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11、三国同盟と魔王の時代
200、黒風白雨、君を呼ぶ
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エリックは遠目にそれを視て、そっと恋人を抱き寄せていた。
(……呼べたんだ)
その現実がじわりと胸の奥に広がり、足元から影がひたりと忍び寄るようだった。
(俺には今、白竜がいない。あいつには今、黒竜がいる)
その現実が恐ろしく、指先が冷えていくようだった。
(俺は堂々と魔王だとアピールした上で、骸骨騎士に『妖精射手』を襲わせてしまった……)
思考がぐるぐると巡る。
(あいつと親しい北西エインヘリアの皇帝は、南領ユンク伯爵家の出で、エインヘリアからファーリズ王都直通の幻想馬車まで用意している。あいつがやる気になって黒竜を見せびらかして回れば中央の文官系派閥はそれはもう喜んで神輿に担ぎ上げるだろう――リバーシブルのように、黒に挟まれて白はいつでも覆される……)
鼓動がどくどくと騒ぎ、落ち着かなかった。と、そこに。
「エリック様」
頬に浅い傷をのこしたままの恋人がそっと声をかけて、柔らかな手でエリックの手を握ってくれた。その体温にエリックはハッとした。
「よかったですわね、クレイ様はずっと気になさっていましたし」
ふわふわと微風に長い髪が揺れて、優しい気持ちが誘われる。
意識してだろうか、この時彼女は常より距離感をあけるように敬称をわざわざ用いてくれていた。
(きっと、俺の動揺が伝わったんだな)
エリックはふと恥じらいを覚え、同時に冷静さを取り戻して微笑んだ。
「ああ。そうだね、よかったね……」
そう言葉を紡ぐと、胸の中に「そうだ、良いことじゃないか」という感情が生まれて、次々と芽吹いて大輪の花を咲かせるようだった。
だからエリックは心の底から笑い、「俺が散々ティーリーでしてやったみたいに、これからはあいつに無茶ぶりしてやろう」と思いながら交流会の会場を見渡した。
「まずはこの状況の後始末をしないとだね。俺はクレストフォレスに謝らないといけない……」
「めちゃめちゃ国際問題が乱立してますね」
「そうなんだ……亡くなった人はさすがに竜でも生き返らせられないしなあ……うちがやったと言われるんだろうなあ」
(死はある意味でめんどくさくて辛い人生からの解放で、救いで――死んでしまったら、もう、二度と眠らなくていい。もう、二度と起きなくていい。悲しまなくていい。代わりに、喜んだり何かを考える自分も消える。そしてなにより、身近にいた誰かが死ぬと、とても哀しい)
遠くに手を伸ばせない花が揺れている。
(もう少し早ければなあ)
もう、今から手を伸ばそうにも遅い。そんな気がするのだ。
(でも、それでよかったのかもしれない。僕はエリックの友人として、この恋心を秘めたまま美しい思い出にしようぞ。きれいな物語みたいに。御伽噺みたいに。僕は二人のよき友人としてニコニコするんだ。エモいってやつだ――ユージェニーはこういうのをエモいって言ってた。うん)
クレイはしんみりとそう思いながら血だまりにおそるおそる近付いて膝をついた。血臭は生々しくて、じんわりと膝が濡れるのは気持ち悪い。
おそらくはこの血の元をたどるとその体に流れて生命活動を支えていたに違いない――傷の癒えたばかりの、少年と青年の境目にいるような騎士は、じっと視線を注いでみれば胸のあたりがちゃんと上下して、呼気も安定している。
(アスライトは良い仕事をしてくれたので、契約を交わした僕は今度このお礼に何かしないといけない。これを等価交換という……)
そんなことを思いながら呼吸を鑑賞していると、白い睫毛が震えて目を覚ますようだった。
陛下、と周囲が呼びかけるのがきこえて、クレイは首をかしげた。
(そういえば、僕はこの者にどう接するのがよいのだろう)
自分がどこの馬の骨とも知れぬ身元不確かな血統詐欺貴族だと思っていた時は、伯爵公子はたいそう下手の態度で敬語を使い、従者面をしていたように思う。
商人の真似事みたいなこともして、ちょっとだけ王族と騎士ごっこみたいなこともして、「本当はお前の方が血統身分が上かもしれないのに」などと思っていた気がする。
さて、自分は今どうやら身元が確かで黒竜の加護がある。
けれど、この者はよくわからないうちに成り上がっていて、他国の皇帝などになってしまったではないか。
(僕はお飾りの外交官みたいなもので、人質みたいなもので……これは僕の保護者みたいになって学院に通わせてくれて、呼び捨てにしたり偉そうに格下扱いしたりしていた……ついには父子ごっこまでしてしまったぞ)
「ん……」
紅色の瞳がぱちりと瞬いて、驚いたような顔で唇をうごかして、名前も立場も変わってしまった騎士が声を零した。
「……クレ、イ?」
兜に遮られない声は懐かしくて、生の実感を湧き上がらせた。配下騎士があれこれと声かけて状況を教えている様子に日常と非日常が入り混じる感じがした。
(ああ、生きてるんだ)
眦をじんわりと熱くさせて、クレイはそっと頷いた。夏の暑気に微風が前髪を揺らすのが心地よいーーそう思いながら。
「オ……」
懐かしい名を呼びかけて、ハッと言葉を途切れさせる。
おそらく本人の意思で名を変えたのだ。正体を隠しているのだ。
(僕がウェザー商会で隠れて遊んでいるように、こいつも隠しているんだ)
「オ?」
ゆったりと身を起こし、なにかしらの期待をちらりとさせた眼差しが促すように顔を覗き込んでくる。懐かしさを感じさせる笑顔を見せて。
「どうぞ、呼んでください。『オ』で始まるやつ。いいですよ、呼びたいのでしょう! さあ、さあ」
すこしワクワクした風情の声がそう言って、呼ぶようにと急かしてくる。腕なんか広げて、飛び込んでこいみたいに構えて。
(あっ。あれを今またやれと言うのか……! あれは、正体を知らなかったからやってた僕の黒歴史候補ナンバーワンなのに)
クレイはふわふわと頬を染めて、睫毛を伏せてちょっともじもじした。期待に目を輝かせつつ、ニュクスフォスは待ってくれるようだった。
「お……」
「うん、うん」
――しかし、やれと言うならやってやろう。
やがて覚悟を決めて、少年は稚くそれを呼び、やけになって腕に飛び込んでやった。
「――『お父さま』!」
「っ!?」
血塗れの騎士鎧は冷たくて、戦いの気配がした。
(お爺さまはいつも、戦争は外交に失敗した時に辿り着く最悪の解決策で、下策だと仰っていた。僕はこれから、覆らぬ白の臣としてエリックと一緒に戦争を回避したり国を守るために加護を使ったり、代償としてアスライトが喜ぶように神々の箱庭を壊したりするんだ)
僕は国を守りながら国を破壊するんだ。
すごい、わけがわからないぞ――クレイは血に頬を汚しながら緩く笑む。
「よりによって今、どうして『お父さま』をチョイスなさいましたかね……!? そうじゃないでしょう、今絶対そんな感じじゃなかったでしょう!?」
ニュクスフォスは困った顔でハンカチを取り出して、頬の血を拭ってくれるようだった。白い髪が風にふわふわと揺れていて、眺めていると気付いた瞳がやんわりと笑む。
「あー……、触れたいんですかな」
こくりと頷いて手を伸ばせば、大人しく撫でさせてくれる。さわさわと感触を楽しめば、懐かしい感じがした。
(しかし、僕はこの人にエインヘリア語で話すべきなのか、ファーリズ語で話すべきなのか。敬語で話すべきなのかな、タメ語でいいのかな)
ニュクスフォスは微妙に敬語になっているようだけど――クレイはおっとりと首をかしげて、探るような眼を向けた。
「……」
「……」
ニュクスフォスは無言のままニコニコと大人しく撫でられていた。もしかしたらちょっと困っているかもしれない。そんな感じの気配もあった。
周囲には、人の目があり、耳がある。
ならば、外交官らしく振る舞うべきだろうか。
「僕は 貴方を 心配しました」
そっと囁けば、面白がるような気配が感じられる。
「ほう、ほう。……それを母国語でおききしてもよろしいですかな?」
「……」
外交官らしく――そこまで考えて、クレイはハッとした。
(レネンは今すごく心配しているに違いない……)
「早く帰らないとレネンが心配するので、僕は先に帰ります。陛下」
「え?」
父子ごっこをしている場合ではなかった。少年は若干名残惜しさを感じつつ体温を離し、黒竜を呼んで奇跡をもう一度注文し、『お返し』の負債を増やしたのだった。
(……呼べたんだ)
その現実がじわりと胸の奥に広がり、足元から影がひたりと忍び寄るようだった。
(俺には今、白竜がいない。あいつには今、黒竜がいる)
その現実が恐ろしく、指先が冷えていくようだった。
(俺は堂々と魔王だとアピールした上で、骸骨騎士に『妖精射手』を襲わせてしまった……)
思考がぐるぐると巡る。
(あいつと親しい北西エインヘリアの皇帝は、南領ユンク伯爵家の出で、エインヘリアからファーリズ王都直通の幻想馬車まで用意している。あいつがやる気になって黒竜を見せびらかして回れば中央の文官系派閥はそれはもう喜んで神輿に担ぎ上げるだろう――リバーシブルのように、黒に挟まれて白はいつでも覆される……)
鼓動がどくどくと騒ぎ、落ち着かなかった。と、そこに。
「エリック様」
頬に浅い傷をのこしたままの恋人がそっと声をかけて、柔らかな手でエリックの手を握ってくれた。その体温にエリックはハッとした。
「よかったですわね、クレイ様はずっと気になさっていましたし」
ふわふわと微風に長い髪が揺れて、優しい気持ちが誘われる。
意識してだろうか、この時彼女は常より距離感をあけるように敬称をわざわざ用いてくれていた。
(きっと、俺の動揺が伝わったんだな)
エリックはふと恥じらいを覚え、同時に冷静さを取り戻して微笑んだ。
「ああ。そうだね、よかったね……」
そう言葉を紡ぐと、胸の中に「そうだ、良いことじゃないか」という感情が生まれて、次々と芽吹いて大輪の花を咲かせるようだった。
だからエリックは心の底から笑い、「俺が散々ティーリーでしてやったみたいに、これからはあいつに無茶ぶりしてやろう」と思いながら交流会の会場を見渡した。
「まずはこの状況の後始末をしないとだね。俺はクレストフォレスに謝らないといけない……」
「めちゃめちゃ国際問題が乱立してますね」
「そうなんだ……亡くなった人はさすがに竜でも生き返らせられないしなあ……うちがやったと言われるんだろうなあ」
(死はある意味でめんどくさくて辛い人生からの解放で、救いで――死んでしまったら、もう、二度と眠らなくていい。もう、二度と起きなくていい。悲しまなくていい。代わりに、喜んだり何かを考える自分も消える。そしてなにより、身近にいた誰かが死ぬと、とても哀しい)
遠くに手を伸ばせない花が揺れている。
(もう少し早ければなあ)
もう、今から手を伸ばそうにも遅い。そんな気がするのだ。
(でも、それでよかったのかもしれない。僕はエリックの友人として、この恋心を秘めたまま美しい思い出にしようぞ。きれいな物語みたいに。御伽噺みたいに。僕は二人のよき友人としてニコニコするんだ。エモいってやつだ――ユージェニーはこういうのをエモいって言ってた。うん)
クレイはしんみりとそう思いながら血だまりにおそるおそる近付いて膝をついた。血臭は生々しくて、じんわりと膝が濡れるのは気持ち悪い。
おそらくはこの血の元をたどるとその体に流れて生命活動を支えていたに違いない――傷の癒えたばかりの、少年と青年の境目にいるような騎士は、じっと視線を注いでみれば胸のあたりがちゃんと上下して、呼気も安定している。
(アスライトは良い仕事をしてくれたので、契約を交わした僕は今度このお礼に何かしないといけない。これを等価交換という……)
そんなことを思いながら呼吸を鑑賞していると、白い睫毛が震えて目を覚ますようだった。
陛下、と周囲が呼びかけるのがきこえて、クレイは首をかしげた。
(そういえば、僕はこの者にどう接するのがよいのだろう)
自分がどこの馬の骨とも知れぬ身元不確かな血統詐欺貴族だと思っていた時は、伯爵公子はたいそう下手の態度で敬語を使い、従者面をしていたように思う。
商人の真似事みたいなこともして、ちょっとだけ王族と騎士ごっこみたいなこともして、「本当はお前の方が血統身分が上かもしれないのに」などと思っていた気がする。
さて、自分は今どうやら身元が確かで黒竜の加護がある。
けれど、この者はよくわからないうちに成り上がっていて、他国の皇帝などになってしまったではないか。
(僕はお飾りの外交官みたいなもので、人質みたいなもので……これは僕の保護者みたいになって学院に通わせてくれて、呼び捨てにしたり偉そうに格下扱いしたりしていた……ついには父子ごっこまでしてしまったぞ)
「ん……」
紅色の瞳がぱちりと瞬いて、驚いたような顔で唇をうごかして、名前も立場も変わってしまった騎士が声を零した。
「……クレ、イ?」
兜に遮られない声は懐かしくて、生の実感を湧き上がらせた。配下騎士があれこれと声かけて状況を教えている様子に日常と非日常が入り混じる感じがした。
(ああ、生きてるんだ)
眦をじんわりと熱くさせて、クレイはそっと頷いた。夏の暑気に微風が前髪を揺らすのが心地よいーーそう思いながら。
「オ……」
懐かしい名を呼びかけて、ハッと言葉を途切れさせる。
おそらく本人の意思で名を変えたのだ。正体を隠しているのだ。
(僕がウェザー商会で隠れて遊んでいるように、こいつも隠しているんだ)
「オ?」
ゆったりと身を起こし、なにかしらの期待をちらりとさせた眼差しが促すように顔を覗き込んでくる。懐かしさを感じさせる笑顔を見せて。
「どうぞ、呼んでください。『オ』で始まるやつ。いいですよ、呼びたいのでしょう! さあ、さあ」
すこしワクワクした風情の声がそう言って、呼ぶようにと急かしてくる。腕なんか広げて、飛び込んでこいみたいに構えて。
(あっ。あれを今またやれと言うのか……! あれは、正体を知らなかったからやってた僕の黒歴史候補ナンバーワンなのに)
クレイはふわふわと頬を染めて、睫毛を伏せてちょっともじもじした。期待に目を輝かせつつ、ニュクスフォスは待ってくれるようだった。
「お……」
「うん、うん」
――しかし、やれと言うならやってやろう。
やがて覚悟を決めて、少年は稚くそれを呼び、やけになって腕に飛び込んでやった。
「――『お父さま』!」
「っ!?」
血塗れの騎士鎧は冷たくて、戦いの気配がした。
(お爺さまはいつも、戦争は外交に失敗した時に辿り着く最悪の解決策で、下策だと仰っていた。僕はこれから、覆らぬ白の臣としてエリックと一緒に戦争を回避したり国を守るために加護を使ったり、代償としてアスライトが喜ぶように神々の箱庭を壊したりするんだ)
僕は国を守りながら国を破壊するんだ。
すごい、わけがわからないぞ――クレイは血に頬を汚しながら緩く笑む。
「よりによって今、どうして『お父さま』をチョイスなさいましたかね……!? そうじゃないでしょう、今絶対そんな感じじゃなかったでしょう!?」
ニュクスフォスは困った顔でハンカチを取り出して、頬の血を拭ってくれるようだった。白い髪が風にふわふわと揺れていて、眺めていると気付いた瞳がやんわりと笑む。
「あー……、触れたいんですかな」
こくりと頷いて手を伸ばせば、大人しく撫でさせてくれる。さわさわと感触を楽しめば、懐かしい感じがした。
(しかし、僕はこの人にエインヘリア語で話すべきなのか、ファーリズ語で話すべきなのか。敬語で話すべきなのかな、タメ語でいいのかな)
ニュクスフォスは微妙に敬語になっているようだけど――クレイはおっとりと首をかしげて、探るような眼を向けた。
「……」
「……」
ニュクスフォスは無言のままニコニコと大人しく撫でられていた。もしかしたらちょっと困っているかもしれない。そんな感じの気配もあった。
周囲には、人の目があり、耳がある。
ならば、外交官らしく振る舞うべきだろうか。
「僕は 貴方を 心配しました」
そっと囁けば、面白がるような気配が感じられる。
「ほう、ほう。……それを母国語でおききしてもよろしいですかな?」
「……」
外交官らしく――そこまで考えて、クレイはハッとした。
(レネンは今すごく心配しているに違いない……)
「早く帰らないとレネンが心配するので、僕は先に帰ります。陛下」
「え?」
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