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12、騎士王と雨月の冠
235、騎士王と雨月の冠、empressなるもの
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玉座にアーサー王が収まると、平和な薫りがした。
そろそろと柱から離れたクレイは隅のほうで膝をつき、疲労感を胸に無難な笑顔を湛える。
『騎士王』が何か言っている――、
「我々はあくまでも友好国としてお助けに参っただけですからな! 助けた後は状況が落ち着きしだい、さっさと帰りますとも!」
(おお、お前、調子の良いことを……。さきほどの暴言の数々を言ってやれば、いったいどうなるだろう)
「迅速な救援、大変助かった!」
恐ろしい事に、アーサー王はそんなことを言って感謝の眼差しなどを向けている。
(いやいや、自作自演ですよ叔父上。どう考えても、王都直通幻想馬車はエインヘリアが……)
「いやあ、まさかうちの幻想馬車がアイザールに勝手に使われるとは。管理不行き届きで申し訳ないっ、気付いたのが早くてよかった!」
『騎士王』がいけしゃあしゃあとそんなことを言っている。
(そんな言い訳は通らないだろう!?)
驚愕の目を向けていると、アーサー王は「アイザールにも困ったものだ」なんて言うではないか。
――これは、本気だろうか。それとも、「嘘だよね」と言っても関係を悪化させるだけで利がないと判断しての道化芝居だろうか?
クレイはどきどきした。
それにしても『騎士王』は、ちゃっかりいつの間にか王冠も引っ込めて隠している。
笑えるではないか……。
クレイは半眼になった。
「とはいえ、こっちもアイザールを鎮圧するのに自国の金やら人手やら使ったわけでして。犠牲も皆無とはいかないわけで」
『騎士王』はすらすらと口上を続けた。
「やはり、お土産といいますか? ご褒美がほしいですな!」
アーサー王は、機嫌よく友に接するような温度感で笑った。
「おお、友よ。もちろん、お礼はしよう!」
とても和やかな空気が充ちる玉座の間で、クレイが「そろそろ僕は席を外してもよいのでは」と思い始めた頃、『騎士王』はそちらを一瞥して若干の沈黙を置いた。そして、芝居がかった仕草で頭を下げた。
「おお、我が友にして王国の至高にして永遠の太陽、アーサー王陛下!」
朗々と響く声は、まるで演劇に登場する騎士のよう。
クレイは観客席から舞台を観るような気分になった。
(これぞ王様と騎士――いや、王様と王様……)
これでよいではないか。妙な簒奪など唆す必要はないではないか――よかったよかった、めでたしめでたし。クレイはにこにことしてそれを見守った。
(よかったね、アーサー王と話していても、全く見劣りしないぞ。立派な騎士だ。尊い王様だ)
その耳に、続く言葉が飛び込んでくる。
「褒美として、そこにいる王甥殿下を俺に賜りたく存じますぞ!」
「……!?」
驚いたような視線が玉座の間中を巡る。
発言の主と、『そこにいる王甥殿下』と、請われた王と、好奇の視線がそれぞれを行き来した。
「んっ?」
突拍子のない発言に、王甥の微妙な笑顔が固まった。
「……僕?」
ちょっと自信のなさそうな眼が周囲をきょろきょろと彷徨った。
(皆さんどう思われます、『そこにいる王甥殿下』って僕? あっ、僕だと思います? 僕もね、そうじゃないかなって思った! 他にいないですよね)
「おお。そういえば……我が耳にも様々な噂は入っているが」
アーサー王は意味深なことを言って、訳知り顔になった。一体どんな噂があるのやら――見渡せばちらほらと居並ぶ者が「ああ、あの噂」みたいな顔をしているのが恐ろしい。
「こほん、どのような噂かは存じませんが、まあ、まあ。名誉のために誓って申しますと、俺は高貴な玉体を穢すような真似はしておりません、そこは申しておきたい!」
アーサー王からすると息子とそう変わらぬ歳の『騎士王』がいかにも純情ぶって若干恥ずかしそうな表情と紳士な風情でそんなことを言うものだから、王は好ましそうな目でニコニコとした。
(これは……。なんだこれは……嘘ではないが、そのような事を公然と語られねばならぬのか、僕は。これは、羞恥プレイと言わないか)
何とも居心地の悪い視線がちらちらと注がれている。
(そ、そんな目で僕を見るな……っ? 視線が無礼である!)
クレイはもう一度柱にしがみつきたくなったが、「何のお話かな? ぼくには、まだ早いかなぁ? わかんないなぁ……」といったあどけない笑顔を湛えて耐えた。
「つまり俺は、父のように兄のように純粋に好意で、お世話をしたいと……決して疚しい気持ちではない。他には何も求めぬので、褒美だけ是非」
『騎士王』は若干頬を染めつつ、ちゃっかり后とか言っている。
「うむ。うむ。では、そのように」
アーサー王はあっさりと頷いた。
(あれっ、か、軽……、僕の意見とかは、必要ないんだ……、今さりげなく変な単語混ぜてたぞ)
「とはいえ、年長者からのお節介ではあるが、色々特殊ではある。甥は見るからにまだ子どもだし、見よ、何もわからぬような顔をしているではないか。婚約からにしては如何か」
「はは、全く仰る通り。殿下は純粋無垢でいらっしゃる! 噂は色々あるようですが、俺は色を知らぬ子どもにみだりに手を出したりは致しませんから、そこは信じて頂きたいですな……こほん。では、そのように」
和やかに話が進んでいく。その間、多くの視線を感じつつ王甥は「ぼく、わかりませぇん」という笑顔を湛え続けた。
(この空間は苦痛である。僕という存在への辱めである――あと、なんか失礼なことを言われた気がするが……)
――この王様どもめ。
この時、少年はすこしだけ胸に殺意を抱きつつ、「とりあえず帰る事は出来るらしい」とすこしだけ安心したのだった。
小さなサイズにて包帯を巻かれ丸まる黒竜を抱っこして、くたりと眠るレネンを乗せた幻想馬車が騒乱の落ち着いた妖精界を渡る。
車窓からは普段と違ってちょっと荒れた感じの妖精界の景色が観れた。
何かが爆発したような跡や、巨人の足跡みたいなものや、壊れた馬車などがある。
(この戦争の後始末って、まためんどくさいんだろうな……)
そっと思いつつ、とろりとした疲労感と馬車の揺れに導かれ、眠気が心地よくふわふわと瞼を重くするのを意識する。
そんな耳に、眠る負傷者を気遣い声量をおさえつつも高揚を抑えきれぬ様子のニュクスフォスの声が届いていた。
「これで殿下は外交官の身分を必要とせず、ずっとエインヘリアにいられるわけです。俺とアーサー王がもう決めたので、嫌と仰っても覆らぬのですよ。……お、俺の事がお嫌でも、逃げられないわけでして……」
そっと視線を向ければ、反対側の車窓を観るように視線を逸らした青年の耳が赤くなっていた。
(なんだこいつ)
可愛いじゃないか。
クレイはそっと手を伸ばした。
――日常を思わせる、その白い髪へ。
「っ、」
するりと撫でると、青年は不意をつかれたようで肩をびくりと震わせた。
(騎士がそのように無防備に背を晒して、触れられて驚いていてよいのか)
くすりと笑い、クレイは髪を撫でた。
「僕は、お前が好き」
――そんなひとことで良いのに。そうではない?
大人は面倒だな。
思いながら、少年はそっと体温を寄り添わせた。
「眠い。寝てもよい?」
あたたかな馬車に、大切な命が揃っている。
「ど……どうぞ」
青年が応えるので、目を閉じる。アスライトも寝ているのだから、黒竜の夢はないだろう。
普通に、平凡な夢の中、ありふれた眠りに休むのだ――考えてみれば、それは久しぶりの平凡な睡眠のように思えた。
ああ、ぜんぜん僕は不幸じゃないな――たまに悲劇に酔いしれて気持ち良くなるけれど、まったくもって恥ずかしいや。
少年は安心して束の間の休息へと身を任せたのだった。
そろそろと柱から離れたクレイは隅のほうで膝をつき、疲労感を胸に無難な笑顔を湛える。
『騎士王』が何か言っている――、
「我々はあくまでも友好国としてお助けに参っただけですからな! 助けた後は状況が落ち着きしだい、さっさと帰りますとも!」
(おお、お前、調子の良いことを……。さきほどの暴言の数々を言ってやれば、いったいどうなるだろう)
「迅速な救援、大変助かった!」
恐ろしい事に、アーサー王はそんなことを言って感謝の眼差しなどを向けている。
(いやいや、自作自演ですよ叔父上。どう考えても、王都直通幻想馬車はエインヘリアが……)
「いやあ、まさかうちの幻想馬車がアイザールに勝手に使われるとは。管理不行き届きで申し訳ないっ、気付いたのが早くてよかった!」
『騎士王』がいけしゃあしゃあとそんなことを言っている。
(そんな言い訳は通らないだろう!?)
驚愕の目を向けていると、アーサー王は「アイザールにも困ったものだ」なんて言うではないか。
――これは、本気だろうか。それとも、「嘘だよね」と言っても関係を悪化させるだけで利がないと判断しての道化芝居だろうか?
クレイはどきどきした。
それにしても『騎士王』は、ちゃっかりいつの間にか王冠も引っ込めて隠している。
笑えるではないか……。
クレイは半眼になった。
「とはいえ、こっちもアイザールを鎮圧するのに自国の金やら人手やら使ったわけでして。犠牲も皆無とはいかないわけで」
『騎士王』はすらすらと口上を続けた。
「やはり、お土産といいますか? ご褒美がほしいですな!」
アーサー王は、機嫌よく友に接するような温度感で笑った。
「おお、友よ。もちろん、お礼はしよう!」
とても和やかな空気が充ちる玉座の間で、クレイが「そろそろ僕は席を外してもよいのでは」と思い始めた頃、『騎士王』はそちらを一瞥して若干の沈黙を置いた。そして、芝居がかった仕草で頭を下げた。
「おお、我が友にして王国の至高にして永遠の太陽、アーサー王陛下!」
朗々と響く声は、まるで演劇に登場する騎士のよう。
クレイは観客席から舞台を観るような気分になった。
(これぞ王様と騎士――いや、王様と王様……)
これでよいではないか。妙な簒奪など唆す必要はないではないか――よかったよかった、めでたしめでたし。クレイはにこにことしてそれを見守った。
(よかったね、アーサー王と話していても、全く見劣りしないぞ。立派な騎士だ。尊い王様だ)
その耳に、続く言葉が飛び込んでくる。
「褒美として、そこにいる王甥殿下を俺に賜りたく存じますぞ!」
「……!?」
驚いたような視線が玉座の間中を巡る。
発言の主と、『そこにいる王甥殿下』と、請われた王と、好奇の視線がそれぞれを行き来した。
「んっ?」
突拍子のない発言に、王甥の微妙な笑顔が固まった。
「……僕?」
ちょっと自信のなさそうな眼が周囲をきょろきょろと彷徨った。
(皆さんどう思われます、『そこにいる王甥殿下』って僕? あっ、僕だと思います? 僕もね、そうじゃないかなって思った! 他にいないですよね)
「おお。そういえば……我が耳にも様々な噂は入っているが」
アーサー王は意味深なことを言って、訳知り顔になった。一体どんな噂があるのやら――見渡せばちらほらと居並ぶ者が「ああ、あの噂」みたいな顔をしているのが恐ろしい。
「こほん、どのような噂かは存じませんが、まあ、まあ。名誉のために誓って申しますと、俺は高貴な玉体を穢すような真似はしておりません、そこは申しておきたい!」
アーサー王からすると息子とそう変わらぬ歳の『騎士王』がいかにも純情ぶって若干恥ずかしそうな表情と紳士な風情でそんなことを言うものだから、王は好ましそうな目でニコニコとした。
(これは……。なんだこれは……嘘ではないが、そのような事を公然と語られねばならぬのか、僕は。これは、羞恥プレイと言わないか)
何とも居心地の悪い視線がちらちらと注がれている。
(そ、そんな目で僕を見るな……っ? 視線が無礼である!)
クレイはもう一度柱にしがみつきたくなったが、「何のお話かな? ぼくには、まだ早いかなぁ? わかんないなぁ……」といったあどけない笑顔を湛えて耐えた。
「つまり俺は、父のように兄のように純粋に好意で、お世話をしたいと……決して疚しい気持ちではない。他には何も求めぬので、褒美だけ是非」
『騎士王』は若干頬を染めつつ、ちゃっかり后とか言っている。
「うむ。うむ。では、そのように」
アーサー王はあっさりと頷いた。
(あれっ、か、軽……、僕の意見とかは、必要ないんだ……、今さりげなく変な単語混ぜてたぞ)
「とはいえ、年長者からのお節介ではあるが、色々特殊ではある。甥は見るからにまだ子どもだし、見よ、何もわからぬような顔をしているではないか。婚約からにしては如何か」
「はは、全く仰る通り。殿下は純粋無垢でいらっしゃる! 噂は色々あるようですが、俺は色を知らぬ子どもにみだりに手を出したりは致しませんから、そこは信じて頂きたいですな……こほん。では、そのように」
和やかに話が進んでいく。その間、多くの視線を感じつつ王甥は「ぼく、わかりませぇん」という笑顔を湛え続けた。
(この空間は苦痛である。僕という存在への辱めである――あと、なんか失礼なことを言われた気がするが……)
――この王様どもめ。
この時、少年はすこしだけ胸に殺意を抱きつつ、「とりあえず帰る事は出来るらしい」とすこしだけ安心したのだった。
小さなサイズにて包帯を巻かれ丸まる黒竜を抱っこして、くたりと眠るレネンを乗せた幻想馬車が騒乱の落ち着いた妖精界を渡る。
車窓からは普段と違ってちょっと荒れた感じの妖精界の景色が観れた。
何かが爆発したような跡や、巨人の足跡みたいなものや、壊れた馬車などがある。
(この戦争の後始末って、まためんどくさいんだろうな……)
そっと思いつつ、とろりとした疲労感と馬車の揺れに導かれ、眠気が心地よくふわふわと瞼を重くするのを意識する。
そんな耳に、眠る負傷者を気遣い声量をおさえつつも高揚を抑えきれぬ様子のニュクスフォスの声が届いていた。
「これで殿下は外交官の身分を必要とせず、ずっとエインヘリアにいられるわけです。俺とアーサー王がもう決めたので、嫌と仰っても覆らぬのですよ。……お、俺の事がお嫌でも、逃げられないわけでして……」
そっと視線を向ければ、反対側の車窓を観るように視線を逸らした青年の耳が赤くなっていた。
(なんだこいつ)
可愛いじゃないか。
クレイはそっと手を伸ばした。
――日常を思わせる、その白い髪へ。
「っ、」
するりと撫でると、青年は不意をつかれたようで肩をびくりと震わせた。
(騎士がそのように無防備に背を晒して、触れられて驚いていてよいのか)
くすりと笑い、クレイは髪を撫でた。
「僕は、お前が好き」
――そんなひとことで良いのに。そうではない?
大人は面倒だな。
思いながら、少年はそっと体温を寄り添わせた。
「眠い。寝てもよい?」
あたたかな馬車に、大切な命が揃っている。
「ど……どうぞ」
青年が応えるので、目を閉じる。アスライトも寝ているのだから、黒竜の夢はないだろう。
普通に、平凡な夢の中、ありふれた眠りに休むのだ――考えてみれば、それは久しぶりの平凡な睡眠のように思えた。
ああ、ぜんぜん僕は不幸じゃないな――たまに悲劇に酔いしれて気持ち良くなるけれど、まったくもって恥ずかしいや。
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