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残り滓
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奴隷達に何ら被害無く事を成した賢人。
予想通り亡くなった少年の数は多く、生きていても精神に異常をきたしている子は多い。
下は8歳上は14歳までの少年達は苦しんで死に苦しみながら生きられれば御の字と賢人は見ている。
数日が経ってキュアノから呼び出しを受けてリリアと向かった。
リリア「お叱りじゃないわよね?」
賢人「さあ。もう事件に関わりたくないんだけどなあ……」
リリア「私はお叱りじゃなければなんでもいいわ」
暗い気持ちで登城した2人。
キュアノが不機嫌であるのでリリアは萎縮してしま
う。
謁見の間にはコムドとダーデも控えていた。
キュアノ「賢人、まずはよく解決してくれた。礼を言うぞ」
賢人「どういたしまして。ところで職員と客達はどうしたんですか?」
キュアノ「客の名簿も手に入れた。とりあえず職員達は拷問に掛けて経営を手伝った職員の名を吐かせたところ、見習いの子供達も幾名かいる」
賢人「子供もですか」
キュアノ「そうだ。子供の処遇は意見が割れてな。賢人、お前はどうすれば良いと思う?」
ただ意見を聞きたいだけかとリリアは安心した。
踏み込んだ際に各教会で計8名の殺害と5人の重傷者を出したのでその叱責かもしれないと怯えていた。
賢人「子供なので重い処罰はやめたらどうですか? 中には脅された奴もいるだろうし、誰に言えば良いのか分からなかった奴もいるでしょ」
キュアノ「ほう。軽い罰を望むか」
賢人「子供ですから。叩いて説教で良いんじゃないでしょうか?」
キュアノ「ふむ……」
キュアノも子供達に重い罰を与える事は望まなかった。
キュアノ「泣かせてしばらくは国に奉仕させるか。後は保護した子供達だが」
コムド「難儀でございます。世話も大変と報告を受けております」
ダーデ「賢人、お前の知識では子供達はどの様になると思う?」
賢人「………自殺する奴は多いかな。子供も作れないという事が後から更に心を傷つけるから」
キュアノ「……死を望む子は安らかに逝かせよう」
キュアノはより怒りを増し、経営に携わった職員達の処刑に入った。
それは串刺しであったり焼いたり煮たりと様々な工夫を施して処刑していく。
客達も悲惨な目に遭う。
貴族は称号を取り上げて生涯を人糞処理奴隷とされ、貴族の息子や娘は親に迷惑料を払わせてから医者に去勢と抜歯、四肢の切断をされて生き残った者は奴隷達の性処理係として生涯を過ごす。
商会の者は所属商会に身柄を多額で買わせる。
損をさせられ、看板に泥を塗られた商会は行き過ぎた暴行で処刑か奴隷となる。
官吏はコムド達政を司る者達に身柄を買わせ、拷問の試験や技術向上に使われる。
軍人はダーデ達軍幹部達に買わせた。
この者達は海に放り込まれて鮫や魔物の餌となった。
経営を手伝わされた子供達はキュアノ直々に叩かれ、説教された後に数ヶ月間に渡り草むしりや薬莢拾い、魔物の死骸の回収に従事する。
善良な職員達はミューズ神教会の継続を断念してミューズ慈愛教会の傘下に入る。
熱心な信者達だった者は大いに狼狽と困惑を見せる。
保護された少年達は自殺を希望する者は大半を占め、銃にて安らかに逝かせるものの発砲を担当した者達は心労が募ってしまった。
入水、飛び降り、首吊り、刃物と様々な自殺を繰り広げる少年達。
中には健気に生き続けようとするも挫折して半ばにして死ぬ者もいて、3人しか生き残らなかった。
キュアノは3人を城に迎え入れて生涯に渡って可愛がり、息子の様に愛する様になる。
賢人も手話の概念を教えて意志の疎通を可能にさせた。
ミューズ神教会は解体と解散され、土地も売却する。
それで得た金はキュアノが徴収した。
貴族の奴隷への転落と後継者が消えた事、店を営む者の処刑等で各都市は混乱を見せる。
咎人の親族は罪を免除されてどうにか鎮静された。
金貨1000枚の褒美を得た賢人達だが、喜べる臨時収入とは思えなかった。
賢人「売春で処女を喪失する女も多かったらしいよ」
リリア「あんたが来る前は魔物に手を焼いて男の死傷者が多くてね。女余りだったのよ。それで処女のままな女が多くなったの」
賢人はそれも盛況を見せた一因だったのかと知った。
賢人の手によって新しい職種も増えてしまった。
特に女性が扱う代物を女性が売るのは多い。
服に下着、靴、装飾品である。
賢人は女性にも学ぶ場を与えたので女店主が増えたおかげであの様な売春に及ぶ女達がいたのだ。
女余りの為に男に好かれる女ばかりが結婚と出産に及べる世の中なのに愛人を囲う余裕の無い景気であったので独り身の女は特に多かったのだ。
病気もなりにくく治りやすくなって食べ物が増えて人口も増えたと言っても赤子から少年になり、青年へと成長していく。
金はあり、性欲に惑わされた女達は少年を買う様になったのだ。
ましてや去勢して妊娠の心配も無く、良い酒も飲めるとなれば尚更重宝された。
賢人はキュアノに書状で児童を性の対象とする事の禁止と女性を対象にした風俗店や淫らな玩具の創造を願い出た。
キュアノやコムドも女性余りの子供余りと把握している。
少年の性奉仕は城でも雇い、女達が利用していた。
何せ孤児となってしまった子供が多いのだ。
雇用の創出という意味でも、少年の男娼は必要であるとキュアノやコムドは見解を持っていた。
無論、少年の男娼には強要は禁止させているし妊娠しても少年には父親として迫る事は法度として保護はしている。
キュアノは書状では埒が明かないと思い、賢人を呼ぶ。
賢人はやはり真っ向から子供を性欲の発散に使う事に反対した。
賢人「僕が少女で性欲を処理していたらおかしいと思いませんか!?」
キュアノ「お前は少年なのだから歳も近いし不思議では無い。強要したのならともかく」
賢人「あっ」
何故いけないかと反論して直ぐに語るに落ちてしまった。
例え話も自ら墓穴を掘った賢人にキュアノやコムド、リリアは賢人の馬鹿さ加減に心配になる。
賢人「でも……絶対子供を強姦したり強要したり脅迫してる女もいると思います!」
コムド「そういう事もあるだろうが、これは孤児院から独り立ちした少年の仕事でもある事だ。それに城で働く女達の相手をさせて同姓愛に奔らせない為でもあるし、子供の保護政策の一環でもある」
キュアノ「そうだ。少年に奉仕させる風俗店ならば許可するのだが」
孤児院が満員で仕方なく城で雇っているという側面もあった。
慈愛教会も受け入れや孤児院の増築費用も出しているがまだまだ足りない。
土地も足らず、手の施しようが無い。
他の都市に行くには不安を感じる孤児も多く、キュアノも命令するには忍びなかった。
それに事件のせいで孤児の引き取りには孤児院も慎重になっているのだ。
半ば奴隷化した子供達がいるだろうと誰もが考えているのである。
軍も軍人幼年学校を設立して受け入れているのだが限界がある。
キュアノ「それに私も少年を使うぞ? まあ、入れはせんが、舌や指を使わせる。良いかと言われれば良くは無いが愛らしく保養にはなる」
賢人「え!?」
キュアノ「肌にも良いし、王族もそうさせている。ミリアはお前と結婚する予定で子供だからさせてはいないが。おかげで城の女達は少年達を可愛がるし少年達も母や姉代わりとして親しんでいる。良い事ではないか」
賢人「し……城の人達は身なりも綺麗にしてるから良いけど他は違うでしょ!? 病気になったりしますよ! それに上手くないはず!」
リリアも実は銃の量産や賢人の操縦の功績で王都に来て生理では無い時は利用させてもらっている。
良いかと言われれば良い。
それは快感云々では無く、満たされるのだ。
可愛らしい子供達から奉仕を受けるのには満足している。
妊娠する訳にはいかないので挿入はしていない。
キュアノ「上手いか下手かは女には関係無いのだ。女は情熱と愛情を良しとするからな。それに淫らな玩具の製造と言っても既にある。木彫りの物がな」
賢人「僕が作るのはえーと……振動したりします!」
キュアノ「振動というのが何かは分からんが、それを女性の風俗店では使用するのか?」
賢人「はい。女が1人で使ったり……女が監視するなら子供を奉仕させる事も許します」
キュアノ「監視の元か。まあ、覗き穴を作れば成り立つかな」
コムド「誰が経営するのだ?」
賢人「国が経営すれば良いじゃないですか。それで子供の売春も防げます」
コムド「国は商売できない。孤児院にでもさせるが良かろう」
賢人「じゃあそれで。身なりを整えて生理中じゃない女の人を対象にさせます」
キュアノ「玩具も害は無いかちゃんと試してもらいたい」
賢人「えー…………じゃあリリアさんで試します。試した物を王族の人が試してからお墨付きを下さい」
キュアノ「良いだろう」
リリアは口を挟めないが、何故自分で試されるのかと言いたくて仕方がない。
そして、拒めなかった。
リリア「あんた良くもまあ私を実験台にしようとするわね。恩を仇で返す気?」
かなりの不機嫌な声で賢人を詰る。
賢人「平気だよ。日本では安全だからって利用されてるから。清潔に保って水に濡らさなければ破損もしないから。寧ろリリアさんには良さを知ってもらって女王様とかにどれだけ良い物か説明して欲しいだけだから」
リリア「……本当に?」
賢人「本当だって。気に入った物をあげるから。気に入らなかったらお菓子をあげる。チョコレートケーキ」
リリア「なら良いわ。楽しみね」
女の甘い物好きは万国共通だなとつくづく思い知らされる。
よく女奴隷達に褒美に欲しいと言われて造らされる。
その代わりにちゃんと歯を磨かせるが、女達も数が多いので苦労する。
やれイチゴだの、やれチョコレートケーキだの、やれシュークリームだの、やれジュースだのと細かい。
賢人も賢人で苦労しているのだ。
予想通り亡くなった少年の数は多く、生きていても精神に異常をきたしている子は多い。
下は8歳上は14歳までの少年達は苦しんで死に苦しみながら生きられれば御の字と賢人は見ている。
数日が経ってキュアノから呼び出しを受けてリリアと向かった。
リリア「お叱りじゃないわよね?」
賢人「さあ。もう事件に関わりたくないんだけどなあ……」
リリア「私はお叱りじゃなければなんでもいいわ」
暗い気持ちで登城した2人。
キュアノが不機嫌であるのでリリアは萎縮してしま
う。
謁見の間にはコムドとダーデも控えていた。
キュアノ「賢人、まずはよく解決してくれた。礼を言うぞ」
賢人「どういたしまして。ところで職員と客達はどうしたんですか?」
キュアノ「客の名簿も手に入れた。とりあえず職員達は拷問に掛けて経営を手伝った職員の名を吐かせたところ、見習いの子供達も幾名かいる」
賢人「子供もですか」
キュアノ「そうだ。子供の処遇は意見が割れてな。賢人、お前はどうすれば良いと思う?」
ただ意見を聞きたいだけかとリリアは安心した。
踏み込んだ際に各教会で計8名の殺害と5人の重傷者を出したのでその叱責かもしれないと怯えていた。
賢人「子供なので重い処罰はやめたらどうですか? 中には脅された奴もいるだろうし、誰に言えば良いのか分からなかった奴もいるでしょ」
キュアノ「ほう。軽い罰を望むか」
賢人「子供ですから。叩いて説教で良いんじゃないでしょうか?」
キュアノ「ふむ……」
キュアノも子供達に重い罰を与える事は望まなかった。
キュアノ「泣かせてしばらくは国に奉仕させるか。後は保護した子供達だが」
コムド「難儀でございます。世話も大変と報告を受けております」
ダーデ「賢人、お前の知識では子供達はどの様になると思う?」
賢人「………自殺する奴は多いかな。子供も作れないという事が後から更に心を傷つけるから」
キュアノ「……死を望む子は安らかに逝かせよう」
キュアノはより怒りを増し、経営に携わった職員達の処刑に入った。
それは串刺しであったり焼いたり煮たりと様々な工夫を施して処刑していく。
客達も悲惨な目に遭う。
貴族は称号を取り上げて生涯を人糞処理奴隷とされ、貴族の息子や娘は親に迷惑料を払わせてから医者に去勢と抜歯、四肢の切断をされて生き残った者は奴隷達の性処理係として生涯を過ごす。
商会の者は所属商会に身柄を多額で買わせる。
損をさせられ、看板に泥を塗られた商会は行き過ぎた暴行で処刑か奴隷となる。
官吏はコムド達政を司る者達に身柄を買わせ、拷問の試験や技術向上に使われる。
軍人はダーデ達軍幹部達に買わせた。
この者達は海に放り込まれて鮫や魔物の餌となった。
経営を手伝わされた子供達はキュアノ直々に叩かれ、説教された後に数ヶ月間に渡り草むしりや薬莢拾い、魔物の死骸の回収に従事する。
善良な職員達はミューズ神教会の継続を断念してミューズ慈愛教会の傘下に入る。
熱心な信者達だった者は大いに狼狽と困惑を見せる。
保護された少年達は自殺を希望する者は大半を占め、銃にて安らかに逝かせるものの発砲を担当した者達は心労が募ってしまった。
入水、飛び降り、首吊り、刃物と様々な自殺を繰り広げる少年達。
中には健気に生き続けようとするも挫折して半ばにして死ぬ者もいて、3人しか生き残らなかった。
キュアノは3人を城に迎え入れて生涯に渡って可愛がり、息子の様に愛する様になる。
賢人も手話の概念を教えて意志の疎通を可能にさせた。
ミューズ神教会は解体と解散され、土地も売却する。
それで得た金はキュアノが徴収した。
貴族の奴隷への転落と後継者が消えた事、店を営む者の処刑等で各都市は混乱を見せる。
咎人の親族は罪を免除されてどうにか鎮静された。
金貨1000枚の褒美を得た賢人達だが、喜べる臨時収入とは思えなかった。
賢人「売春で処女を喪失する女も多かったらしいよ」
リリア「あんたが来る前は魔物に手を焼いて男の死傷者が多くてね。女余りだったのよ。それで処女のままな女が多くなったの」
賢人はそれも盛況を見せた一因だったのかと知った。
賢人の手によって新しい職種も増えてしまった。
特に女性が扱う代物を女性が売るのは多い。
服に下着、靴、装飾品である。
賢人は女性にも学ぶ場を与えたので女店主が増えたおかげであの様な売春に及ぶ女達がいたのだ。
女余りの為に男に好かれる女ばかりが結婚と出産に及べる世の中なのに愛人を囲う余裕の無い景気であったので独り身の女は特に多かったのだ。
病気もなりにくく治りやすくなって食べ物が増えて人口も増えたと言っても赤子から少年になり、青年へと成長していく。
金はあり、性欲に惑わされた女達は少年を買う様になったのだ。
ましてや去勢して妊娠の心配も無く、良い酒も飲めるとなれば尚更重宝された。
賢人はキュアノに書状で児童を性の対象とする事の禁止と女性を対象にした風俗店や淫らな玩具の創造を願い出た。
キュアノやコムドも女性余りの子供余りと把握している。
少年の性奉仕は城でも雇い、女達が利用していた。
何せ孤児となってしまった子供が多いのだ。
雇用の創出という意味でも、少年の男娼は必要であるとキュアノやコムドは見解を持っていた。
無論、少年の男娼には強要は禁止させているし妊娠しても少年には父親として迫る事は法度として保護はしている。
キュアノは書状では埒が明かないと思い、賢人を呼ぶ。
賢人はやはり真っ向から子供を性欲の発散に使う事に反対した。
賢人「僕が少女で性欲を処理していたらおかしいと思いませんか!?」
キュアノ「お前は少年なのだから歳も近いし不思議では無い。強要したのならともかく」
賢人「あっ」
何故いけないかと反論して直ぐに語るに落ちてしまった。
例え話も自ら墓穴を掘った賢人にキュアノやコムド、リリアは賢人の馬鹿さ加減に心配になる。
賢人「でも……絶対子供を強姦したり強要したり脅迫してる女もいると思います!」
コムド「そういう事もあるだろうが、これは孤児院から独り立ちした少年の仕事でもある事だ。それに城で働く女達の相手をさせて同姓愛に奔らせない為でもあるし、子供の保護政策の一環でもある」
キュアノ「そうだ。少年に奉仕させる風俗店ならば許可するのだが」
孤児院が満員で仕方なく城で雇っているという側面もあった。
慈愛教会も受け入れや孤児院の増築費用も出しているがまだまだ足りない。
土地も足らず、手の施しようが無い。
他の都市に行くには不安を感じる孤児も多く、キュアノも命令するには忍びなかった。
それに事件のせいで孤児の引き取りには孤児院も慎重になっているのだ。
半ば奴隷化した子供達がいるだろうと誰もが考えているのである。
軍も軍人幼年学校を設立して受け入れているのだが限界がある。
キュアノ「それに私も少年を使うぞ? まあ、入れはせんが、舌や指を使わせる。良いかと言われれば良くは無いが愛らしく保養にはなる」
賢人「え!?」
キュアノ「肌にも良いし、王族もそうさせている。ミリアはお前と結婚する予定で子供だからさせてはいないが。おかげで城の女達は少年達を可愛がるし少年達も母や姉代わりとして親しんでいる。良い事ではないか」
賢人「し……城の人達は身なりも綺麗にしてるから良いけど他は違うでしょ!? 病気になったりしますよ! それに上手くないはず!」
リリアも実は銃の量産や賢人の操縦の功績で王都に来て生理では無い時は利用させてもらっている。
良いかと言われれば良い。
それは快感云々では無く、満たされるのだ。
可愛らしい子供達から奉仕を受けるのには満足している。
妊娠する訳にはいかないので挿入はしていない。
キュアノ「上手いか下手かは女には関係無いのだ。女は情熱と愛情を良しとするからな。それに淫らな玩具の製造と言っても既にある。木彫りの物がな」
賢人「僕が作るのはえーと……振動したりします!」
キュアノ「振動というのが何かは分からんが、それを女性の風俗店では使用するのか?」
賢人「はい。女が1人で使ったり……女が監視するなら子供を奉仕させる事も許します」
キュアノ「監視の元か。まあ、覗き穴を作れば成り立つかな」
コムド「誰が経営するのだ?」
賢人「国が経営すれば良いじゃないですか。それで子供の売春も防げます」
コムド「国は商売できない。孤児院にでもさせるが良かろう」
賢人「じゃあそれで。身なりを整えて生理中じゃない女の人を対象にさせます」
キュアノ「玩具も害は無いかちゃんと試してもらいたい」
賢人「えー…………じゃあリリアさんで試します。試した物を王族の人が試してからお墨付きを下さい」
キュアノ「良いだろう」
リリアは口を挟めないが、何故自分で試されるのかと言いたくて仕方がない。
そして、拒めなかった。
リリア「あんた良くもまあ私を実験台にしようとするわね。恩を仇で返す気?」
かなりの不機嫌な声で賢人を詰る。
賢人「平気だよ。日本では安全だからって利用されてるから。清潔に保って水に濡らさなければ破損もしないから。寧ろリリアさんには良さを知ってもらって女王様とかにどれだけ良い物か説明して欲しいだけだから」
リリア「……本当に?」
賢人「本当だって。気に入った物をあげるから。気に入らなかったらお菓子をあげる。チョコレートケーキ」
リリア「なら良いわ。楽しみね」
女の甘い物好きは万国共通だなとつくづく思い知らされる。
よく女奴隷達に褒美に欲しいと言われて造らされる。
その代わりにちゃんと歯を磨かせるが、女達も数が多いので苦労する。
やれイチゴだの、やれチョコレートケーキだの、やれシュークリームだの、やれジュースだのと細かい。
賢人も賢人で苦労しているのだ。
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