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5、北の大地と黒歴史編
21、エリックとクレイのお忍び冒険計画
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王国の北、ラーフルトン領は冬の間、真っ白の凍える雪が積もり、人々は家が潰れないように雪かきをしたり、雪山を歩いて鳥や冬季に出没する魔獣を狩ったり、家の中で出来る内職をしたり、出稼ぎに出たりして過ごしている。雪解けの季節を迎えて、日々暖かくなる気温。大地には緑が芽生えて、農家たちも秋の収穫に向けて大忙し――だったのだが。
平年に比べて気温の低い夏を迎えた今年、北の領地では農作物の生産に影響が出るだろうと誰もが危機感を抱いている。例えば、生育が遅れたり、実らなかったり、実っても貧弱で栄養や味が劣ったものしか収穫できなかったり。
「ヘレナがアドバイスしてくださったの」
ネネツィカはそう言って資料を集め、執事のティミオスと一緒に父の部屋に向かった。しかし、あいにく父は不在だった。そのため、ネネツィカは兄の部屋に行った。夏季は兄の学院がひと月ほど休みになるので、普段よりは時間があるはずなのだが――「えっ、お兄様とお父様は一緒に領地視察にお出かけでしたの?」ここで初めてネネツィカは父と兄が先に領地対策を練り、実行していることを知るのだった。
――アタクシも領地の事を考えていますのに。
むくれ顔で二人の後を追うべく支度するネネツィカ。そんな娘の様子を母が気にしていた。
「ネネツィカ、その荷物や服装は何をするためのものなのかしら?」
母がおっとりと尋ねる。なお、眼光は遠距離から獲物を射抜くスナイパーのように鋭い。
「おおお、おかあさま……」
ネネツィカは背筋をぞくりとさせて振り返った。言わなくても何を考えているのかがバレている、そんな予感に冷や汗を流しながら。
「ネネツィカ――あなたは、貴族の令嬢なのですよ。令嬢の中でも、王子殿下の婚約者と言う特別な立場なのですよ」
母が悟すように言い連ねる。
そこに親心があるのは当然ネネツィカにもわかる。わかるのだが。
「殿方に任せておけばよいのです。余計な事をしないの。それよりもお肌の手入れをしたり刺繍をしたり、流行に気を使ったり――」
くどくどと続く時間は、ネネツィカには無駄な時間に思えて仕方なかった。こうしている時間を有効活用すれば、あんなことやこんなこともできるのに――ネネツィカは歯がゆさに内心で悶え、けれど反論はせずに従順に母に頷いた。
「では、これは没収です」
「あぁ……っ!?」
腕に抱える資料が母に取り上げられる。
そこには、ヘレナからのアイディアや本や資料を漁って調べた対策がまとめられていたのに。
「どれどれ……」
母は娘の部屋のソファに娘と一緒に腰掛けて、取り上げたばかりの資料に目を向けた。その瞳に好奇心が煌めいている事に気付いて、ネネツィカは「実はお母様も興味がおありなのですの?」と首をかしげてしまった。
「田んぼに冷たい水を直接入れずに、魔力や自然に燃やした炎で温めた溜め池を通して入れる。
防風の結界で冷たい水を防ぐ。
土の中に魔法生物や自然微生物を増やし、彼らが生きることで生まれる熱で地温をあげる。
大地自体に回復魔法をかけたり、作物に栄養を与えたり生育を促す魔法薬を与える」
母はひとつひとつを丁寧に読み上げて、「面白そうじゃない」と呟いた。
「……お母さま?」
隣に座る母が、娘を視た。瞳はキラキラ輝いていて、いたずらっ子のようだった。
◇◇◇
王都ルーングラッド、エリック第二王子の居室は白を基調としている。
あまり熱心に加護を与えない黒竜に代わり積極的に人と関わる白竜ティーリーに加護を頂きしファーリズ王家の基本貴色は白なのだ。
王族は白銀の髪を持つ者が多く、エリックも白竜ティーリーに加護を頂き白銀の髪を持つ、何処からどう見ても正当な王族、王子であった。
そんな13歳の王子の部屋でのんびりと紅茶を頂くのは、友人であり従弟、秋に11歳になる公爵令息クレイ。現アーサー王の政敵だった亡き妹ラーシャ姫が降嫁先で遺した御子である。
この少年はさらさらとした茶色の髪に紫の瞳をしていて、実年齢より大分発育不良で幼く見えるのが特徴の可愛らしくも弱弱しい雰囲気のある『臣下』であった。
白を纏う事の多いエリックとは反対に衣装は黒を纏う事が多く、性向は控えめで、よくよく躾られていて分を弁えている。父アーサー王からはよくよく親しくするよう言いつけられて与えられたこの学友をエリックは気に入っていて、『君と僕の間とは飾らぬ仲であれかし』などと言い、敬称も敬語もなく気さくに侍らせていた。
「婚約者に手紙を書くんだ! クレイは手伝えよ!」
エリックはそう言って便箋を広げる。
「いいよ、エリック」
おっとりと応えたクレイは、ニコニコとした顔でエリックが手紙を綴るのを見守った。
「黙ってみてたら、手伝いじゃないぞクレイ。何か助言をせよ」
「そんなことを言われても」
「令嬢が気に入る、ベストな手紙を頼むぞ。ベターじゃだめだ。完璧でいく!」
控える騎士オーガストは「そりゃあ無茶ぶりですよ」と苦笑いをしている。
その隣に、しずしずと護衛役の呪術師が気配を寄せた。
「エリック。ぼく、問題点に気が付いたよ」
ほわほわとした風情で、クレイが言葉を零している。
「なんだよ? もったいぶるなよ。はやく話せよ」
「うん、うん」
クレイはさも大変、といった風情で困り顔をした。
「ぼく、その子を知らない。情報がないのに、助言のしようがない。そうではない?」
少年たちの声が連なる。
オーガストは軽く欠伸をしそうになって噛み殺した。
なにやら、ぼんやりする。眠い気がするのだが、気が緩んでいてはならぬ。自分は護衛なのだ。オーガストは己の頬をぴしゃりと叩いた。
そんな中、おっとりゆったり紡がれる幼い声がまた眠気を誘うのなんの。
「ぼく、思うの。手紙もゆかしいけれど、やはり直接会って親交を深めるのがいちばんなのではないかな」
「それは、そうだ。けど、王子の身分が邪魔をしてなかなか会いにはいけないんだ」
エリックはむすっとして言った。
「エリック。思いついたよ。ぼく、きみの手紙を届けてあげる」
名案を思い付いた風にクレイが言う。エリックはちょっと焦った。
(クレイがうっかり彼女を気に入ったら大変だ)
こいつときたら、道端に落ちてるようなのとか誰も拾わないような変なやつとかを「欲しい」って言って拾ってお持ち帰りしてコレクションしちゃうような奴なのだ。なんでもかんでも欲しがるわけでは、ないようだが。
(今まで女の子に興味を示した事はなかったけど、こいつも11歳だからな。なにかの拍子で「ぼく、好きになっちゃった」みたいに言い出す可能性はある。めちゃめちゃある。近付けてはいかん!)
「クレイ、お前は彼女に会ってはいけない」
「どうしてさ。エリックも連れて行ってあげるよ」
びしっと言ってやれば、クレイはそれだけで好奇心を煽られたようだった。
これは逆効果なのでは? エリックは内心、焦った。
しかし、『連れて行ってあげる』とは?
「連れて行ってあげるってなんだよ」
「替え玉をここに置いていって、ぼくの護衛に紛れていっしょに遊びにいくのは、いかが。楽しそうだと、ぼくは思うの」
人差し指を口元に立て、クレイが視線をオーガストのほうに向ける。
「レネンが術をかけたから、今ぼくたちは使用人たちには『紅茶おいしいね』ってかんじの無難な会話をしてるように思われている……」
「ははあ。お忍び冒険ってわけだ! いいじゃないか。やろう!」
エリックは目を輝かせた。
ちょっとだけ直接会わせることに嫌な予感はしたけれど、自分が見張っておけばきっと大丈夫だろう。そう思って。
平年に比べて気温の低い夏を迎えた今年、北の領地では農作物の生産に影響が出るだろうと誰もが危機感を抱いている。例えば、生育が遅れたり、実らなかったり、実っても貧弱で栄養や味が劣ったものしか収穫できなかったり。
「ヘレナがアドバイスしてくださったの」
ネネツィカはそう言って資料を集め、執事のティミオスと一緒に父の部屋に向かった。しかし、あいにく父は不在だった。そのため、ネネツィカは兄の部屋に行った。夏季は兄の学院がひと月ほど休みになるので、普段よりは時間があるはずなのだが――「えっ、お兄様とお父様は一緒に領地視察にお出かけでしたの?」ここで初めてネネツィカは父と兄が先に領地対策を練り、実行していることを知るのだった。
――アタクシも領地の事を考えていますのに。
むくれ顔で二人の後を追うべく支度するネネツィカ。そんな娘の様子を母が気にしていた。
「ネネツィカ、その荷物や服装は何をするためのものなのかしら?」
母がおっとりと尋ねる。なお、眼光は遠距離から獲物を射抜くスナイパーのように鋭い。
「おおお、おかあさま……」
ネネツィカは背筋をぞくりとさせて振り返った。言わなくても何を考えているのかがバレている、そんな予感に冷や汗を流しながら。
「ネネツィカ――あなたは、貴族の令嬢なのですよ。令嬢の中でも、王子殿下の婚約者と言う特別な立場なのですよ」
母が悟すように言い連ねる。
そこに親心があるのは当然ネネツィカにもわかる。わかるのだが。
「殿方に任せておけばよいのです。余計な事をしないの。それよりもお肌の手入れをしたり刺繍をしたり、流行に気を使ったり――」
くどくどと続く時間は、ネネツィカには無駄な時間に思えて仕方なかった。こうしている時間を有効活用すれば、あんなことやこんなこともできるのに――ネネツィカは歯がゆさに内心で悶え、けれど反論はせずに従順に母に頷いた。
「では、これは没収です」
「あぁ……っ!?」
腕に抱える資料が母に取り上げられる。
そこには、ヘレナからのアイディアや本や資料を漁って調べた対策がまとめられていたのに。
「どれどれ……」
母は娘の部屋のソファに娘と一緒に腰掛けて、取り上げたばかりの資料に目を向けた。その瞳に好奇心が煌めいている事に気付いて、ネネツィカは「実はお母様も興味がおありなのですの?」と首をかしげてしまった。
「田んぼに冷たい水を直接入れずに、魔力や自然に燃やした炎で温めた溜め池を通して入れる。
防風の結界で冷たい水を防ぐ。
土の中に魔法生物や自然微生物を増やし、彼らが生きることで生まれる熱で地温をあげる。
大地自体に回復魔法をかけたり、作物に栄養を与えたり生育を促す魔法薬を与える」
母はひとつひとつを丁寧に読み上げて、「面白そうじゃない」と呟いた。
「……お母さま?」
隣に座る母が、娘を視た。瞳はキラキラ輝いていて、いたずらっ子のようだった。
◇◇◇
王都ルーングラッド、エリック第二王子の居室は白を基調としている。
あまり熱心に加護を与えない黒竜に代わり積極的に人と関わる白竜ティーリーに加護を頂きしファーリズ王家の基本貴色は白なのだ。
王族は白銀の髪を持つ者が多く、エリックも白竜ティーリーに加護を頂き白銀の髪を持つ、何処からどう見ても正当な王族、王子であった。
そんな13歳の王子の部屋でのんびりと紅茶を頂くのは、友人であり従弟、秋に11歳になる公爵令息クレイ。現アーサー王の政敵だった亡き妹ラーシャ姫が降嫁先で遺した御子である。
この少年はさらさらとした茶色の髪に紫の瞳をしていて、実年齢より大分発育不良で幼く見えるのが特徴の可愛らしくも弱弱しい雰囲気のある『臣下』であった。
白を纏う事の多いエリックとは反対に衣装は黒を纏う事が多く、性向は控えめで、よくよく躾られていて分を弁えている。父アーサー王からはよくよく親しくするよう言いつけられて与えられたこの学友をエリックは気に入っていて、『君と僕の間とは飾らぬ仲であれかし』などと言い、敬称も敬語もなく気さくに侍らせていた。
「婚約者に手紙を書くんだ! クレイは手伝えよ!」
エリックはそう言って便箋を広げる。
「いいよ、エリック」
おっとりと応えたクレイは、ニコニコとした顔でエリックが手紙を綴るのを見守った。
「黙ってみてたら、手伝いじゃないぞクレイ。何か助言をせよ」
「そんなことを言われても」
「令嬢が気に入る、ベストな手紙を頼むぞ。ベターじゃだめだ。完璧でいく!」
控える騎士オーガストは「そりゃあ無茶ぶりですよ」と苦笑いをしている。
その隣に、しずしずと護衛役の呪術師が気配を寄せた。
「エリック。ぼく、問題点に気が付いたよ」
ほわほわとした風情で、クレイが言葉を零している。
「なんだよ? もったいぶるなよ。はやく話せよ」
「うん、うん」
クレイはさも大変、といった風情で困り顔をした。
「ぼく、その子を知らない。情報がないのに、助言のしようがない。そうではない?」
少年たちの声が連なる。
オーガストは軽く欠伸をしそうになって噛み殺した。
なにやら、ぼんやりする。眠い気がするのだが、気が緩んでいてはならぬ。自分は護衛なのだ。オーガストは己の頬をぴしゃりと叩いた。
そんな中、おっとりゆったり紡がれる幼い声がまた眠気を誘うのなんの。
「ぼく、思うの。手紙もゆかしいけれど、やはり直接会って親交を深めるのがいちばんなのではないかな」
「それは、そうだ。けど、王子の身分が邪魔をしてなかなか会いにはいけないんだ」
エリックはむすっとして言った。
「エリック。思いついたよ。ぼく、きみの手紙を届けてあげる」
名案を思い付いた風にクレイが言う。エリックはちょっと焦った。
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びしっと言ってやれば、クレイはそれだけで好奇心を煽られたようだった。
これは逆効果なのでは? エリックは内心、焦った。
しかし、『連れて行ってあげる』とは?
「連れて行ってあげるってなんだよ」
「替え玉をここに置いていって、ぼくの護衛に紛れていっしょに遊びにいくのは、いかが。楽しそうだと、ぼくは思うの」
人差し指を口元に立て、クレイが視線をオーガストのほうに向ける。
「レネンが術をかけたから、今ぼくたちは使用人たちには『紅茶おいしいね』ってかんじの無難な会話をしてるように思われている……」
「ははあ。お忍び冒険ってわけだ! いいじゃないか。やろう!」
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