大陸戦記

笹木マオ

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第九章 クロミス・ロネス

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クロミス・ロネス
色々迂回道をした結果、クロミス・ロネスに着いたのはもう半年後、丘を越え、海の風にする。「姫様、海まで、あと一踏ん張りです。」「もうだめ、体力が限界、眠いし、もう動かない」「では、ここでちょっと休んでから、また前に進み、目的地はもうすぐだから……」
 へリシアの話がまだ途中が、先に限界までの私はそのまま目を閉じた。半年間にエルフを避けながらかなりの迂回道をした私は十分な睡眠を取れず、精神面、体力面もすでに限界だ。ようやくゴールが見えたので、気を抜いたら、すぐ眠気が襲って来た。
 どのくらい寝たのはわからなく、目を覚ますと、外はもう真っ暗、月明りのおかけで回りはよく見え、どうやらあれから随分時間が経ったようだ、私の隣にはへリシアが寝ていて、どうやら、彼女も疲れているようだ、それもそうだ、半年間命かけ逃げ続けたからだ。周りを見ると、意識失う前の景色ではなく、どう見ても、へリシアが私を洞窟に運んでくれていたようだ、すぐ近く焚火がした痕跡があり、今は火が消していたけど、少し前までは火がついていたようだ。
 へリシアに驚かせないようなるべく動きの音をしないよう心掛けている。周りに散らかっている枝を拾い、焚火に火を付ける。私はこれからのこと考えている。
 月明りが段々空の青さに取り替えている、また新しい一日が始まる。
 太陽が頭の上に登った時、へリシアも夢から覚めた。
「おはようございます。姫様」
「おはようへリシア、ごめんね、いきなり倒れて、ここまで運んでくれるなんでありがとう。起きてばかりだけど、のんびりしているの時間はなく、意識がちゃんともたれるうちにさっさと目的地に向かわないと、予大きい嵐が迫ってくるかも、この人類の最後の楽園に」
「では、早速にしましょう姫様」
軽く片付けた後、私たちは前に進み、数時間後にはクロミス・ロネスの港の城下町に着いた、港から見えた立派な城が、海の上にそびえたっていて、周りは青い海に囲まれている、本当の意味で海上都市。
 城下町である港は戦時状態の故、多くの兵士がここに集めていて、ここが守れば、敵が城のどこでも攻めてこなく、城までは船で行けるしかないからだ。
 体中獣臭いなのかわからない、周りの人がみんな私たちを避けているように見え、宿屋に行っても受け入れない。とりあえず、適当に服を買って、町にある風呂場に行った。
  それから、改めて宿屋を探しながら、町中に聞き込みをした。
 「エルフめ、最近かなり速度でこっちに迫ってくるんじゃない?」
「やだ、また死にたくない」
「聞いた、なんか研究所が対魔法兵器開発したらしい」
「聞いた聞いた、あれ噂じゃないの?」
「さぁ、どうかな」
酒場には相変わらず情報を集めるのいい場所だ、意外の人の名前が聞いた
「おまえ、なんか他の国の貴族さんのどころ働いているだろう、名前はなんだけ?」
「レーオンポルトだよ、たく、これで何回目」
「ごめん、ごめん、こちらではあんま聞いたことがない名前だから」
「会話の途中失礼、あなた、レーオンポルト卿のどころご存知なんですよね、案内できますでしょうか」私はなるべく丁寧にレーオンポルト卿の居場所を聞いた。
「なんだ、お前」
「おい、嘘だろう、あの銀色髪、大陸中にも有名な一族の…でも、あの国滅びたじゃないの?」
「おい、それは早く言えよ、あと、本人の前に国のことはちょっと」
「国は確かに滅びた、だから、私はただの一般人、いままでレーオンポルト卿にお世話になったので、レーオンポルト卿に会いたいです」
「そいうことか、なら、案内しますよ、俺も、レーオンポルト様に色々世話になってるから」
「ありがとう」
「いいってことさ」
その後、無事にレーオンポルト卿と会えた、
「これはこれは、意外な客が来たとは」
「相変わらずだなレーオンポルト卿」
「こっちこそ、生き延びるとは思わなかった」
「ああ、あなたの遅れ情報のおかけで何とか生き延びた」
「それは申し訳ないことしたな、で、僕のどころに来たということは単なる挨拶だけではないな」
「さすがだな、一発で当たるなんて、では、早速本題に入ろう、町中流れた噂、あれ本当かな」
「さてと、どうかな、情報は対等なものだ、情報欲しいければ、僕の元に働くか、あるいは興味ある情報を提供するか」
「ち、けちなやつだな、分かったよ、いままでの経過話すから、あんたにとって興味ある情報あるかも」
私はカルデ皇国から逃げ出した経過を話した。
「うむ、なかなか興味深いな、人間と獣の匂いを分けるとは、自然現象起こせる魔法、どれも重要な情報だな」
「これらの情報の返しとしてこの町で剣術の先生を探そう、また、先に質問に対して、いいこと教えてやろう、研究所はすでに対魔法兵器のプロットタイプらしいものが作り出した、今は色々検証中。」
「それって間もなく実戦で使えるよね」
「多分難しいと思う、先の情報聞いてなかったらまだしも、聞いたからには向こうの魔法の威力にたいして、こっちの最後に切り札が耐えられるのかちょっと不安、いまの情報、あとで僕が研究所のやつらに伝えて、あんたはとりあえず休め、多分明後日から剣術の先生が見つかるかも。」
レーオンポルト卿のどころから出ると、隣にいるへリシアが小声で私につぶやいた、
「姫様、あんな人物信じていいのか、なんか胡散臭いし、貴族だとは思わないです。」
「へリシア、私もあなたと同じ気持ちよ、だが、いくら彼が胡散臭いでも、今の私たちは彼しか頼らない、へリシアも見ただろう、あの人、なんやかんやで人脈が広い。おかけで剣術の修行もできる。」
レーオンポルト卿から色々の情報を聞けた、概ねにまとめると、まず、エルフ軍は確実にこっちに向かっている、なんぜ私たちより遅いのか、それは行進先の各国が必死に抵抗しているから、何とか半年間足止めすることが出来た。さらに、研究所が対魔法バリアができた。また試作段階だけど、完成の日が近い、また、この町難民が増えていて、色々の面でかなりヤバイ状況らしい、また、剣術の修行いつでもできる状態に整えている。
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