大陸戦記

笹木マオ

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第八章 急変

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急変
私たちは前線への物資の供給を再開する為、カルデ皇国に来たが、皇国は今戦争の準備をしている。第13教区の主教によると、前線の物資はすべて戦争の為徴用されていたらしい。物資を調達のため、色々聞き込みと教皇に説得の突破口を見つかるのでしばらく首都カルデに滞在することになった。だが、肝心の人、レーオンポルト卿からの連絡がもう数日遅れている。こっちの聞き込みも一切の進展もない、レーオンポルト卿との連絡も取れないし、今後どうするべきかは全然わからない。
 へリシアと私は引き続き聞き込むことを続いているが、相変わらず進展はなく、教皇どころか、主教の姿すらあえなく、やはり第13教区の主教に会えるのは無理か、と思いつづ、レーオンポルト卿の手紙を届いた。
 「前線陥落、エルフ連軍の進軍が止められなく、魔法による攻撃が防ぐ手段はない」
 短い文書けど、内容としては十分だが、手紙を届いたのは遅すぎた。緊急ベールはすでに鳴り始めた。
 そしたら、大砲の音が鳴り始め、それに伴うのは強風、落雷。明らかにおかしい天気現象だ。
 雷が落ちる場所はランダムじゃなく、まるで誰か目標のところにわざとしたように見え、城壁の防御工事だけに狙ってる。
 敵を発見したまであんまり時間立ってないけど、城の防御すでに無駄だし。城壁が破るのも時間の問題だ。
 町の人々がパニックに陥った。
「みんな落ち着いて」
「落ち着けられんのか、化け物が攻めて来たのよ」
逃げる住民の一人が私に向けて怒鳴ってる
「みんな話聞いて、このままじゃ全滅するから、まず、女と子供の安全の保障を!それから、この町どこかに必ず避難できる場所があるはず」
私はなるべく大きな声で、みんなに聞こえるように、だが、かなりのパニックになっただから、大きい声でも意味ないみたい。
突然、町に置いた大砲が発砲された、やっとみんなが足を止まった。
「みんな、話を聞いて、この町に避難できる場所や大量に人を隠れる場所がある?あったら教えてほしい」
「あるはあるだけど、それは第一教区から第五教区にあるよ 、そこは貴族様専用で私たちみたいな平民は入ることすら許されてない」
「こんな時、平民か貴族かは関係ない!女と子供を真ん中に、男の皆さん、すまんけど、彼女らを守ってくれないか」
「こんな時女と子供優先してたまるか、自分の命すら危ないだよ」
「へリシア」
「はい」
さすがへリシア、私の意味ちゃんと理解してたね。へリシアは武器を振り回し、最後は刃ついた部分を今発言した男の首に掛けた。
「協力お願いできるよね、もちろん反対意見を受け付けない、あんた、案内お願い、時間がないぞ、みんな早く」
先発言した兵士に案内を頼んた。
急いで第5教区に駆け付けた。案の定貴族様はもう全員避難していて、平民を捨て、自分だけの安全を守った。
避難用のシェルターのドアは堅くて、簡単に壊れないみたい、ドア叩いても多分貴族様開けないだろう。
「ここはもうだめかぁ、一番近い城門はどこ?あと、周辺に隠れる場所ある?」
「一番近い城門は第四教区にいる、あそこも貴族様専用になってると思う。」
「待って、第四教区の教会には隠れシェルターがあるはずだ」
とある司祭の服を着た人が言った
「本当か、っていうか、ゆっくり確認する時間はないわ、案内して」
城壁の方、何かを落下する音が大きく聞こえる、多分城壁が破られたかな。
私たちも急いで第四教区に向かって行った
「ここにも人いないとは」
「ここ第一から第五教区は権力と地位高い貴族しか住んでいなく、多分どっかのシェルター隠れた」
「のんびり話す余裕はないよ、教会はどちら?」
「あちらです」
司祭が私たちに連れて、東南方向にある大きな建物の方面に向かっていた。
「ここです、多分、この建物のどっかで通路かくしているはずです」
「お願いみんな 分けて探して、時間がないだ、多分あと少しで城壁が破れる。その前にシェルターに入らないと」
 幸い城壁がまた少し耐えられそう、途中色々時間をむだしたけど、何とか持ちこたえた。
「見つけた!ここです」
男が司祭画像の後ろでレバーのようなものが見つけた、レバー回すと、壁が移動した時、城壁が破れの音が聞こえた。多分敵が町に乗り込んだ。
覗いてみたら下へ続く階段がある。多分階段の先シェルターがあるはず。
「早く、中に入って!私はレバーをキープするから」
かなりの捨て身戦法に見えるけど、仕方ないことだ、レバーを外すと、勝手に締まるという仕組みとなるのだ。
「おぬしはどうするの」
「お爺ちゃん、わたしなら大丈夫、早く中に入って」
みんな中に入った後、私はレバーを放し、壁が徐々に元の位置に戻した。
「さてと、とりあえず民衆に避難できたものの、私たちどうすればいい?」
「ここはやはり建物を遮蔽物として、エルフたちの目を避けながら移動すべきだと思う、大した優勢があるとは言えないけど、少なくても我々はエルフより町を慣れているから。」
「じゃ、早速逃げましょう。ここに長居するとエルフの連中がここに来るかもしれない。」
あれから、一刻も無駄にしないように、速やかに教会から出た。外に出ると城壁が破れ跡が見えた、町中あっちこっちでエルフの姿に見える、人間とよく似た顔けど、そのとがった耳と人間の離れの絶世の顔という点では人間と違う。
私たちは町を脱出するために、建物の間に隠れながら前に進んでいたが、町中がエルフと奴隷にした人間がいる、助けたい気持ちは山々だけど、自身でも危ういので、見捨てるしかない。
半日をかけて、やっと町から出たけど、外にもエルフの巡回がいる、一番安全のルートは多分森しかない。
「姫様、これから一気にあそこの森に入りますけど、くれぐれも離れないように、大陸中央にいる森と違い、森には基本エーテルの影響を受けた変異した野生動物がいます。野性を保ってながら、狂暴化することもあり得るから、腕のいいハンターすら勝てないくらいの危なさ。」
「わかったよ、いちいち子供扱いすんな」
「それでは失礼します」
へリシアが急に私を抱き上げた、早いスピードで森に突入した。
森の中には霧が囲まれている、昼間なのに薄暗いに感じる。ここにもエルフがいることがすでに分かった、まさかこんな広い森でも人を特定するのは難しいが、やはりその考えは甘かった。
何日間逃げ続けているのか、3度目の日没から日付の概念が段々なくなている、いままでの逃亡生活はまるで旅行のような感じ、そして、今、多分一番死に近づいている。カルデ皇国から逃げだして、数日が立った、なるべく敵と遭遇しないように何回も道を変わり、
人通りが少ない道にしたり、森の中入ったり、だが、どこの道を変わっても、前方必ず敵の姿が見える。おかげで何日間おどおどの生活送ることになった、そしていま、カルデ皇国から離れている森の中身を潜んでいる。すぐ近くエルフがいる、私たちを探しているのか、それとも他に森に逃げ込む人がいるのかわからない。
 大陸では森が一つ所だけでなく、大陸中に広く分布されている。人間領ももちろん森が存在している、昔読んだ本では、森の中の動物はエーテルの影響で角や心核が存在しているらしい、腕のいいハンターと腕に自信がある武人しか出入りできない、過去でも有名なハンターが狩り行ったら狂暴化した肉食野生動物やられたから基本危ないどころだ
。エルフを避けるため、仕方なく森に入った。でも、森がエルフの縄張りだ。彼らの故郷もまた森だね
「姫様、シー」へリシアいきなり手を伸び出して、止まるの意味を示す。へリシアが姿勢を低くして、茂みの裏に隠れた、私もそのまねをして、へリシアの指を指し、その前方がエルフが巡回しているように見える。私は慌てて手で口をふさぎ、呼吸音すら大きく聞こえ、緊張しすぎて心音もうるさくnなった。私の呼吸音でバレたのか、それとも心音でバレたのかわからない、先のエルフがまっすぐこっちの方向に向かっているように見え、へリシアが少しずつ手を後ろに伸ばし、何が取りたいの様子。その時初めて気づいた、ヘルシアの背後にはナイフが隠していて、彼女はナイフを手に取り、いつでも相手と命の遣り取りをできる状態になってる。幸いのこと、エルフは私たちのちょい手前で止まった、そして、茂みの中で一人の人間を見つけ出した。
その時私たちびっくりした、誰も気づいていなく、気配すら感じ取らないのに、なのに、エルフはその人間を見つけ出した。
 その場で殺していないのは多分捕虜として連れ去られた。
 「ふぁー」私は大きく空気を吸った同時に「生きていてよかった」と生の喜びも初めて感じた。「姫様、まだ油断してはいけません、先のエルフまた戻ってくる可能性があるので原因がわかる前に森の奥に進み、しばらくの間森に出ない方がいいかもしれません。申し訳ないですけど、もうちょっと我慢してください。」「ええ、分かったわ、ここはへリシアの判断に任せる」
その後、森の一番奥、とある大きい湖の隣で臨時拠点にした、湖の近くには大きい木々が生えていて、運が良かったわ、大きい樹洞が見つけた。二人横になっても全然余裕もできる大きさ。これを臨時拠点に私たちは、周辺で薪を拾いしながら、食物が探している。夜、焚火をしながらへリシアと話し合い、先の出来ことを原因を探しだそうとしている。「うむ、やはり、エルフたちには何の能力を持っているとしか考えられん、魔法も使える相手だし、これ以上何か持っているとしても全然ありだと思う、我々人類はエルフに対しての情報が足りんのじゃ。いままで読んだ本にもどれも片事しか書いてない。へリシアはどう思う、戦闘員のおぬしなら何かわかるかも。」「先の状況から見るとやはり匂いかと思い、ここは森、木こり以外の人間はあんまり来ない場所だし、木こりでさえ森の外縁でしか来なく、森の奥は尚更、だから、ここは人間の匂いと野生動物の匂い区別できるかと思い、相手は大陸最大の森の中に生きているだから。」「うむ、一理あるな、それならつじつま合うで、具体的にはどうしたらいいんだ。」「はい、まずは人間の匂いと獣の匂いにかぶせて、つまり、人間の匂いをバレないこと、そのために獣を狩って、そのままなるべく血の匂いならないよう、用心深く皮を剥き、獣臭いかもしれないけど、多分それなら多少ごまかせ、その辺自分で確かめて、姫様はここで待機して、効果確かめたらすぐにでもこの案を実行し、運が良ければ、早めに森から出られるかもしれません。」「わかった、気を付けるじゃぞ。」「はい、承知いたしました」
へリシアが出掛けてしばらくたつと、遠くから獣の悲鳴が聞こえ、多分あれへリシアが狩った。今の私は非力、何も力を持たないただの足手纏いにすぎなく、私ができるのはへリシアの無事帰還を祈るしかない。
さらに半日をたった、へリシアが戻る気配がなく、私は立っても座ってもいられない気分になった、というものの、探すわけにはいかない。これからへリシア戻れないなら残り私一人はどうすればいいの。色々最悪のことを考え始めたところ、へリシアが熊の皮をかぶって戻って来た、良かったには、人間の匂いがバレてない、作戦は実行可能になった。早速、獣狩り、皮をかぶって、エルフを避けながらゆっくりと森の外を目指す。へリシアが言った通り、何度もエルフと遭遇しそうの状況にあったけど、獣の皮をかぶせている状態では人間ということはバレていないが、匂いがまだあり、目視されるとバレるので、ばったり遭遇しないように、色々道を迂回しながら、後方である海上都市クロミス・ロネスをめざしている。
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