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第1章 堕ちた勇者
第1話 誕生
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勇者と化け物は紙一重の存在だ
そう実感させられたのは凱旋の後だ。王様から魔王討伐の報酬を受け取りに行くと王様以外の臣下たちの視線がまるで人間ではない別の何かを見るような物だった。
王様が口を開いたと思うとそのまま意識が暗転した。
気がつくとそこは絶望を具現化したような場所だった。
勇者が投獄されてから数ヶ月がたった、そこにはもう魔王を討伐した勇敢なる英雄の姿はなく、顏から表情が消え去ったボロ切れのような男の姿があった。
永遠にも感じる日々の中、その日だけ時が動くのを思い出したかのような事が起きた。
「....なんだ」
なにやら外が騒がしい。
ズンと突然地響きが聞こえ長く閉ざされていた鋼鉄の扉が軋んだ。
(女の声か?...この扉を開ける?何言ってやがんだ?)
次の瞬間、投獄以来開かれた事がない鋼鉄製の扉がこじ開けられた。
「貴様が勇者か?」
強気で凛とした女性の声が寂れた牢屋の中に響いた。
「だったら...どうした」
次の瞬間、片腕に嵌められていた手錠が外れた。
(見た限りこの女は人間種じゃないようだ、どうするつもりだ?)
そう、勇者が疑問を抱きながら立ち上がると
「ついてこい、我が君がお待ちだ」
勇者が牢屋の外に出るとそこは地獄絵図と化していた。
ひしゃげた胴体・頭のない獄卒などなど酷い有様で殺されている獄卒がそこら中に転がっており、召喚されたゴーレム達が死体を中央に集め、火で燃やしていた。
「これをお前達が?」
「そうだが、それがどうかしたのか?」
「そうか...なんでもない」
(死体を燃やしている魔法士..おいおい、エルダーリッチじゃねぇか)
暫く死体の山の間を歩いていると。
「ここだ」
ただの城壁にたどり着いた。
「ここか?」
次の瞬間、強風と共に禍々しいゲートが現れた。
「さあ、行け。この先で我が君が待っている」
勇者がゲートをくぐると、見覚えのある巨大な玉座に辿り着いた。
「ま、まさか!ここは」
そう、忘れもしない魔王が鎮座していた玉座の間だった。
「久しいな、勇者よ」
その姿は忘れることはないだろう、しかし、そこにいる魔王は既に勇者だった男が討伐していたはずだった。
「...魔王、貴様生きていたのか」
「愚問だな、あの程度で死んでいたら魔王なんぞ務まらん」
「確実に殺ったはずだ」
「ああ、そうだ。死にはしなかったが今となっては唯の延命措置にすぎん」
魔王が突然咳き込んだ。
すると、何かを吐き出している様な音が立ち始め少しだけ魔王の足元に血溜まりができた。
「勇者よ、貴様はまだ...正義の味方であるつもりか?」
勇者は何かに気づき、不敵な笑みを浮かべ
「フハハハ、それは俺を仲間に引き入れるという事か?」
すると魔王も口を歪め。
「そうゆうことだ....見ればお主、結構な怪我をしているではないか....では、我が体の一部を貴様に移植する。見た所、右腕・左眼だな」
その言葉に勇者は驚いたが直ぐに落ち着き。
「ああ、そうだ」
「貴様はこれからはデュークと名乗り我が家臣・エリナを部下として連れて行け」
勇者は顔を顰めた。
「なぜ『デューク』なのだ?」
ほんの一瞬だったが魔王がキョトンとすると思い出したかのように勇者に告げた。
「お主、宿敵の名すら知らなかったのか....まあ良い。我が名はアルデハイト・デュークと言う、二度と忘れるでないぞ」
すると勇者が失笑した。
「俺はお前の息子ではないのだが」
「まあ、良いではないか。それにお主はこれから魔族となる訳だがいきなり『名持ち』になれる者は滅多にいないぞ」
「何?俺が魔族だと?」
「そうだ、人間と魔族のハーフという奴だな」
何か、発言をしようとすると魔王は勇者の頭に手を置くと。
「頑張りたまえ、我が義息子よ...フフ、フハハ、フハハハハハ」
すると勇者の足元が抜け落ち勇者はそのまま転移された。
ゲートの外で待機していたエリナは突如現れた巨大なエネルギーを感知した。
「この魔力....」
するとゲートから先程と魔力が桁違いの勇者が投げ出されると、途中で意識が戻ったデュークは空中で反転し地面に着地した。
「ふう、危ないな...お前がエリナか?」
そこで先程、名を名乗っていない事に気がついたエリナは。
「申し訳ありません、私がエリナでございます....エレン様で宜しいでしょうか?」
先程とは態度が180°違う事にデュークは戸惑った。
「ふむ...2つほど言いたい事が有るのだが良いか?」
「構いません」
即答だった。
デュークが一度咳込むと
「まず1つ目、俺はもう勇者エレンではない。魔族の戦士デュークだ。2つ目は態度を改めるなさっきの方が話しやすい」
「なるほど....わかりました」
よく分からないらしい。
まぁ、それはさて置き....
「まあ、これからよろしく頼む」
「此方こそ、宜しくお願いします」
二人は握手を交わし、それを終えると。
「ではデューク。私達の里へ案内します....どうした?」
突然エリナは片耳を抑える。
それは「念話」という魔法で指定した相手の魔力を読み取り相手に音声を送信する便利な魔法だ。
見るとエリナの表情が変わっていく。
「大変です、デューク。転生者共に此方の位置がばれました」
「転生者だと?」
「そんな事は後で話します。それより早く此方へ」
エリナに腕を引かれながら魔法陣に入ると、念話は誰かを呼びつけ。
「あなた方は、「不死身の軍隊」のエリックについて行きなさい。任せましたよ、エリック」
「貴殿こそ、魔王様を頼んだ」
エリックと呼ばれた骸骨が片腕をあげながら答える。
「エリナこいつは?」
「我ら「七英雄」の一角、不死身の軍隊「軍師」エリックです」
「魔王様、以後お見知りおきを」
デュークはエリックの顔を目にした。
(何⁉エルダーリッチだと...準S級の化け物じゃねえか)
「では、向かいます」
ふと、そんな言葉が聞こえたかと思うとデュークは頭の中が掻き回されるような感覚に陥った。
この感覚は、船酔いに似ている...いや、馬車酔いの方に近い。
○○○
デュークがエリナと共に別の場所に逃げた後、エリックは情報通り転生者達と鉢合わせた。
「おい、お前が元勇者エレンって訳ねえよな?」
黒髪短髪の青年がぶっきらぼうに問い掛けると同時に腰に下げている剣に手を掛ける。
「ふん、人間ましてや転生者などに答える義理もない」
「何よ!こんな奴さっさと殺っちゃおうよ、タカシ!」
タカシと呼ばれた黒髪短髪の青年の後ろから金髪碧眼の美姫が現れる。
「少し黙れよ、クリス....もしかしたらエレンかも知れねぇだろ、お?」
『全く、なんということだ』
タカシの胸に掛けられている神を象ったペンダントからな年老いた声が発せられる
「はぁ、ゼス、お前も中々五月蝿ぇな」
敵の眼の前で痴話喧嘩とは.....
「タカシとやらよ、貴様の恩恵はそのペンダント、か.....「出でよ、死を司る闇の精霊よ」」
エリックが杖をふるうと、その軌跡から次元そのものがぱっくりと割れ闇の狭間から全身真っ黒なデスナイトが現れた。
「ハァァァァァァ....」
召喚後、少々経つとタカシとその一向が目に着くと男性が嘆く表情を象った禍々しい大盾が出現し更にはボロボロに朽ち果てた大剣が姿を現しそれはまるでミートクラッシャーのようだったが刀身の周りに黒い靄がかかり数秒後にはそれが刃の代わりとなる。
「チッ、お前ぇ「軍師」エリックか」
「祖国の裏切り者が」
タカシとクリスが口々に呟く。
「ふん、何処かで見たと思えば、忌々しい。あのエリスにそっくりではないか」
「お祖母様を侮辱するな!」
『タカシ』
「わかってる」
勇者と呼ばれる転生者タカシと魔王軍幹部「軍師」エリックとの死闘が始まった。
○○○
ゲートを移動する間、デュークは昔、魔王軍との戦争時に出会った仲間の事が頭に浮かんだ。
ふと気がつくとデュークは懐かしい人物の前に立っており右には戦士ガイ、左には賢者ロイが同じく立っていた。
中心には更に懐かしい人物がいた。
が、なぜか顔と名前が思い出せない。
「お前は、誰だ」
ーー酷いですね。○○○ですよ、あぁ、そうえば後少しで追いつくので待っていて下さいーー
「おい、何処へ行く」
デュークが手を精一杯伸ばすが届かずドンドンと遠のいて行く。
いや、自分自体が遠のいていた。
眼が覚めると何処にでもありそうなベッドの上にいた。
そう実感させられたのは凱旋の後だ。王様から魔王討伐の報酬を受け取りに行くと王様以外の臣下たちの視線がまるで人間ではない別の何かを見るような物だった。
王様が口を開いたと思うとそのまま意識が暗転した。
気がつくとそこは絶望を具現化したような場所だった。
勇者が投獄されてから数ヶ月がたった、そこにはもう魔王を討伐した勇敢なる英雄の姿はなく、顏から表情が消え去ったボロ切れのような男の姿があった。
永遠にも感じる日々の中、その日だけ時が動くのを思い出したかのような事が起きた。
「....なんだ」
なにやら外が騒がしい。
ズンと突然地響きが聞こえ長く閉ざされていた鋼鉄の扉が軋んだ。
(女の声か?...この扉を開ける?何言ってやがんだ?)
次の瞬間、投獄以来開かれた事がない鋼鉄製の扉がこじ開けられた。
「貴様が勇者か?」
強気で凛とした女性の声が寂れた牢屋の中に響いた。
「だったら...どうした」
次の瞬間、片腕に嵌められていた手錠が外れた。
(見た限りこの女は人間種じゃないようだ、どうするつもりだ?)
そう、勇者が疑問を抱きながら立ち上がると
「ついてこい、我が君がお待ちだ」
勇者が牢屋の外に出るとそこは地獄絵図と化していた。
ひしゃげた胴体・頭のない獄卒などなど酷い有様で殺されている獄卒がそこら中に転がっており、召喚されたゴーレム達が死体を中央に集め、火で燃やしていた。
「これをお前達が?」
「そうだが、それがどうかしたのか?」
「そうか...なんでもない」
(死体を燃やしている魔法士..おいおい、エルダーリッチじゃねぇか)
暫く死体の山の間を歩いていると。
「ここだ」
ただの城壁にたどり着いた。
「ここか?」
次の瞬間、強風と共に禍々しいゲートが現れた。
「さあ、行け。この先で我が君が待っている」
勇者がゲートをくぐると、見覚えのある巨大な玉座に辿り着いた。
「ま、まさか!ここは」
そう、忘れもしない魔王が鎮座していた玉座の間だった。
「久しいな、勇者よ」
その姿は忘れることはないだろう、しかし、そこにいる魔王は既に勇者だった男が討伐していたはずだった。
「...魔王、貴様生きていたのか」
「愚問だな、あの程度で死んでいたら魔王なんぞ務まらん」
「確実に殺ったはずだ」
「ああ、そうだ。死にはしなかったが今となっては唯の延命措置にすぎん」
魔王が突然咳き込んだ。
すると、何かを吐き出している様な音が立ち始め少しだけ魔王の足元に血溜まりができた。
「勇者よ、貴様はまだ...正義の味方であるつもりか?」
勇者は何かに気づき、不敵な笑みを浮かべ
「フハハハ、それは俺を仲間に引き入れるという事か?」
すると魔王も口を歪め。
「そうゆうことだ....見ればお主、結構な怪我をしているではないか....では、我が体の一部を貴様に移植する。見た所、右腕・左眼だな」
その言葉に勇者は驚いたが直ぐに落ち着き。
「ああ、そうだ」
「貴様はこれからはデュークと名乗り我が家臣・エリナを部下として連れて行け」
勇者は顔を顰めた。
「なぜ『デューク』なのだ?」
ほんの一瞬だったが魔王がキョトンとすると思い出したかのように勇者に告げた。
「お主、宿敵の名すら知らなかったのか....まあ良い。我が名はアルデハイト・デュークと言う、二度と忘れるでないぞ」
すると勇者が失笑した。
「俺はお前の息子ではないのだが」
「まあ、良いではないか。それにお主はこれから魔族となる訳だがいきなり『名持ち』になれる者は滅多にいないぞ」
「何?俺が魔族だと?」
「そうだ、人間と魔族のハーフという奴だな」
何か、発言をしようとすると魔王は勇者の頭に手を置くと。
「頑張りたまえ、我が義息子よ...フフ、フハハ、フハハハハハ」
すると勇者の足元が抜け落ち勇者はそのまま転移された。
ゲートの外で待機していたエリナは突如現れた巨大なエネルギーを感知した。
「この魔力....」
するとゲートから先程と魔力が桁違いの勇者が投げ出されると、途中で意識が戻ったデュークは空中で反転し地面に着地した。
「ふう、危ないな...お前がエリナか?」
そこで先程、名を名乗っていない事に気がついたエリナは。
「申し訳ありません、私がエリナでございます....エレン様で宜しいでしょうか?」
先程とは態度が180°違う事にデュークは戸惑った。
「ふむ...2つほど言いたい事が有るのだが良いか?」
「構いません」
即答だった。
デュークが一度咳込むと
「まず1つ目、俺はもう勇者エレンではない。魔族の戦士デュークだ。2つ目は態度を改めるなさっきの方が話しやすい」
「なるほど....わかりました」
よく分からないらしい。
まぁ、それはさて置き....
「まあ、これからよろしく頼む」
「此方こそ、宜しくお願いします」
二人は握手を交わし、それを終えると。
「ではデューク。私達の里へ案内します....どうした?」
突然エリナは片耳を抑える。
それは「念話」という魔法で指定した相手の魔力を読み取り相手に音声を送信する便利な魔法だ。
見るとエリナの表情が変わっていく。
「大変です、デューク。転生者共に此方の位置がばれました」
「転生者だと?」
「そんな事は後で話します。それより早く此方へ」
エリナに腕を引かれながら魔法陣に入ると、念話は誰かを呼びつけ。
「あなた方は、「不死身の軍隊」のエリックについて行きなさい。任せましたよ、エリック」
「貴殿こそ、魔王様を頼んだ」
エリックと呼ばれた骸骨が片腕をあげながら答える。
「エリナこいつは?」
「我ら「七英雄」の一角、不死身の軍隊「軍師」エリックです」
「魔王様、以後お見知りおきを」
デュークはエリックの顔を目にした。
(何⁉エルダーリッチだと...準S級の化け物じゃねえか)
「では、向かいます」
ふと、そんな言葉が聞こえたかと思うとデュークは頭の中が掻き回されるような感覚に陥った。
この感覚は、船酔いに似ている...いや、馬車酔いの方に近い。
○○○
デュークがエリナと共に別の場所に逃げた後、エリックは情報通り転生者達と鉢合わせた。
「おい、お前が元勇者エレンって訳ねえよな?」
黒髪短髪の青年がぶっきらぼうに問い掛けると同時に腰に下げている剣に手を掛ける。
「ふん、人間ましてや転生者などに答える義理もない」
「何よ!こんな奴さっさと殺っちゃおうよ、タカシ!」
タカシと呼ばれた黒髪短髪の青年の後ろから金髪碧眼の美姫が現れる。
「少し黙れよ、クリス....もしかしたらエレンかも知れねぇだろ、お?」
『全く、なんということだ』
タカシの胸に掛けられている神を象ったペンダントからな年老いた声が発せられる
「はぁ、ゼス、お前も中々五月蝿ぇな」
敵の眼の前で痴話喧嘩とは.....
「タカシとやらよ、貴様の恩恵はそのペンダント、か.....「出でよ、死を司る闇の精霊よ」」
エリックが杖をふるうと、その軌跡から次元そのものがぱっくりと割れ闇の狭間から全身真っ黒なデスナイトが現れた。
「ハァァァァァァ....」
召喚後、少々経つとタカシとその一向が目に着くと男性が嘆く表情を象った禍々しい大盾が出現し更にはボロボロに朽ち果てた大剣が姿を現しそれはまるでミートクラッシャーのようだったが刀身の周りに黒い靄がかかり数秒後にはそれが刃の代わりとなる。
「チッ、お前ぇ「軍師」エリックか」
「祖国の裏切り者が」
タカシとクリスが口々に呟く。
「ふん、何処かで見たと思えば、忌々しい。あのエリスにそっくりではないか」
「お祖母様を侮辱するな!」
『タカシ』
「わかってる」
勇者と呼ばれる転生者タカシと魔王軍幹部「軍師」エリックとの死闘が始まった。
○○○
ゲートを移動する間、デュークは昔、魔王軍との戦争時に出会った仲間の事が頭に浮かんだ。
ふと気がつくとデュークは懐かしい人物の前に立っており右には戦士ガイ、左には賢者ロイが同じく立っていた。
中心には更に懐かしい人物がいた。
が、なぜか顔と名前が思い出せない。
「お前は、誰だ」
ーー酷いですね。○○○ですよ、あぁ、そうえば後少しで追いつくので待っていて下さいーー
「おい、何処へ行く」
デュークが手を精一杯伸ばすが届かずドンドンと遠のいて行く。
いや、自分自体が遠のいていた。
眼が覚めると何処にでもありそうなベッドの上にいた。
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