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昔から、櫂は自分が一人ぼっちだと思っていた。
まだ幼くて自分の性格をよく理解していなかった時は性格が悪いと仲間はずれにされたし、それを隠すようになってからは友達が増えたものの、いつも自分ではない誰かが友達と仲良くしている様子を第三者として見ているような気分になる。
誰かに会うと、櫂はまず顔に笑顔を貼り付ける。ほとんど条件反射に近いけれど、そのせいで相手と自分との間になにかワンクッションできてしまう。そしてそれがスイッチになって、別の人格を演じ始めてしまう。
それを嫌だと思ってももう直すこともできないということは櫂にも解っている。何年もそうやって生きてきたことで、他人にそういう接し方をすること自体が櫂の性格の一部になっている。何度か素を見せて他人に幻滅された経験も櫂に恐怖心を与えていた。
だから、素の櫂を受け入れてくれた裕也は櫂にとって大切な存在だった。心の拠り所、なんて表現を使っても大袈裟じゃない。
「いらっしゃい。来る前に連絡くれればよかったのに」
「だって面倒だったから」
連絡もしないまま櫂が裕也の部屋に来るのは珍しいことじゃなかった。特に用もないのに、ふと気付くと裕也のマンションに足が向かっている。そのせいか最近では裕也もそんな突然の訪問に驚かなくなっていた。
ドアを開けてくれた裕也は会社から帰って来たばかりだったのか、まだスーツから着替えていなかった。ネクタイを外したワイシャツのボタンが上から三つ外れていて、裕也の鎖骨なんて見慣れているはずなのに、今日はなぜかどきっとして一瞬動きが止まる。
「ん? どうかしたの?」
「……どうもしない」
「それならいいけど」
セックス、という単語が頭に浮んでしまったなんて、口が裂けても言えない。
「夕飯作ろうかと思ってたところなんだけど、櫂はもう食べた? まだならどこかに食べに行こうか?」
「何作るところだったの?」
「パスタかな」
「俺もそれがいい」
「そう?」
ミルクティーだけじゃなくて、裕也は基本的に料理が上手い。ダイニングのテーブルに頬杖をついて眺めていると、黒いエプロンをした裕也は手早く彩りの鮮やかなサラダときのことベーコンのペペロンチーノを作ってくれた。飲み物として、付き合いだしてから裕也の家に常備してもらっているグアバジュースを貰う。裕也はワインだった。安いテーブルワインだということを知っているのに、そのグラスを裕也が持っているというだけでなんだか高級そうに見えるのが櫂には不思議だった。整った顔立ちのせいなんだろうか。女性ならうっとりとため息をつきそうな。
彼が同性愛者で櫂と付き合っていると知ったら、そうやってうっとりとため息をつく女性たちはどんな反応をするんだろう。
「で、どうしたの?」
サラダを食べ終えてから櫂がパスタに取り掛かったころ、ワインを飲みながら何気なく裕也が訊いてきた。質問の意図を理解できず、櫂は手を止めて皿から顔をあげる。
「どうしたのって?」
「だって、櫂が連絡しないでここに来るのは、いつも何かあったときだから」
そうだろうか、と考えながら櫂は食事を再開した。
ふと、ペペロンチーノは塩加減を気をつければいいだけの大雑把な料理なのか、それとも塩加減で全てが決まってしまう繊細な料理なのかという議論を聞いたことがあるのを思い出した。その議論にどんな意味があるのか櫂には理解ができない。どちらにしろ、おいしいペペロンチーノを作るための塩加減は変わらない。それとも料理する側の人間にとっては重要な問題なんだろうか。おいしいペペロンチーノを作る裕也の意見はどちらなんだろう。
「今日のドイツ語の授業であてられて、答えたら、名詞の格が違ってた」
「よくある間違いだよ。ドイツ語専攻とかならともかく、うちの学部なら第二外国語なんてみんな必修だからとってるだけで、まじめに勉強してる人なんてほとんどいないでしょ」
「大学の生協のレジで四百二十円だったのに間違えて六百円出したら、レジの人に百円多いって返された」
「ああ、五百二十円出すつもりで二十円がなくて、二十円のぶんのつもりで百円出しちゃうんだよね。その気持ちは解るよ。それは指摘したレジの人の配慮がたりないと思うけど。普通におつりとして返してくれればいいのにね」
「プログラミング演習の課題のプログラム組むの時間かかったのに、出来上がったところで友達に解らないから見せてっていれて、ほとんどそのままコピーされた」
「その友達もだいぶ悩んでから聞いてきたんじゃないの? それに、時間をかけてでも自力で組んだほうが後々楽だと思うよ」
うまく気持ちの切り替えをするということが櫂は苦手だった。何か嫌なことがあると、それを長いことずるずると引きずってしまう。
思いつく限りの最近あった嫌なことを並べているうちに食事は終わり、食器の後片付けが終わり、裕也がミルクティーを淹れてくれた。食後だからなのか、今回はマグカップでなくちゃんとしたティーカップだった。
最近の櫂はミルクティーを飲む頻度が半端ではないのに、そもそもミルクティーというのがそういうものなのか、何度飲んでも飽きない。飽きないどころか常習性がある気もする。
「それで全部?」
ミルクティーを堪能するためにしばらく黙っていた櫂に、櫂が連絡なしに裕也に会いにくる原因を作った『何か』はもう言い尽くしたのかと裕也が訊いてきた。
自分のティーカップを持った裕也は櫂の向かいに座ることなく、テーブルの角を挟んで斜め前に立っていた。顔に優しげな笑顔を浮かべて櫂と視線を合わせたあと、空いている左手で櫂の髪を優しく梳いてくる。猫かなにかを可愛がるような手つきで。子供扱いされている、と櫂は思った。くだらない愚痴ばかり言っていたからそれも仕方ない。
「……全部じゃない、けど。でも残りは言わない」
子供扱いされるのは別に構わない。その代わりに甘やかしてくれるのなら。ただ、相手が自分を子供扱いしているときに、どうして自分とセックスしないのか、なんていう質問をすることはできなかった。
それが、櫂が今引きずっている物の中で一番重いものだとしても。
「そう」
「言わないけど、キスして」
櫂が自分からキスを強請るのはこれが始めてだった。どうしてそんな言葉がするりと出てきてしまったのか櫂自身にもよく解らない。子供でもキスくらいなら許されるから、なんだろうか。
「……キス、してほしいの?」
裕也も驚いたらしい。櫂の真意を探るようにじっと目を見てきた。
けれど、櫂は別に何かを隠しているわけじゃない。しばらく視線が絡んで、それから前触れもなく裕也の顔が近付いてきた。反射的に目を閉じる。一瞬だけ唇が重なって、すぐに離れていった。二度目がないだろうことがなんとなく解って、意識してゆっくりと瞼を開く。
「めずらしいね、櫂がこんなこと言うなんて」
「言ったら困るの?」
「困らないけど」
たったこれだけのキスをひどく甘く感じたのは飲んでいたミルクティーのせいなんだろうか。
もう一度キスして欲しいとは言えなくて、代わりにミルクティーをおかわりした。
まだ幼くて自分の性格をよく理解していなかった時は性格が悪いと仲間はずれにされたし、それを隠すようになってからは友達が増えたものの、いつも自分ではない誰かが友達と仲良くしている様子を第三者として見ているような気分になる。
誰かに会うと、櫂はまず顔に笑顔を貼り付ける。ほとんど条件反射に近いけれど、そのせいで相手と自分との間になにかワンクッションできてしまう。そしてそれがスイッチになって、別の人格を演じ始めてしまう。
それを嫌だと思ってももう直すこともできないということは櫂にも解っている。何年もそうやって生きてきたことで、他人にそういう接し方をすること自体が櫂の性格の一部になっている。何度か素を見せて他人に幻滅された経験も櫂に恐怖心を与えていた。
だから、素の櫂を受け入れてくれた裕也は櫂にとって大切な存在だった。心の拠り所、なんて表現を使っても大袈裟じゃない。
「いらっしゃい。来る前に連絡くれればよかったのに」
「だって面倒だったから」
連絡もしないまま櫂が裕也の部屋に来るのは珍しいことじゃなかった。特に用もないのに、ふと気付くと裕也のマンションに足が向かっている。そのせいか最近では裕也もそんな突然の訪問に驚かなくなっていた。
ドアを開けてくれた裕也は会社から帰って来たばかりだったのか、まだスーツから着替えていなかった。ネクタイを外したワイシャツのボタンが上から三つ外れていて、裕也の鎖骨なんて見慣れているはずなのに、今日はなぜかどきっとして一瞬動きが止まる。
「ん? どうかしたの?」
「……どうもしない」
「それならいいけど」
セックス、という単語が頭に浮んでしまったなんて、口が裂けても言えない。
「夕飯作ろうかと思ってたところなんだけど、櫂はもう食べた? まだならどこかに食べに行こうか?」
「何作るところだったの?」
「パスタかな」
「俺もそれがいい」
「そう?」
ミルクティーだけじゃなくて、裕也は基本的に料理が上手い。ダイニングのテーブルに頬杖をついて眺めていると、黒いエプロンをした裕也は手早く彩りの鮮やかなサラダときのことベーコンのペペロンチーノを作ってくれた。飲み物として、付き合いだしてから裕也の家に常備してもらっているグアバジュースを貰う。裕也はワインだった。安いテーブルワインだということを知っているのに、そのグラスを裕也が持っているというだけでなんだか高級そうに見えるのが櫂には不思議だった。整った顔立ちのせいなんだろうか。女性ならうっとりとため息をつきそうな。
彼が同性愛者で櫂と付き合っていると知ったら、そうやってうっとりとため息をつく女性たちはどんな反応をするんだろう。
「で、どうしたの?」
サラダを食べ終えてから櫂がパスタに取り掛かったころ、ワインを飲みながら何気なく裕也が訊いてきた。質問の意図を理解できず、櫂は手を止めて皿から顔をあげる。
「どうしたのって?」
「だって、櫂が連絡しないでここに来るのは、いつも何かあったときだから」
そうだろうか、と考えながら櫂は食事を再開した。
ふと、ペペロンチーノは塩加減を気をつければいいだけの大雑把な料理なのか、それとも塩加減で全てが決まってしまう繊細な料理なのかという議論を聞いたことがあるのを思い出した。その議論にどんな意味があるのか櫂には理解ができない。どちらにしろ、おいしいペペロンチーノを作るための塩加減は変わらない。それとも料理する側の人間にとっては重要な問題なんだろうか。おいしいペペロンチーノを作る裕也の意見はどちらなんだろう。
「今日のドイツ語の授業であてられて、答えたら、名詞の格が違ってた」
「よくある間違いだよ。ドイツ語専攻とかならともかく、うちの学部なら第二外国語なんてみんな必修だからとってるだけで、まじめに勉強してる人なんてほとんどいないでしょ」
「大学の生協のレジで四百二十円だったのに間違えて六百円出したら、レジの人に百円多いって返された」
「ああ、五百二十円出すつもりで二十円がなくて、二十円のぶんのつもりで百円出しちゃうんだよね。その気持ちは解るよ。それは指摘したレジの人の配慮がたりないと思うけど。普通におつりとして返してくれればいいのにね」
「プログラミング演習の課題のプログラム組むの時間かかったのに、出来上がったところで友達に解らないから見せてっていれて、ほとんどそのままコピーされた」
「その友達もだいぶ悩んでから聞いてきたんじゃないの? それに、時間をかけてでも自力で組んだほうが後々楽だと思うよ」
うまく気持ちの切り替えをするということが櫂は苦手だった。何か嫌なことがあると、それを長いことずるずると引きずってしまう。
思いつく限りの最近あった嫌なことを並べているうちに食事は終わり、食器の後片付けが終わり、裕也がミルクティーを淹れてくれた。食後だからなのか、今回はマグカップでなくちゃんとしたティーカップだった。
最近の櫂はミルクティーを飲む頻度が半端ではないのに、そもそもミルクティーというのがそういうものなのか、何度飲んでも飽きない。飽きないどころか常習性がある気もする。
「それで全部?」
ミルクティーを堪能するためにしばらく黙っていた櫂に、櫂が連絡なしに裕也に会いにくる原因を作った『何か』はもう言い尽くしたのかと裕也が訊いてきた。
自分のティーカップを持った裕也は櫂の向かいに座ることなく、テーブルの角を挟んで斜め前に立っていた。顔に優しげな笑顔を浮かべて櫂と視線を合わせたあと、空いている左手で櫂の髪を優しく梳いてくる。猫かなにかを可愛がるような手つきで。子供扱いされている、と櫂は思った。くだらない愚痴ばかり言っていたからそれも仕方ない。
「……全部じゃない、けど。でも残りは言わない」
子供扱いされるのは別に構わない。その代わりに甘やかしてくれるのなら。ただ、相手が自分を子供扱いしているときに、どうして自分とセックスしないのか、なんていう質問をすることはできなかった。
それが、櫂が今引きずっている物の中で一番重いものだとしても。
「そう」
「言わないけど、キスして」
櫂が自分からキスを強請るのはこれが始めてだった。どうしてそんな言葉がするりと出てきてしまったのか櫂自身にもよく解らない。子供でもキスくらいなら許されるから、なんだろうか。
「……キス、してほしいの?」
裕也も驚いたらしい。櫂の真意を探るようにじっと目を見てきた。
けれど、櫂は別に何かを隠しているわけじゃない。しばらく視線が絡んで、それから前触れもなく裕也の顔が近付いてきた。反射的に目を閉じる。一瞬だけ唇が重なって、すぐに離れていった。二度目がないだろうことがなんとなく解って、意識してゆっくりと瞼を開く。
「めずらしいね、櫂がこんなこと言うなんて」
「言ったら困るの?」
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たったこれだけのキスをひどく甘く感じたのは飲んでいたミルクティーのせいなんだろうか。
もう一度キスして欲しいとは言えなくて、代わりにミルクティーをおかわりした。
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