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第3話 悲しき初恋 *
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ベネラがハレーに出会う前、暁子は一人の男を連れて来た。
「ベネラ、彼があんたに手ほどきしてくれる男だよ」
「はじめまして、宇佐美康寛だ。よろしくね」
柔らかな笑顔を浮かべる紳士的なその男は、ベネラよりも少しだけ背が高かった。年齢は暁子と同じぐらい。一見細身なその体は程よく筋肉がついており、引き締まっていることが淡いピンク色のシャツの上からでも分かった。
「宇佐美は女性に対しての性的サービスを生業にしてるのさ。きっと色々と参考になるはずだ。まぁ、私は利用したことがないから分からないけどね。でも、人間的にとても良い奴なのさ。だから安心しな」
「私はベネラよ、よろしく」
彼女が差し出した手を彼は取り、握手をした。その手は大きくて温かかった。康寛はベネラにニコリと微笑みかけると暁子に向かって感激したように言った。
「暁子、君のパートナーは凄く魅力的だね。女性としての色気はもちろん、心身ともに強さを持っていることが一目で伝わってくるよ」
暁子は嬉しそうに口元を緩めると、少し背伸びをしてベネラの両肩を抱いて言った。
「この子の中にはね、『美人過ぎる女刑事』って話題になった人間のコアが入ってるのさ。強さと美しさを兼ね備えた刑事でね、自らをおとりにして数々の性犯罪を検挙したんだ。この子ならあの問題児に太刀打ちできるはずさ」
「へえ。そりゃあ凄いな。僕を訓練相手に選んでくれて光栄だよ」
そう言って彼は再びベネラに微笑みかけた。その目には彼女に対する下心などは微塵もなく、純粋に尊敬の色が浮かんでいた。彼は信用に値する男かもしれない、ベネラはそう思った。何故なら、初対面の男達の大半は彼女のことをいやらしい目で見るからだ。
「明彦……いや、君の元旦那が彼女を見たらきっと驚くだろうね。それで、君が開発したことを喜ぶんじゃないかな」
すると、暁子は思い切り顔を歪め、強い口調で言った。
「宇佐美、それ以上は言わない約束だよ。あんたと奴が友達だってことは分かってる。でも、私の前で奴の名前を出さないどくれ」
「ああ、そうだったね。すまない」
申し訳なさそうにそう言うと康寛はベネラに向かって言った。
「それじゃあ、ベネラ。あとで改めて連絡するからね」
「ええ。待ってるわ」
研究室を出て行く彼の後ろ姿を見ながら、ベネラは思った。
(暁子の元夫……アンドロイドの研究者なのかしら?でも、彼が名前を出した途端、彼女の態度が変わった。絶対何かあったんだわ)
ベネラは「仕事のパートナー」である暁子の過去について酷く気になった。が、暁子はピリピリしていてとても聞き出せる雰囲気ではない。彼女が考え込んでいると暁子が思い出したように口を開いた。
「ああ、そうだ。ベネラ、あんたにひとつだけ注意しておくことがある」
「……何かしら?」
「宇佐美に恋愛感情を持ってはいけないよ」
「あら、どうして?」
「それが彼との約束なのさ。セックスをするといっても、あいつにとっては仕事。なのに本気になってストーカー化する女も中にはいるんだそうだ」
「そうなの……それは大変ね」
「これはあくまでも一般論だが、男は好きな女じゃなくても抱けるんだ。でも、女は違う。一度関係を持ったら心を揺さぶられる。好きになっちまう女が多いんだよ」
「例外はあるの?」
「もちろんあるさ。ケースは色々だけどね。中には男が自分に好意を持っていると分かってて、自分の性欲の為に男を利用する女もいる」
「……そう。人間って複雑なのね。いいわ。訓練って割り切るようにするから」
すると、暁子は急に肩をすくめると遠慮がちに言った。
「……申し訳ないね。あんたにこんな過酷な役割を与えてしまって……暴走を止めるために好きでもない男の相手をさせられるなんてさ。私はあんたにさっき言った『例外』をさせようとしてるのさ」
「どうしたのよ、暁子。珍しく弱気じゃない。それに、暁子が私を作ったんでしょう?今更そんな風に変な気を遣って欲しくないわ」
「ベネラ……」
「大丈夫よ。私はきちんと自分の使命を自覚してるから。だって、イオ……だっけ?あの子も使命を自覚していたんでしょう?だったら、私だってきちんと立ち向かうわ。同じ女アンドロイドだもの」
ベネラはそう言って微笑んだ。しかし、康寛と体を重ねていくにつれ、彼女は自分の中に新たな感情が芽生えたことを自覚した。それは彼女にとっての初恋だった。
「ベネラ……っ苦しそうな顔してるけど……大丈夫かい……っ?」
ベネラは初めて康寛を受け入れた時、今まで感じたことのない痛みと圧迫感に押し潰されそうになった。しかし、決してそれを口に出すことはしなかった。彼はベネラの苦痛に歪む表情を見て心配そうな顔をすると一旦動きを止めた。
「ううん……平気よ」
「でも、痛いなら無理しない方がいいよ。ゆっくり時間をかけて慣らしていいこう」
(ああ、なんて優しい人なの……)
ベネラは心が温かくなるのを感じた。自分を心配そうに見下ろす彼の頬を優しく両手で包み込むと言った。
「だ、大丈夫よ……。だからお願い……ヤス。早く私を女にして……?」
「そっか……分かったよ、ベネラ」
彼は優しく微笑んでそう言うとゆっくりと腰を動かした。そして、ベネラの顔をじっと見つめた。それは彼女のことを心から労わる慈悲の眼差しだった。そこには自分に対する恋愛感情など微塵もないことを感じ、ベネラは酷く切ない気持ちになった。
(ヤスは私のこと何とも思ってない。当たり前よ。だって、これは訓練なんだもの……)
ベネラは自分の胸の痛みとは引き換えに体の奥底の痛みが徐々に和らいでいくのを感じた。そして、それはやがて濃厚な甘い刺激に変わった。彼女はその甘い刺激と彼の体に全身を委ねた。彼の背中に腕を回して喘いだ。
「んああ……気持ちいいっ……ああっ」
「じゃあ……激しくするよ……っ!」
彼はそう言って一気に腰を打ち付けるスピードを上げた。ベネラは体の奥底から何かが込み上げてくるのを感じた。
「……ああ、だめ、イっちゃう……!」
「いいよ、思い切り……イって?」
彼は優しく微笑んで吐息交じりに言った。いつもは丁寧に分けられた前髪と短い黒髪は激しく乱れ、額から零れ落ちた大粒の汗がベネラの胸元を濡らす。彼女は彼の妖艶な姿に胸の高鳴りを抑えきれなかった。甘い刺激と彼に対する強い想いが体中に広がった。
「んん……ヤス……っ」
「な、んだい……?」
(好き……そう言えたら、どんなに良いのかしら……)
思わず口をついて出そうになった言葉を必死に飲み込んで、彼女は果てたのだった。その後もベネラは彼に習い色々なテクニックを身につけた。そして、何度も彼を受け入れて女としての快感を覚えた。しかし、別れは突然やってきた。
「ベネラ、僕は君に教えることはもう何もない」
ある日の情事の後、ベッドで横になっていると彼が言った。ベネラは驚いて咄嗟に体を起こした。
「えっ?」
「訓練はこれで終わりだってことだよ」
「そ、そんな……ま、待って。私はまだ……ヤスにもっと色んなことを教わりたいの」
彼は優しく首を横に振るとベネラの緩く波打つ赤髪を優しく撫でながら言った。
「……初めて会った時も色気がある子だなって思ってた。だけど、今はそれ以上だよ。君と肌を重ねていると僕は時々、心を揺さぶられることがある。だからその雰囲気さえあれば、きっとどんな男も君に堕ちるはずだ」
「ねえ、それ……どういうこと?」
自身の胸の鼓動が激しくなるのをベネラは感じた。心を揺さぶられるってどういうことなのだろう、と。しかし、彼はそれ以上、何も言わなかった。ただベネラの髪を撫でて微笑むだけだった。彼はベッドから降りて着替えると言った。
「短い間だったけど君と過ごせて楽しかった。ありがとう、ベネラ」
「ま、待って、ヤス……!」
ベネラは咄嗟に彼の腕を掴んだ。振り返った彼は彼女の目をじっと見つめた。その時、ベネラは彼の目に今までにはない感情が浮かんでいることに気づいた。
(……ベネラ、僕は君を愛していた。外見的な美しさだけじゃない。過酷な運命に立ち向かおうと努力してる、その姿を素敵だなと思ったんだ)
彼女はハッとした。彼の心の声が聞こえたのだ。
(今、彼の声が頭の中に響いたわ……どういうこと……?)
それは、彼女の特殊な能力が目覚めた瞬間だった。暁子は彼女にその特殊な機能を付けたことを、あえて伝えていなかったのだ。
ベネラが戸惑っていると、彼は自分の腕を掴んでいるベネラの腕を思い切り引っ張った。そして、生まれたままの彼女の体を思い切り抱きしめた。
(……ベネラ、僕が君を幸せにすることはできない。でも……僕はずっと君の幸せを、心から祈っているから)
そして、彼は唇に優しく自身の唇を重ねた。それは今までのどんなキスよりも優しくて温かなキスだった。
その日、ベネラは一晩中泣いた。どうしようもなく切なくて、ただひたすら胸が苦しかった。その痛みを彼女は心に刻み込んだ。
(……そう、これが『恋』なのね。こんなに苦しいなんて……)
その後、ベネラが彼と会うことは二度となかった。ベネラは心に誓った。もう二度と恋なんてしない、と。
「ベネラ、彼があんたに手ほどきしてくれる男だよ」
「はじめまして、宇佐美康寛だ。よろしくね」
柔らかな笑顔を浮かべる紳士的なその男は、ベネラよりも少しだけ背が高かった。年齢は暁子と同じぐらい。一見細身なその体は程よく筋肉がついており、引き締まっていることが淡いピンク色のシャツの上からでも分かった。
「宇佐美は女性に対しての性的サービスを生業にしてるのさ。きっと色々と参考になるはずだ。まぁ、私は利用したことがないから分からないけどね。でも、人間的にとても良い奴なのさ。だから安心しな」
「私はベネラよ、よろしく」
彼女が差し出した手を彼は取り、握手をした。その手は大きくて温かかった。康寛はベネラにニコリと微笑みかけると暁子に向かって感激したように言った。
「暁子、君のパートナーは凄く魅力的だね。女性としての色気はもちろん、心身ともに強さを持っていることが一目で伝わってくるよ」
暁子は嬉しそうに口元を緩めると、少し背伸びをしてベネラの両肩を抱いて言った。
「この子の中にはね、『美人過ぎる女刑事』って話題になった人間のコアが入ってるのさ。強さと美しさを兼ね備えた刑事でね、自らをおとりにして数々の性犯罪を検挙したんだ。この子ならあの問題児に太刀打ちできるはずさ」
「へえ。そりゃあ凄いな。僕を訓練相手に選んでくれて光栄だよ」
そう言って彼は再びベネラに微笑みかけた。その目には彼女に対する下心などは微塵もなく、純粋に尊敬の色が浮かんでいた。彼は信用に値する男かもしれない、ベネラはそう思った。何故なら、初対面の男達の大半は彼女のことをいやらしい目で見るからだ。
「明彦……いや、君の元旦那が彼女を見たらきっと驚くだろうね。それで、君が開発したことを喜ぶんじゃないかな」
すると、暁子は思い切り顔を歪め、強い口調で言った。
「宇佐美、それ以上は言わない約束だよ。あんたと奴が友達だってことは分かってる。でも、私の前で奴の名前を出さないどくれ」
「ああ、そうだったね。すまない」
申し訳なさそうにそう言うと康寛はベネラに向かって言った。
「それじゃあ、ベネラ。あとで改めて連絡するからね」
「ええ。待ってるわ」
研究室を出て行く彼の後ろ姿を見ながら、ベネラは思った。
(暁子の元夫……アンドロイドの研究者なのかしら?でも、彼が名前を出した途端、彼女の態度が変わった。絶対何かあったんだわ)
ベネラは「仕事のパートナー」である暁子の過去について酷く気になった。が、暁子はピリピリしていてとても聞き出せる雰囲気ではない。彼女が考え込んでいると暁子が思い出したように口を開いた。
「ああ、そうだ。ベネラ、あんたにひとつだけ注意しておくことがある」
「……何かしら?」
「宇佐美に恋愛感情を持ってはいけないよ」
「あら、どうして?」
「それが彼との約束なのさ。セックスをするといっても、あいつにとっては仕事。なのに本気になってストーカー化する女も中にはいるんだそうだ」
「そうなの……それは大変ね」
「これはあくまでも一般論だが、男は好きな女じゃなくても抱けるんだ。でも、女は違う。一度関係を持ったら心を揺さぶられる。好きになっちまう女が多いんだよ」
「例外はあるの?」
「もちろんあるさ。ケースは色々だけどね。中には男が自分に好意を持っていると分かってて、自分の性欲の為に男を利用する女もいる」
「……そう。人間って複雑なのね。いいわ。訓練って割り切るようにするから」
すると、暁子は急に肩をすくめると遠慮がちに言った。
「……申し訳ないね。あんたにこんな過酷な役割を与えてしまって……暴走を止めるために好きでもない男の相手をさせられるなんてさ。私はあんたにさっき言った『例外』をさせようとしてるのさ」
「どうしたのよ、暁子。珍しく弱気じゃない。それに、暁子が私を作ったんでしょう?今更そんな風に変な気を遣って欲しくないわ」
「ベネラ……」
「大丈夫よ。私はきちんと自分の使命を自覚してるから。だって、イオ……だっけ?あの子も使命を自覚していたんでしょう?だったら、私だってきちんと立ち向かうわ。同じ女アンドロイドだもの」
ベネラはそう言って微笑んだ。しかし、康寛と体を重ねていくにつれ、彼女は自分の中に新たな感情が芽生えたことを自覚した。それは彼女にとっての初恋だった。
「ベネラ……っ苦しそうな顔してるけど……大丈夫かい……っ?」
ベネラは初めて康寛を受け入れた時、今まで感じたことのない痛みと圧迫感に押し潰されそうになった。しかし、決してそれを口に出すことはしなかった。彼はベネラの苦痛に歪む表情を見て心配そうな顔をすると一旦動きを止めた。
「ううん……平気よ」
「でも、痛いなら無理しない方がいいよ。ゆっくり時間をかけて慣らしていいこう」
(ああ、なんて優しい人なの……)
ベネラは心が温かくなるのを感じた。自分を心配そうに見下ろす彼の頬を優しく両手で包み込むと言った。
「だ、大丈夫よ……。だからお願い……ヤス。早く私を女にして……?」
「そっか……分かったよ、ベネラ」
彼は優しく微笑んでそう言うとゆっくりと腰を動かした。そして、ベネラの顔をじっと見つめた。それは彼女のことを心から労わる慈悲の眼差しだった。そこには自分に対する恋愛感情など微塵もないことを感じ、ベネラは酷く切ない気持ちになった。
(ヤスは私のこと何とも思ってない。当たり前よ。だって、これは訓練なんだもの……)
ベネラは自分の胸の痛みとは引き換えに体の奥底の痛みが徐々に和らいでいくのを感じた。そして、それはやがて濃厚な甘い刺激に変わった。彼女はその甘い刺激と彼の体に全身を委ねた。彼の背中に腕を回して喘いだ。
「んああ……気持ちいいっ……ああっ」
「じゃあ……激しくするよ……っ!」
彼はそう言って一気に腰を打ち付けるスピードを上げた。ベネラは体の奥底から何かが込み上げてくるのを感じた。
「……ああ、だめ、イっちゃう……!」
「いいよ、思い切り……イって?」
彼は優しく微笑んで吐息交じりに言った。いつもは丁寧に分けられた前髪と短い黒髪は激しく乱れ、額から零れ落ちた大粒の汗がベネラの胸元を濡らす。彼女は彼の妖艶な姿に胸の高鳴りを抑えきれなかった。甘い刺激と彼に対する強い想いが体中に広がった。
「んん……ヤス……っ」
「な、んだい……?」
(好き……そう言えたら、どんなに良いのかしら……)
思わず口をついて出そうになった言葉を必死に飲み込んで、彼女は果てたのだった。その後もベネラは彼に習い色々なテクニックを身につけた。そして、何度も彼を受け入れて女としての快感を覚えた。しかし、別れは突然やってきた。
「ベネラ、僕は君に教えることはもう何もない」
ある日の情事の後、ベッドで横になっていると彼が言った。ベネラは驚いて咄嗟に体を起こした。
「えっ?」
「訓練はこれで終わりだってことだよ」
「そ、そんな……ま、待って。私はまだ……ヤスにもっと色んなことを教わりたいの」
彼は優しく首を横に振るとベネラの緩く波打つ赤髪を優しく撫でながら言った。
「……初めて会った時も色気がある子だなって思ってた。だけど、今はそれ以上だよ。君と肌を重ねていると僕は時々、心を揺さぶられることがある。だからその雰囲気さえあれば、きっとどんな男も君に堕ちるはずだ」
「ねえ、それ……どういうこと?」
自身の胸の鼓動が激しくなるのをベネラは感じた。心を揺さぶられるってどういうことなのだろう、と。しかし、彼はそれ以上、何も言わなかった。ただベネラの髪を撫でて微笑むだけだった。彼はベッドから降りて着替えると言った。
「短い間だったけど君と過ごせて楽しかった。ありがとう、ベネラ」
「ま、待って、ヤス……!」
ベネラは咄嗟に彼の腕を掴んだ。振り返った彼は彼女の目をじっと見つめた。その時、ベネラは彼の目に今までにはない感情が浮かんでいることに気づいた。
(……ベネラ、僕は君を愛していた。外見的な美しさだけじゃない。過酷な運命に立ち向かおうと努力してる、その姿を素敵だなと思ったんだ)
彼女はハッとした。彼の心の声が聞こえたのだ。
(今、彼の声が頭の中に響いたわ……どういうこと……?)
それは、彼女の特殊な能力が目覚めた瞬間だった。暁子は彼女にその特殊な機能を付けたことを、あえて伝えていなかったのだ。
ベネラが戸惑っていると、彼は自分の腕を掴んでいるベネラの腕を思い切り引っ張った。そして、生まれたままの彼女の体を思い切り抱きしめた。
(……ベネラ、僕が君を幸せにすることはできない。でも……僕はずっと君の幸せを、心から祈っているから)
そして、彼は唇に優しく自身の唇を重ねた。それは今までのどんなキスよりも優しくて温かなキスだった。
その日、ベネラは一晩中泣いた。どうしようもなく切なくて、ただひたすら胸が苦しかった。その痛みを彼女は心に刻み込んだ。
(……そう、これが『恋』なのね。こんなに苦しいなんて……)
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