへ振り返り、帰るように促す。
「ここに残っても仕方ないようだね、行くよ」
「え?しかし……」
「こいつが教えるつもりがないというのなら仕方ないだろ。じゃあ……達者でね、もう二度と会わない事を願うよ」
「それはあたしの台詞だよ……まあ、元気でやるんだよ」
テンは振り返りもせずにクノを連れて立ち去り、その後姿にネズミは手を伸ばすが、すぐに思い留まる。もう自分達は二度と会えない予感をしながらも、ネズミはテンを引き留めない。
(……ここらが潮時かね)
去っていくテンに対してネズミは考え込み、そして彼女は口を開こうとした瞬間、言葉を発する寸前で頭痛に襲われた。
「うぐぅっ!?」
「えっ!?」
「どうしたんだい!?」
悲鳴が聞こえたクノとテンは振り返ると、そこには地面に膝を着いたネズミの姿が確認され、慌てて二人は彼女の元へ向かう。ネズミは頭を抑え、苦しそうな表情を浮かべていた。
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「どういう意味だい!?いったい何が起きてるんだい!!」
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