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次世代に継ぐ幸福
ジークハルト(9)
しおりを挟むレオンハルトの執務室まで迎えに来たヒースと、ヒースの長男のデレクの四人で馬車に乗り込んだ。
父の体調については、帰国のたびに面会はしていたので承知しているつもりだった。起きている父と話せたのは実に三年ぶりのことだ。面会の度に痩せていく父と、次は無事に会えるのだろうかといつも不安にかられながらの別れになる。
フェルナンには父の状態を言い聞かせてからの面会になったが、彼は幼いながらも疑問を顔に出さず、古い記憶の波をさまよう父に優しく接してくれた。まるで幼い頃の自分が撫でられているような感覚を味わい、愛されていたことを深く知ることになった。
その横で哀しさを滲ませるレオンハルトの横顔が切なく、かける言葉が見つからなかった。
ジークハルトの不安を感じ取ったレオンハルトが、父は兄そっくりの第二王子のラインハルトをレオンハルトだと認識しているのだと教えてくれた。ラインハルトは現在デオギニアに留学しているため、余計に父の中でゆるぎない事実になっているのだという。
「父上、お疲れですか?」
馬車の窓からデレクと外を眺めていたフェルナンが、いつの間にかこちらを向いて心配そうにしていた。
「いや、大丈夫だ。そろそろ着くからこちらへおいで」
「はい」
嬉しそうに体を寄せ、笑顔を振りまいてくれる。フェルナンのぬくもりがジークハルトの心をやさしく撫でてくれた。
「父上、ソニアさまはいますか?」
「ララ様と一緒に来ていればいるかもな」
ララたちとはミユの店舗で合流することになっている。
ソニアは、もうすぐ八歳になるララとコーディーの娘だ。
「一緒に遊んでもよいのでしょうか?」
「静かに遊ぶなら構わないよ」
「わかりました!」
馬車から降りると、フェルナンと手を繋ぎながら店に入った。ヒースもデレクと手を繋いでいる。
フェルナンもデレクも今回初めてサファスレートへ連れて来たが、二人とも臆することなく新しい景色を楽しんでいるようだ。
ちなみにヒースの下の二人の子どもは今回も留守番だ。
我が家の上の三人の子どもたちも、学校があるため今回は連れてきていない。
「邪魔してすまないね。奥に行ってもいいだろうか?」
「もちろんでございます。ララ様もすでにお待ちです」
「ありがとう」
通された控室では、ララとコーディーが待っていた。
「ジークハルト様、お待ちしておりました」
ララは綺麗な礼をしてくれた。昔の面影は残しつつ、身のこなしはサファスレートの貴婦人そのものだ。昔のララが今の自分を見たらさぞ驚くだろう。
「遅れてすまない。間に合ってよかった」
隣でフェルナンがそわそわしている。
「ソニア嬢は?」
「今日は邸宅のほうでメイドたちと留守番しています。ソニアは夫人のことを少々怖がっておりまして」
「あぁ、そうだったね」
ちらりと聞いたことがあった。
サファスレートに邸宅を持っていることもあり、ソニアはサファスレート語が堪能だ。それゆえに微妙な言い回しまで理解できてしまうらしく、ライドン伯爵夫人を怖がっているのだとか。
これにはヒースも苦笑するしかないようだ。
「母が申し訳ない」
ヒースが頭を下げると、ララはしきりに首を振っていた。
コーディーは相変わらず無口だが、ララのためにサファスレートにも邸宅を購入してしまうほどの愛妻家になった。当時はコーディーがここまで愛妻家になるとは思わなかったが。おそらく一番驚いたのはララだろう。
フェルナンはソニアの不在にがっかりしていた。
「フェルナン様、ソニアも会いたがっていたので、帰る前にぜひ我が家にいらしてくださいね」
コーディーがそう言うと、フェルナンはとても嬉しそうに笑って頷いた。
「ララ様、夫人が到着されました」
ノックと共に入って来た従業員が言う。彼女はデオギニアから連れて来たララの部下だ。普段はサファスレート語の学校のほうに勤めているが、しばらくこの店舗を一緒に切り盛りする。
「では、まずわたしが対応しますので、合図をしたら出てきてください」
ジークハルトとヒースは頷き、ララもまたひとつ頷いて扉から出て行った。
少しだけ扉を開けて、室外の様子がわかるようにしてくれている。
フェルナンとデレクに喋らないように言い含め、ララたちの声に耳を澄ませた。
「ようこそお越しくださいました、ライドン伯爵夫人」
「この度はお招きいただきまして、誠にありがとうございます、ララ様」
「オープン前ですが、品物は揃っておりますのでゆっくりご覧ください」
「まぁ、このような若い服、わたしにはとても着こなせませんが……そうですね、姪の贈り物でも選ばせていただきますわ」
一言余計だな、とヒースが呟く。
やめておけ、と視線で注意すると、小さく頷いていた。
今回の目的は、ライドン伯爵夫人にデレクを会わせることだ。会う前に悟られ、帰宅なんてことになっては困る。
「サファスレートのご婦人方に、見合うものはありますでしょうか?」
「そうですね。少々中途半端かと。いっそ、もう少し若い方向けに品を揃えてみては? 少々お色が地味に感じます」
「……やはり、そうでしょうか」
「わかっていてこの品揃えに?」
「いえ、わたしはミユの作る服を見慣れ過ぎていて、正直判断に困るところなのです。派手過ぎると受け入れてもらえないかもと、少し守りに入ってしまいました。もう少し若い方向けのデザインを揃えた方がいいのかも、という考えはありました」
「ララ様」
「はい」
「そろそろご自分の感覚というものに自信をもたれるべきでしょう。あなた様はすでにデオギニアで成功なさっている方です。また、わたしの細かな教えにも嫌な顔ひとつせずついてこられた方でもあります。サファスレートでのご自身の感覚は間違っていないのですよ。むしろ今のサファスレートには少々古臭いぐらいです」
「古臭っ、えっ、夫人がそれおっしゃいます?」
「なんですって?」
「いえ、失言でした。あちらのお席でオーダーメイドの生地やデザインの図案をお見せしたいのですがいかがでしょうか? むしろオーダーメイドの方が貴婦人の方々に合うものが提供できると思うのですが」
「拝見しましょう」
「どうぞこちらへ」
ちらりと、ララが扉を見た。それを合図に、コーディーが淹れてくれた茶をデレクに持たせた。
トトト、と小さな足音でデレクがライドン伯爵夫人に近付く。
夫人は目を見開くと、ヒースそっくりのデレクに釘付けになった。
「お茶をお持ちしました、お祖母様。初めまして。デレク・ライドンと申します」
「……ララ様、騙しましたわね」
「そんな人聞きの悪い。たまたま遊びに来てたんです。うちのソニアと仲良しなんですよ」
デレクは綺麗な所作でお茶をテーブルに置いてお辞儀をした。
「デレクさん。デオギニアでは小さな子どもにも給仕をさせるんですか?」
「いいえ。給仕はしません。ですが、父上や母上にお茶をお出しすることはあります。それは、僕がお茶を飲んで休んで欲しいなって思ったときにお出しするだけです。でも自分で淹れるのはまだ難しいので、父上に出すときは母上に頼んで、母上に出したいときは父上に頼みます。今日はコーディーが淹れてくれました。どうぞ召し上がってください」
「ありがとう。いただきますね」
ライドン伯爵夫人はひと口飲むと、ゆっくりとカップを置いた。
その様子をデレクが瞳を輝かせて見ている。
「デレクさんの給仕は満点でした。ですがお茶はいまいちですね」
「えっ……」
「コーディーさんをお呼びして。それから、貴方のお父様と、スタンフェルド公爵もいらっしゃるのかしら」
「はい……」
少ししょんぼりしてしまったデレクのほうへ、ヒースが大股で近付いて行った。
「母上、一言余計ですよ」
「コーディーさんのお茶はいまいちだと言っただけです」
「それが余計だと」
「こそこそと、このようなことを画策した人が言えることですか」
「夫人、これはわたしが言い出したことで」
「ララ様はちょっと静かになさって」
「うっ、、」
火花散る親子には、さすがのララも入り込めなかった。
ジークハルトはフェルナンを伴い、夫人の前に姿を現した。
「ライドン伯爵夫人、お久しぶりでございます」
「まぁ、お恥ずかしいところをお見せしました。このようなことにスタンフェルド公爵まで巻き込むとは。申し訳ございません」
「巻き込まれたなんて思っていませんよ。それにここはミユの新店舗ですし。顔を出すのは何もおかしいことではありませんからね」
ジークハルトの言葉に、夫人は小さく頷いた。
「いい加減、折れてくれませんかね? 父上にもデレクや子どもたちを会わせたいんだ」
「お前は黙ってなさい。卑怯な手を使うとは騎士の風上にもおけません」
父親と祖母が言い争うと言う場面にデレクが眉を下げ、泣きそうになってしまった。
どうしたものかと困っていると、ララが決心したように口をひらいた。
「もう、いい加減になさってくださいませ! わたしに孫の絵姿を見せろとせっつくくせに、どうして対面するとツンツンしちゃうんですか!? 毎回毎回手紙には孫の話を聞かせろとか、ナターシャの産後の肥立ちは大丈夫なのかとかあれだけうるさく聞いておいて」
「なんっ、ララ様、それは」
「ほら、焦っちゃって。ね? ヒース様、夫人はもうデレク君が生まれた時からずっと会いたがってたんですよ。素直じゃないですよね~。それから、絵姿なんてデオギニアでは絵師を探すだけで一苦労なんで、こっそり写真を撮って送っていました。それをここで謝罪させてください。ヒース様、申し訳ありませんでした」
「いや、むしろ母が面倒かけて申し訳ない」
ヒースが苦笑しながら言った。
ジークハルトは夫人に強く出られるララに感心していた。
「マリィ、帰ります」
夫人は侍女の名を呼び、突然席を立つと、くるりと背を向け歩き出してしまった。
慌ててヒースを見ると、首を振って、いつものことだというような顔をした。
ジークハルトはデレクの表情が可哀そうで見ていられなくなってしまい、夫人を呼び止めてしまった。
「ライドン伯爵夫人、せめてデレクの顔を見て、きちんとお別れの挨拶をしてもらえませんか? 次はまたいつ来れるかもわからないのですから」
「……」
「会える時に会い、話せるときに話さなければ後悔しますよ」
生まれてから一度も会うことができなかった母と、次に会う時には話せるかわからない父を思えば、夫人の行動はあまりにも頑なで勿体ない。そこに愛情が全くないのであれば仕方がないが――ここにいる誰もがそうではないとわかっているのだから。
「ヒースは私のためにデオギニアに残ってくれたのです。言うなれば、夫人からヒースを取り上げてしまったのは私です。申し訳ないと思っています」
「それは違います。スタンフェルド公爵をお守りするのがヒースの役目ですから」
ようやくこちらを向いた夫人は、しばらく逡巡した後、腰を屈めてデレクの小さな手をとり、それを両手で包んだ。
「良い子に育ちましたね。お父様やお母様が疲れている時にお茶をお出しするなんて、なんて立派なのでしょう。今度、美味しいお茶が淹れられるように、お母様に習うと良いでしょう。お母様は素晴らしいメイドだと聞いておりますから……剣の稽古はしていますか?」
「はい。父上に教わっています」
ほっとした表情になったデレクが答える。
夫人は見たこともないぐらい柔らかな表情で頷いていた。
「そうですか。それを聞いて安心しました。今度はお祖父様に習うと良いでしょう。お祖父様とデオギニアへ遊びに行かせてもらえますか?」
「来てくれるのですか? あのね、弟が二人います」
「存じております」
「とてもかわいいのです。下の弟はお母様に似ています。一番下の弟は僕にそっくりです。僕の瞳は茶色ですが、弟の瞳はお父様と同じグレーです」
「そうですか。会うのが楽しみです」
こくこく頷いたデレクが嬉しそうに夫人の手を握り返すと、ぶんぶん振って「約束ね」と言って笑った。あまりにも可愛いらしいその仕草に、夫人はとうとうデレクの頭に手を伸ばし、ぎこちない手つきで撫でていた。
それを見たヒースは、やれやれと安堵の溜息を吐いていた。
功労者は今回もララだろう。
そう思ってララを見れば、こちらが驚くほどボロボロと涙を零していた。
思わず控室の扉を見て、コーディーに合図してしまったぐらいだ。
「なぜララ様が号泣しているのです?」
「だっで、ふじんが、やっど、すなおに」
「……淑女たるもの涙は見せないものです」
「もう、そんだのどうでもいいでずっ……うっ」
そばに来たコーディーは、それはそれは甲斐甲斐しくララの顔を拭っていた。
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