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終章・旅人の夜の詩
239、僕はハサミだった
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「いつもと同じことを言うけれど、これは君の夢じゃないよ」
アスライトが念を押すように声を響かせる。僕は頷いて、夢を観ていた。
母が端末を手に語る声を耳に、時折咳をしながら幼い子供がソファに寛いでいる。
目の前のテーブルには、母が描いた赤毛の騎士の資料があった。子供の趣味をすこしだけ入れてくれた騎士は、母子の合作といえるだろうか――あったかいね。
「おじさんの動画、増えてる」
子供がマウスを動かして、パソコンのモニターに動画を再生した。
母の同僚のおじさんが撮ったのは、おじさんの子にあてたもの。その子は、どこにいるかわからないんだって。
――おじさん、もうあんまり時間がないってお母さんが言ってる……。
エリックが何か言っている。
「クレイ、カレンダーとメモを見て。便乗している俺には視えない」
エリックが一緒にいる。そんな気配があった。
「君さ、説明もしないで人を便利に使うよね」
笑って、視線を巡らせる。
咳が続いている室内にそれが――ある。
「旧記念病院、新……、4階……、しちがつ、にじゅうよん……」
「行こう」
エリックがふわふわした僕を引っ張って飛ぶ。壁をするりと通り過ぎて、四角くて細長い建物と灰色の道と、鉛の塊みたいな箱状の乗り物が――ビル、道路、車。そういったものの中を、飛んでいく。
集合住宅に飛び込んで、ごちゃごちゃと物が散らばっている小さい部屋に入って。
部屋の主は留守で、小さな女の子がひとり、眠っている。
僕は目を瞠って、名を呼んだ。
「りりちゃんだ」
おじさんの子だ。
攫われてた子だ。
今日は――おじさんが生きてる日だ。
「ん?」
エリックが女の子の傍に膝をついて、優しく揺り起こしている。
「おはよう、おはよう、お嬢様」
女の子がやがて目を覚まして、びっくりしたような顔をした。
「俺が助けにきたよ。おうちに帰ろう」
エリックは御伽噺の王子様然としたきらきら笑顔でそう言って、女の子をお姫様抱っこして窓から飛び上がった。
「おとうさんのとこにいこうね」
呆然と見ていると、エリックが振り返る。未だ室内にいる僕に、「はやく来い」みたいに。
「……」
――僕は、飛べないんだが?
何がなんだか、あんまりわからないんだが?
「クレイは、今夜はもう帰る? また明日にする? 俺、病院にこの子を連れていくからさ」
エリックはそう言って首をかしげた。
「いや……僕も病院に行く」
「ん。じゃ、行こう」
笑ったエリックの尻尾がぴろんと誘うみたいに目の前で揺れる。僕はこれに縋って行くらしい――痛くないんだろうか? 気にしつつ握ると、ふわふわとまた飛行が始まった。
「パパ!」
病室に着くと、女の子がお父さんに駆け寄った。
顔色の悪いお父さんが薄っすらと目を開けて、奇跡に出会ったみたいな顔をした。
――しちがつ、にじゅうよん、にち。
ふと日付を思い出し、僕はぞくぞくとして、恐ろしい事実を思った。
「え、エリック……」
僕は知っていた。
それを思い出したのだ。
「この人……、おじさん、明日死ぬんだよ」
明日、にじゅうごにち。
僕の記憶では、おじさんは明日娘に会うことができないまま、死ぬのだ。
それが可哀想で、哀しくて堪らないと思ったのだ。
「あ、……し、死に目には会えた、ね。会えないよりは、まし……?」
これからの悲劇を想いつつ、どきどきしていればエリックは笑った。
「俺はヒーローだぞ。死なせないよ!」
尻尾とお揃いみたいに羽をふぁさりとさせて、魔王の力がおじさんを包み込む。
チートだ。
チートだ……、僕は笑った。
「いやいや、おかしい、これは変だよ。だって僕、しちがつ、にじゅうよんにちとにじゅうごにちが過去だって知ってる。過去は、変えられない……」
「過去じゃないよ、未来だ」
エリックは額に汗を浮かべて、そう言い切った。
「さあ、えっと、りりちゃんだっけ。ねえ、また落ち着いたら俺のスパダリを楽しみにきてくれるかい?」
「えっ」
エリックが女の子の傍に膝をついて、きらきらとそんな事を言っている。女の子が頷いた――「またあした」
「うん」
嬉しそうでいて、寂しそうでもある、そんな笑顔で頷いて、エリックが薄くなっていく。帰るんだ。力をたくさん使って、限界なんだ――僕はそんなことを思った。
「……あれ、えっ……、僕は?」
エリックが消えた後の病室で、僕は半透明に透ける自分を持て余した。
「エリックめ、置いていったな……。アスライト、僕も帰るよ」
そっとアスライトを呼べば、その瞬間に女の子がこちらを見た。
涙できらきらに濡れた瞳が綺麗だった。僕は咳をした。一度、二度、三度して、後退って女の子とおじさんから距離を取った。
「だいじょうぶ?」
幼い声が問いかける。
心配してくれたんだ――僕はお兄さんな笑顔を浮かべて、頷いた。
「あ、あんまり近づいちゃだめだよ。そういえば僕、陽性だった――」
『君ではない』
アスライトが大きな声を響かせた。
病室の景色がぐにゃりと歪み、夢が醒める気配がする。そういえば、そうだった。夢だった。
「あ、待って――僕、僕ね、言わないとだよ」
明日も会おうね。
そう言うんだ。
思いながら、僕は微笑んだ。
「よかったね……おじさんと一緒に、君の明日は来るんだね……」
そして、少しだけ思うのだ。
チートっていっても、やっぱり神様みたいな感じにはならないね。
世の中全員を救うわけじゃあ、ないんだ。
だって、僕知ってるもの。
おじさんと同じ日に、何人も死ぬんだもの。
でも、エリックは帰っちゃった。力をいっぱい使って、疲れたんだ。もうしばらくは使えないんだろうな。
「僕、おじさんの動画が増えるたびに全部観た……観るのが辛いと思いながら、それを無いことにしたくなかった」
クレイは乙女ゲームを意識した。
エリックがそうしたみたいに、女の子が夢見るように。非現実の華で心を楽しませられるように、しなかったイベントを魅せるように。
――ああ、僕は、『選んでもらえなかった』。
……違う。僕が、『選ばれようとするのを諦めた』。
「君が幸せだと、僕は嬉しいよ」
言えなかったんだ。そういえば、言わない自分に酔ってた。
「君の目に僕が映るだけで、僕は奇跡みたいに感じて、とってもとっても、嬉しいのさ」
きっと、ゲームの僕はこんなことを言ってたんだね。
「君の隣にいるのが、僕じゃなくてもいいんだ……」
ああ、消える。
夢が壊れる。
「……好きだったんだ」
言えなかったんだ。
言いたかったんだ。
――ああ、なんて夢だろう。
「ありがとう、さようなら……僕の初恋が、君でよかった」
クレイは夢の終わりに微笑んだ。
再び視界が巡り、現実より先に妖精界めいた空間、アスライトとティミオスが喧嘩する場所に戻ったようだった。
エリックはそこで座り込んでいた。
とても疲れた様子で、とても寂しそうに、幼子のように泣いていた。
それに気付いて、ティミオスもまた悲痛な気配を浮かべて黙り込んでしまった。
「お……おちついたら、またくるよ」
僕はぽつりと声をかけた。
「僕……明日はまだ生きてたはずだから、まだ喋れるから、お母さんにつたえてもらうもの。またゲームしてねって、りりちゃんにつたえてもらう……」
『君ではない』
アスライトがもう一度言った。
「そうだ。僕じゃなかった」
(しかし、これは……胡蝶の夢だっけか、ほんとに夢と現実がわかんなくなっちゃいそうだ。自分の証明みたいな確たるものがないのだもの)
クレイはふるふると頭を振った。
「異世界人は、生きたままこっちで存在することもあるんだね?」
「ごく稀に……死後が多いですが」
ティミオスは春の妖精が眠る方角を視て、「春の妖精が眠る中、よく保護なさるのです。死んだ魂や、迷子の魂を」と呟いた。
「自覚のないまま平凡に人生を終える者も多く――」
「そんなことを言われると、どきっとしちゃうよ」
ついついクレイが言えば、ティミオスは「ハサミは違いますよ」とちょっとツンとした風情で言ってくれた。おじさんがりりちゃんと再会できたみたいに、この執事もお嬢様とまた会えたらいいな――クレイはそっとそう願った。
(エリックがまた明日って言ったから、明日また会えたりするだろうか?)
こっちの世界での彼女ってどうなるんだろう。
行方不明になるんだろうか?
元からいなかったみたいになっちゃうんだろうか?
気になる点は、いっぱいあった。
とはいえ、ひとつわかった事もあった。
「僕、バカとハサミのハサミだったんだね。エリックはバカか」
――ひとつの真実が明らかになった瞬間だった。
アスライトが念を押すように声を響かせる。僕は頷いて、夢を観ていた。
母が端末を手に語る声を耳に、時折咳をしながら幼い子供がソファに寛いでいる。
目の前のテーブルには、母が描いた赤毛の騎士の資料があった。子供の趣味をすこしだけ入れてくれた騎士は、母子の合作といえるだろうか――あったかいね。
「おじさんの動画、増えてる」
子供がマウスを動かして、パソコンのモニターに動画を再生した。
母の同僚のおじさんが撮ったのは、おじさんの子にあてたもの。その子は、どこにいるかわからないんだって。
――おじさん、もうあんまり時間がないってお母さんが言ってる……。
エリックが何か言っている。
「クレイ、カレンダーとメモを見て。便乗している俺には視えない」
エリックが一緒にいる。そんな気配があった。
「君さ、説明もしないで人を便利に使うよね」
笑って、視線を巡らせる。
咳が続いている室内にそれが――ある。
「旧記念病院、新……、4階……、しちがつ、にじゅうよん……」
「行こう」
エリックがふわふわした僕を引っ張って飛ぶ。壁をするりと通り過ぎて、四角くて細長い建物と灰色の道と、鉛の塊みたいな箱状の乗り物が――ビル、道路、車。そういったものの中を、飛んでいく。
集合住宅に飛び込んで、ごちゃごちゃと物が散らばっている小さい部屋に入って。
部屋の主は留守で、小さな女の子がひとり、眠っている。
僕は目を瞠って、名を呼んだ。
「りりちゃんだ」
おじさんの子だ。
攫われてた子だ。
今日は――おじさんが生きてる日だ。
「ん?」
エリックが女の子の傍に膝をついて、優しく揺り起こしている。
「おはよう、おはよう、お嬢様」
女の子がやがて目を覚まして、びっくりしたような顔をした。
「俺が助けにきたよ。おうちに帰ろう」
エリックは御伽噺の王子様然としたきらきら笑顔でそう言って、女の子をお姫様抱っこして窓から飛び上がった。
「おとうさんのとこにいこうね」
呆然と見ていると、エリックが振り返る。未だ室内にいる僕に、「はやく来い」みたいに。
「……」
――僕は、飛べないんだが?
何がなんだか、あんまりわからないんだが?
「クレイは、今夜はもう帰る? また明日にする? 俺、病院にこの子を連れていくからさ」
エリックはそう言って首をかしげた。
「いや……僕も病院に行く」
「ん。じゃ、行こう」
笑ったエリックの尻尾がぴろんと誘うみたいに目の前で揺れる。僕はこれに縋って行くらしい――痛くないんだろうか? 気にしつつ握ると、ふわふわとまた飛行が始まった。
「パパ!」
病室に着くと、女の子がお父さんに駆け寄った。
顔色の悪いお父さんが薄っすらと目を開けて、奇跡に出会ったみたいな顔をした。
――しちがつ、にじゅうよん、にち。
ふと日付を思い出し、僕はぞくぞくとして、恐ろしい事実を思った。
「え、エリック……」
僕は知っていた。
それを思い出したのだ。
「この人……、おじさん、明日死ぬんだよ」
明日、にじゅうごにち。
僕の記憶では、おじさんは明日娘に会うことができないまま、死ぬのだ。
それが可哀想で、哀しくて堪らないと思ったのだ。
「あ、……し、死に目には会えた、ね。会えないよりは、まし……?」
これからの悲劇を想いつつ、どきどきしていればエリックは笑った。
「俺はヒーローだぞ。死なせないよ!」
尻尾とお揃いみたいに羽をふぁさりとさせて、魔王の力がおじさんを包み込む。
チートだ。
チートだ……、僕は笑った。
「いやいや、おかしい、これは変だよ。だって僕、しちがつ、にじゅうよんにちとにじゅうごにちが過去だって知ってる。過去は、変えられない……」
「過去じゃないよ、未来だ」
エリックは額に汗を浮かべて、そう言い切った。
「さあ、えっと、りりちゃんだっけ。ねえ、また落ち着いたら俺のスパダリを楽しみにきてくれるかい?」
「えっ」
エリックが女の子の傍に膝をついて、きらきらとそんな事を言っている。女の子が頷いた――「またあした」
「うん」
嬉しそうでいて、寂しそうでもある、そんな笑顔で頷いて、エリックが薄くなっていく。帰るんだ。力をたくさん使って、限界なんだ――僕はそんなことを思った。
「……あれ、えっ……、僕は?」
エリックが消えた後の病室で、僕は半透明に透ける自分を持て余した。
「エリックめ、置いていったな……。アスライト、僕も帰るよ」
そっとアスライトを呼べば、その瞬間に女の子がこちらを見た。
涙できらきらに濡れた瞳が綺麗だった。僕は咳をした。一度、二度、三度して、後退って女の子とおじさんから距離を取った。
「だいじょうぶ?」
幼い声が問いかける。
心配してくれたんだ――僕はお兄さんな笑顔を浮かべて、頷いた。
「あ、あんまり近づいちゃだめだよ。そういえば僕、陽性だった――」
『君ではない』
アスライトが大きな声を響かせた。
病室の景色がぐにゃりと歪み、夢が醒める気配がする。そういえば、そうだった。夢だった。
「あ、待って――僕、僕ね、言わないとだよ」
明日も会おうね。
そう言うんだ。
思いながら、僕は微笑んだ。
「よかったね……おじさんと一緒に、君の明日は来るんだね……」
そして、少しだけ思うのだ。
チートっていっても、やっぱり神様みたいな感じにはならないね。
世の中全員を救うわけじゃあ、ないんだ。
だって、僕知ってるもの。
おじさんと同じ日に、何人も死ぬんだもの。
でも、エリックは帰っちゃった。力をいっぱい使って、疲れたんだ。もうしばらくは使えないんだろうな。
「僕、おじさんの動画が増えるたびに全部観た……観るのが辛いと思いながら、それを無いことにしたくなかった」
クレイは乙女ゲームを意識した。
エリックがそうしたみたいに、女の子が夢見るように。非現実の華で心を楽しませられるように、しなかったイベントを魅せるように。
――ああ、僕は、『選んでもらえなかった』。
……違う。僕が、『選ばれようとするのを諦めた』。
「君が幸せだと、僕は嬉しいよ」
言えなかったんだ。そういえば、言わない自分に酔ってた。
「君の目に僕が映るだけで、僕は奇跡みたいに感じて、とってもとっても、嬉しいのさ」
きっと、ゲームの僕はこんなことを言ってたんだね。
「君の隣にいるのが、僕じゃなくてもいいんだ……」
ああ、消える。
夢が壊れる。
「……好きだったんだ」
言えなかったんだ。
言いたかったんだ。
――ああ、なんて夢だろう。
「ありがとう、さようなら……僕の初恋が、君でよかった」
クレイは夢の終わりに微笑んだ。
再び視界が巡り、現実より先に妖精界めいた空間、アスライトとティミオスが喧嘩する場所に戻ったようだった。
エリックはそこで座り込んでいた。
とても疲れた様子で、とても寂しそうに、幼子のように泣いていた。
それに気付いて、ティミオスもまた悲痛な気配を浮かべて黙り込んでしまった。
「お……おちついたら、またくるよ」
僕はぽつりと声をかけた。
「僕……明日はまだ生きてたはずだから、まだ喋れるから、お母さんにつたえてもらうもの。またゲームしてねって、りりちゃんにつたえてもらう……」
『君ではない』
アスライトがもう一度言った。
「そうだ。僕じゃなかった」
(しかし、これは……胡蝶の夢だっけか、ほんとに夢と現実がわかんなくなっちゃいそうだ。自分の証明みたいな確たるものがないのだもの)
クレイはふるふると頭を振った。
「異世界人は、生きたままこっちで存在することもあるんだね?」
「ごく稀に……死後が多いですが」
ティミオスは春の妖精が眠る方角を視て、「春の妖精が眠る中、よく保護なさるのです。死んだ魂や、迷子の魂を」と呟いた。
「自覚のないまま平凡に人生を終える者も多く――」
「そんなことを言われると、どきっとしちゃうよ」
ついついクレイが言えば、ティミオスは「ハサミは違いますよ」とちょっとツンとした風情で言ってくれた。おじさんがりりちゃんと再会できたみたいに、この執事もお嬢様とまた会えたらいいな――クレイはそっとそう願った。
(エリックがまた明日って言ったから、明日また会えたりするだろうか?)
こっちの世界での彼女ってどうなるんだろう。
行方不明になるんだろうか?
元からいなかったみたいになっちゃうんだろうか?
気になる点は、いっぱいあった。
とはいえ、ひとつわかった事もあった。
「僕、バカとハサミのハサミだったんだね。エリックはバカか」
――ひとつの真実が明らかになった瞬間だった。
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