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1、物語の始まり、あるいはチュートリアルのように
OP「ぼくときみの間は、飾らぬ仲であれかし」
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大陸中央部、ファーリズ王都ルーングラッドの王城、玉座の間にて、アーサー王の第二王子、この時はまだ6歳のエリックが学友となる4歳の公子との初対面を迎えていた。
「あれはエリックの臣下である。名をクレイといい、決して裏切らぬ忠臣コルトリッセンの家の公子である。よくよく親しくするように」
アーサー王は優しく穏やかな口調にて、我が子である第二王子にそう言い含める。人の感情に敏感なエリックはこの時、父の心配するような気配と、居並ぶ臣下の緊張を読み取っていた。
(この子はつまり、扱い注意らしい)
さて、大人に付き添われて目の前にて膝をつくのは、エリックの持たぬ色を纏う小さく弱々しい風情の幼子である。実際の年齢は二つ下だと言うが、外見的にはもっと小さく未熟に思える。例えるなら雛であろうか。
エリックは知っていた。
この雛は、亡き王妹の子。エリックの従兄弟なのだ。
兄シリルがいるのでエリックもこの雛も玉座にはほど遠いが、大衆演劇にもなり民にも臣下にも人気のある王妹の子がなにやら『特別』なのはエリックにも感じられた。そして、父はその『特別』をエリックの下に付けてくれると言うのだ。
『よくよく親しくするように』……、
――父は、この雛によくよく刷り込みをせよとでも言うのか。
年齢の割に冷めた思考がゆるりと巡り、エリックは周囲の視線を意識しつつクレイに近寄った。笑顔を浮かべ、身分の上下や堅苦しい作法など気にせぬとばかりにその前にしゃがみ込んで顔を覗きこめば、怯えるような気配があった。
(こいつ、怖がってる!)
エリックはどきどきした。
いきなり泣き出したりしないだろうか。こいつが『エリックにいじめられた』とか泣き付いたら、未だに王妹を信奉する民や臣下が全員敵になったりするのだろうか。
うっかりお漏らしとかしないだろうか。喋れるのだろうか。今自分がどこに居て、目の前にいるエリックがどういう人物なのかわかってるのだろうか。
「こほん……、エリックである。クレイはおもてをあげよ」
声をかけてみる。
言葉は理解されたようで、そろそろとクレイが顔をあげた。自分や父とは異なる色の髪と瞳をしているあどけなく頼りない風情の顔は、やはり不安そうであった。
(何をそんなに怖がると言うのか)
不思議に思いつつ、エリックはにっこりと笑ってクレイの手を取った。見守る臣下がエリックの一挙一動にはらはらと息を呑む気配が面白い。
「ぼくときみの間は、飾らぬ仲であれかし」
よく晴れた青空めいた瞳をきらきらとさせてエリックが明るく親しくそう言えば、クレイの王妹譲りの紫の瞳が間近に瞬いた。
「すなわち、きみはぼくを呼び捨てで呼んで構わないし、敬語も使わなくてよろしい。仲良くしようじゃないか、我が友よ!」
エリックが凛然と声を紡げば、見守るアーサー王は安心したように微笑むのだった。
◇◇◇
ふわり、はらり。
雪が降っていた。妖精種の冬うさぎは鼻をひくひくさせて、つぶらな瞳に世界を映している。
空気は澄んでいて、すこし冷たい。夕映えに響く声は、白い守護竜のもの。
「この世界は、神々が創作したもの。神々がプログラムしたコードは絶対だ」
青空めいた竜眼は健気な感情を湛えていた。
白竜は懸命に羽を広げ、天の果てまで届けと声を挙げた。
白竜は、自分に守護の役割をくれた彼ら『神』が大好きなのだ。丁寧にプログラミングして、夢を、浪漫を詰め込んでくれた彼らの作品が愛しいのだ。
いつまでも、いつまでも、彼らの世界を彼らがつくったそのままに守りたいのだ。
「神々が定めたのだ、これから辿る未来を。エンディングを」
どんなに懸命に守っても、
尽くしても、
忠実な心を捧げても、
決して労ってくれることはなく、
名を呼んでくれることもない。
姿を見せることもない――けれど、その意思は、心は。世界に息づいている。
「この世界は、神々のもの」
――共に守ろう。
白竜は、そう友に語り掛ける。
「つくった連中なんて、もういねえよ! こんな世界なんて、忘れてるんだ!!」
反逆の夜の色をした黒竜は、友だった彼に首を振った。
「設定なんて、くそくらえだ。お前がそうやって守ろうとするのも、そういう風に設定されてるんだろうが」
炎のような竜眼が友を否定して、黒翼が強く風を巻く。
「こんな世界、嫌いだ。――ああ、大嫌いだとも……!」
異世界人の記憶を持つ勇者は、エンディングの後に真実を知った。
「俺は、『異世界人の記憶を持つ』という設定の創作キャラだったのか!?」
逃げるように現実の竜陣営から去る勇者は、自分の選択で弱体化した妖精たちを見た。
彼は次の乙女ゲームに登場するキャラクターだ。だから、死ぬ事ができない。
――そして、神々が設定した『つづき』の物語は始まる。
歌詞も旋律も聞き覚えがないけれど、妙に爽やかで明るくて、気持ちがワクワクするような歌が流れた。
勇気と叡智。
青と赤の旗がゆらめいて、遙かな空を竜が飛ぶ。青空の視点が急降下して白い綿雲をくぐり、優美な城と家々が並ぶ王都を映し、その先の学院へ――
『夕鈴のサクリファイス』
そんな文字がふわりと学院の手前に浮かんでキラキラ輝いた。
「剣と魔法のファンタジー世界! 勇者の旅の末、竜に愛されし国、ファーリズ王国が舞台です」
「王立総合学院は、少年少女が12歳から18歳までの6年間を過ごす学び舎です」
志願者のみが試験を受けて、入学の資格を得る。身分が低くても優秀であれば学費は国が負担してくれるし、在学中に有力な同級生へのコネを作れれば優秀でなくとも卒業後の未来は明るい。
学院には寮もあり、形式上全員が所属扱いとなる。学生たちは自宅からの通学と寮暮らしのどちらかを自由に選ぶことが出来て、学生によっては週の何日かは寮で暮らし、何日かは自宅で、と変則的な生活を送る者もいる。
寮は二つ。尊き血統の子ら王族貴族によるエクサスロイデ寮と、それ以外の子ら、例えば非貴族階級の兵士や官僚、商人や職人、農民の子らが所属するキュアリアス寮。
「春夏秋冬、四季折々のイベントは気になる彼や彼女との関係を進める絶好のチャンス! 春は入学式に始まり、初めてのクラスメートや寮生との出会いイベント。夏は魅力を発揮するプールや海デートのチャンス、長期休みを利用して王都の魔術雑貨屋や薬屋、はたまた医院でアルバイトをしてみるのもよいでしょう。
秋は普段と違う姿に変身できる不思議なアローウィン!
冬は雪合戦……魅力をあげたりコミュニケーションをはかるのはもちろん、勉強も忘れないでくださいね!」
優しそうな青年の声が説明を終えて、画面には順に少年少女が現れる。簡単なプロフィールと共に、それぞれの短いセリフが響き渡る。
清楚でいかにも善良そうな少女。華麗で意地悪そうな少女。正統派王子様といった雰囲気の少年。少し陰があるけど優しそうな少年。褐色の肌をした活発そうな少年。分厚いメガネとほわほわした雰囲気の少年。
陰湿な雰囲気の先生、親しみやすそうな先生、気の強そうな先生……
「さあ、まずはお嬢様のお名前を教えてください」
――美しい執事の青年が優美に一礼して、名前を尋ねた。
「あれはエリックの臣下である。名をクレイといい、決して裏切らぬ忠臣コルトリッセンの家の公子である。よくよく親しくするように」
アーサー王は優しく穏やかな口調にて、我が子である第二王子にそう言い含める。人の感情に敏感なエリックはこの時、父の心配するような気配と、居並ぶ臣下の緊張を読み取っていた。
(この子はつまり、扱い注意らしい)
さて、大人に付き添われて目の前にて膝をつくのは、エリックの持たぬ色を纏う小さく弱々しい風情の幼子である。実際の年齢は二つ下だと言うが、外見的にはもっと小さく未熟に思える。例えるなら雛であろうか。
エリックは知っていた。
この雛は、亡き王妹の子。エリックの従兄弟なのだ。
兄シリルがいるのでエリックもこの雛も玉座にはほど遠いが、大衆演劇にもなり民にも臣下にも人気のある王妹の子がなにやら『特別』なのはエリックにも感じられた。そして、父はその『特別』をエリックの下に付けてくれると言うのだ。
『よくよく親しくするように』……、
――父は、この雛によくよく刷り込みをせよとでも言うのか。
年齢の割に冷めた思考がゆるりと巡り、エリックは周囲の視線を意識しつつクレイに近寄った。笑顔を浮かべ、身分の上下や堅苦しい作法など気にせぬとばかりにその前にしゃがみ込んで顔を覗きこめば、怯えるような気配があった。
(こいつ、怖がってる!)
エリックはどきどきした。
いきなり泣き出したりしないだろうか。こいつが『エリックにいじめられた』とか泣き付いたら、未だに王妹を信奉する民や臣下が全員敵になったりするのだろうか。
うっかりお漏らしとかしないだろうか。喋れるのだろうか。今自分がどこに居て、目の前にいるエリックがどういう人物なのかわかってるのだろうか。
「こほん……、エリックである。クレイはおもてをあげよ」
声をかけてみる。
言葉は理解されたようで、そろそろとクレイが顔をあげた。自分や父とは異なる色の髪と瞳をしているあどけなく頼りない風情の顔は、やはり不安そうであった。
(何をそんなに怖がると言うのか)
不思議に思いつつ、エリックはにっこりと笑ってクレイの手を取った。見守る臣下がエリックの一挙一動にはらはらと息を呑む気配が面白い。
「ぼくときみの間は、飾らぬ仲であれかし」
よく晴れた青空めいた瞳をきらきらとさせてエリックが明るく親しくそう言えば、クレイの王妹譲りの紫の瞳が間近に瞬いた。
「すなわち、きみはぼくを呼び捨てで呼んで構わないし、敬語も使わなくてよろしい。仲良くしようじゃないか、我が友よ!」
エリックが凛然と声を紡げば、見守るアーサー王は安心したように微笑むのだった。
◇◇◇
ふわり、はらり。
雪が降っていた。妖精種の冬うさぎは鼻をひくひくさせて、つぶらな瞳に世界を映している。
空気は澄んでいて、すこし冷たい。夕映えに響く声は、白い守護竜のもの。
「この世界は、神々が創作したもの。神々がプログラムしたコードは絶対だ」
青空めいた竜眼は健気な感情を湛えていた。
白竜は懸命に羽を広げ、天の果てまで届けと声を挙げた。
白竜は、自分に守護の役割をくれた彼ら『神』が大好きなのだ。丁寧にプログラミングして、夢を、浪漫を詰め込んでくれた彼らの作品が愛しいのだ。
いつまでも、いつまでも、彼らの世界を彼らがつくったそのままに守りたいのだ。
「神々が定めたのだ、これから辿る未来を。エンディングを」
どんなに懸命に守っても、
尽くしても、
忠実な心を捧げても、
決して労ってくれることはなく、
名を呼んでくれることもない。
姿を見せることもない――けれど、その意思は、心は。世界に息づいている。
「この世界は、神々のもの」
――共に守ろう。
白竜は、そう友に語り掛ける。
「つくった連中なんて、もういねえよ! こんな世界なんて、忘れてるんだ!!」
反逆の夜の色をした黒竜は、友だった彼に首を振った。
「設定なんて、くそくらえだ。お前がそうやって守ろうとするのも、そういう風に設定されてるんだろうが」
炎のような竜眼が友を否定して、黒翼が強く風を巻く。
「こんな世界、嫌いだ。――ああ、大嫌いだとも……!」
異世界人の記憶を持つ勇者は、エンディングの後に真実を知った。
「俺は、『異世界人の記憶を持つ』という設定の創作キャラだったのか!?」
逃げるように現実の竜陣営から去る勇者は、自分の選択で弱体化した妖精たちを見た。
彼は次の乙女ゲームに登場するキャラクターだ。だから、死ぬ事ができない。
――そして、神々が設定した『つづき』の物語は始まる。
歌詞も旋律も聞き覚えがないけれど、妙に爽やかで明るくて、気持ちがワクワクするような歌が流れた。
勇気と叡智。
青と赤の旗がゆらめいて、遙かな空を竜が飛ぶ。青空の視点が急降下して白い綿雲をくぐり、優美な城と家々が並ぶ王都を映し、その先の学院へ――
『夕鈴のサクリファイス』
そんな文字がふわりと学院の手前に浮かんでキラキラ輝いた。
「剣と魔法のファンタジー世界! 勇者の旅の末、竜に愛されし国、ファーリズ王国が舞台です」
「王立総合学院は、少年少女が12歳から18歳までの6年間を過ごす学び舎です」
志願者のみが試験を受けて、入学の資格を得る。身分が低くても優秀であれば学費は国が負担してくれるし、在学中に有力な同級生へのコネを作れれば優秀でなくとも卒業後の未来は明るい。
学院には寮もあり、形式上全員が所属扱いとなる。学生たちは自宅からの通学と寮暮らしのどちらかを自由に選ぶことが出来て、学生によっては週の何日かは寮で暮らし、何日かは自宅で、と変則的な生活を送る者もいる。
寮は二つ。尊き血統の子ら王族貴族によるエクサスロイデ寮と、それ以外の子ら、例えば非貴族階級の兵士や官僚、商人や職人、農民の子らが所属するキュアリアス寮。
「春夏秋冬、四季折々のイベントは気になる彼や彼女との関係を進める絶好のチャンス! 春は入学式に始まり、初めてのクラスメートや寮生との出会いイベント。夏は魅力を発揮するプールや海デートのチャンス、長期休みを利用して王都の魔術雑貨屋や薬屋、はたまた医院でアルバイトをしてみるのもよいでしょう。
秋は普段と違う姿に変身できる不思議なアローウィン!
冬は雪合戦……魅力をあげたりコミュニケーションをはかるのはもちろん、勉強も忘れないでくださいね!」
優しそうな青年の声が説明を終えて、画面には順に少年少女が現れる。簡単なプロフィールと共に、それぞれの短いセリフが響き渡る。
清楚でいかにも善良そうな少女。華麗で意地悪そうな少女。正統派王子様といった雰囲気の少年。少し陰があるけど優しそうな少年。褐色の肌をした活発そうな少年。分厚いメガネとほわほわした雰囲気の少年。
陰湿な雰囲気の先生、親しみやすそうな先生、気の強そうな先生……
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