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11、三国同盟と魔王の時代
199、黒風白雨、竜を呼ぶ
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「……『妖精除け』のバフールの薫りが鎧に染み込んでいるんだよ」
眠っていた少年が細い肩をにわかに強張らせて飛び起き、白皙の血相を変えて呟くのでフィニックスは驚愕した。
「――黒竜が、なにか夢を?」
問いかける声が耳に入らないといった様子で、少年は指先で空気を掬いあげるように竜の名を虚空に紡ぎ、名を繰り返し呼んでいる。
「アスライト、アスライト、アスライト!」
「殿下!?」
声を荒げたり大声を出すことのなさそうな少年が壊れたようにその名を叫ぶ。これは狂乱と呼ぶのではないか、いったい急にどうしたというのか――フィニックスは狼狽して馬を止めて少年を落ち着かせようとした。
間近に覗き見る紫水晶の瞳は爛々と燃えている。そこに燈る感情の色はなんだろう――フィニックスは息を呑む。
逆巻く夜気めいて鮮やかで、したたかで、星の涙滴のごとく不穏で美しい。感情を煮詰めて、固めて、上澄みを掬い上げた。そんな澄んだ色だった。
「君は応えないといけないんだ。僕が呼んだら応えなきゃ。エリックは駄々をこねたら何処にでもひとっ飛びで、どんな奇跡も思いのままだったよ。あれを僕も所望する。僕が望むのだから、君はそうしないといけない」
恐ろしく昂然と告げる少年は、先ほどまでとはまるで人が変わったようだった。
その言葉が何者に向けてのものかがわかったので、フィニックスは愕然とした。
「君が姿を見せないから、僕はずっと嘘吐きで肩身が狭くて、ずっと処刑台を恐れながら生きてたんだ。手を伸ばせば取れたかもしれないけど伸ばせなくて、取り損ねたものがいっぱいあったよ。君が僕を中途半端に守るから、僕は痛かったし苦しかったけど死ねなくて最悪だったよ。いっそさっさと死んだほうがマシだと何度思ったろう」
まるで責めるように。
まるで脅すように。
「でも、君がいなかったから僕は今の僕になった。大切なものもできたし、失いたくないと思うものもできたんだよ」
泣きじゃくるように、竜に呼びかけている――、
「僕は奇跡を所望する。僕にはその資格があるんだろ。エリックみたいに」
狂気すら感じさせる炯々とした眼差しで虚空に呼びかけている。
呼ばれた夜が昼の時間を侵食するように影を伸ばして形を成していく。その冷たさにフィニックスはゾッとした。
それは、漆黒だった。
何にも染まらぬ絶対の色だった。
それは、星の瞬かぬ夜だった。
夢見ることなく絶望だけを望むような夜色だった。
それは、物語に出てくるような、強い力を持つ超然とした存在感を感じさせた。
それは、吟遊詩人が謳うように、人よりも高い知性を感じさせる眼差しをしていた。
体毛は柔らかで艶やかで、其の下の竜鱗皮膚は硬く堅牢で、筋肉骨格は強靭で、爪は鋭く大きく、牙は獰猛さを秘めて、瞳は地上のどんな宝石よりも高貴で麗しい。
それは、竜だった。
巨大で、優美で、荘厳で、人を寄せつけぬ冷たさを感じさせる高貴なる黒竜だった。
尾は長くしなやかで、羽は雄大艶美。瞳は燃えるような苛烈な赤で、正視するには勇気が必要なほど険呑な気配を伴っていた。
「黒竜……」
周囲の配下が呻くように名を呟いている。
竜を呼んだ少年は杯のようなものをいつの間にか手に持っている。
白竜を見ていたシリル王子とよく似た感情を湛えた目をしている。
少年は竜を見て、激昂をひとまず抑えたように静謐な気配に移ろう様子を見せた。
竜の傍に寄り、ふわりとフィニックスを振り返る顔は『友達』の温度を湛えていた。
「僕、ちょっと急用ができたんだ。だから、申し訳ないのだけれども、君とスローライフはまた今度にしたいな、フィニックス」
ゆっくりと紡ぐ言葉は、優しい声色に彩られて感傷的で、フィニックスの心をそよそよと揺らすようだった。
「君と舞台から降りたら、僕は期間限定のあのくだらなくてつまらなくて無駄な日常の時間――学院を失ってしまうんだ。今、なんだかふとそれを思ったよ」
「……思いついたことをありのままお話くださるのは、嬉しゅうございます」
そっと言葉を零せば、少年は機嫌の良い猫のように微笑んだ。そして、望んだとおりの奇跡を一瞬で黒竜と共に空気に溶けるようにして消えたのだった。
「殿下……っ」
消えてしまったそこに思わず駆け寄ったフィニックスは、次の瞬間ぎくりとして右へと飛びずさる。
「あはは……、『鮮血』、ふられたね!」
「――何奴っ!?」
左肩の横を風が唸る音をたてて剣風が過ぎ、配下が殺気立つ中をひとりの青年が恍惚と笑って挑発的な剣をじゃれるように振る。
くすんだ緑色の髪を揺らし、橙色の瞳を戦意と愉悦に煌めかせーー青年は一目でただならぬ名剣とわかる見事な剣を、それに見合う技量で手繰り技を魅せ、酒気を帯びた声でけらけらと笑ったのだった。
「俺は通りすがりの『闇墜ち勇者』ってところかな! ちょっと遊ぼうよ、今日と明日は休みでさ、俺はちょっと暇なんだ……!」
◇◇◇
ファーリズとクレストフォレスの国境際は、地上がうんざりするほど混乱していて、盤面はぐちゃぐちゃしていて、騒がしい。
妖精たちは空で騒いでいて、長い歳月を生きていて強い力を有する古妖精が竜を見つけて敵意を剥くのが面倒だった。
地上に影が落ちれば、混乱している人々が少しずつ上に気付いて口を開ける。
何か言っていて、それをきいた周囲の人がまた上を向いて同じ顔をする。
それが滑稽で、黒竜の背から見下ろすクレイは『エリックはいつもこんな気分だったのかな』と薄く笑んだ。
『このあとは?』
黒竜アスライトは、不機嫌だ。
エリックに優しかったティーリーとは全く異なる気配で、嫌で嫌で仕方がないって感情をありありと伝える。
「トロフィーってなんだろう。僕、それを貰った」
クレイはそっと呟いた。
『問答している間に、人は死ぬよ』
アスライトは優しいんだーークレイはそう思いながら、駒を示した。
「じゃあ、僕が助けてって言う前にさっさと助けたらいいじゃない。僕はあそこに降りる。僕は、煩いのが嫌だ。武器を持った人たちも苦手だ。静かにさせてほしい……」
『君は我儘だな。勝手に静かになるよ』
文句を言いながらも、アスライトは降りてくれるようだった。
「アスライトは優しい」
クレイははっきりと言葉にしてそれを言った。艶めく黒い毛を撫でながら。
(一瞬だ。アスライトはやっぱりティーリーみたいに、神様めいて奇跡みたいな加護が使える。これは便利……エリックが調子に乗るのもわかるよ)
その気配は呪術師と似ていて、妖精たちの魔法とは異なるようだった。
世界を構成するコードに触れて、それを書き換えることができる。管理者たる資格を設定されたという竜は、人の呪術師よりもそれが許される範囲が広いのだ。
歌劇に謳われる、滅多に姿を見せた記録のないという珍しい黒竜が体重を感じさせぬ浮遊感を伴って地上に降りる。
その時、地上の全員が自然と武器を手放して、口を噤んでそれを視ていた。
ふわりと黒竜から少年が降りて、地に足がつく。
重力を思い出したように一瞬たたらを踏む少年は現実を思い出させてくれて、けれど名を呼ぶ者はいなかった。
誰かが何かを喋った瞬間に決壊しそうな神聖不可侵な気配のある静寂と緊張が張り詰めていて、そこに集う者にはただ、呼吸を繰り返してそれを見守った。
日差しに金色めく茶髪がさらりと風に揺れて、少年が一点を見てぎくりと驚いた顔をする。零れる声は詰るようだった。
「まだ治してないの?」
血だまりに意識を失って倒れている騎士を一瞬視て弾かれるように竜を振り返る少年の仕草は竜に対して取るには不遜な態度で、癇癪を起した駄々っ子のようだった。
「死んでしまうじゃない。苦しそうじゃない。君はどうしてのんびりしてるの。治してよ、早く。今すぐ、今すぐだよ……」
『君が一番煩い』
うんざりするように言って、黒竜がコードを弄る。『騎士王』の傷が文字通りの奇跡で癒えるのを間近で見る混沌騎士たちは目を見開き、口々にその名を呼びかけた。
眠っていた少年が細い肩をにわかに強張らせて飛び起き、白皙の血相を変えて呟くのでフィニックスは驚愕した。
「――黒竜が、なにか夢を?」
問いかける声が耳に入らないといった様子で、少年は指先で空気を掬いあげるように竜の名を虚空に紡ぎ、名を繰り返し呼んでいる。
「アスライト、アスライト、アスライト!」
「殿下!?」
声を荒げたり大声を出すことのなさそうな少年が壊れたようにその名を叫ぶ。これは狂乱と呼ぶのではないか、いったい急にどうしたというのか――フィニックスは狼狽して馬を止めて少年を落ち着かせようとした。
間近に覗き見る紫水晶の瞳は爛々と燃えている。そこに燈る感情の色はなんだろう――フィニックスは息を呑む。
逆巻く夜気めいて鮮やかで、したたかで、星の涙滴のごとく不穏で美しい。感情を煮詰めて、固めて、上澄みを掬い上げた。そんな澄んだ色だった。
「君は応えないといけないんだ。僕が呼んだら応えなきゃ。エリックは駄々をこねたら何処にでもひとっ飛びで、どんな奇跡も思いのままだったよ。あれを僕も所望する。僕が望むのだから、君はそうしないといけない」
恐ろしく昂然と告げる少年は、先ほどまでとはまるで人が変わったようだった。
その言葉が何者に向けてのものかがわかったので、フィニックスは愕然とした。
「君が姿を見せないから、僕はずっと嘘吐きで肩身が狭くて、ずっと処刑台を恐れながら生きてたんだ。手を伸ばせば取れたかもしれないけど伸ばせなくて、取り損ねたものがいっぱいあったよ。君が僕を中途半端に守るから、僕は痛かったし苦しかったけど死ねなくて最悪だったよ。いっそさっさと死んだほうがマシだと何度思ったろう」
まるで責めるように。
まるで脅すように。
「でも、君がいなかったから僕は今の僕になった。大切なものもできたし、失いたくないと思うものもできたんだよ」
泣きじゃくるように、竜に呼びかけている――、
「僕は奇跡を所望する。僕にはその資格があるんだろ。エリックみたいに」
狂気すら感じさせる炯々とした眼差しで虚空に呼びかけている。
呼ばれた夜が昼の時間を侵食するように影を伸ばして形を成していく。その冷たさにフィニックスはゾッとした。
それは、漆黒だった。
何にも染まらぬ絶対の色だった。
それは、星の瞬かぬ夜だった。
夢見ることなく絶望だけを望むような夜色だった。
それは、物語に出てくるような、強い力を持つ超然とした存在感を感じさせた。
それは、吟遊詩人が謳うように、人よりも高い知性を感じさせる眼差しをしていた。
体毛は柔らかで艶やかで、其の下の竜鱗皮膚は硬く堅牢で、筋肉骨格は強靭で、爪は鋭く大きく、牙は獰猛さを秘めて、瞳は地上のどんな宝石よりも高貴で麗しい。
それは、竜だった。
巨大で、優美で、荘厳で、人を寄せつけぬ冷たさを感じさせる高貴なる黒竜だった。
尾は長くしなやかで、羽は雄大艶美。瞳は燃えるような苛烈な赤で、正視するには勇気が必要なほど険呑な気配を伴っていた。
「黒竜……」
周囲の配下が呻くように名を呟いている。
竜を呼んだ少年は杯のようなものをいつの間にか手に持っている。
白竜を見ていたシリル王子とよく似た感情を湛えた目をしている。
少年は竜を見て、激昂をひとまず抑えたように静謐な気配に移ろう様子を見せた。
竜の傍に寄り、ふわりとフィニックスを振り返る顔は『友達』の温度を湛えていた。
「僕、ちょっと急用ができたんだ。だから、申し訳ないのだけれども、君とスローライフはまた今度にしたいな、フィニックス」
ゆっくりと紡ぐ言葉は、優しい声色に彩られて感傷的で、フィニックスの心をそよそよと揺らすようだった。
「君と舞台から降りたら、僕は期間限定のあのくだらなくてつまらなくて無駄な日常の時間――学院を失ってしまうんだ。今、なんだかふとそれを思ったよ」
「……思いついたことをありのままお話くださるのは、嬉しゅうございます」
そっと言葉を零せば、少年は機嫌の良い猫のように微笑んだ。そして、望んだとおりの奇跡を一瞬で黒竜と共に空気に溶けるようにして消えたのだった。
「殿下……っ」
消えてしまったそこに思わず駆け寄ったフィニックスは、次の瞬間ぎくりとして右へと飛びずさる。
「あはは……、『鮮血』、ふられたね!」
「――何奴っ!?」
左肩の横を風が唸る音をたてて剣風が過ぎ、配下が殺気立つ中をひとりの青年が恍惚と笑って挑発的な剣をじゃれるように振る。
くすんだ緑色の髪を揺らし、橙色の瞳を戦意と愉悦に煌めかせーー青年は一目でただならぬ名剣とわかる見事な剣を、それに見合う技量で手繰り技を魅せ、酒気を帯びた声でけらけらと笑ったのだった。
「俺は通りすがりの『闇墜ち勇者』ってところかな! ちょっと遊ぼうよ、今日と明日は休みでさ、俺はちょっと暇なんだ……!」
◇◇◇
ファーリズとクレストフォレスの国境際は、地上がうんざりするほど混乱していて、盤面はぐちゃぐちゃしていて、騒がしい。
妖精たちは空で騒いでいて、長い歳月を生きていて強い力を有する古妖精が竜を見つけて敵意を剥くのが面倒だった。
地上に影が落ちれば、混乱している人々が少しずつ上に気付いて口を開ける。
何か言っていて、それをきいた周囲の人がまた上を向いて同じ顔をする。
それが滑稽で、黒竜の背から見下ろすクレイは『エリックはいつもこんな気分だったのかな』と薄く笑んだ。
『このあとは?』
黒竜アスライトは、不機嫌だ。
エリックに優しかったティーリーとは全く異なる気配で、嫌で嫌で仕方がないって感情をありありと伝える。
「トロフィーってなんだろう。僕、それを貰った」
クレイはそっと呟いた。
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アスライトは優しいんだーークレイはそう思いながら、駒を示した。
「じゃあ、僕が助けてって言う前にさっさと助けたらいいじゃない。僕はあそこに降りる。僕は、煩いのが嫌だ。武器を持った人たちも苦手だ。静かにさせてほしい……」
『君は我儘だな。勝手に静かになるよ』
文句を言いながらも、アスライトは降りてくれるようだった。
「アスライトは優しい」
クレイははっきりと言葉にしてそれを言った。艶めく黒い毛を撫でながら。
(一瞬だ。アスライトはやっぱりティーリーみたいに、神様めいて奇跡みたいな加護が使える。これは便利……エリックが調子に乗るのもわかるよ)
その気配は呪術師と似ていて、妖精たちの魔法とは異なるようだった。
世界を構成するコードに触れて、それを書き換えることができる。管理者たる資格を設定されたという竜は、人の呪術師よりもそれが許される範囲が広いのだ。
歌劇に謳われる、滅多に姿を見せた記録のないという珍しい黒竜が体重を感じさせぬ浮遊感を伴って地上に降りる。
その時、地上の全員が自然と武器を手放して、口を噤んでそれを視ていた。
ふわりと黒竜から少年が降りて、地に足がつく。
重力を思い出したように一瞬たたらを踏む少年は現実を思い出させてくれて、けれど名を呼ぶ者はいなかった。
誰かが何かを喋った瞬間に決壊しそうな神聖不可侵な気配のある静寂と緊張が張り詰めていて、そこに集う者にはただ、呼吸を繰り返してそれを見守った。
日差しに金色めく茶髪がさらりと風に揺れて、少年が一点を見てぎくりと驚いた顔をする。零れる声は詰るようだった。
「まだ治してないの?」
血だまりに意識を失って倒れている騎士を一瞬視て弾かれるように竜を振り返る少年の仕草は竜に対して取るには不遜な態度で、癇癪を起した駄々っ子のようだった。
「死んでしまうじゃない。苦しそうじゃない。君はどうしてのんびりしてるの。治してよ、早く。今すぐ、今すぐだよ……」
『君が一番煩い』
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