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case4. 略奪◇7

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 アーサが笑いながら彼女の中へと打ち付けるように侵入した。

「んん"ん"ッッ」

「ああッキッツぅ····。
ちょっとアーチ、もっと上いけって!お前がいると動けないんだけど?!」

「あッあッ"·····僕もう、ヤバいかもぉ·····アーサぁ、お願い、僕にチュウしてぇ"~····」

「ッたく、しょうがないっ、」

アーサがアーチの唇全体を頬張るように大きくキスを施した。

チ"ュクチ"ュクとアーチの口内をアーサの舌が這いずり回り、何度もアーチの舌に吸い付いていく。

「ん"ん"ッッいくいく、ヤバッイクイク"イク"ぅッッッ」

口から唾液の糸を引かせながらアーチはエルミーユの口内に欲望を吐き出した。

「ごふッッ」

「出すなよ?全部飲め!飲まなきゃインハルトとの関係を上に報告する!」

アーチのモノを口に入れられたままアーサに脅され、胃が拒否しながらも自然にアーチの白濁液がエルミーユの食道を下りていく。

苦しさも悔しさも騙された自分の不甲斐無さも全てが涙となって流れていくエルミーユ。

その後もアーチに口を犯されながら腕ごと踏まれ左脚を掴まれて、アーサに膣を犯されながら右脚を掴まれて、成すすべなく体内の臓器が締め付けられる思いばかりが募っていく。


 自分に触れられるのはインハルトだけだと思っていた。彼の赤い瞳に、大きな手に、陶器を扱うような彼の優しい温もりに。


 アーチがエルミーユの口内から退くと、アーサが腰に深く打ち付けるように何度もピストンをした。

「痛い?痛いよね??処女だもんね??
ほら痛いって泣き喚けよ。」

エルミーユは涙が溢れるも声を出すまいと気を持ち続け、自分を犯すアーサの淀んだ瞳を睨みつけた。

それを見たアーチは、「生意気な女ほど楽しい」と上からエルミーユの顎を掌で押しやり、再び自らのモノを彼女の口内に呑み込ませた。

「あーあ、残念だったね~エルミーユ。もうこれじゃああんたは用無しだねぇ。」

「インハルトがあんたを犯さなかったのは処女の血が欲しかっただけなんだよ。」

「可哀想に。」

「可哀想にね?」

息が追いやられても双子の交互に放たれる言葉だけはしっかりと耳に入ってきた。

違う、違う、インハルトは私の血を求めていたのではない、私を確かに愛していたし、今だって──────


 アーチとアーサの父親が上官より自爆攻撃を強いられ命を落としたのは事実だった。

しかし当時彼らの父親の上官はインハルトの父親であったため、彼らはインハルト諸とも恨んでいたのだ。

エルミーユを拐ったのは単なる彼らの遊びではない。

ライバルなんて言葉では片付けられないほどインハルトに対する憎しみが募り、彼の愛するエルミーユを奪うことで父親の敵を取ろうとしていたのだった。

アーチの執着心とアーサの憎悪が全てエルミーユに注がれていくことになる。



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