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影の魔獣
「グルァァッ――‼」
グウェンの放った召喚獣たちが多方面に散らばり、タイミングをズラしながらヴェロールに飛びかかった。
ヴェロール
「ちぃぃっ――!」
ヴェロールが金棒を振り回して応戦する。
一体目を上段から叩き潰し、二体目を下から右斜め上に薙ぎ払った。
ヴェロールに撃破された魔獣は黒い煙と化し、跡形もなく消え去った。
召喚獣は一定以上のダメージを受けるとグウェンの意志とは無関係に強制送還されてしまうのだ。
ヴェロールが毒炎を周囲に吐き散らし、魔獣を寄せ付けまいとする。
ヴェロール
「っ――――⁉」
しかし、魔獣の一体が背後からヴェロールの後頭部に食らい付いた。
ヴェロールは左手で魔獣の胴体を掴み上げ、力づくで引きはがす。
そのタイミングで残りの魔獣たちが次々とヴェロールに飛びかかり、手足に食らい付いてヴェロールの動きを鈍らせた。
ヴェロール
「うざってぇんだよ、ゴミどもがぁっ――‼」
ヴェロールの皮膚は分厚い上に弾力性にも優れている。
ダメージ効果は薄いが、ヴェロールの意識を魔獣に向けさせることには成功した。
そして、ついにグウェンが動き出す。
グウェンは地面から剣を引き抜き、ヴェロールに向かって走り出した。
ヴェロールはすぐにグウェンの動きを察知するが、体の動きが付いていかない。
その瞬間――――ヴェロールの視界で黒い影があちこちに跳ね回った。
ヴェロールはグウェンの動きに合わせて金棒を振り回すが、グウェンの〝残影〟に惑わされてなかなか実体を捉えられない。
『幻狼ステップ』改め――『影狼ステップ』の幻惑効果でヴェロールは混乱していた。
ヴェロール
「どけぇ、ザコどもっ――‼」
ヴェロールが内側から気合を発し、ヴェロールに取り付いていた魔獣たちが衝撃波によって吹き飛ばされた。
その際のダメージでほとんどの魔獣が消滅してしまう。
ヴェロールは怒りの感情をエネルギーに変え、グウェンに向かって毒炎を吐き出した。
グウェンは前方に高速回転しながら宙を舞い、毒炎をかわしつつ回転斬りを見舞った。
ヴェロール
「っ――――⁉」
『流影刃・弧月』。
グウェンの回転斬りがヴェロールの脳天を斬り裂き、ヴェロールの頭部から緑色の血が噴き出した。
ヴェロール
「ぐがああああああぁぁぁぁっ――――‼」
ヴェロールが後ろによろけて体勢を崩す。
しかし、まだだ。
ヴェロールはこの程度のダメージではまだ死なない。
グウェンはヴェロールの背後に着地すると同時に――――
今度は横向きに回転しながら再度ヴェロールの方に跳躍した。
そしてヴェロールも振り向きざまに金棒を振り下ろす。
グウェン・ヴェロール
「「っ――――――――‼」」
すると次の瞬間――――
最後まで生き残っていた魔獣たちがドロドロに崩れ落ちていき、本来の姿形から漆黒の槍状の武器に変形した。
黒い槍はグウェンの意志に引っぱられて急加速し、背後からヴェロールを急襲した。
ヴェロール
「がぁぁっ――‼」
三本の黒い槍がヴェロールの背中に突き刺さり、ヴェロールの動きが一瞬だけ硬直した。
『流影刃・華月』。
ヴェロールの金棒がグウェンの回転斬りに弾き飛ばされる。
グウェンは回転の勢いを落とすことなく斬撃を繰り出しながらヴェロールの真横を通過し、地面に着地すると同時に制止した。
二人の戦いを傍から見守っていたネフィスがゴクリと息を吞む。
ヴェロール
「や、やりやがったなぁ……?」
グウェン
「…………」
ヴェロール
「おめぇが……、このオレ様を……」
するとヴェロールの首に切れ目が入り、首から上の部分がゴロリと地面に転がり落ちた。
首を失った胴体から力が失われ、両腕がだらりと垂れ下がる。
そして胴体の部分も重力に従ってうつ伏せに倒れていった。
ネフィス
「やった……。やったッス……!」
ヴェロールの体は首を失っても尚、何かに抗うようにもがき苦しんでいた。
しかし、それも束の間――――
ヴェロールはついに完全に息の根を止めた。
グウェン
「…………」
グウェンがヴェロールの遺体の側に歩み寄り、静かに両目を閉じた。
――――――――――――
人類が魔族に挑んだ最後の戦い。
魔王軍の最高幹部が一人――――『金狼のアウル』が人類側に寝返り、戦局は大きく覆った。
アウルは勇者一行率いる連合軍と手を組み、ヴェロールの部隊を壊滅させた。
勇者アーサーはヴェロールの始末をアウルに任せ、ヴェロールとの戦いで負傷した仲間のもとに向かっていた。
そして今は森の中でアウルがヴェロールに剣を突き付けている状態だ。
ヴェロール
「おめぇが……、〝オレ〟を殺すのか……? よりによって、おめぇが……?」
アウル
「…………」
アウルが剣を振り上げ、ヴェロールは自身の死に覚悟した。
アウル
「っ――‼」
すると次の瞬間――――
アウルの剣はヴェロールの体ではなく、アウル自身の足の甲を貫いていた。
ヴェロール
「っ――――⁉」
アウルは激痛に耐えかねてひざを着き、足から剣を引き抜いてそれを遠くに放り投げた。
アウル
「オレを殺せ、ヴェロール……。これがお前を見逃せる最後のチャンスだ……」
裏切者には容赦なく制裁を下す。
ヴェロールとはそういう男だ。
逆にアウルは、裏切りという形でかつての友を殺すことは出来ない。
彼は自らの命の捧げることで互いの関係にケジメをつけようとしていた。
アウル
「お前を取り逃がせば、オレは魔族側のスパイだと疑われる……。その疑いを晴らすためにオレはお前を討たざるを得なくなるだろう……。そうなる前にオレをここで始末しろ……。お前に対する後ろめたい気持ちがオレの中にあるうちに……」
ヴェロール
「……………」
アウル
「さあ、早くしろっ――‼」
するとヴェロールは何かを考え込む素振りすら見せず、即座にこう答えた。
ヴェロール
「はぁ? 何言ってんだ、おめぇ……?」
アウル
「っ――⁉」
ヴェロール
「このオレ様がおめぇごときの闇討ちにビビると本気で思ってんのかぁ?」
そう言ってヴェロールはアウルに背を向け、ボロボロの体を引きずって森の奥へ向かっていった。
ヴェロール
「来るならいつでも来やがれってんだ。おめぇには死すら生ぬりぃ本物の地獄を見せてやる。――――覚悟しとくんだなぁ?」
ヴェロールは最後に捨て台詞を吐いて森の奥に姿を消した。
アウル
「ヴェロール……」
今ここでアウルに地獄を見せるには時間が足りない。
それを理由にアウルはヴェロールに執行猶予を与えられた。
次に会うときは〝貸し借り〟なし――――本当の殺し合いである。
かくしてアウルとヴェロールの友情は砕け散り、本物の敵同士となった。
――――――――――――
グウェン
「ヴェロール……」
あのときヴェロールがアウルを殺しておけば、このような結末には決して至らなかった。
ヴェロールはアウルとの友情に心を動かされて彼を見逃したわけではない。
つまり、これは自分の方が上だというヴェロール自身の〝油断〟が招いた結果だ。
グウェンはヴェロールの亡骸に向かって「大バカ野郎が……」と静かにつぶやいた。
ホブゴブリン
「ヴェ、ヴェロール様ァ……」
近くにいたホブゴブリンたちがヴェロールの敗北に驚き、その場から一目散に逃げ出していった。
ネフィスが追撃に向かおうとするが、グウェンがそれを制する。
グウェン
「残りは街の冒険者に任せればいい。――――急いでこの街を離れるぞ」
ネフィス
「え……?」
グウェン
「オレたちは指名手配の身だ。追手はすぐにやって来る」
ネフィス
「ダンナはともかく、何でアタイまで……?」
グウェン
「お前は既にヴェロールの一味だと認識されている。奴らの襲撃を〝役所に知らせた〟はいいが、今回は逆にそれが仇となった」
ネフィスは今回の事件が起きる直前に役所に注意勧告を行っていた。
街の被害が少なかったのは、それが理由である。
しかし、ネフィスの情報だけで部隊を動かせるほど役所の腰は軽くない。
グウェン
「お前、自分が尾行されてたことに気付いてなかったろ?」
ネフィス
「っ――⁉」
役所は部隊を動かす前に必ず事の真偽を確かめる。
そして真っ先に調査対象となるのは、情報を提供したネフィスである。
グウェン
「おそらくお前はヴェロールと接触しているところを調査員に見られてる。すぐにでも手配書が出回るだろう。――――魔王軍の残党を街に引き入れたスパイとしてな」
ネフィス
「そんな……」
ネフィスは自分の状況を理解し、慌てて周囲を見渡した。
幸い、役所はまだ追手を差し向けられる状態ではない。
グウェンの言う通り、今のうちに逃げるしかないのだ。
グウェン
「わかったら、さっさと行くぞ! 今は一分一秒が惜しい!」
ネフィス
「は、はいッス!」
二人はヴェロールの亡骸を尻目に【ウェストン】の街をあとにした。
「グルァァッ――‼」
グウェンの放った召喚獣たちが多方面に散らばり、タイミングをズラしながらヴェロールに飛びかかった。
ヴェロール
「ちぃぃっ――!」
ヴェロールが金棒を振り回して応戦する。
一体目を上段から叩き潰し、二体目を下から右斜め上に薙ぎ払った。
ヴェロールに撃破された魔獣は黒い煙と化し、跡形もなく消え去った。
召喚獣は一定以上のダメージを受けるとグウェンの意志とは無関係に強制送還されてしまうのだ。
ヴェロールが毒炎を周囲に吐き散らし、魔獣を寄せ付けまいとする。
ヴェロール
「っ――――⁉」
しかし、魔獣の一体が背後からヴェロールの後頭部に食らい付いた。
ヴェロールは左手で魔獣の胴体を掴み上げ、力づくで引きはがす。
そのタイミングで残りの魔獣たちが次々とヴェロールに飛びかかり、手足に食らい付いてヴェロールの動きを鈍らせた。
ヴェロール
「うざってぇんだよ、ゴミどもがぁっ――‼」
ヴェロールの皮膚は分厚い上に弾力性にも優れている。
ダメージ効果は薄いが、ヴェロールの意識を魔獣に向けさせることには成功した。
そして、ついにグウェンが動き出す。
グウェンは地面から剣を引き抜き、ヴェロールに向かって走り出した。
ヴェロールはすぐにグウェンの動きを察知するが、体の動きが付いていかない。
その瞬間――――ヴェロールの視界で黒い影があちこちに跳ね回った。
ヴェロールはグウェンの動きに合わせて金棒を振り回すが、グウェンの〝残影〟に惑わされてなかなか実体を捉えられない。
『幻狼ステップ』改め――『影狼ステップ』の幻惑効果でヴェロールは混乱していた。
ヴェロール
「どけぇ、ザコどもっ――‼」
ヴェロールが内側から気合を発し、ヴェロールに取り付いていた魔獣たちが衝撃波によって吹き飛ばされた。
その際のダメージでほとんどの魔獣が消滅してしまう。
ヴェロールは怒りの感情をエネルギーに変え、グウェンに向かって毒炎を吐き出した。
グウェンは前方に高速回転しながら宙を舞い、毒炎をかわしつつ回転斬りを見舞った。
ヴェロール
「っ――――⁉」
『流影刃・弧月』。
グウェンの回転斬りがヴェロールの脳天を斬り裂き、ヴェロールの頭部から緑色の血が噴き出した。
ヴェロール
「ぐがああああああぁぁぁぁっ――――‼」
ヴェロールが後ろによろけて体勢を崩す。
しかし、まだだ。
ヴェロールはこの程度のダメージではまだ死なない。
グウェンはヴェロールの背後に着地すると同時に――――
今度は横向きに回転しながら再度ヴェロールの方に跳躍した。
そしてヴェロールも振り向きざまに金棒を振り下ろす。
グウェン・ヴェロール
「「っ――――――――‼」」
すると次の瞬間――――
最後まで生き残っていた魔獣たちがドロドロに崩れ落ちていき、本来の姿形から漆黒の槍状の武器に変形した。
黒い槍はグウェンの意志に引っぱられて急加速し、背後からヴェロールを急襲した。
ヴェロール
「がぁぁっ――‼」
三本の黒い槍がヴェロールの背中に突き刺さり、ヴェロールの動きが一瞬だけ硬直した。
『流影刃・華月』。
ヴェロールの金棒がグウェンの回転斬りに弾き飛ばされる。
グウェンは回転の勢いを落とすことなく斬撃を繰り出しながらヴェロールの真横を通過し、地面に着地すると同時に制止した。
二人の戦いを傍から見守っていたネフィスがゴクリと息を吞む。
ヴェロール
「や、やりやがったなぁ……?」
グウェン
「…………」
ヴェロール
「おめぇが……、このオレ様を……」
するとヴェロールの首に切れ目が入り、首から上の部分がゴロリと地面に転がり落ちた。
首を失った胴体から力が失われ、両腕がだらりと垂れ下がる。
そして胴体の部分も重力に従ってうつ伏せに倒れていった。
ネフィス
「やった……。やったッス……!」
ヴェロールの体は首を失っても尚、何かに抗うようにもがき苦しんでいた。
しかし、それも束の間――――
ヴェロールはついに完全に息の根を止めた。
グウェン
「…………」
グウェンがヴェロールの遺体の側に歩み寄り、静かに両目を閉じた。
――――――――――――
人類が魔族に挑んだ最後の戦い。
魔王軍の最高幹部が一人――――『金狼のアウル』が人類側に寝返り、戦局は大きく覆った。
アウルは勇者一行率いる連合軍と手を組み、ヴェロールの部隊を壊滅させた。
勇者アーサーはヴェロールの始末をアウルに任せ、ヴェロールとの戦いで負傷した仲間のもとに向かっていた。
そして今は森の中でアウルがヴェロールに剣を突き付けている状態だ。
ヴェロール
「おめぇが……、〝オレ〟を殺すのか……? よりによって、おめぇが……?」
アウル
「…………」
アウルが剣を振り上げ、ヴェロールは自身の死に覚悟した。
アウル
「っ――‼」
すると次の瞬間――――
アウルの剣はヴェロールの体ではなく、アウル自身の足の甲を貫いていた。
ヴェロール
「っ――――⁉」
アウルは激痛に耐えかねてひざを着き、足から剣を引き抜いてそれを遠くに放り投げた。
アウル
「オレを殺せ、ヴェロール……。これがお前を見逃せる最後のチャンスだ……」
裏切者には容赦なく制裁を下す。
ヴェロールとはそういう男だ。
逆にアウルは、裏切りという形でかつての友を殺すことは出来ない。
彼は自らの命の捧げることで互いの関係にケジメをつけようとしていた。
アウル
「お前を取り逃がせば、オレは魔族側のスパイだと疑われる……。その疑いを晴らすためにオレはお前を討たざるを得なくなるだろう……。そうなる前にオレをここで始末しろ……。お前に対する後ろめたい気持ちがオレの中にあるうちに……」
ヴェロール
「……………」
アウル
「さあ、早くしろっ――‼」
するとヴェロールは何かを考え込む素振りすら見せず、即座にこう答えた。
ヴェロール
「はぁ? 何言ってんだ、おめぇ……?」
アウル
「っ――⁉」
ヴェロール
「このオレ様がおめぇごときの闇討ちにビビると本気で思ってんのかぁ?」
そう言ってヴェロールはアウルに背を向け、ボロボロの体を引きずって森の奥へ向かっていった。
ヴェロール
「来るならいつでも来やがれってんだ。おめぇには死すら生ぬりぃ本物の地獄を見せてやる。――――覚悟しとくんだなぁ?」
ヴェロールは最後に捨て台詞を吐いて森の奥に姿を消した。
アウル
「ヴェロール……」
今ここでアウルに地獄を見せるには時間が足りない。
それを理由にアウルはヴェロールに執行猶予を与えられた。
次に会うときは〝貸し借り〟なし――――本当の殺し合いである。
かくしてアウルとヴェロールの友情は砕け散り、本物の敵同士となった。
――――――――――――
グウェン
「ヴェロール……」
あのときヴェロールがアウルを殺しておけば、このような結末には決して至らなかった。
ヴェロールはアウルとの友情に心を動かされて彼を見逃したわけではない。
つまり、これは自分の方が上だというヴェロール自身の〝油断〟が招いた結果だ。
グウェンはヴェロールの亡骸に向かって「大バカ野郎が……」と静かにつぶやいた。
ホブゴブリン
「ヴェ、ヴェロール様ァ……」
近くにいたホブゴブリンたちがヴェロールの敗北に驚き、その場から一目散に逃げ出していった。
ネフィスが追撃に向かおうとするが、グウェンがそれを制する。
グウェン
「残りは街の冒険者に任せればいい。――――急いでこの街を離れるぞ」
ネフィス
「え……?」
グウェン
「オレたちは指名手配の身だ。追手はすぐにやって来る」
ネフィス
「ダンナはともかく、何でアタイまで……?」
グウェン
「お前は既にヴェロールの一味だと認識されている。奴らの襲撃を〝役所に知らせた〟はいいが、今回は逆にそれが仇となった」
ネフィスは今回の事件が起きる直前に役所に注意勧告を行っていた。
街の被害が少なかったのは、それが理由である。
しかし、ネフィスの情報だけで部隊を動かせるほど役所の腰は軽くない。
グウェン
「お前、自分が尾行されてたことに気付いてなかったろ?」
ネフィス
「っ――⁉」
役所は部隊を動かす前に必ず事の真偽を確かめる。
そして真っ先に調査対象となるのは、情報を提供したネフィスである。
グウェン
「おそらくお前はヴェロールと接触しているところを調査員に見られてる。すぐにでも手配書が出回るだろう。――――魔王軍の残党を街に引き入れたスパイとしてな」
ネフィス
「そんな……」
ネフィスは自分の状況を理解し、慌てて周囲を見渡した。
幸い、役所はまだ追手を差し向けられる状態ではない。
グウェンの言う通り、今のうちに逃げるしかないのだ。
グウェン
「わかったら、さっさと行くぞ! 今は一分一秒が惜しい!」
ネフィス
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