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12、騎士王と雨月の冠
223、スイート・ドリーム、外交ごっこ
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「酒池肉林なる言葉があるが、僕のこれは蜜池糖林とでも呼ぶべきだろうか」
ファーリズとアイザールが日々戦いを続ける情勢の中、誕生日を迎えた『路傍の石』のクレイはエインヘリアの城で安穏とスイーツに囲まれていた。
「平和。とても平和である……」
外の世界がどうなっているかはともかく、ここはとても平和な空間だった。スイーツに合わせたかのように謎にファンシーな装飾がされた空間で、クマやらウサギやらのぬいぐるみまで並べられていて、対象年齢がもう5、6歳は年少の子供向けなのではないかと思われた。
「おお、殿下。愛らしい空間にハートが掴まれているのですね、お気に召されたのがわかりますぞ」
「僕は貴方が僕をいかに子供だと思っていらっしゃるのかの片鱗に触れた心地です、陛下」
敬語を紡げば、近いけれど遠いような距離感が湧く。
自然な所作でクレイを膝に乗せたニュクスフォスは上機嫌で苺のバタークリームでショートケーキをコーティングしたポップなケーキにナイフを入れてみせる。
「こちらのケーキはカットすると星を零すんですよ!」
ぽろぽろと断面から小粒のカラフルな星型チョコが転がり出て、周囲を固める混沌騎士のシュナが「ワーオ! たのしいね!」と無邪気な声をあげた。
「お前が楽しんでどうすんだ」
ニュクスフォスが文句を言ってシュナを小突いている。
「こちらは隠し味でフロヨーが入っていて、爽やかな後味をくれますよ!」
気を取り直したように紹介するのは、泡のようなもこもこしたフォルムのレアチーズケーキとやら。底のスポンジは苺色で、ふわふわしていた。
「こちらはカシスのゼリーを隠したさっぱりしたラズベリームース! チェリージュビレにキャラメルとナッツのデザートピザ、こっちはフレッシュな桃果実をパフェグラスに皮付きで飾りたて……」
説明を耳に頷きつつ、クレイは混沌騎士の中にいる見覚えのある顔ぶれをそっと窺っていた。
(孤児院にいた子がいる……)
目が合えば、トムとラリーはにっこりと笑った。
よく覚えているものだ、と思いながら思い出すのは、エリックと一緒に訪れたラーフルトン領でのひとときだった。
(この二人、そういえばあの時マナを心配そうに見ていたな。マナを覚えているかな? 呼んで来たら、会わせてやったら、どんな顔をするかな)
「さあさあ、あーんですよ、クレイ」
奇縁に目を輝かせていると、口元にスプーンが運ばれてくる。ニュクスフォスはテンションが高い。とても高い。
苺のケーキに星が飾られたひとかけらを口に含めば、ふわふわのクリームと甘酸っぱい苺が美味である。星のチョコレートはほどよい硬さで、やわやわしたクリームと生地と合わさるとちょうど良い刺激。口内の熱さで蕩ける具合も心地よい。
(見た目だけではなく、中身も好いね。これは美味しい……)
――特にお星さまのチョコレート!
(ちょっとスッキリするような爽涼な味わいがする。ミントかな?)
「美味しい……僕はこれを好む。とてもいいね」
「おお! それはそれはよかったです、パティシエに褒美を取らせねばなりませんな。ところで、その二人の騎士が何か?」
「僕が学院に入る前に……」
気にする気配を感じて呟きを溢しつつ、クレイは手近なサラダの皿から緑葉野菜を摘んだ。
(フィニックスと逃げていた時、これに肉を挟めるのを勧められていた……)
懐かしさが胸に湧く。
「学院に入る前。ほ、ほう……その時に?」
きょろきょろと視線を彷徨わせれば、焼いた肉らしきものがケーキの向こうにあるではないか。
「ちょっとだけ縁が。……あれを、僕に」
皿を示せば、ラリーがサッと皿を取ってくれる。
「ありがとう……」
名前は知らないな――そう思いつつ、緑葉野菜で肉を挟む。簡単だ。完成したそれににっこりして『陛下』を見上げれば、迎合するような笑みがある。
思えば思うほどに、この『白頭』とも奇妙な縁である。
(割と最初から、この者はずっとこんな感じだったように思える)
ユージェニーは、オスカーという者はほっといても近付いてきて、向こうのほうから気に入られようと親切にしてくると言っていた。
実際それはその通りで、その理由もわかりやすかったものだ。
(僕が公爵家の者だから。黒竜の加護があると言われるラーシャの子だから)
この者は、血統に価値を認めていたのだ。
だから自分は、「そんな血統ではないかもしれないのに」と引け目を感じていたのだ。
――今はどうだろう。
(僕は、黒竜の加護がある。ちゃんとラーシャの子で違いないと思うよ。アクセルの子でもあるだろうと思っている……)
けれど、されど、それは『皇帝』などになった相手にいまさらどれほどの価値があるというだろうか。
「おや珍しい。お肉を召し上がるのですか」
親しい温度の声は優しかった。幼い子どもを、弟を愛でるような優しさなのだ。
(この者は、子どもに優しいのだ)
割と以前からそれは感じていた。
それは別におかしなことでもなく、誰でも基本はそうだ。
それでクレイは、誰かと親しくなろうとした時に故意に幼くあどけなく振る舞うことがたびたびあった。
(僕は、それが得意……)
睫毛を一瞬伏せて、クレイは自嘲がちに微笑んだ。
(血統がなんだというの。中身こそが大事なのでは、ない? そして、それを言うならば……僕は派閥貴族たちを薄汚れたくそったれなどと思ったけれど、僕も薄汚れていて、血統を傘に着ていて、僕はなにも汚くありません、みたいな顔をして嘘ばかりをついて、ゲームをほったらかしにして自堕落に過ごして……最低なのではない?)
「陛下、僕は申さないといけないのですが……」
「なんでしょう?」
気の良いお兄さんといった顔で、『騎士王』が言葉を待っている。
――僕は、貴方が思っているほど清らかで純真であどけないお子様ではないのです……、
言葉をそっとしまいこんで、クレイは緑葉野菜で包んだ肉を差し出した。
他国の言語を紡ぐのは、不慣れだから。慣れない言語は、シンプルで簡単な単語を並べて意思疎通をはかるコミュニケーションになりがちで、それが流暢な母国語を吐くより綺麗に思えるのだ。
カタコト気味で幼い感じになっても、母国語だから、下手だから。
「あげる」
ふわりと微笑めば、『騎士王』は嬉しそうに目を細めてそれを受け取った。
「これはこれは、ありがとうございます」
「うん」
穏やかな時間に、黒竜の夢を想う。
(僕は、相手方の指し手を見習うべきだろうか?)
華やかでファンシーなテーブルの上を菫色の瞳がじっと見つめる。
(僕が盤上遊戯で得意だったのは、捨て駒。釣り。けれど僕は、現実でそれをするのがとても下手だね)
クレイには、自覚があった。
(僕は、好きな駒を危険に晒すのが嫌なのだ……現実では犠牲にしたくないのだ)
けれどきっと、相手にはそれができるのだ。できたのだ。
「ディフレクション……」
「? なんです?」
ぽつりと呟いた声に疑問の眼差しが注がれるので、クレイはそっと首を傾けた。
乙女ゲームでは、どうだったのだろう。僕はどのように女の子に迫ったのだろう?
もぞもぞと方向を変えて『騎士王』に向かい合う格好になり、バランスを取りながら皇帝の肩に手を置いて膝を立ててみれば『騎士王』は驚いたようなワクワクしたような顔で背を支えてくれる。
――やはり、距離は物理的に近いほうがよい。間違いない。きっと、効果が高い。
片手で先日自分がされたように顎から頬を撫でていけば、ニュクスフォスは目を細めて心地よさそうに笑んだ。
それがまるで大型の獣を撫でたときに喉を鳴らして懐いているような感じを思わせるから、クレイはにこにこして耳元に唇を寄せた。外交ごっこだ――そう自分に言い聞かせるようにしながら。
「僕のお父さま、僕のお兄さま、陛下――万夫不当、当代一の英雄騎士、盛強磊落たるエインヘリアの眩き光、ニュクスフォス様」
――これは、なんて可愛らしい王様だろう。
僕にいい子いい子してもらって、素直に喜んでいる……。
(本当に、嬉しそうにしている。ああ、これが寄るべなく他に頼るもののいない『拾い物』なら僕が助けてあげて、欲しいものをたっぷり与えて、身を飾り立てて、愛でてあげるのに)
――現状、助けてもらったのは自分で、欲しいものを与えて貰っているのも自分ではないか。
「僕にいつも良くしてくださって、ありがとうございます。僕は、貴方にお礼がしたいな……」
片手でアスライトの名を綴る。エリックが何度もティーリーの加護を乱用したように。それが当たり前のように。
「貴方様は、お空を飛んだことがありますか? ――アスライト。僕の黒竜に、貴方を乗せてあげる。僕とお空を旅しましょう、僕は、貴方を楽しませたい……」
バルコニーに誘えば、群青の夜天に竜が巨体を晒して待っている。
それを見つけた警備の兵がざわざわと声を交わし合い注目を注ぐ中、目を輝かせて高揚を隠しきれぬ様子の『王様』を黒竜の背にエスコートするのは、とても気持ちがよかった。
(いない者の思い通りにゲームを進められるのも、つまらぬ。僕は片方くらい、抑えてやろうじゃないか……)
言葉より行動。結局、そうなのだ――夜の帳を引くような瞳が微笑んだ。
ファーリズとアイザールが日々戦いを続ける情勢の中、誕生日を迎えた『路傍の石』のクレイはエインヘリアの城で安穏とスイーツに囲まれていた。
「平和。とても平和である……」
外の世界がどうなっているかはともかく、ここはとても平和な空間だった。スイーツに合わせたかのように謎にファンシーな装飾がされた空間で、クマやらウサギやらのぬいぐるみまで並べられていて、対象年齢がもう5、6歳は年少の子供向けなのではないかと思われた。
「おお、殿下。愛らしい空間にハートが掴まれているのですね、お気に召されたのがわかりますぞ」
「僕は貴方が僕をいかに子供だと思っていらっしゃるのかの片鱗に触れた心地です、陛下」
敬語を紡げば、近いけれど遠いような距離感が湧く。
自然な所作でクレイを膝に乗せたニュクスフォスは上機嫌で苺のバタークリームでショートケーキをコーティングしたポップなケーキにナイフを入れてみせる。
「こちらのケーキはカットすると星を零すんですよ!」
ぽろぽろと断面から小粒のカラフルな星型チョコが転がり出て、周囲を固める混沌騎士のシュナが「ワーオ! たのしいね!」と無邪気な声をあげた。
「お前が楽しんでどうすんだ」
ニュクスフォスが文句を言ってシュナを小突いている。
「こちらは隠し味でフロヨーが入っていて、爽やかな後味をくれますよ!」
気を取り直したように紹介するのは、泡のようなもこもこしたフォルムのレアチーズケーキとやら。底のスポンジは苺色で、ふわふわしていた。
「こちらはカシスのゼリーを隠したさっぱりしたラズベリームース! チェリージュビレにキャラメルとナッツのデザートピザ、こっちはフレッシュな桃果実をパフェグラスに皮付きで飾りたて……」
説明を耳に頷きつつ、クレイは混沌騎士の中にいる見覚えのある顔ぶれをそっと窺っていた。
(孤児院にいた子がいる……)
目が合えば、トムとラリーはにっこりと笑った。
よく覚えているものだ、と思いながら思い出すのは、エリックと一緒に訪れたラーフルトン領でのひとときだった。
(この二人、そういえばあの時マナを心配そうに見ていたな。マナを覚えているかな? 呼んで来たら、会わせてやったら、どんな顔をするかな)
「さあさあ、あーんですよ、クレイ」
奇縁に目を輝かせていると、口元にスプーンが運ばれてくる。ニュクスフォスはテンションが高い。とても高い。
苺のケーキに星が飾られたひとかけらを口に含めば、ふわふわのクリームと甘酸っぱい苺が美味である。星のチョコレートはほどよい硬さで、やわやわしたクリームと生地と合わさるとちょうど良い刺激。口内の熱さで蕩ける具合も心地よい。
(見た目だけではなく、中身も好いね。これは美味しい……)
――特にお星さまのチョコレート!
(ちょっとスッキリするような爽涼な味わいがする。ミントかな?)
「美味しい……僕はこれを好む。とてもいいね」
「おお! それはそれはよかったです、パティシエに褒美を取らせねばなりませんな。ところで、その二人の騎士が何か?」
「僕が学院に入る前に……」
気にする気配を感じて呟きを溢しつつ、クレイは手近なサラダの皿から緑葉野菜を摘んだ。
(フィニックスと逃げていた時、これに肉を挟めるのを勧められていた……)
懐かしさが胸に湧く。
「学院に入る前。ほ、ほう……その時に?」
きょろきょろと視線を彷徨わせれば、焼いた肉らしきものがケーキの向こうにあるではないか。
「ちょっとだけ縁が。……あれを、僕に」
皿を示せば、ラリーがサッと皿を取ってくれる。
「ありがとう……」
名前は知らないな――そう思いつつ、緑葉野菜で肉を挟む。簡単だ。完成したそれににっこりして『陛下』を見上げれば、迎合するような笑みがある。
思えば思うほどに、この『白頭』とも奇妙な縁である。
(割と最初から、この者はずっとこんな感じだったように思える)
ユージェニーは、オスカーという者はほっといても近付いてきて、向こうのほうから気に入られようと親切にしてくると言っていた。
実際それはその通りで、その理由もわかりやすかったものだ。
(僕が公爵家の者だから。黒竜の加護があると言われるラーシャの子だから)
この者は、血統に価値を認めていたのだ。
だから自分は、「そんな血統ではないかもしれないのに」と引け目を感じていたのだ。
――今はどうだろう。
(僕は、黒竜の加護がある。ちゃんとラーシャの子で違いないと思うよ。アクセルの子でもあるだろうと思っている……)
けれど、されど、それは『皇帝』などになった相手にいまさらどれほどの価値があるというだろうか。
「おや珍しい。お肉を召し上がるのですか」
親しい温度の声は優しかった。幼い子どもを、弟を愛でるような優しさなのだ。
(この者は、子どもに優しいのだ)
割と以前からそれは感じていた。
それは別におかしなことでもなく、誰でも基本はそうだ。
それでクレイは、誰かと親しくなろうとした時に故意に幼くあどけなく振る舞うことがたびたびあった。
(僕は、それが得意……)
睫毛を一瞬伏せて、クレイは自嘲がちに微笑んだ。
(血統がなんだというの。中身こそが大事なのでは、ない? そして、それを言うならば……僕は派閥貴族たちを薄汚れたくそったれなどと思ったけれど、僕も薄汚れていて、血統を傘に着ていて、僕はなにも汚くありません、みたいな顔をして嘘ばかりをついて、ゲームをほったらかしにして自堕落に過ごして……最低なのではない?)
「陛下、僕は申さないといけないのですが……」
「なんでしょう?」
気の良いお兄さんといった顔で、『騎士王』が言葉を待っている。
――僕は、貴方が思っているほど清らかで純真であどけないお子様ではないのです……、
言葉をそっとしまいこんで、クレイは緑葉野菜で包んだ肉を差し出した。
他国の言語を紡ぐのは、不慣れだから。慣れない言語は、シンプルで簡単な単語を並べて意思疎通をはかるコミュニケーションになりがちで、それが流暢な母国語を吐くより綺麗に思えるのだ。
カタコト気味で幼い感じになっても、母国語だから、下手だから。
「あげる」
ふわりと微笑めば、『騎士王』は嬉しそうに目を細めてそれを受け取った。
「これはこれは、ありがとうございます」
「うん」
穏やかな時間に、黒竜の夢を想う。
(僕は、相手方の指し手を見習うべきだろうか?)
華やかでファンシーなテーブルの上を菫色の瞳がじっと見つめる。
(僕が盤上遊戯で得意だったのは、捨て駒。釣り。けれど僕は、現実でそれをするのがとても下手だね)
クレイには、自覚があった。
(僕は、好きな駒を危険に晒すのが嫌なのだ……現実では犠牲にしたくないのだ)
けれどきっと、相手にはそれができるのだ。できたのだ。
「ディフレクション……」
「? なんです?」
ぽつりと呟いた声に疑問の眼差しが注がれるので、クレイはそっと首を傾けた。
乙女ゲームでは、どうだったのだろう。僕はどのように女の子に迫ったのだろう?
もぞもぞと方向を変えて『騎士王』に向かい合う格好になり、バランスを取りながら皇帝の肩に手を置いて膝を立ててみれば『騎士王』は驚いたようなワクワクしたような顔で背を支えてくれる。
――やはり、距離は物理的に近いほうがよい。間違いない。きっと、効果が高い。
片手で先日自分がされたように顎から頬を撫でていけば、ニュクスフォスは目を細めて心地よさそうに笑んだ。
それがまるで大型の獣を撫でたときに喉を鳴らして懐いているような感じを思わせるから、クレイはにこにこして耳元に唇を寄せた。外交ごっこだ――そう自分に言い聞かせるようにしながら。
「僕のお父さま、僕のお兄さま、陛下――万夫不当、当代一の英雄騎士、盛強磊落たるエインヘリアの眩き光、ニュクスフォス様」
――これは、なんて可愛らしい王様だろう。
僕にいい子いい子してもらって、素直に喜んでいる……。
(本当に、嬉しそうにしている。ああ、これが寄るべなく他に頼るもののいない『拾い物』なら僕が助けてあげて、欲しいものをたっぷり与えて、身を飾り立てて、愛でてあげるのに)
――現状、助けてもらったのは自分で、欲しいものを与えて貰っているのも自分ではないか。
「僕にいつも良くしてくださって、ありがとうございます。僕は、貴方にお礼がしたいな……」
片手でアスライトの名を綴る。エリックが何度もティーリーの加護を乱用したように。それが当たり前のように。
「貴方様は、お空を飛んだことがありますか? ――アスライト。僕の黒竜に、貴方を乗せてあげる。僕とお空を旅しましょう、僕は、貴方を楽しませたい……」
バルコニーに誘えば、群青の夜天に竜が巨体を晒して待っている。
それを見つけた警備の兵がざわざわと声を交わし合い注目を注ぐ中、目を輝かせて高揚を隠しきれぬ様子の『王様』を黒竜の背にエスコートするのは、とても気持ちがよかった。
(いない者の思い通りにゲームを進められるのも、つまらぬ。僕は片方くらい、抑えてやろうじゃないか……)
言葉より行動。結局、そうなのだ――夜の帳を引くような瞳が微笑んだ。
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