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1、物語の始まり、あるいはチュートリアルのように
1、関係性いとおかし、執事の恋人(攻め)を探したい!
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緑豊かな大陸中央部に栄えし『竜の国』ファーリズ王国――物語は、この国を主な舞台として始まる。
さてファーリズ王国の北方には、ちょっと特別な伯爵家がある。
伝説の勇者ネヴァーと冒険をした混血妖精の魔法使い、ワイストン・ラーフルトンの子孫が治めるというラーフルトン伯爵家である。
そのラーフルトン家の令嬢ネネツィカが、ゲームで言うところの『チュートリアル』、物語における序盤のあらすじを紡ぐ踊り手である。令嬢ネネツィカが最近気に入ってるのは、勇者伝説だ。
「アタクシ、思いますの。勇者は――受けですの!
皆んなに愛されてモテモテですの!」
ネネツィカがそう主張すると、穿った見方で物語を鑑賞する楽しみ方を布教した親友令嬢のヘレナはショックを受けたようだった。
「そ、そんな……ネネツィカなら攻めと言ってくれると思ったのに」
親友とはそれ以来文通が途絶えている。
ーー彼女らの日常とは、つまりそんな平穏の中にあった。
淡いライトピンクブロンドに青空の瞳、魔法の才能があってゴーレムのゴレ男くん召喚が得意技。好きなジャンルは勇者受けと執事受け――ネネツィカとはそんな、『ちょっとおかしなところもあるけれど可愛らしいお嬢様』で済む範囲の、『まあまあ普通』の少女であった。
嬉しそうに「掛け合わせ」とやらを妄想する主人に、ネネツィカに仕える執事のティミオスは巷で流行している図書も勧めるのであった。
「お嬢様、こちらは婚約破棄されそうな悪役令嬢が過去に戻ってやり直すお話でございます。こちらは馬鹿王子にザマァしてスッキリできるお話でございます。こちらは追放された落ちこぼれが能力を開花させて『戻ってきて欲しいと言ってももう遅い』と気持ちよくなるお話でございます……」
どんな本をすすめても、このお嬢様は登場人物の中の男性キャラと男性キャラが絡むシーンばかりを繰り返し読み、主人公が頑張る系の本筋部分は適当に読み飛ばしつつ、「このキャラとこのキャラの関係性、いとおかし」とのたまうのだった。
◇◇◇
絵の具と紅茶の香りが揺蕩う室内。
さらさらと紙を辿る筆の音が静謐な空気に染みていく。
竜の国と呼ばれるファーリズ王国の北方にある伯爵家ラーフルトンのご令嬢、ちょっと変な名前の『ネネツィカ』は10歳にして己の才能を確信していた。
「最高の絵が描けましたわ! 芸術ですの!」
上質の白い画用紙には、お気に入りの執事ティミオスが描かれている。筆を置き、差し出された紅茶のカップを楚々とした仕草で受け取って腰に手を当てクイっと飲み干す姿は、いかにも礼儀作法を学び途中の幼い貴族令嬢らしさがあって愛らしい。
「ネネツィカお嬢様、わたくしを描いてくださったのですね。光栄でございます」
柔らかに微笑む執事ティミオスは妖精の血が混ざっているという噂の繊細で儚げな美貌の青年。肌は透き通るように白く、春に咲く花を思わせる薄紅がかった暖色の瞳は優しく温厚で、髪は雨あがりのしっとりした大地の色。クセがなく、長く伸びた髪を首の後ろで一つに束ねてさらりと背に流している。
「この姿絵、とてもよく描けたと思うの」
ネネツィカはそう胸を張って、パンパンと手を叩いて複写師を呼んだ。複写師とは、文字や絵をそっくり真似て量産する職人である。
「ネネツィカお嬢様?」
首を傾げる執事にサムズアップして、お嬢様はのたまった。
「この絵をばら撒いてお前の恋人(攻め)を探すわ!」
「お嬢様!? お待ちください!?」
執事は驚いた。彼にとって幼いお嬢様は絶対服従、礼儀を守り主人の喜びを第一として私心を消して尽くすべき相手である。だが。
「恋人(攻め)とは何事です!? わたくしは、恋人(攻め)など求めておりませんよ!?」
なんとこのお嬢様は、男同士のカップリングを妄想する趣味を持っているのだった。
発端は友人令嬢ヘレナにある。
ティミオスの知る限りその友人令嬢は『異世界人』の記憶を持っていた。そして、ネネツィカにとんでもないことをあれこれと吹き込むのであった。
おかげで、お嬢様は10歳にしてなんだかあり得ない言動がとても多い。
「アタクシ、お前には受けでいてほしい……」
「そう仰られましても」
きらきらとそう語るお嬢様を見て、その将来が心配になるティミオスであった。
(創造の神々――異世界の方々とかかわっても、良い事はないのですよお嬢様。あと2年もすれば『乙女ゲーム』も始まりますし……)
ティミオスはそれを知っていた。
世界にぽっかりと隔離されるような、神々が創りし箱庭、ファーリズ。
この国の学院を舞台に、ゲームが始まるのだ。
(プレイヤーは、公爵家の聖女ユージェニー様なのでしょう。彼女はエリック第二王子を推していらっしゃるご様子で、すでに王都にて第二王子との仲を深めているようですが)
ストレートに彼女がゲームを進めれば、第二王子が次期国王になるのではないだろうか。
そして、中央王都とは関わらず、この目の前のお嬢様は平穏に成長し、いずれどこかの良い家柄の殿方と結ばれて平凡な人生を過ごすのだ。
――そんな未来をティミオスは夢見ていた。
◇◇◇
数日後、昼下がり。
花の香りの香水を感じながら、ネネツィカはダンスの練習をしている。もうすぐパーティがあるのだ。
練習相手のダンスの先生は縁のある貴族、マッキントン男爵家、ヘレナの家の夫人で、とてもおっとりとして優しい。繋いだ手はあたたかく、ステップは最近自然と踏めるようになってきて、音楽に合わせて踊るのは楽しいと思える。
ワンツー、ワンツー、くるり。
踊りながらふと妄想するのは、ティミオスが誰かと踊るならどんな相手がいいかしら、という事だった。
「何か気になっているのかしら?」
先生が心配そうに問いかける。ごめんなさい、ダンスの練習なのに雑念が入ってしまいましたわと謝って、ネネツィカは付け足した。
「先生、わたくし……妄想しておりましたの!」
「妄想? 淑女にはあまり相応しくない言葉ですね」
「ごめんなさい先生」
殊勝に頭を下げつつ愛らしい唇が妄想を垂れ流す。ティミオスの細い腰をダンディなおじさまが支えてグイッと引き寄せて笑うの、いとおかし……先生はびっくりしたが淑女らしく表情には出さず、お嬢様は想像力豊かなのですねと微笑み、後ほど父であるラーフルトン伯爵に報告をしたのであった。
「なんと。娘が腐った妄想を」
父であるラーフルトン伯爵は困惑した。
蝶よ花よと育てた娘は、とても優秀だ。
勉強もできるし、魔法の才能もある。
絵を上手いしピアノも弾ける。
そんな彼女が執事に恋――ならまだわからないでもないが、執事の恋(相手が男)を妄想とは予想外であった。
「年頃の婦女子にはよくある事ですの」
先生が取りなして安心させる。よくある事なのか……と呟き、伯爵は顎に手をやった。
「娘に悪影響ならば執事を変えるべきだろうか」
しかし、あの執事の事を娘はたいそう気に入っているのだ。おかしな妄想をしているからという理由は、お気に入りを取り上げる理由としては軽いかもしれない。理不尽だと思われれば、娘からも使用人連中からも信用を損ねてしまうに違いなかった。
「ふーむ。妄想するだけなら無害、だしなあ」
そんな伯爵のもとに娘が執事や護衛騎士を伴って出かけたという知らせが入ったのは、その時だった。
伯爵はもう一度呟いた。
「妄想するだけなら無害……、」
――伯爵の胃が、しくりと痛んだ。
さてファーリズ王国の北方には、ちょっと特別な伯爵家がある。
伝説の勇者ネヴァーと冒険をした混血妖精の魔法使い、ワイストン・ラーフルトンの子孫が治めるというラーフルトン伯爵家である。
そのラーフルトン家の令嬢ネネツィカが、ゲームで言うところの『チュートリアル』、物語における序盤のあらすじを紡ぐ踊り手である。令嬢ネネツィカが最近気に入ってるのは、勇者伝説だ。
「アタクシ、思いますの。勇者は――受けですの!
皆んなに愛されてモテモテですの!」
ネネツィカがそう主張すると、穿った見方で物語を鑑賞する楽しみ方を布教した親友令嬢のヘレナはショックを受けたようだった。
「そ、そんな……ネネツィカなら攻めと言ってくれると思ったのに」
親友とはそれ以来文通が途絶えている。
ーー彼女らの日常とは、つまりそんな平穏の中にあった。
淡いライトピンクブロンドに青空の瞳、魔法の才能があってゴーレムのゴレ男くん召喚が得意技。好きなジャンルは勇者受けと執事受け――ネネツィカとはそんな、『ちょっとおかしなところもあるけれど可愛らしいお嬢様』で済む範囲の、『まあまあ普通』の少女であった。
嬉しそうに「掛け合わせ」とやらを妄想する主人に、ネネツィカに仕える執事のティミオスは巷で流行している図書も勧めるのであった。
「お嬢様、こちらは婚約破棄されそうな悪役令嬢が過去に戻ってやり直すお話でございます。こちらは馬鹿王子にザマァしてスッキリできるお話でございます。こちらは追放された落ちこぼれが能力を開花させて『戻ってきて欲しいと言ってももう遅い』と気持ちよくなるお話でございます……」
どんな本をすすめても、このお嬢様は登場人物の中の男性キャラと男性キャラが絡むシーンばかりを繰り返し読み、主人公が頑張る系の本筋部分は適当に読み飛ばしつつ、「このキャラとこのキャラの関係性、いとおかし」とのたまうのだった。
◇◇◇
絵の具と紅茶の香りが揺蕩う室内。
さらさらと紙を辿る筆の音が静謐な空気に染みていく。
竜の国と呼ばれるファーリズ王国の北方にある伯爵家ラーフルトンのご令嬢、ちょっと変な名前の『ネネツィカ』は10歳にして己の才能を確信していた。
「最高の絵が描けましたわ! 芸術ですの!」
上質の白い画用紙には、お気に入りの執事ティミオスが描かれている。筆を置き、差し出された紅茶のカップを楚々とした仕草で受け取って腰に手を当てクイっと飲み干す姿は、いかにも礼儀作法を学び途中の幼い貴族令嬢らしさがあって愛らしい。
「ネネツィカお嬢様、わたくしを描いてくださったのですね。光栄でございます」
柔らかに微笑む執事ティミオスは妖精の血が混ざっているという噂の繊細で儚げな美貌の青年。肌は透き通るように白く、春に咲く花を思わせる薄紅がかった暖色の瞳は優しく温厚で、髪は雨あがりのしっとりした大地の色。クセがなく、長く伸びた髪を首の後ろで一つに束ねてさらりと背に流している。
「この姿絵、とてもよく描けたと思うの」
ネネツィカはそう胸を張って、パンパンと手を叩いて複写師を呼んだ。複写師とは、文字や絵をそっくり真似て量産する職人である。
「ネネツィカお嬢様?」
首を傾げる執事にサムズアップして、お嬢様はのたまった。
「この絵をばら撒いてお前の恋人(攻め)を探すわ!」
「お嬢様!? お待ちください!?」
執事は驚いた。彼にとって幼いお嬢様は絶対服従、礼儀を守り主人の喜びを第一として私心を消して尽くすべき相手である。だが。
「恋人(攻め)とは何事です!? わたくしは、恋人(攻め)など求めておりませんよ!?」
なんとこのお嬢様は、男同士のカップリングを妄想する趣味を持っているのだった。
発端は友人令嬢ヘレナにある。
ティミオスの知る限りその友人令嬢は『異世界人』の記憶を持っていた。そして、ネネツィカにとんでもないことをあれこれと吹き込むのであった。
おかげで、お嬢様は10歳にしてなんだかあり得ない言動がとても多い。
「アタクシ、お前には受けでいてほしい……」
「そう仰られましても」
きらきらとそう語るお嬢様を見て、その将来が心配になるティミオスであった。
(創造の神々――異世界の方々とかかわっても、良い事はないのですよお嬢様。あと2年もすれば『乙女ゲーム』も始まりますし……)
ティミオスはそれを知っていた。
世界にぽっかりと隔離されるような、神々が創りし箱庭、ファーリズ。
この国の学院を舞台に、ゲームが始まるのだ。
(プレイヤーは、公爵家の聖女ユージェニー様なのでしょう。彼女はエリック第二王子を推していらっしゃるご様子で、すでに王都にて第二王子との仲を深めているようですが)
ストレートに彼女がゲームを進めれば、第二王子が次期国王になるのではないだろうか。
そして、中央王都とは関わらず、この目の前のお嬢様は平穏に成長し、いずれどこかの良い家柄の殿方と結ばれて平凡な人生を過ごすのだ。
――そんな未来をティミオスは夢見ていた。
◇◇◇
数日後、昼下がり。
花の香りの香水を感じながら、ネネツィカはダンスの練習をしている。もうすぐパーティがあるのだ。
練習相手のダンスの先生は縁のある貴族、マッキントン男爵家、ヘレナの家の夫人で、とてもおっとりとして優しい。繋いだ手はあたたかく、ステップは最近自然と踏めるようになってきて、音楽に合わせて踊るのは楽しいと思える。
ワンツー、ワンツー、くるり。
踊りながらふと妄想するのは、ティミオスが誰かと踊るならどんな相手がいいかしら、という事だった。
「何か気になっているのかしら?」
先生が心配そうに問いかける。ごめんなさい、ダンスの練習なのに雑念が入ってしまいましたわと謝って、ネネツィカは付け足した。
「先生、わたくし……妄想しておりましたの!」
「妄想? 淑女にはあまり相応しくない言葉ですね」
「ごめんなさい先生」
殊勝に頭を下げつつ愛らしい唇が妄想を垂れ流す。ティミオスの細い腰をダンディなおじさまが支えてグイッと引き寄せて笑うの、いとおかし……先生はびっくりしたが淑女らしく表情には出さず、お嬢様は想像力豊かなのですねと微笑み、後ほど父であるラーフルトン伯爵に報告をしたのであった。
「なんと。娘が腐った妄想を」
父であるラーフルトン伯爵は困惑した。
蝶よ花よと育てた娘は、とても優秀だ。
勉強もできるし、魔法の才能もある。
絵を上手いしピアノも弾ける。
そんな彼女が執事に恋――ならまだわからないでもないが、執事の恋(相手が男)を妄想とは予想外であった。
「年頃の婦女子にはよくある事ですの」
先生が取りなして安心させる。よくある事なのか……と呟き、伯爵は顎に手をやった。
「娘に悪影響ならば執事を変えるべきだろうか」
しかし、あの執事の事を娘はたいそう気に入っているのだ。おかしな妄想をしているからという理由は、お気に入りを取り上げる理由としては軽いかもしれない。理不尽だと思われれば、娘からも使用人連中からも信用を損ねてしまうに違いなかった。
「ふーむ。妄想するだけなら無害、だしなあ」
そんな伯爵のもとに娘が執事や護衛騎士を伴って出かけたという知らせが入ったのは、その時だった。
伯爵はもう一度呟いた。
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