捨てられ爆薬令嬢は敵総長の溺愛を受ける

由汰のらん

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3-7.

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「あなた、とても美しい毛並みをしているわね。艶感に色気を感じるわ。」

「ヒヒ、ヒンヒンヒヒヒーン!(はんっ、私を手懐けようたってそうはいかないわよこの女!)」

「お世辞なんかじゃないわ。私、あなたに似た斑点模様の馬を知っているけれど、その馬よりもあなたに断然女を感じるの。」

「ヒヒ、ヒヒンヒヒッ?!ヒヒッヒヒヒ、ヒーンヒヒヒーン?!(え、斑点模様の馬?!それってもしかして、学園の馬小屋にいる子?!)」

「ええそうよ。あなたその子を知っているの?」

「ヒヒンヒヒヒヒン!ヒヒン!ヒンヒヒヒーーン!!(あの子は私の大事な娘なのよ!お願い!あの子に会わせて!!)」


 奇跡なる事実が発覚。私たちは意気投合した。必ず娘に会わせると約束し、彼女に装備を装着させてもらう。


 駐屯地の門番が止める間もなく、私とダルタニアンママは疾風の如く駆けていった。



 学園の正門には騎士団が野次馬を警戒しているため裏門に回る。すると白い馬のお尻とポルト先生の後ろ姿が見えた。


「先生!!」

「…ってシシル?!!」


 先生は私を咎めるよりも、酷く驚いた顔をしている。


「俺も今到着したところなんです…。よくこんなに早く着けましたね。。」


 当たり前だ。乗馬の授業では学年トップの速さだったのだから。


「ポルト中隊長!!どうか力をお貸しください!!」


 騎士に呼ばれ、慌てて先生が学園内へと入っていく。私も、いかにも先生のお供ですというように後ろをついて行った。


 すると西校舎の前で暴れているとんでもない魔獣を見つけた。黄土色の鱗に尖った翼、頭には4本の角に赤い瞳を持つ火竜だ!

 竜には3種類いて、火竜は口から火を吐き、青い瞳の水竜は口から水を吐く。そして緑の瞳の風竜は翼の力で風を巻き起こすと授業で習った。


 
 周りにいる大勢の騎士たちが、4方向から火竜の身体に巻き付けた鎖を必死に引き捕獲しようとしている。

 思っていたよりもずっと大きく、あんなのが校舎に向かって頭突きすればひとたまりもないだろう。


 口にはまだ枷がつけられていない。口からいつ火を吐かれるかわからないため、水の魔法で周りにバリアを張っている。


「まずいですね!あの大きさの火竜に火を吐かれたら、いくら水のバリアを張っても破られてしまいます!」


 先生が水の魔法を発動させると、周りの騎士たちよりも数倍大きな水の膜が現われた。ゾイよりもずっと強力な水の魔力だ。


 火竜の後ろに見える校舎の中には生徒たちが窓から不安そうに覗いている。


「え?!避難してないの?!!」


 思わず声を上げると、近くにいた騎士が、「避難させる余裕がないんだ!」と叫んだ。


 木の上からは騎士たちが麻酔銃で麻酔針を撃っているが、火竜の堅い鱗や角に弾き飛ばされてしまっている。


 火竜はずっと四つん這いで騎士たちを威嚇しており、なかなかお腹を見せてはくれない。お腹なら麻酔針が刺さるのに。


 何か一瞬でも怯ませられるものがあればいいのだけれど。


 私が考えている間にも火竜は頭を左右に大きく振り、鎖を解いてしまう。鎖を引いていた騎士たちが勢いで吹き飛ばされたが、レオハルトが魔法で土の壁を作り、騎士たちの背中を守った。


「レオハルト!!」

「なっ?!シシル?!!」

「何か火竜の弱点とか怯ませられるものはないの?!!」

「おい!!何でここにいるんだ!!!」

「ダルタニアンママをダルタニアンに会わせるためよ!!」


 レオハルトは「はあ?!」とあほらしい声をあげた。説明が面倒になった私は、レオハルトの言葉を無視して話を続ける。










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