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12、騎士王と雨月の冠
222、鉄火場の天に月座して、蝋めく頬は夜に濡れ
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紅葉がひらりと木の枝から落ちる。
地面に落ち葉がつく頃には、それがどの枝から落ちたのだか、もはやわからなくなって、けれどそんな事を気にする者もいない。
アイザール兵とファーリズ兵が押し合う鉄火場、国境の戦い。
前線にて槍を奮っていたファーリズの騎士オーガスト・ウィンザーは配下の報せに目を見開き、その方角を確認した。
王国旗を翻し、秘密結社ファーブラの名を叫んで異様な一団が加勢している。
(あれは、あの連中は、飼い殺しにするとか言っていなかったか)
その連中がいるのなら、当然のような顔をして『エーリッヒ』がいるに違いない。誰より張り切り、先頭で突っ込んで無茶をするに違いない――オーガストの胸がざわりとした。
(殿下、なりません……!)
さてもスペックの高い王子ではあるものの、この戦場には超人的な戦闘能力で知られるフィニックスが駆けてくる可能性もあるのだ。今のところ姿は見えぬが、その二つ名の通り血華咲かせる『友人』をオーガストは恐れていた。
(俺の技量で、フィニックスからエリック殿下をお守りできるとは……)
近くより頬を掠めた敵兵の斧槍で血が溢れた。目蓋や額をやられていたら視界が塞がれて詰んでいたと思えば、唇が渇きを覚える。瞬きを忘れて敵の動きを予測して、鎧に傷を増やしながら敵兵の命を流していく。
オーガストは現実を知っていた。現実を生きていた。
戦場は平等だ。
戦地では、老若男女誰しも公平に死が訪れる。
この戦場では、フィニックスのような化け物じみた英傑でもない限り、誰もが死と隣り合わせで、いつどのようにあっさり命を落とすかわからない。一瞬の油断が死を招く。油断がなくとも不運の一言で黄泉比良坂を転がり落ちる羽目になる。
自分は努力によりそれなりの剣の技量に辿り着きはしたが凡人で、天才との間には決して越えられぬ壁があるのだ。
眼前の敵と槍先で攻防を繰り広げるが、決着がつかない。横合いからの敵の援護で肩の一部が抉られる。矢が飛んでくる。馬をぶつけるようにして矢の軌道から逃れつつ、敵を矢の軌道に追いやった。息を吐き出す胸が痛み、血は熱く滾り、ようやく敵を地に打倒して鼓動高鳴る視界に稲妻の如くに駆け抜ける何かが映る。銀色の風が割り入り、オーガストに集っていた敵兵を蹴散らしていく。冗談のように、暴風めいて。
「やあ、俺の騎士オーガスト。苦戦してるじゃないか!」
溌剌と告げるのは仮面をつけた少年騎士エーリッヒことエリックだった。一目で特別とわかる光佩く長剣を携えて、エリックは気負うことなく余裕の表情で最前線に身を躍らせる。戦いが愉しい、恐れることは何もない。そんな風情で笑って仲間に声をかけ、士気をあげている。
「俺はファーリズの新しい勇者、憂国の秘密結社ファーブラの騎士エーリッヒである!」
――けれど、恐らくは内心では決して余裕でもなく、戦いが愉しいわけでもなく、恐怖を押し殺すようにして笑っているに違いない。
オーガストにはそれが感じられた。
高く跳び、剣が宙を裂く『エーリッヒ』の軌跡は流星めいて眩き光を魅せていた。
宙に身を躍らす身のこなしは全くもって超人的で、神秘的な剣の光を撒くその姿は敵ですら状況を忘れて見惚れたように仰いでしまうような呆れるほどの美しさがあった。
夜裂くように閃を曳き、雷霆のごとき振り下ろし、全身にバネが内蔵されているのではないかという卓越した瞬発力をみせて、尋常ならざる身体的強健性を発揮した豪快な剣の暴力が光の線を幾筋も夜に刻む。地面に着地すれば、彼の後ろでどさりどさりと人の倒れる音が続くのが全く現実離れしていた。
「おおっ、フィニックスがこっちに来るじゃないか。あれを獲るぞ」
エーリッヒが恐ろしい事を言っている。
「で、殿下っ」
「エーリッヒだ」
仮面の騎士少年はそう言って、オーガストに笑いかけた。
「オーガストは下がるように」
白き愛馬プシュケーに騎乗した赤毛の青年騎士がファーリズ兵を蹴散らしながら一直線にこちらに向かってくる。
「罠を仕掛ける暇はなかったね」
少年がすこし残念そうに言い、手を振った。
「さもありなん」
共連れの陰気な魔術師が杖を振る。
魔導書が浮かび上がりくるくると回るなり、ひとりでにぱらりと紙を捲ってページを散らしていく。散ったページが淡く発光する文字を夜に浮かべた。
黒ローブから茶色の髪を零す仮面の女呪術師が虚空に指を滑らせて、何かを弄っている。
赤毛を夜陰に鮮やかに揺らし、フィニックスが凛と声を響かせている。後背からは「キーリング卿は下がるようグリエルモ殿から指示が出ていますが」という配下の声が聞き取れたが、全く指示をきく気配はなかった。
「エリック第二王子殿下とお見受け致します」
「いや、俺はエーリッヒだって」
間合いを一瞬で詰められる距離にて、二者の間の空気がぴりりと張り詰めた。互いが互いの気配や息遣い、予備動作や立てる音、悉く気取り見切ろうと精神を集中した末に生まれる殺界、天才同士の刃の間合いには誰も間に入れる気がしなかった。二者の周囲に空白地帯めいたものが生まれ、場違いな静寂があった。余分な音を立てようものならその者から斬られると、そう恐れて息を殺してしまうほどの圧迫感があった。
(馬のない俺が不利と思われるが)
靴の踵で地面を抉り、エリックは勝気に剣を奔らせた。
打ち合いの手ごたえはかたく、閃くその火花は一瞬の夢に似た。
その只中に身を置いて、ひりついた感覚に身を浸していると、生を感じた。
ああ、俺はこの瞬間を『生きている』。
『生きた』果てに死ぬ、それは素晴らしい事ではないだろうか?
二者はくるくると巴に踊る。
位置を変え構えを変えつるぎ舞い、何人たりともその間に入ること敵わぬその一幕を取り巻き見守るオーガストは、劇でも観ているような、無力な客になったような気分だった。
二者が剣刃を押し合い、全く同時に飛び退がる。白馬プシュケーが人馬一体の様相で騎手騎士の馬上攻手としての有利を生み、勇者の剣が傾きかけた勝敗の天秤を強引に押し戻して、間髪入れずに地面を蹴る。速い。
一際高らかに二人の剣が打ち合う。刃高らかに鳴き、全く同時に飛び退がる。ひゅっ、という風めく吸気の音が重なり響いた。
「……?」
調息の一瞬、再び間合いを詰めようとして違和感に気付いたフィニックスが攻気を転じて飛び退く。直前に居た地面に複雑な術式が根を張っていた。
「術者が小細工を……」
「おおい。いい加減言うことをきいてぇ~、フィニックスちゃーん」
後ろからグリエルモが大声で呼びかけ、今宵の撤退を告げている。合図の銅鑼が鳴っている――、
「……本日はこれにて」
青年は苦々しく剣戦の終わりを告げ、撤退した。
プシュケーが追い縋る呪術や魔術を掻い潜り、主を風のように安全圏まで運んでいく。
――その夜の戦場に残され横たわる物言わぬ骸の頬は月光に濡れたように照らされて、まるで涙を流しているように妖しく虚しく、その血の気の失せて蝋めいた肌色を魅せていたという。
地面に落ち葉がつく頃には、それがどの枝から落ちたのだか、もはやわからなくなって、けれどそんな事を気にする者もいない。
アイザール兵とファーリズ兵が押し合う鉄火場、国境の戦い。
前線にて槍を奮っていたファーリズの騎士オーガスト・ウィンザーは配下の報せに目を見開き、その方角を確認した。
王国旗を翻し、秘密結社ファーブラの名を叫んで異様な一団が加勢している。
(あれは、あの連中は、飼い殺しにするとか言っていなかったか)
その連中がいるのなら、当然のような顔をして『エーリッヒ』がいるに違いない。誰より張り切り、先頭で突っ込んで無茶をするに違いない――オーガストの胸がざわりとした。
(殿下、なりません……!)
さてもスペックの高い王子ではあるものの、この戦場には超人的な戦闘能力で知られるフィニックスが駆けてくる可能性もあるのだ。今のところ姿は見えぬが、その二つ名の通り血華咲かせる『友人』をオーガストは恐れていた。
(俺の技量で、フィニックスからエリック殿下をお守りできるとは……)
近くより頬を掠めた敵兵の斧槍で血が溢れた。目蓋や額をやられていたら視界が塞がれて詰んでいたと思えば、唇が渇きを覚える。瞬きを忘れて敵の動きを予測して、鎧に傷を増やしながら敵兵の命を流していく。
オーガストは現実を知っていた。現実を生きていた。
戦場は平等だ。
戦地では、老若男女誰しも公平に死が訪れる。
この戦場では、フィニックスのような化け物じみた英傑でもない限り、誰もが死と隣り合わせで、いつどのようにあっさり命を落とすかわからない。一瞬の油断が死を招く。油断がなくとも不運の一言で黄泉比良坂を転がり落ちる羽目になる。
自分は努力によりそれなりの剣の技量に辿り着きはしたが凡人で、天才との間には決して越えられぬ壁があるのだ。
眼前の敵と槍先で攻防を繰り広げるが、決着がつかない。横合いからの敵の援護で肩の一部が抉られる。矢が飛んでくる。馬をぶつけるようにして矢の軌道から逃れつつ、敵を矢の軌道に追いやった。息を吐き出す胸が痛み、血は熱く滾り、ようやく敵を地に打倒して鼓動高鳴る視界に稲妻の如くに駆け抜ける何かが映る。銀色の風が割り入り、オーガストに集っていた敵兵を蹴散らしていく。冗談のように、暴風めいて。
「やあ、俺の騎士オーガスト。苦戦してるじゃないか!」
溌剌と告げるのは仮面をつけた少年騎士エーリッヒことエリックだった。一目で特別とわかる光佩く長剣を携えて、エリックは気負うことなく余裕の表情で最前線に身を躍らせる。戦いが愉しい、恐れることは何もない。そんな風情で笑って仲間に声をかけ、士気をあげている。
「俺はファーリズの新しい勇者、憂国の秘密結社ファーブラの騎士エーリッヒである!」
――けれど、恐らくは内心では決して余裕でもなく、戦いが愉しいわけでもなく、恐怖を押し殺すようにして笑っているに違いない。
オーガストにはそれが感じられた。
高く跳び、剣が宙を裂く『エーリッヒ』の軌跡は流星めいて眩き光を魅せていた。
宙に身を躍らす身のこなしは全くもって超人的で、神秘的な剣の光を撒くその姿は敵ですら状況を忘れて見惚れたように仰いでしまうような呆れるほどの美しさがあった。
夜裂くように閃を曳き、雷霆のごとき振り下ろし、全身にバネが内蔵されているのではないかという卓越した瞬発力をみせて、尋常ならざる身体的強健性を発揮した豪快な剣の暴力が光の線を幾筋も夜に刻む。地面に着地すれば、彼の後ろでどさりどさりと人の倒れる音が続くのが全く現実離れしていた。
「おおっ、フィニックスがこっちに来るじゃないか。あれを獲るぞ」
エーリッヒが恐ろしい事を言っている。
「で、殿下っ」
「エーリッヒだ」
仮面の騎士少年はそう言って、オーガストに笑いかけた。
「オーガストは下がるように」
白き愛馬プシュケーに騎乗した赤毛の青年騎士がファーリズ兵を蹴散らしながら一直線にこちらに向かってくる。
「罠を仕掛ける暇はなかったね」
少年がすこし残念そうに言い、手を振った。
「さもありなん」
共連れの陰気な魔術師が杖を振る。
魔導書が浮かび上がりくるくると回るなり、ひとりでにぱらりと紙を捲ってページを散らしていく。散ったページが淡く発光する文字を夜に浮かべた。
黒ローブから茶色の髪を零す仮面の女呪術師が虚空に指を滑らせて、何かを弄っている。
赤毛を夜陰に鮮やかに揺らし、フィニックスが凛と声を響かせている。後背からは「キーリング卿は下がるようグリエルモ殿から指示が出ていますが」という配下の声が聞き取れたが、全く指示をきく気配はなかった。
「エリック第二王子殿下とお見受け致します」
「いや、俺はエーリッヒだって」
間合いを一瞬で詰められる距離にて、二者の間の空気がぴりりと張り詰めた。互いが互いの気配や息遣い、予備動作や立てる音、悉く気取り見切ろうと精神を集中した末に生まれる殺界、天才同士の刃の間合いには誰も間に入れる気がしなかった。二者の周囲に空白地帯めいたものが生まれ、場違いな静寂があった。余分な音を立てようものならその者から斬られると、そう恐れて息を殺してしまうほどの圧迫感があった。
(馬のない俺が不利と思われるが)
靴の踵で地面を抉り、エリックは勝気に剣を奔らせた。
打ち合いの手ごたえはかたく、閃くその火花は一瞬の夢に似た。
その只中に身を置いて、ひりついた感覚に身を浸していると、生を感じた。
ああ、俺はこの瞬間を『生きている』。
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二者が剣刃を押し合い、全く同時に飛び退がる。白馬プシュケーが人馬一体の様相で騎手騎士の馬上攻手としての有利を生み、勇者の剣が傾きかけた勝敗の天秤を強引に押し戻して、間髪入れずに地面を蹴る。速い。
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「……?」
調息の一瞬、再び間合いを詰めようとして違和感に気付いたフィニックスが攻気を転じて飛び退く。直前に居た地面に複雑な術式が根を張っていた。
「術者が小細工を……」
「おおい。いい加減言うことをきいてぇ~、フィニックスちゃーん」
後ろからグリエルモが大声で呼びかけ、今宵の撤退を告げている。合図の銅鑼が鳴っている――、
「……本日はこれにて」
青年は苦々しく剣戦の終わりを告げ、撤退した。
プシュケーが追い縋る呪術や魔術を掻い潜り、主を風のように安全圏まで運んでいく。
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