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恋愛初心者には荷が重すぎる…※
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まだ夕方と言うには早い時間帯、美緒は小林のマンションの寝室で、ベッドに仰向けに転がされていた。その上には情火に身を焦がした小林が雄の顔で覆いかぶさっていて、いつもの爽やかさが嘘のようなその姿に、美緒は生理的な恐怖を感じて動けなかった。発情した獣のような様子に、美緒の鳥肌は総立ちだった。
「…美緒」
「…な、何?」
「抱きたい。いいか?」
「な…っ…」
まさかそんな事をストレートに聞かれるとは思わなかった美緒は、返す言葉が出なかった。いくらそう言う仲になっても、あからさまに言う事じゃないだろうに…それとも、付き合ったらそういうものなのだろうか?今まで誰とも付き合ったことがない美緒にはその判断がつかなかった。
「ちょ…待っ…まだ明る…っ」
「電気消せば暗くなる」
「…それ、にシャワー…」
「要らない」
「いや、汗かいて臭いし…っ!」
「俺…臭いか?」
「え?いや…そんな、事は…でも…」
「お前、全然臭くないから大丈夫。むしろすっげーいい匂いで酔いそう…」
「は?何言って…」
「惚れた女の匂い以上にいい匂いなんてない」
「…っ!」
もうどこからどう突っ込んでいいのか、そもそも突っ込む案件なのか、美緒にはわからなかった。内容が卑猥すぎて変態レベルだろうと思うのに、イケメンが言うと気持ち悪くない様な気がする…繰り返された濃厚なキスと匂い立つ雄の色気にあてられて、美緒の抵抗は全く抵抗になっていなかった。
「やっ…まっ…んっ…」
「美緒…好きだ…可愛い…」
流されるもんかと抵抗した美緒だったが、体格差と小林からの淫靡な攻めには敵わなかった。気が付けば着ていた服は全て脱がされて、一糸まとわぬ姿で小林に組み敷かれていた。あまりの早業に経験値の差を感じて美緒の中の何かがざわりと蠢いたが、それも形になる前に与えられる刺激の前に霧散した。小林は好きだ、可愛いと繰り返しながら、美緒に快楽を送り込んできた。
「や…も…んんっ…」
「はぁ…美緒の肌、すげー甘い…」
小林に執拗なくらいに胸を責められて、美緒は既に半泣きだった。やわやわと大きく固い手で感触を楽しむように揉まれ、立ち上がった尖端を舐めたり甘噛みされたり舌先で転がされたりする度に、胸からお腹に疼きを伴った痺れが何度も走った。唾液で濡れた尖端を指がねっとりと円を描くように転がし、時々摘まみ上げる度にお腹の奥が熱くなり、その度に身体がびくびくと震えて自分の口から甘ったるい声が上がった。自分の声が恥ずかしくて口を手で押さえるのに、漏れ出る声が恥ずかしくて死にそうになる。そうしているうちに、小林の唇がお腹、脇腹、臍…とゆっくりとキスを繰り返しながら這い下りて行った。
「え?あ…やぁっ!」
胸への刺激に翻弄されていた美緒は、足の間に感じた生温かい感触に我に返った。指とは違う感触に驚いて視線を下に向けると、足の間に小林の頭が目に入って美緒は狼狽えた。そんな場所で何を…と思う間もなく、これまで感じた事がない強烈な刺激に思いがけず悲鳴のような声が上がった。
「ちょ…やだっ!そんなとこ…汚っ…」
「美緒の身体で汚いところなんてない」
「待っ…そん、な訳…ひゃぁ!」
ぬめりとした感触に状況を察した美緒は何とか小林を止めようと頭を押し返そうとしたが、相手はびくともしなかった。秘所の上にある小さな突起に舌が吸い付くと、これまでに感じた事のない痺れが背を走り抜けて、美緒は背をしならせた。
「はぁ…甘い…」
「やぁっ…あぁっ、まっ…んんっ」
自分でも洗う時しか触れないような場所を、他人の舌に蹂躙され、性的な事に潔癖な美緒はその甘い刺激と羞恥に気がおかしくなりそうだった。何とか逃れようとするのに、小林の腕はかっつり美緒の太ももを抱き込んでいて、身を捩る事すら出来なかった。逃げようとするとより一層抱き込まれ、突起を甘噛みされたり舌で捏ね繰り回されたりして、その度に強い刺激が全身を走り抜けた。
「ひぁ…!や、っ…ぁ…やっ…んっ…」
「ああ、感度いいな、美緒は」
「やっ…ん、くぅ…んんっ…」
小林の舌と指は我が物顔で美緒の秘所を丹念に暴いていった。口で蜜壺の入り口にある花びらを撫でるように舐め上げ、中から湧き出る蜜を啜り、その上にある小さな突起は唇で挟んで舌の先端で転がした。その間も空いている方を指が抜け目なく快楽を送り込んでいた。秘所の入り口をやわやわと撫で上げ、秘豆を指で擦って時折腹で捏ねるように押し潰されると、ゾクゾクとした快感が脳にまで走り抜けた。初めての強すぎる刺激に思考は既に蕩けて、室内に響く淫靡な水音すらも美緒の耳には届かなくなっていた。ただただ一方的に与えられる刺激に反応するしか出来ず、美緒は身体の奥がきゅうきゅうと疼いた。
「あ…っ…やぁ…まっ…」
「ああ、そのまま感じて?」
何か来る…そんな、せり上がるような、押し上げられるような感覚に襲われて、美緒はそれに抗うように頭を左右に振って逃れようとした。強すぎる刺激にもう訳が分からず、抗議の声すらも覚束ない。
「…っ、ん、ぁっ…ん――――!」
いきなり押し上げられるような感覚に襲われて、美緒は声にならない悲鳴を上げた。真っ白な闇に放り込まれるような感覚と共に身体中の筋肉が緊張した後、一気に弛緩した。一気に汗が吹き出て息もままならず、身体の奥が熱い…その感覚が怖くてぎゅっと目を瞑った。もう終わって欲しい…慣れないパーティーなんかに出てすっかり疲れているし、昨夜は遅かったから眠い…そう思う美緒だったが、小林はそれを許さなかった。
「はぁ…その顔、すげぇそそる…」
「んんっ…あ、まっ…」
今度は蜜壺に何かが入り混むのを感じて、美緒の薄れつつあった意識は再び引き戻された。無遠慮に入り込んだ長い指が美緒の中を我が物顔で動き出すと、再び甘い痺れがお腹の奥に駆け抜けた。はじめはそれぞれの指がバラバラに動いていたが、それは美緒がよく反応した場所を探し当てていたのだろう。美緒の反応のいい場所を確認した小林は、今度はそこを狙って刺激し始めたため、美緒は再び甘い声で啼く羽目になった。
「やぁ…ヤダ…そこ、っ…ぁあぁ…」
「ん?ここか…ああ、いい声で啼くな、お前は…」
「や…っ、そん…言わな…で…っ、あ…ぁ…」
「ほら、もっと啼いて?」
「や…っ、ま…あ、ぁあ、ひゃあぁっ…!」
美緒の身体がビクンとひときわ大きく跳ねたのを、小林が見逃す筈がなかった。跳ね上がる身体を筋肉質の身体全体で抑え込まれ、奥の一点と同時に秘豆を同時に攻められ、一度達して敏感になった体は、その強すぎる刺激にあっという間に上り詰めてしまった。
「あ~その顔エロ過ぎ…」
その声に我に返って目を開けると、そこには上半身を起こして自分を見下ろす小林の姿があった。気が付けば小林も上半身には何も身に付けておらず、口元を腕で拭う様が無駄に色っぽい。エロ過ぎるのはそっちだろう…息を整えながら美緒は、ぼんやりした頭でそんな事を思った。口の端を上げて笑みを浮かべた小林はゆっくりと美緒に覆いかぶさり、額や頬にキスを繰り返してきた。
「はぁ…ほんと可愛い…美緒…愛してる…」
既に力が入らなくなった身体は、小林のなすがままだった。ふと足が持ちあげられる感覚に意識が戻ると同時に、秘所に滑らかな何かが擦り付けられる感覚に、この先に起きるであろうことに思い至って慄いた。だが、既に敏感になった部分を擦られて、それだけで甘い疼きがお腹の奥に生まれて美緒は身を震わせた。逃げようにも身体は動かず、何度か秘所を擦りつけたそれは、次の瞬間、ゆっくりと美緒の中に入り込んできた。
「まっ…あ、っ―――!」
ゆっくりと入り口を通ったそれは、その後一気に奥まで侵入して美緒の狭い密壺を押し広げた。みっちりと埋め尽くされたそれの存在感に、前回の痛みを思い出した美緒が恐怖で身を固くしたが、前回ほどの痛みは襲ってこなかった。それでも鈍い痛みと限界まで広げられた圧迫感に、美緒ははくはくと空気を求めた。
「っ…はぁ、キツ…」
上から小林の呻くような声が耳に届いた途端、お腹の奥がきゅんと締まって今まで感じた事のない甘い痺れが生じた。そのせいで中の雄をキュッと締め付けると、再び小林が息を詰めたのが感じられた。小林は直ぐには動かず、ゆっくりと美緒を抱きしめて、美緒が落ち着くのを待っているようにも感じられた。抱きしめられた事で小林の肌を感じ、その肌から匂い上がるような雄の匂いに、美緒はくらくらした。それだけでもう酔いそうだった…
「そろそろ…いいか?」
何をとは言わず、小林がそう尋ねてきたが、美緒は恥ずかしさから何も答えられなかった。それ以前にそんな恥ずかしい事を聞いてこないで欲しい。慣らす時間を与えられた事で落ち着きを取り戻したが、それが一層羞恥心を高められる結果になり、美緒は小林の方を見る事が出来ずそっぽを向いた。
「ったく…お前、煽り過ぎ…」
はぁと熱い息を零した小林は、美緒の腕を自分の背に回す様に導くと、その身体を包み込むように抱きしめたまま、ゆっくりと動き始めた。
「…美緒…美緒…」
「あ…あっ…ひゃ…ぁ…も…むり…」
うわ言のように自分を呼びながら奥を苛み続ける小林に、美緒はただただ翻弄されるばかりだった。もう何度上り詰めたのかも、どれくらい時間が経っているのかもわからなかった。経験豊富な小林に恋愛初心者の美緒は一方的に攻められ高められ、我を失うほどの快楽に翻弄されるだけだった。逃げ出そうにもそんな余力はなく、それ以前に頭が真っ白で与えられる刺激の事しか意識出来なかった。
「はぁ…美緒…可愛い…も…逃がさない…」
「や…あ、あぁっ、やぁ――――…!」
強い執着を隠す事をやめた男の中に、遠慮と言う文字はなかった。思う存分愛でられ味わい尽くされて何度目かの絶頂を迎えた美緒は、そのまま意識を閉じた。
「…美緒」
「…な、何?」
「抱きたい。いいか?」
「な…っ…」
まさかそんな事をストレートに聞かれるとは思わなかった美緒は、返す言葉が出なかった。いくらそう言う仲になっても、あからさまに言う事じゃないだろうに…それとも、付き合ったらそういうものなのだろうか?今まで誰とも付き合ったことがない美緒にはその判断がつかなかった。
「ちょ…待っ…まだ明る…っ」
「電気消せば暗くなる」
「…それ、にシャワー…」
「要らない」
「いや、汗かいて臭いし…っ!」
「俺…臭いか?」
「え?いや…そんな、事は…でも…」
「お前、全然臭くないから大丈夫。むしろすっげーいい匂いで酔いそう…」
「は?何言って…」
「惚れた女の匂い以上にいい匂いなんてない」
「…っ!」
もうどこからどう突っ込んでいいのか、そもそも突っ込む案件なのか、美緒にはわからなかった。内容が卑猥すぎて変態レベルだろうと思うのに、イケメンが言うと気持ち悪くない様な気がする…繰り返された濃厚なキスと匂い立つ雄の色気にあてられて、美緒の抵抗は全く抵抗になっていなかった。
「やっ…まっ…んっ…」
「美緒…好きだ…可愛い…」
流されるもんかと抵抗した美緒だったが、体格差と小林からの淫靡な攻めには敵わなかった。気が付けば着ていた服は全て脱がされて、一糸まとわぬ姿で小林に組み敷かれていた。あまりの早業に経験値の差を感じて美緒の中の何かがざわりと蠢いたが、それも形になる前に与えられる刺激の前に霧散した。小林は好きだ、可愛いと繰り返しながら、美緒に快楽を送り込んできた。
「や…も…んんっ…」
「はぁ…美緒の肌、すげー甘い…」
小林に執拗なくらいに胸を責められて、美緒は既に半泣きだった。やわやわと大きく固い手で感触を楽しむように揉まれ、立ち上がった尖端を舐めたり甘噛みされたり舌先で転がされたりする度に、胸からお腹に疼きを伴った痺れが何度も走った。唾液で濡れた尖端を指がねっとりと円を描くように転がし、時々摘まみ上げる度にお腹の奥が熱くなり、その度に身体がびくびくと震えて自分の口から甘ったるい声が上がった。自分の声が恥ずかしくて口を手で押さえるのに、漏れ出る声が恥ずかしくて死にそうになる。そうしているうちに、小林の唇がお腹、脇腹、臍…とゆっくりとキスを繰り返しながら這い下りて行った。
「え?あ…やぁっ!」
胸への刺激に翻弄されていた美緒は、足の間に感じた生温かい感触に我に返った。指とは違う感触に驚いて視線を下に向けると、足の間に小林の頭が目に入って美緒は狼狽えた。そんな場所で何を…と思う間もなく、これまで感じた事がない強烈な刺激に思いがけず悲鳴のような声が上がった。
「ちょ…やだっ!そんなとこ…汚っ…」
「美緒の身体で汚いところなんてない」
「待っ…そん、な訳…ひゃぁ!」
ぬめりとした感触に状況を察した美緒は何とか小林を止めようと頭を押し返そうとしたが、相手はびくともしなかった。秘所の上にある小さな突起に舌が吸い付くと、これまでに感じた事のない痺れが背を走り抜けて、美緒は背をしならせた。
「はぁ…甘い…」
「やぁっ…あぁっ、まっ…んんっ」
自分でも洗う時しか触れないような場所を、他人の舌に蹂躙され、性的な事に潔癖な美緒はその甘い刺激と羞恥に気がおかしくなりそうだった。何とか逃れようとするのに、小林の腕はかっつり美緒の太ももを抱き込んでいて、身を捩る事すら出来なかった。逃げようとするとより一層抱き込まれ、突起を甘噛みされたり舌で捏ね繰り回されたりして、その度に強い刺激が全身を走り抜けた。
「ひぁ…!や、っ…ぁ…やっ…んっ…」
「ああ、感度いいな、美緒は」
「やっ…ん、くぅ…んんっ…」
小林の舌と指は我が物顔で美緒の秘所を丹念に暴いていった。口で蜜壺の入り口にある花びらを撫でるように舐め上げ、中から湧き出る蜜を啜り、その上にある小さな突起は唇で挟んで舌の先端で転がした。その間も空いている方を指が抜け目なく快楽を送り込んでいた。秘所の入り口をやわやわと撫で上げ、秘豆を指で擦って時折腹で捏ねるように押し潰されると、ゾクゾクとした快感が脳にまで走り抜けた。初めての強すぎる刺激に思考は既に蕩けて、室内に響く淫靡な水音すらも美緒の耳には届かなくなっていた。ただただ一方的に与えられる刺激に反応するしか出来ず、美緒は身体の奥がきゅうきゅうと疼いた。
「あ…っ…やぁ…まっ…」
「ああ、そのまま感じて?」
何か来る…そんな、せり上がるような、押し上げられるような感覚に襲われて、美緒はそれに抗うように頭を左右に振って逃れようとした。強すぎる刺激にもう訳が分からず、抗議の声すらも覚束ない。
「…っ、ん、ぁっ…ん――――!」
いきなり押し上げられるような感覚に襲われて、美緒は声にならない悲鳴を上げた。真っ白な闇に放り込まれるような感覚と共に身体中の筋肉が緊張した後、一気に弛緩した。一気に汗が吹き出て息もままならず、身体の奥が熱い…その感覚が怖くてぎゅっと目を瞑った。もう終わって欲しい…慣れないパーティーなんかに出てすっかり疲れているし、昨夜は遅かったから眠い…そう思う美緒だったが、小林はそれを許さなかった。
「はぁ…その顔、すげぇそそる…」
「んんっ…あ、まっ…」
今度は蜜壺に何かが入り混むのを感じて、美緒の薄れつつあった意識は再び引き戻された。無遠慮に入り込んだ長い指が美緒の中を我が物顔で動き出すと、再び甘い痺れがお腹の奥に駆け抜けた。はじめはそれぞれの指がバラバラに動いていたが、それは美緒がよく反応した場所を探し当てていたのだろう。美緒の反応のいい場所を確認した小林は、今度はそこを狙って刺激し始めたため、美緒は再び甘い声で啼く羽目になった。
「やぁ…ヤダ…そこ、っ…ぁあぁ…」
「ん?ここか…ああ、いい声で啼くな、お前は…」
「や…っ、そん…言わな…で…っ、あ…ぁ…」
「ほら、もっと啼いて?」
「や…っ、ま…あ、ぁあ、ひゃあぁっ…!」
美緒の身体がビクンとひときわ大きく跳ねたのを、小林が見逃す筈がなかった。跳ね上がる身体を筋肉質の身体全体で抑え込まれ、奥の一点と同時に秘豆を同時に攻められ、一度達して敏感になった体は、その強すぎる刺激にあっという間に上り詰めてしまった。
「あ~その顔エロ過ぎ…」
その声に我に返って目を開けると、そこには上半身を起こして自分を見下ろす小林の姿があった。気が付けば小林も上半身には何も身に付けておらず、口元を腕で拭う様が無駄に色っぽい。エロ過ぎるのはそっちだろう…息を整えながら美緒は、ぼんやりした頭でそんな事を思った。口の端を上げて笑みを浮かべた小林はゆっくりと美緒に覆いかぶさり、額や頬にキスを繰り返してきた。
「はぁ…ほんと可愛い…美緒…愛してる…」
既に力が入らなくなった身体は、小林のなすがままだった。ふと足が持ちあげられる感覚に意識が戻ると同時に、秘所に滑らかな何かが擦り付けられる感覚に、この先に起きるであろうことに思い至って慄いた。だが、既に敏感になった部分を擦られて、それだけで甘い疼きがお腹の奥に生まれて美緒は身を震わせた。逃げようにも身体は動かず、何度か秘所を擦りつけたそれは、次の瞬間、ゆっくりと美緒の中に入り込んできた。
「まっ…あ、っ―――!」
ゆっくりと入り口を通ったそれは、その後一気に奥まで侵入して美緒の狭い密壺を押し広げた。みっちりと埋め尽くされたそれの存在感に、前回の痛みを思い出した美緒が恐怖で身を固くしたが、前回ほどの痛みは襲ってこなかった。それでも鈍い痛みと限界まで広げられた圧迫感に、美緒ははくはくと空気を求めた。
「っ…はぁ、キツ…」
上から小林の呻くような声が耳に届いた途端、お腹の奥がきゅんと締まって今まで感じた事のない甘い痺れが生じた。そのせいで中の雄をキュッと締め付けると、再び小林が息を詰めたのが感じられた。小林は直ぐには動かず、ゆっくりと美緒を抱きしめて、美緒が落ち着くのを待っているようにも感じられた。抱きしめられた事で小林の肌を感じ、その肌から匂い上がるような雄の匂いに、美緒はくらくらした。それだけでもう酔いそうだった…
「そろそろ…いいか?」
何をとは言わず、小林がそう尋ねてきたが、美緒は恥ずかしさから何も答えられなかった。それ以前にそんな恥ずかしい事を聞いてこないで欲しい。慣らす時間を与えられた事で落ち着きを取り戻したが、それが一層羞恥心を高められる結果になり、美緒は小林の方を見る事が出来ずそっぽを向いた。
「ったく…お前、煽り過ぎ…」
はぁと熱い息を零した小林は、美緒の腕を自分の背に回す様に導くと、その身体を包み込むように抱きしめたまま、ゆっくりと動き始めた。
「…美緒…美緒…」
「あ…あっ…ひゃ…ぁ…も…むり…」
うわ言のように自分を呼びながら奥を苛み続ける小林に、美緒はただただ翻弄されるばかりだった。もう何度上り詰めたのかも、どれくらい時間が経っているのかもわからなかった。経験豊富な小林に恋愛初心者の美緒は一方的に攻められ高められ、我を失うほどの快楽に翻弄されるだけだった。逃げ出そうにもそんな余力はなく、それ以前に頭が真っ白で与えられる刺激の事しか意識出来なかった。
「はぁ…美緒…可愛い…も…逃がさない…」
「や…あ、あぁっ、やぁ――――…!」
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