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数日前に発覚した事実を知っても尚、わたしはあなたとなら乗り越えられる思った。
でも…
◇◇◇◇◇
キャサリンお姉様から送られた手紙には
『マリア様、今期1080回目の舞踏会に招待致します』
と書かれており、当舞踏会には国王様もお越し頂く事が記されいた。
普段、雑用ばかりさせられお飾り身分と言われるわたしに対して招待が来る事は今回が初めてである。
そして国王の参加は異例な事であり、この意味がどう言う事なのかわたしには分かった。
『マリアお嬢様!これは…罠でございますっ!行ってはなりません!』
わたしの唯一の古くからの友人でもある侍女が慌てふためく表情をしてわたしに向かって言う。
『大丈夫ですわ…絶対に…お姉様の思惑通りにはさせません。あなたはこれを言われた通りにして』
そう侍女に伝え、舞踏会に向けて身支度をする。
◇◇◇◇◇
舞踏会当日、わたしは手配した馬車に乗り侍女の心配する目線を横目に出発した。
馬車に乗り込んで数十分、揺られていると馬車の持ち主が
『あなたがあのお嬢様ですか…。悪い事は言わん。今からでも帰った方がいいんじゃないか?』
わたしはそれに対して無言を貫き通す。
それから暫く馬車に揺られ続け、予定地である舞踏会の会場に到着した。わたしは降り際に
『大丈夫よ。もう既に勝負は付いてるもの。安心して帰りも予定通り迎えに来てくださる?』
わたしは自身に満ちた表情でそう伝え舞踏会の入口に向かった。
『あ…あなた見て…マリアお嬢様…来てる…』
わたしが舞踏会場に入るとざわめき始めた。そして…国王様がわたしの方にやってくる。
『お前がマリアか…』
国王様はわたしの事を明らかに嫌悪した表情で見詰める。
『ええそうですが…国王様…わたしに何か御用件でもあるのでしょうか?』
そう答えると直ぐにわたしの目の前は暗雲と衝撃で歪む。
わたしは国王様に叩かれたのだ。
『我はお前が数ヶ月前、娘のジュリエッタの誕生日会の時に毒物を混入させた事を知ってるのだぞ!』
物陰に隠れたお姉様と旦那様が姿を現して此方の方を覗く。その姿を見たわたしは
『旦那様…!わたしは何もしておりません!それにあの日、わたしは誕生日会に招待されてませんわ!そんな事…できるわけが無いわ!』
わたしに呼びかけられた旦那様も嫌悪な表情で続けて
『お前がこんな事をするとは思わなかった!俺はお前との婚約を破棄する!』
旦那様…旦那様だけは信じてくれると…そう期待してここまで来たのに…。
でも…
◇◇◇◇◇
キャサリンお姉様から送られた手紙には
『マリア様、今期1080回目の舞踏会に招待致します』
と書かれており、当舞踏会には国王様もお越し頂く事が記されいた。
普段、雑用ばかりさせられお飾り身分と言われるわたしに対して招待が来る事は今回が初めてである。
そして国王の参加は異例な事であり、この意味がどう言う事なのかわたしには分かった。
『マリアお嬢様!これは…罠でございますっ!行ってはなりません!』
わたしの唯一の古くからの友人でもある侍女が慌てふためく表情をしてわたしに向かって言う。
『大丈夫ですわ…絶対に…お姉様の思惑通りにはさせません。あなたはこれを言われた通りにして』
そう侍女に伝え、舞踏会に向けて身支度をする。
◇◇◇◇◇
舞踏会当日、わたしは手配した馬車に乗り侍女の心配する目線を横目に出発した。
馬車に乗り込んで数十分、揺られていると馬車の持ち主が
『あなたがあのお嬢様ですか…。悪い事は言わん。今からでも帰った方がいいんじゃないか?』
わたしはそれに対して無言を貫き通す。
それから暫く馬車に揺られ続け、予定地である舞踏会の会場に到着した。わたしは降り際に
『大丈夫よ。もう既に勝負は付いてるもの。安心して帰りも予定通り迎えに来てくださる?』
わたしは自身に満ちた表情でそう伝え舞踏会の入口に向かった。
『あ…あなた見て…マリアお嬢様…来てる…』
わたしが舞踏会場に入るとざわめき始めた。そして…国王様がわたしの方にやってくる。
『お前がマリアか…』
国王様はわたしの事を明らかに嫌悪した表情で見詰める。
『ええそうですが…国王様…わたしに何か御用件でもあるのでしょうか?』
そう答えると直ぐにわたしの目の前は暗雲と衝撃で歪む。
わたしは国王様に叩かれたのだ。
『我はお前が数ヶ月前、娘のジュリエッタの誕生日会の時に毒物を混入させた事を知ってるのだぞ!』
物陰に隠れたお姉様と旦那様が姿を現して此方の方を覗く。その姿を見たわたしは
『旦那様…!わたしは何もしておりません!それにあの日、わたしは誕生日会に招待されてませんわ!そんな事…できるわけが無いわ!』
わたしに呼びかけられた旦那様も嫌悪な表情で続けて
『お前がこんな事をするとは思わなかった!俺はお前との婚約を破棄する!』
旦那様…旦那様だけは信じてくれると…そう期待してここまで来たのに…。
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