2 / 6
1月◆タク
しおりを挟む
あんた絶対高校でモテるべ!
やはり、なっちゃんは鈍感だ。
まぁ、俺が直接的なアプローチをしてなかったのも要因だろうが。
根岸拓人、15歳。なっちゃんに長年片想い中。こんな長く一緒に居たら少しは意識するもんじゃないのか?…いや、逆に長く一緒に居すぎたからなのかもしれない。
俺の進路は中2の頃から明確に決まっていた。
熊本県立東工業高校、建築科。資格をたくさん取得でき、就職率も高い。学費も安いから、親を安心させることができる。しかも、文武両道で部活動も強い。とても魅力的な学校だ。
俺の学力では合格圏内だから、進路の心配は無い。
心残りはなっちゃんへの想いだけだ。
前から、朝はなっちゃんに家に来て一緒に学校に行く、というのが日課となっている。なっちゃんの母さんは朝早くに家を出るため、寝坊しないように迎えに来る。
「なっちゃーん」
……。
「なっっちゃーん」
……。
ん?起きてなくね?俺は玄関を開けてリビングを見たが、手つかずの朝食しかなかった。
おいーー!
急いでなっちゃんの部屋に向かい、
「入るべー!」
と、扉を開けたら案の定布団ですやすや寝ていた。
「なっちゃ…」
起こさないとなのに手が止まった。
ゆっくり布団の方に向かって、なっちゃんの顔を覗き込んだ。中学生になって、昔より大人っぽい顔立ちになってきていたが、寝顔は昔と変わらず幼かった。
…かわいい。
俺はなっちゃんの柔らかい髪を優しく触れて、頬にキスをした。
そして、恥ずかしくなってなっちゃんの家を飛び出した。
「タク!!!!」
「え!??」
いきなりなっちゃんに呼ばれてびっくりした。
「なんで起こしに来てくれんかったとっ!?危うく無遅刻無欠席の記録が途切れるとこだったわ!」
「あ~~~っすまん!」
俺としたが、来たは来たが起こすのを忘れていた。
俺は一人で図書室に行き、ため息をついた。
「どした根岸ー、またため息ついてー」
山下先生が話しかけて来た。
「僕で良いなら相談しろ~?家族関係か?進路か?勉強か?それとも…」
「山下先生は好きな人いますか?」
「びゃっっ!?」
「ははっ」
ちょっとからかってみようと思ったら、予想以上に面白いリアクションをしてきて、つい吹き出した。
「えーどんな人ですか?」
「えー、なんつーか顔が綺麗で、優しいけどいたずら好きなところも…」
意外と詳しく説明してきた。てかその人って副担任の…
「で、根岸の好きな人はどんな…」
「森先生ですか?その人」
「びゃっっ!?」
いやさすがに分かりやすすぎだこの教師。まあ、考えてみれば若くてお人好しな山下先生と、美魔女系の森先生…、なんか合いそう。
「ぜってー広めんなよ?この話」
「いいですよ。でも俺が東工業受かったら広めていいですか?」
「いやだめ、お前ぜってー受かるから」
「あはは、ありがとうございます。じゃ、俺の告白が成功したら広めますね」
「は?だめだよ、つか誰にだ、待てよ!」
俺は山下先生の呼びかけを無視してトイレに向かった。
先生の話、広めれるかな…。
「明日ひま?」
帰り道、なっちゃんがそう言った。
「あ?ひまやけど」
「一緒に勉強しよ?うちで」
「あーいいよ」
なんか今日はやけに朝からなっちゃんのことが頭から離れんくなることばっか起こるなー。もしかしたらこれは、そろそろ告れっていう神からの伝言なのだろうか…。
…根岸拓人、どんどんアホっぽくなっている気がする。
「入試の成績良かったら奨学生で、学費とか安くなるからさー、今のうち勉強しとかないとなーってね!」
「はいはい、喋んな問題はよ解け」
「えー、喋りながら楽しくしようよー」
「すいませんね真面目で」
「まっ、タクはそこがいいんだけどね」
俺の家みたいに、昔ながらの雰囲気がある家で、今なっちゃんと二人きりで勉強会をしている。
何年も一緒にいたのに、昨日の朝の件のせいで無駄に意識してしまい、沈黙が緊張する。
「ていうか、昨日みさが言ってきたことなんだけど、広めんなって言われたんだけど…」
「んじゃ広めんなよ」
「でも言いたいーー、今から言うこと誰にも言わないでね?」
「俺に責任分けんなよ」
「みさ、とっきーのこと好きなんだって!!!」
「はぁ!?」
思わず声を上げた。いや、みさがとっきーのことを好きっていうのも驚いたが、このタイミングでまた恋バナかよ!という驚きもあった。
「意外な組み合わせだよねー」
「あぁ、そうだな」
「……」
「俺がなっちゃんのこと好きって言ったらどうする?」
「…えっ?」
……!言ってしもうた!でも今や、て思ったから言ったのだろう。…もう全部言ってしまえ。
「それはどういう意味の…?」
「彼女にしたい、て意味の。または、ライクではなくラブの方」
「…やっぱそだよね」
「……」
「…タクのことは大好きやけど、ずっとずっと友達関係で近くにいたやん?」
「うん」
「タクとイチャついてる自分が想像できんし、そういう意味で好きって思えるかが、わからない」
「うん」
「…だから、ごめんだけどこれからも友達の関係で仲良くしてほしいなって」
後悔しかない。言わなければよかった。そんなこと言われたって絶対今までより無駄に意識するし気まずい。
お互い何も言えず、気まずい空気が流れたとき、
ブー、ブー、ブー……
なっちゃんのケータイが鳴った。
「もしもし、…はい、…はい、…え?」
なっちゃんの様子がおかしくて、不穏な空気が流れた。
「…はい、…今から行きます、…はい」
ケータイを閉じて、震え声で
「…お母さんが仕事中に倒れて、救急車に運ばれたって」
と言った。
「うちちょっと行かないと」
「待って」
なっちゃんが振り向いた。
「俺も行く」
タクシーで会社の近くの病院に向かっている間、なっちゃんは泣きそうに震えていた。
俺はそれが見るに耐えなくて、優しくなっちゃんの手を握った。
「俺がいるから」
なっちゃんはこっちをチラって見て、握り返した。
「…ありがとう」
「あらあんたわざわざ来たと?」
なっちゃんの母さんは、いつもと変わらない様子で、俺らは少し戸惑った。
「は?」
「別に大したことないわよ。会社でちょっと転んで頭打って、貧血気味だったせいでちょっと気失っただけさー。すぐ家帰るわ」
「はぁーーー」
なっちゃんは安堵の気持ちで、腰が抜けた。
なっちゃんと俺は少し病室に居てから、ゆっくり家へ帰り始めた。
「…タク、さっきのことなんだけど」
「さっき…とは?」
「うちのこと好きって言ってくれたこと」
「あ…」
なっちゃんの母さんの件で忘れかけていたことが急に思い出して、また心が痛くなったが、
「うちもタクのこと好きかもしれん」
意外なことを言われ、また驚いた。
「まだタクの思ってる好きと同じかはわからんけど、病院着くまで、めっちゃ不安だったけど、タクがそばにいてくれてタクがうちにとって大切なのは分かった」
「…うん」
「うまく言えんけど、…それでいいなら」
これが交際成立なのかは分からんし、吊り橋効果のせいかもしれないが、
「うん、もうそれでいいわ!」
こうやって、二人で笑い合えるなら、いっか。
「そういえば、山下先生って森先生のこと好きらしいべ」
「え!そなの!?…てかなんで今それ言う?」
「ひみつ~」
家に帰ってきたときには結構空は暗くなっていた。
「拓人遅かったわね、何?なっちゃんと進展あったの?」
母さんがにやけた顔で言ってきた。
「は?何もないし。…てか、え?」
「ん~?」
「俺がなっちゃんのことあれって…知ってた?」
「な~んのことやら~」
「は?おい、いつからだよ」
母さんは台所へ去っていった。
「俺にも義姉ができる日が近づいてきたな~」
「だまれ理人!」
小5の弟にもからかわれた。
え?俺そんな分かりやすかったか?それともこの家族の察し力が高いだけか?
「あ~腹減った!」
やはり、なっちゃんは鈍感だ。
まぁ、俺が直接的なアプローチをしてなかったのも要因だろうが。
根岸拓人、15歳。なっちゃんに長年片想い中。こんな長く一緒に居たら少しは意識するもんじゃないのか?…いや、逆に長く一緒に居すぎたからなのかもしれない。
俺の進路は中2の頃から明確に決まっていた。
熊本県立東工業高校、建築科。資格をたくさん取得でき、就職率も高い。学費も安いから、親を安心させることができる。しかも、文武両道で部活動も強い。とても魅力的な学校だ。
俺の学力では合格圏内だから、進路の心配は無い。
心残りはなっちゃんへの想いだけだ。
前から、朝はなっちゃんに家に来て一緒に学校に行く、というのが日課となっている。なっちゃんの母さんは朝早くに家を出るため、寝坊しないように迎えに来る。
「なっちゃーん」
……。
「なっっちゃーん」
……。
ん?起きてなくね?俺は玄関を開けてリビングを見たが、手つかずの朝食しかなかった。
おいーー!
急いでなっちゃんの部屋に向かい、
「入るべー!」
と、扉を開けたら案の定布団ですやすや寝ていた。
「なっちゃ…」
起こさないとなのに手が止まった。
ゆっくり布団の方に向かって、なっちゃんの顔を覗き込んだ。中学生になって、昔より大人っぽい顔立ちになってきていたが、寝顔は昔と変わらず幼かった。
…かわいい。
俺はなっちゃんの柔らかい髪を優しく触れて、頬にキスをした。
そして、恥ずかしくなってなっちゃんの家を飛び出した。
「タク!!!!」
「え!??」
いきなりなっちゃんに呼ばれてびっくりした。
「なんで起こしに来てくれんかったとっ!?危うく無遅刻無欠席の記録が途切れるとこだったわ!」
「あ~~~っすまん!」
俺としたが、来たは来たが起こすのを忘れていた。
俺は一人で図書室に行き、ため息をついた。
「どした根岸ー、またため息ついてー」
山下先生が話しかけて来た。
「僕で良いなら相談しろ~?家族関係か?進路か?勉強か?それとも…」
「山下先生は好きな人いますか?」
「びゃっっ!?」
「ははっ」
ちょっとからかってみようと思ったら、予想以上に面白いリアクションをしてきて、つい吹き出した。
「えーどんな人ですか?」
「えー、なんつーか顔が綺麗で、優しいけどいたずら好きなところも…」
意外と詳しく説明してきた。てかその人って副担任の…
「で、根岸の好きな人はどんな…」
「森先生ですか?その人」
「びゃっっ!?」
いやさすがに分かりやすすぎだこの教師。まあ、考えてみれば若くてお人好しな山下先生と、美魔女系の森先生…、なんか合いそう。
「ぜってー広めんなよ?この話」
「いいですよ。でも俺が東工業受かったら広めていいですか?」
「いやだめ、お前ぜってー受かるから」
「あはは、ありがとうございます。じゃ、俺の告白が成功したら広めますね」
「は?だめだよ、つか誰にだ、待てよ!」
俺は山下先生の呼びかけを無視してトイレに向かった。
先生の話、広めれるかな…。
「明日ひま?」
帰り道、なっちゃんがそう言った。
「あ?ひまやけど」
「一緒に勉強しよ?うちで」
「あーいいよ」
なんか今日はやけに朝からなっちゃんのことが頭から離れんくなることばっか起こるなー。もしかしたらこれは、そろそろ告れっていう神からの伝言なのだろうか…。
…根岸拓人、どんどんアホっぽくなっている気がする。
「入試の成績良かったら奨学生で、学費とか安くなるからさー、今のうち勉強しとかないとなーってね!」
「はいはい、喋んな問題はよ解け」
「えー、喋りながら楽しくしようよー」
「すいませんね真面目で」
「まっ、タクはそこがいいんだけどね」
俺の家みたいに、昔ながらの雰囲気がある家で、今なっちゃんと二人きりで勉強会をしている。
何年も一緒にいたのに、昨日の朝の件のせいで無駄に意識してしまい、沈黙が緊張する。
「ていうか、昨日みさが言ってきたことなんだけど、広めんなって言われたんだけど…」
「んじゃ広めんなよ」
「でも言いたいーー、今から言うこと誰にも言わないでね?」
「俺に責任分けんなよ」
「みさ、とっきーのこと好きなんだって!!!」
「はぁ!?」
思わず声を上げた。いや、みさがとっきーのことを好きっていうのも驚いたが、このタイミングでまた恋バナかよ!という驚きもあった。
「意外な組み合わせだよねー」
「あぁ、そうだな」
「……」
「俺がなっちゃんのこと好きって言ったらどうする?」
「…えっ?」
……!言ってしもうた!でも今や、て思ったから言ったのだろう。…もう全部言ってしまえ。
「それはどういう意味の…?」
「彼女にしたい、て意味の。または、ライクではなくラブの方」
「…やっぱそだよね」
「……」
「…タクのことは大好きやけど、ずっとずっと友達関係で近くにいたやん?」
「うん」
「タクとイチャついてる自分が想像できんし、そういう意味で好きって思えるかが、わからない」
「うん」
「…だから、ごめんだけどこれからも友達の関係で仲良くしてほしいなって」
後悔しかない。言わなければよかった。そんなこと言われたって絶対今までより無駄に意識するし気まずい。
お互い何も言えず、気まずい空気が流れたとき、
ブー、ブー、ブー……
なっちゃんのケータイが鳴った。
「もしもし、…はい、…はい、…え?」
なっちゃんの様子がおかしくて、不穏な空気が流れた。
「…はい、…今から行きます、…はい」
ケータイを閉じて、震え声で
「…お母さんが仕事中に倒れて、救急車に運ばれたって」
と言った。
「うちちょっと行かないと」
「待って」
なっちゃんが振り向いた。
「俺も行く」
タクシーで会社の近くの病院に向かっている間、なっちゃんは泣きそうに震えていた。
俺はそれが見るに耐えなくて、優しくなっちゃんの手を握った。
「俺がいるから」
なっちゃんはこっちをチラって見て、握り返した。
「…ありがとう」
「あらあんたわざわざ来たと?」
なっちゃんの母さんは、いつもと変わらない様子で、俺らは少し戸惑った。
「は?」
「別に大したことないわよ。会社でちょっと転んで頭打って、貧血気味だったせいでちょっと気失っただけさー。すぐ家帰るわ」
「はぁーーー」
なっちゃんは安堵の気持ちで、腰が抜けた。
なっちゃんと俺は少し病室に居てから、ゆっくり家へ帰り始めた。
「…タク、さっきのことなんだけど」
「さっき…とは?」
「うちのこと好きって言ってくれたこと」
「あ…」
なっちゃんの母さんの件で忘れかけていたことが急に思い出して、また心が痛くなったが、
「うちもタクのこと好きかもしれん」
意外なことを言われ、また驚いた。
「まだタクの思ってる好きと同じかはわからんけど、病院着くまで、めっちゃ不安だったけど、タクがそばにいてくれてタクがうちにとって大切なのは分かった」
「…うん」
「うまく言えんけど、…それでいいなら」
これが交際成立なのかは分からんし、吊り橋効果のせいかもしれないが、
「うん、もうそれでいいわ!」
こうやって、二人で笑い合えるなら、いっか。
「そういえば、山下先生って森先生のこと好きらしいべ」
「え!そなの!?…てかなんで今それ言う?」
「ひみつ~」
家に帰ってきたときには結構空は暗くなっていた。
「拓人遅かったわね、何?なっちゃんと進展あったの?」
母さんがにやけた顔で言ってきた。
「は?何もないし。…てか、え?」
「ん~?」
「俺がなっちゃんのことあれって…知ってた?」
「な~んのことやら~」
「は?おい、いつからだよ」
母さんは台所へ去っていった。
「俺にも義姉ができる日が近づいてきたな~」
「だまれ理人!」
小5の弟にもからかわれた。
え?俺そんな分かりやすかったか?それともこの家族の察し力が高いだけか?
「あ~腹減った!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
痩せたがりの姫言(ひめごと)
エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。
姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。
だから「姫言」と書いてひめごと。
別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。
語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
