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10、守護竜不在の学院編
155、勇者のターン! 勇者は観客席で様子をみている!
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外では夜回りの月が君臨して、眠る王都を見守っているであろうか。
浴槽に浸かる女は、あたたかな湯気とちゃぷりと耳に心地よい透明な湯の音を愉しんでいた。
人工の灯りが湯面に乱反射して、きらきらしている。
「竜は、結局いるのか? いないのか」
問えば、彼女が大切にしている青年外交官が衝立越しに穏やかな声を返してくれる。
「いるものと思われます」
「そうか? 暗殺は、なにやら幼いレディが優れた対応力で防いでいるように思われたのだが」
ファーリズという国は、特異であった。神の如き力を有した守護竜なる存在が二柱いて、妖精族を一部領地を覗いて侵入禁止にし、竜に守られし特別な王族が絶対的な統治者として君臨してきた。他国とのトラブルの際も、いざとなれば守護竜が――主に白いやつが――しゃしゃり出てきて、その強大な力で無理やりに国を守ってしまうのだ。
「白い竜が暴れていただとか、封印しただとかは? 妖精族とは友好路線に切り替えたのだと理解できるが」
エインヘリア女帝ネスリン・フォン・ゼーゲブレヒトは残念そうに呟いた。竜がいなくなったのなら、さっさとこんな国は侵略して滅ぼしてしまおうと思っていたのだ。
「あまり姿を出さないという黒いのが、まだいるのでしょう」
青年外交官、ダスティンはそう考えを語った。
「けれど、……あまり働き者ではないようですが」
「竜にも性格があるらしい」
ネスリンはからりと笑い、そういえばと思い出した。
「猫を見かけた。あれは、普通の猫ではあるまいな」
どうにもおかしな国だ。そう呟いて足首で湯を跳ねれば、光が透明な飛沫に跳ねて幻想的で、ネスリンは「今宵は佳き夜だ」と思った。
◇◇◇
一夜が明けて、剣術大会が幕を開けた。
観客席は満席で、立ち見までいる。エイヴン・フィーリーは友人ががっつりと確保した席に落ち着いて、死んだ魚のような眼でにこにこしてステージを見守った。
「マッキントン家の騎士、元冒険者のクラウス」
ヘレナの騎士が勝気な眼でライバルをチェックしている。
「俺の騎士俺……じゃなくて、オスカーの騎士のエリックだ!」
エリックが名乗ると、会場が「???」といったどよめきに包まれた。さもありなん。
(ファーリズ君。君はなんか……変な事しかしないね)
エイヴンは「誰のせいだろう」と神々――スタッフを思った。
(メインキャラクターディレクターの荒木 椋か。それとも?)
そもそも、RPGの時とスタッフは同じなのだろうか。
RPGしか知らないエイヴンは、そんな事も考えた。
(俺のデザインをした神と、ファーリズ君のデザインをした神は、違う神かもしれないんだなあ)
「エリック様の騎士、オスカーです」
オスカーはエリックの隣で微妙な顔で名乗っていた。あいつら何やってんだ、みたいな視線が集まっている。本当に何やってるんだろう。エイヴンはへらへら拍手した。
「デミルの騎士、アッシュ……です」
「アッシュの騎士、デミルだよ!」
仲良しの二人が真似したみたいにお互いの騎士を名乗っている。学生たちの間で流行ってるのだろうか。
「ラーフルトン家の騎士、ティミオスでございます」
とても趣味のよろしい騎士服に身を飾られた麗しの執事騎士が名乗れば、ネネツィカが「御覧になって、わたくしの自信作ですの。衣装がとても似合っていて……」と友人に自慢しまくっている。隣にいたヴァルターは「あれは執事では?」と驚きの声を零していた。
彼を知る者は皆、同じような顔をしてティミオスを見つめている――エイヴンはそれどころではなかったが。
「ゆうしゃ? あれ、僕のゆうしゃさん? 当家の騎士さん? ネヴァーさん? 僕のネヴァーフィールさ~ん?」
遠目にもはっきりと、クレイが困惑を深めてエイヴンを見ているのがわかる。めっちゃ口をぱくぱくさせて名前を呼んでる気がする。
(お願い、こっち見ないで。隣の友人にバレるでしょ!)
エイヴンは眼で懸命に訴えながら懇願と謝罪混じりの笑顔を深めた。
(この並びでわかるだろ。いけないの! バレるんだよ、無理無理。こいつが放してくれないんだって)
ステージに次々と騎士があがっていく。拍手が続き、名乗りが続き――、
「おや、騎士がひとり欠場のご様子ですかあ?」
司会役がついにそれに触れた。
「コルトリッセン公爵家――」
ざわざわと会場が噂をする。少年が自信満々に「我が家にもいまぁす」と言ったのを聞いていた者などは「やはりいなかったのだ」とちょっとイヤンな空気を醸し出したりもしてるじゃないか。
(先生、出ようと思ってたんだよ昨日まで。ごめんな! ほら見て隣のこいつ! 今すげー疑わしい眼で俺を見てるわけよ! 無理じゃんこれぇ!)
エイヴンは内心で全力の悲鳴をあげた。
「どうも、ひとり欠場のようだな」
それが俺だと疑ってる感じの声じゃーん。やめてぇ。エイヴンはへらへら笑った。心の中では泣いていた。
「たいへんだねえ……こるとりっせんくん、かわいそうにねえ」
もう言葉にちからが入らない。そんなゆるっゆるの声であった。
(お前さいしょっから疑ってたな、さては。わざと土壇場で誘ったな!)
公爵家の呪術師が姿を隠したままやってきて「出ないと殺しますよ」と脅してくる。怖い。
(しかし、返事できるわけないではないか。隣で友人が「あやしい言動ひとつ見逃さん」って眼で見てるんだよ、それが視えないのかい呪術師君!)
「えー、では、欠場という事で試合を始めます」
ついにステージでそう決定されて、クレイが諦めたように溜息をついた。エイヴンは心の底から「あとで全力で謝らなきゃ」と決意した。
傍に潜む呪術師の殺意が凄い。ヴァルター、気付いてくれ。俺を疑うよりも呪術師に気付いて対処してくれ。殺される――、
と、そこに爽やかな声が響くのがきこえた。
「いいえ、欠場ではありません」
観客席からひらりと身軽に飛び降りたのは、鮮やかな赤毛を陽光に艶めかせる青年騎士だった。二つ名の由来ともなっているその髪色に、温厚そうな緑色の目、すらりとした優男はその強さでこの国どころか世界に知られる英雄騎士。所属は第二王子の臣下となっていたはずだから、会場には大きな戸惑いのざわめきが渦巻いた。王子は伯爵家の騎士になるし、一体なんなのだ、と。
「クレイ殿下の騎士、フィニックス・キーリングにございます」
涼しい顔で『鮮血』がそう名乗れば、クレイ本人が「えっ」と驚いた声をあげていた。
――つまり、『鮮血』がなんか勝手に騎士になってくれたのかな?
エイヴンはそう悟った。
(たぶん、よかったね、でいいのかな? 俺も安心してのんびり観戦できるだろうし。うん、――うん?)
――しかし、学生行事とはいえ、大丈夫なのかな?
『鮮血』は今『殿下』って言ってたよ。君の忠臣恭順路線が『鮮血』の暴走で崩壊したりしないかな?
(俺は公爵家が恥をかかない程度に腕前を披露して、ほどほどで第二王子に負けて花を持たせてやるつもりだったんだぜ。『鮮血』はそういう配慮はできる奴かい? 王族に仕えてるんだから、……できるよな?)
エイヴンはほんのりと心配になった。
浴槽に浸かる女は、あたたかな湯気とちゃぷりと耳に心地よい透明な湯の音を愉しんでいた。
人工の灯りが湯面に乱反射して、きらきらしている。
「竜は、結局いるのか? いないのか」
問えば、彼女が大切にしている青年外交官が衝立越しに穏やかな声を返してくれる。
「いるものと思われます」
「そうか? 暗殺は、なにやら幼いレディが優れた対応力で防いでいるように思われたのだが」
ファーリズという国は、特異であった。神の如き力を有した守護竜なる存在が二柱いて、妖精族を一部領地を覗いて侵入禁止にし、竜に守られし特別な王族が絶対的な統治者として君臨してきた。他国とのトラブルの際も、いざとなれば守護竜が――主に白いやつが――しゃしゃり出てきて、その強大な力で無理やりに国を守ってしまうのだ。
「白い竜が暴れていただとか、封印しただとかは? 妖精族とは友好路線に切り替えたのだと理解できるが」
エインヘリア女帝ネスリン・フォン・ゼーゲブレヒトは残念そうに呟いた。竜がいなくなったのなら、さっさとこんな国は侵略して滅ぼしてしまおうと思っていたのだ。
「あまり姿を出さないという黒いのが、まだいるのでしょう」
青年外交官、ダスティンはそう考えを語った。
「けれど、……あまり働き者ではないようですが」
「竜にも性格があるらしい」
ネスリンはからりと笑い、そういえばと思い出した。
「猫を見かけた。あれは、普通の猫ではあるまいな」
どうにもおかしな国だ。そう呟いて足首で湯を跳ねれば、光が透明な飛沫に跳ねて幻想的で、ネスリンは「今宵は佳き夜だ」と思った。
◇◇◇
一夜が明けて、剣術大会が幕を開けた。
観客席は満席で、立ち見までいる。エイヴン・フィーリーは友人ががっつりと確保した席に落ち着いて、死んだ魚のような眼でにこにこしてステージを見守った。
「マッキントン家の騎士、元冒険者のクラウス」
ヘレナの騎士が勝気な眼でライバルをチェックしている。
「俺の騎士俺……じゃなくて、オスカーの騎士のエリックだ!」
エリックが名乗ると、会場が「???」といったどよめきに包まれた。さもありなん。
(ファーリズ君。君はなんか……変な事しかしないね)
エイヴンは「誰のせいだろう」と神々――スタッフを思った。
(メインキャラクターディレクターの荒木 椋か。それとも?)
そもそも、RPGの時とスタッフは同じなのだろうか。
RPGしか知らないエイヴンは、そんな事も考えた。
(俺のデザインをした神と、ファーリズ君のデザインをした神は、違う神かもしれないんだなあ)
「エリック様の騎士、オスカーです」
オスカーはエリックの隣で微妙な顔で名乗っていた。あいつら何やってんだ、みたいな視線が集まっている。本当に何やってるんだろう。エイヴンはへらへら拍手した。
「デミルの騎士、アッシュ……です」
「アッシュの騎士、デミルだよ!」
仲良しの二人が真似したみたいにお互いの騎士を名乗っている。学生たちの間で流行ってるのだろうか。
「ラーフルトン家の騎士、ティミオスでございます」
とても趣味のよろしい騎士服に身を飾られた麗しの執事騎士が名乗れば、ネネツィカが「御覧になって、わたくしの自信作ですの。衣装がとても似合っていて……」と友人に自慢しまくっている。隣にいたヴァルターは「あれは執事では?」と驚きの声を零していた。
彼を知る者は皆、同じような顔をしてティミオスを見つめている――エイヴンはそれどころではなかったが。
「ゆうしゃ? あれ、僕のゆうしゃさん? 当家の騎士さん? ネヴァーさん? 僕のネヴァーフィールさ~ん?」
遠目にもはっきりと、クレイが困惑を深めてエイヴンを見ているのがわかる。めっちゃ口をぱくぱくさせて名前を呼んでる気がする。
(お願い、こっち見ないで。隣の友人にバレるでしょ!)
エイヴンは眼で懸命に訴えながら懇願と謝罪混じりの笑顔を深めた。
(この並びでわかるだろ。いけないの! バレるんだよ、無理無理。こいつが放してくれないんだって)
ステージに次々と騎士があがっていく。拍手が続き、名乗りが続き――、
「おや、騎士がひとり欠場のご様子ですかあ?」
司会役がついにそれに触れた。
「コルトリッセン公爵家――」
ざわざわと会場が噂をする。少年が自信満々に「我が家にもいまぁす」と言ったのを聞いていた者などは「やはりいなかったのだ」とちょっとイヤンな空気を醸し出したりもしてるじゃないか。
(先生、出ようと思ってたんだよ昨日まで。ごめんな! ほら見て隣のこいつ! 今すげー疑わしい眼で俺を見てるわけよ! 無理じゃんこれぇ!)
エイヴンは内心で全力の悲鳴をあげた。
「どうも、ひとり欠場のようだな」
それが俺だと疑ってる感じの声じゃーん。やめてぇ。エイヴンはへらへら笑った。心の中では泣いていた。
「たいへんだねえ……こるとりっせんくん、かわいそうにねえ」
もう言葉にちからが入らない。そんなゆるっゆるの声であった。
(お前さいしょっから疑ってたな、さては。わざと土壇場で誘ったな!)
公爵家の呪術師が姿を隠したままやってきて「出ないと殺しますよ」と脅してくる。怖い。
(しかし、返事できるわけないではないか。隣で友人が「あやしい言動ひとつ見逃さん」って眼で見てるんだよ、それが視えないのかい呪術師君!)
「えー、では、欠場という事で試合を始めます」
ついにステージでそう決定されて、クレイが諦めたように溜息をついた。エイヴンは心の底から「あとで全力で謝らなきゃ」と決意した。
傍に潜む呪術師の殺意が凄い。ヴァルター、気付いてくれ。俺を疑うよりも呪術師に気付いて対処してくれ。殺される――、
と、そこに爽やかな声が響くのがきこえた。
「いいえ、欠場ではありません」
観客席からひらりと身軽に飛び降りたのは、鮮やかな赤毛を陽光に艶めかせる青年騎士だった。二つ名の由来ともなっているその髪色に、温厚そうな緑色の目、すらりとした優男はその強さでこの国どころか世界に知られる英雄騎士。所属は第二王子の臣下となっていたはずだから、会場には大きな戸惑いのざわめきが渦巻いた。王子は伯爵家の騎士になるし、一体なんなのだ、と。
「クレイ殿下の騎士、フィニックス・キーリングにございます」
涼しい顔で『鮮血』がそう名乗れば、クレイ本人が「えっ」と驚いた声をあげていた。
――つまり、『鮮血』がなんか勝手に騎士になってくれたのかな?
エイヴンはそう悟った。
(たぶん、よかったね、でいいのかな? 俺も安心してのんびり観戦できるだろうし。うん、――うん?)
――しかし、学生行事とはいえ、大丈夫なのかな?
『鮮血』は今『殿下』って言ってたよ。君の忠臣恭順路線が『鮮血』の暴走で崩壊したりしないかな?
(俺は公爵家が恥をかかない程度に腕前を披露して、ほどほどで第二王子に負けて花を持たせてやるつもりだったんだぜ。『鮮血』はそういう配慮はできる奴かい? 王族に仕えてるんだから、……できるよな?)
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