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3:誰もが逃げ出す大冒険?
Episode:06
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青空から転じて、視線を下へやる。
材質が何か分からないが、クリーム色の平らな床――正確には屋上なのだろうが――が、ずっと向こうまで続いていた。
宇宙船の大きさと比較して、おそらくキロ単位だろう。
こんなものを持ち上げて土台とし、そこからビルを下向きに建ててるのだから、ある意味見上げた根性だ。
周囲をスキャンしてみると、何ヶ所か都市への入り口らしきものが見つかった。
「……行ってみよっか」
心なしかいつもの勢いがないのは、ちょっと怖いからだ。
「では、いちばん手近なところへ」
イノーラが平然としているのは、いろいろな感情がイマイチ抜けているせいだろう。
この姪っ子、喜怒哀楽がないわけではないが、どちらかといえばコンピューターに近いフシがある。
ともかく不安半分期待半分で、エルヴィラは一歩を踏み出した。
「……ちょっと待ってよこれ、降りられないじゃない」
入り口へ着いての、エルヴィラの第一声はそれだった。
「降りられますよ。まぁ確かに、このままじゃ危険ですけれど」
イノーラが、身も蓋も無いことを言う。
二人が足を向けた入り口は、利用は可能だった。
ここからなら、容易に中へ入れるだろう。
――無事なら、だが。
どういうふうに使っていたのか、出入り口とおぼしき場所はただの縦穴だ。
足をかけるところも、手で掴むところも見当たらない。降りようと思ったら、飛び降りるしかなかった。
「昇降台とか、ないのかな?」
「見当たりませんね。この穴だけです」
つまり……この穴はこの状態で、使われていたということだ。
「ここに住んでた人たち、飛べたのかな?」
「可能性はありますね。この都市構造の説明もつきますし」
仕方なく、装備を整え直して出直すことにする。
たしかに人間だって、ちょっとした段差や階段は気にしない。
歩ける人がほとんどだから、良いか悪いかは別としてそれで成り立ってしまうし、すべてを歩けない人に対応させるのはお金の面からも厳しいものがある。
この縦穴も、理屈は同じなのだろうが……自分が出来ない側に回ると、けっこう悔しかった。
材質が何か分からないが、クリーム色の平らな床――正確には屋上なのだろうが――が、ずっと向こうまで続いていた。
宇宙船の大きさと比較して、おそらくキロ単位だろう。
こんなものを持ち上げて土台とし、そこからビルを下向きに建ててるのだから、ある意味見上げた根性だ。
周囲をスキャンしてみると、何ヶ所か都市への入り口らしきものが見つかった。
「……行ってみよっか」
心なしかいつもの勢いがないのは、ちょっと怖いからだ。
「では、いちばん手近なところへ」
イノーラが平然としているのは、いろいろな感情がイマイチ抜けているせいだろう。
この姪っ子、喜怒哀楽がないわけではないが、どちらかといえばコンピューターに近いフシがある。
ともかく不安半分期待半分で、エルヴィラは一歩を踏み出した。
「……ちょっと待ってよこれ、降りられないじゃない」
入り口へ着いての、エルヴィラの第一声はそれだった。
「降りられますよ。まぁ確かに、このままじゃ危険ですけれど」
イノーラが、身も蓋も無いことを言う。
二人が足を向けた入り口は、利用は可能だった。
ここからなら、容易に中へ入れるだろう。
――無事なら、だが。
どういうふうに使っていたのか、出入り口とおぼしき場所はただの縦穴だ。
足をかけるところも、手で掴むところも見当たらない。降りようと思ったら、飛び降りるしかなかった。
「昇降台とか、ないのかな?」
「見当たりませんね。この穴だけです」
つまり……この穴はこの状態で、使われていたということだ。
「ここに住んでた人たち、飛べたのかな?」
「可能性はありますね。この都市構造の説明もつきますし」
仕方なく、装備を整え直して出直すことにする。
たしかに人間だって、ちょっとした段差や階段は気にしない。
歩ける人がほとんどだから、良いか悪いかは別としてそれで成り立ってしまうし、すべてを歩けない人に対応させるのはお金の面からも厳しいものがある。
この縦穴も、理屈は同じなのだろうが……自分が出来ない側に回ると、けっこう悔しかった。
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