23 / 25
最終章
第23話 決着13
しおりを挟む
それから、ステージから降りた僕らに、クラスメイトたちが駆け寄ってきた。
「何、これ。超良い曲じゃねぇか、新ジャンルっつぅか、なんつぅか、今まで聴いたことのない曲だったぞ」
高橋君が、がっつりと僕の肩を組んで、感動した声で言ってくる。
「素晴らしかったよ、赤崎君、田口さん」
小池君が、涙ぐみながら、僕らにそう言ってくれた。
成瀬さんは言葉にできないのか、ただ、涙を流しながら、僕と田口さんに頷いてくれた。
他のクラスメイトたちも、感動した様子で、僕と田口さんに声をかけてくる。
特に女子たちは、僕にこんな声をかけてくれた。
「赤崎君、赤崎君もあんな切ない歌を歌うんだね」
「いつも明るい赤崎君だけど、悲しいこと隠してたりする?」
「何かあれば、迷わずに、私たちに相談してね」
変わっていく。
クラスメイトたちが。
そして、宮田先生が僕らのほうにやってきた。
「赤崎、田口、お前ら、良かったぞ」
真剣な声で、表情で、宮田先生は言った。
「俺な、高校時代に、クラスメイトたちから無視されていたことを思い出したよ」
そう言って、自らの過去を明かした宮田先生に、僕らは唖然とする。
「俺な、面倒くさがりなところがあって、そういう面が疎まれて、クラスメイトたちに嫌われてしまったんだ。そのときに、俺は高校の教師になろうと思ったんだ。何て奴だと思われるかもしれないけれどな。そんな、暗い高校時代を送った俺が、高校教師になって、それで高校でふんぞり返ってやるって。間接的な復讐のつもりだった。でも、そんなの復讐でも何でもなくて。そもそも、復讐することすら間違っていて。俺な、赤崎と田口の曲聴いて、高校時代のことを思い出して、考え直したよ。みんな、今まで、厄介事を押しつけてすまなかったな。特に、赤崎、お前には。これからは、俺、もっとちゃんとした高校教師らしくしていくつもりだから」
僕らは、唖然としたまま、宮田先生の話を聞き終えた。
僕は驚くしかなかった。
宮田先生も、壊れそうなときがあったんだ。
そして、ある意味で、それ以上壊れないように、高校教師になったんだと。
それはそれで、悲しい話でもあった。
そして、そんな宮田先生の心に、少しでも僕と田口さんの曲が響いたのが、僕は嬉しかった。
そうか。
やっぱり、僕らの曲は、自己満足で終わる曲ではなかったのだ。
「じゃあ、宮田先生、これからは学級委員長の仕事、減らしてください。あと、副委員長である成瀬さんの仕事も」
僕は笑顔でそう言うと、宮田先生は苦笑した。
「善処するよ」
そう言って、宮田先生は去っていった。
それから、成瀬さんが指示を出し、クラスメイトたちは出し物を再開するために校庭に戻っていった。
立ち去ろうとする成瀬さんの背中に、僕は声をかけた。
「成瀬さん」
成瀬さんが、不思議そうに振り返った。
「どうしたの、赤崎君?」
僕は、意を決した表情を浮かべて、成瀬さんに言った。
「今日の午後六時に、高校の屋上に来てほしいんだ」
成瀬さんは、ますます不思議そうな顔をして、それから僕の表情から何かしらの僕の決意を察してくれたのか、真剣な顔になって、大きく頷いた。
「分かった、必ず、行くから」
成瀬さんはそう言い残して、去っていった。
この高校の文化祭は一日しか開催しないが、後片づけはその翌日に行われる。
そして、文化祭は午後五時に終わる。
午後六時なら、多分、成瀬さんも仕事から解放されて時間が空いているはずだと思って、そう言ってみたが、どうやら正解だったようだ。
成瀬さんは行くと言ってくれた。
「田口さん」
僕は隣に残っている田口さんにも、同じことを言った。
「今日の午後六時に、高校の屋上に来てほしいんだ」
田口さんは、さっき成瀬さんに対してしたものと同じ表情を浮かべた僕の目をじっと見つめて、それからにかっと笑った。
「分かった、必ず、行くからよ」
そう言ってから、田口さんは僕に背を向けて、どうやら気づかなかったが来ていたらしい田口さんのお母さんと義理のお父さんらしい人に近づいて行った。
談笑している三人の様子を遠くから眺めていると、僕の両親が僕のほうにやって来るのが見えた。
父さんと母さんは、気まずそうな表情で、それでも笑みを浮かべて僕に言った。
「良い……歌だったぞ」
父さんが言った。
「本当に……、私も感動したわ」
母さんが言った。
僕はいつもの良い子の笑顔を作って、お礼を言った。
「ありがとう、父さん、母さん。聴きに来てくれて、そして、そう言ってくれて」
その良い子の笑顔の僕を、痛々しそうに見つめた父さんが、笑みを浮かべて突然こう言ったんだ。
「将来は、ミュージシャンにでもなるか?」
「え?」
僕は、思わずそう声を漏らしてしまった。
「冗談じゃ、ないわよ」
母さんが、笑顔でそう言った。
「父さんたちは、お前の未来を、お前のあり方を、あまりに決めつけていたみたいだ」
父さんはそう言って、母さんと顔を見合わせてから、優しく微笑んだ。
僕らは、悲しい家族だ。
ずっと、そう思っていた。
僕に良い子を強制してくる両親。
僕の未来を医者だと決めつけてくる両親。
そんな二人が。
そして、そんな二人にあのいじめの後、イエスと言い続けた僕が。
僕ら家族の悲しい関係が。
変わり始めようとしている。
それでも、やっぱり。
僕が無敵のイエスマンであり続けることは変わらないだろう。
どの業界でも、僕がこれ以上壊れないために、それをし続けなければならないから。
それほど、あのときに、僕は壊れてしまったから。
決着はついたよ、田口さん。
僕は、変われなかった。
ただ、田口さんの狙いの半分は、その通りになった。
周囲は変わった。
クラスメイトたち。
宮田先生。
僕の両親。
変わり始めた。
僕らの曲を聴いて。
僕らの曲に心を動かされて。
僕は少しの間目を閉じてから、また目を開いて言った。
「ありがとう、父さん、母さん。将来のことについては、またじっくりと自分で考えてみるよ。でも、せっかく高めたこの学力を活かさない手はないから、大学には進学したいとは思っているけれど」
そうやって、僕はにっと笑った。
良い子の笑顔ではない僕の笑顔を見た父さんと母さんは、どこか安心したように頷いて、それから僕の前から去っていった。
そして、屋上にて。
午後五時五十五分。
僕以外誰もいない高校の屋上を囲む柵に背を預けながら、肩越しに夕焼けを見ていた僕は、自分が書いた歌詞を思い出していた。
夕焼けを見ると、ほっとするのは
こんな世界とさよならできる
夜の時間がやって来るから
そう、夜の時間がもうすぐやってくる。
だが、無敵のイエスマンは、壊れてしまっている僕は、夜の時間でも泣くことはしない。できない。
もう、戻れない。
「何、これ。超良い曲じゃねぇか、新ジャンルっつぅか、なんつぅか、今まで聴いたことのない曲だったぞ」
高橋君が、がっつりと僕の肩を組んで、感動した声で言ってくる。
「素晴らしかったよ、赤崎君、田口さん」
小池君が、涙ぐみながら、僕らにそう言ってくれた。
成瀬さんは言葉にできないのか、ただ、涙を流しながら、僕と田口さんに頷いてくれた。
他のクラスメイトたちも、感動した様子で、僕と田口さんに声をかけてくる。
特に女子たちは、僕にこんな声をかけてくれた。
「赤崎君、赤崎君もあんな切ない歌を歌うんだね」
「いつも明るい赤崎君だけど、悲しいこと隠してたりする?」
「何かあれば、迷わずに、私たちに相談してね」
変わっていく。
クラスメイトたちが。
そして、宮田先生が僕らのほうにやってきた。
「赤崎、田口、お前ら、良かったぞ」
真剣な声で、表情で、宮田先生は言った。
「俺な、高校時代に、クラスメイトたちから無視されていたことを思い出したよ」
そう言って、自らの過去を明かした宮田先生に、僕らは唖然とする。
「俺な、面倒くさがりなところがあって、そういう面が疎まれて、クラスメイトたちに嫌われてしまったんだ。そのときに、俺は高校の教師になろうと思ったんだ。何て奴だと思われるかもしれないけれどな。そんな、暗い高校時代を送った俺が、高校教師になって、それで高校でふんぞり返ってやるって。間接的な復讐のつもりだった。でも、そんなの復讐でも何でもなくて。そもそも、復讐することすら間違っていて。俺な、赤崎と田口の曲聴いて、高校時代のことを思い出して、考え直したよ。みんな、今まで、厄介事を押しつけてすまなかったな。特に、赤崎、お前には。これからは、俺、もっとちゃんとした高校教師らしくしていくつもりだから」
僕らは、唖然としたまま、宮田先生の話を聞き終えた。
僕は驚くしかなかった。
宮田先生も、壊れそうなときがあったんだ。
そして、ある意味で、それ以上壊れないように、高校教師になったんだと。
それはそれで、悲しい話でもあった。
そして、そんな宮田先生の心に、少しでも僕と田口さんの曲が響いたのが、僕は嬉しかった。
そうか。
やっぱり、僕らの曲は、自己満足で終わる曲ではなかったのだ。
「じゃあ、宮田先生、これからは学級委員長の仕事、減らしてください。あと、副委員長である成瀬さんの仕事も」
僕は笑顔でそう言うと、宮田先生は苦笑した。
「善処するよ」
そう言って、宮田先生は去っていった。
それから、成瀬さんが指示を出し、クラスメイトたちは出し物を再開するために校庭に戻っていった。
立ち去ろうとする成瀬さんの背中に、僕は声をかけた。
「成瀬さん」
成瀬さんが、不思議そうに振り返った。
「どうしたの、赤崎君?」
僕は、意を決した表情を浮かべて、成瀬さんに言った。
「今日の午後六時に、高校の屋上に来てほしいんだ」
成瀬さんは、ますます不思議そうな顔をして、それから僕の表情から何かしらの僕の決意を察してくれたのか、真剣な顔になって、大きく頷いた。
「分かった、必ず、行くから」
成瀬さんはそう言い残して、去っていった。
この高校の文化祭は一日しか開催しないが、後片づけはその翌日に行われる。
そして、文化祭は午後五時に終わる。
午後六時なら、多分、成瀬さんも仕事から解放されて時間が空いているはずだと思って、そう言ってみたが、どうやら正解だったようだ。
成瀬さんは行くと言ってくれた。
「田口さん」
僕は隣に残っている田口さんにも、同じことを言った。
「今日の午後六時に、高校の屋上に来てほしいんだ」
田口さんは、さっき成瀬さんに対してしたものと同じ表情を浮かべた僕の目をじっと見つめて、それからにかっと笑った。
「分かった、必ず、行くからよ」
そう言ってから、田口さんは僕に背を向けて、どうやら気づかなかったが来ていたらしい田口さんのお母さんと義理のお父さんらしい人に近づいて行った。
談笑している三人の様子を遠くから眺めていると、僕の両親が僕のほうにやって来るのが見えた。
父さんと母さんは、気まずそうな表情で、それでも笑みを浮かべて僕に言った。
「良い……歌だったぞ」
父さんが言った。
「本当に……、私も感動したわ」
母さんが言った。
僕はいつもの良い子の笑顔を作って、お礼を言った。
「ありがとう、父さん、母さん。聴きに来てくれて、そして、そう言ってくれて」
その良い子の笑顔の僕を、痛々しそうに見つめた父さんが、笑みを浮かべて突然こう言ったんだ。
「将来は、ミュージシャンにでもなるか?」
「え?」
僕は、思わずそう声を漏らしてしまった。
「冗談じゃ、ないわよ」
母さんが、笑顔でそう言った。
「父さんたちは、お前の未来を、お前のあり方を、あまりに決めつけていたみたいだ」
父さんはそう言って、母さんと顔を見合わせてから、優しく微笑んだ。
僕らは、悲しい家族だ。
ずっと、そう思っていた。
僕に良い子を強制してくる両親。
僕の未来を医者だと決めつけてくる両親。
そんな二人が。
そして、そんな二人にあのいじめの後、イエスと言い続けた僕が。
僕ら家族の悲しい関係が。
変わり始めようとしている。
それでも、やっぱり。
僕が無敵のイエスマンであり続けることは変わらないだろう。
どの業界でも、僕がこれ以上壊れないために、それをし続けなければならないから。
それほど、あのときに、僕は壊れてしまったから。
決着はついたよ、田口さん。
僕は、変われなかった。
ただ、田口さんの狙いの半分は、その通りになった。
周囲は変わった。
クラスメイトたち。
宮田先生。
僕の両親。
変わり始めた。
僕らの曲を聴いて。
僕らの曲に心を動かされて。
僕は少しの間目を閉じてから、また目を開いて言った。
「ありがとう、父さん、母さん。将来のことについては、またじっくりと自分で考えてみるよ。でも、せっかく高めたこの学力を活かさない手はないから、大学には進学したいとは思っているけれど」
そうやって、僕はにっと笑った。
良い子の笑顔ではない僕の笑顔を見た父さんと母さんは、どこか安心したように頷いて、それから僕の前から去っていった。
そして、屋上にて。
午後五時五十五分。
僕以外誰もいない高校の屋上を囲む柵に背を預けながら、肩越しに夕焼けを見ていた僕は、自分が書いた歌詞を思い出していた。
夕焼けを見ると、ほっとするのは
こんな世界とさよならできる
夜の時間がやって来るから
そう、夜の時間がもうすぐやってくる。
だが、無敵のイエスマンは、壊れてしまっている僕は、夜の時間でも泣くことはしない。できない。
もう、戻れない。
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる