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44(最終話)
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無事に式も披露パーティーも終わり、私はガチガチになっていた。
「妃殿下、こちらをお召しください」
ダリが手に持っていた服とは到底言えない薄っぺらい布を見て、隠すべき所を隠す気があるのかと真剣に悩んだ。
「ダリ、これ…防御力ゼロじゃない?」
「防御したらダメですよ、初夜ですよ?」
「しょ…初夜…」
ぼっと熱が上がる。
今日のビッグイベントがまだ残されているのだ。
お互いにもう見ていない所がない程、肌を晒しているが、めでたくその先に進む権利を得た。
となれば必ず、ジャスティンは私を食らい尽くすだろう。
むしろよくここまで我慢したものだと思う。
「さ、妃殿下。殿下がお待ちですよ」
「そうね、もうずっと待ってたものね」
「ふふ…そうですね」
ダリに送り出された私は、そっと夫婦の寝室に入る。
すでにジャスティンはそこにいて、置かれていたお酒を飲んでいた。
「ミリオネアも飲むか?」
「き、今日は要らない…」
「ふぅん、緊張してると思ったのに」
「緊張はしてるわよ、でも…」
これは罠だと私の直感が言っている。
緊張のあまり飲んだ方がきっと解れるのはわかっているけど。
「ちょっとならいいだろ、ほら」
ワイングラスをそっと渡され、魔獣討伐の時のワインを思い出した。
うっかりジャスティンの杯で飲んでしまって慌てたのを覚えている。
「じゃあ…ちょっとだけ…」
「うん」
喉を少し潤すくらいなら大丈夫なはず…と思ったけど、このワイン…強めのお酒だ。
やはりジャスティンは狙ってやっていると気付いた時には遅かった。
「ミリオネア…こっちにおいで?」
「うん」
ジャスティンが妖艶に笑う。
月明かりに照らされたジャスティンはとても綺麗で。
「やっと俺のに出来る…」
「ふふ…そうね…」
適度に上がった体温が、私を素直にさせていく。
「第二の誓約って、もう結ばれてるの?」
「まだだ。ここに、俺の子種が流し込まれたら完成する」
「こ、子種…」
そっと撫でられた下腹部がじわりと熱くなった気がして。
ぶわぁっと真っ赤になる頬を見られたくなくて、さりげなく顔の向きを変える。
最後の一線を、今夜越えるのだと思ったらなおさら羞恥に身体が震える。
「ミリオネア…震えてる…。怖い?」
「怖くはないわ…は、恥ずかしくて…」
「あぁ…可愛いな…。前に俺が言った事覚えてるか?」
「え…何の話?」
ありすぎてわからない。
私が考えていると、ぎゅっと抱き締められて「本当の初夜は寝かせない…忘れてた?」と耳にちゅっとキスされた。
「んっ…」
びくりとなる私の耳から首、首から胸へとジャスティンの唇は移動をしていく。
「あっ…」
ちゅ、と胸の頂を吸われれば、慣れた身体が抵抗なく快楽を拾い上げる。
私よりもジャスティンの方が知っている性感帯を、一つずつ…けれども確実に刺激していて。
「この夜着……興奮する…」
胸の膨らみにぢゅっと跡を残しながら、見上げてくるジャスティンの熱のこもった視線と、私の溶けそうな視線が交差する。
「あんまり見ないで…」
初夜という名を付けるだけで、触れ合う事がこんなに恥ずかしさの極みになるのかと居た堪れなくなって、ふいと横を向いてしまった。
「見ないって選択肢はないかな」
「…もう…」
「こっち向いて、ミリオネア」
「や、やだ…」
絶対情けない顔になってるもの…無理よ…!
ジャスティンは私の考えなんてお見通しなんだろう。
「全部見たい、見せて?可愛い俺の奥さん」
「なっ…!!」
思わずジャスティンを凝視してしまった。
お、お、奥さん…!!
奥さんですって…!?
じわじわと湧き上がる婚姻の実感が、私の思考力を奪っていく。
「ほら、夫の俺にキスするのは妻の特権だろ?」
幸せそうに笑うジャスティンにつられて、私の口角も自然と上がる。
「やっと妻に出来た君を抱きたい」
「愛してるわ、旦那様」
どちらからともなく重なる唇がどうしようもなく愛おしい。
溢れ出る気持ちが大きくなるにつれて、キスも深さを増していく。
「ん…」
混ざり合った二人の唾液が口の端から流れる事も気にならなかった。
キスだけで簡単に火がつく私は、ジャスティンが仕込んだワインのお陰で思考力が低下して、いつもより素直になってしまう。
やわやわな口はぽろりぽろりと本音を溢す。
「ジャスティンの奥さんになれて良かった…。私…初めて見た時からずっと…好きだったの…」
「…ミリオネア……俺も…同じだ」
「んっ…」
首筋に舌を這わされ、掠れた声で囁かれるとふるりと腰が揺れる。
待ちきれないとでも言うみたいに。
「あぁ…もう濡れてるな…」
ゆっくりと下着の上からなぞられる感覚に、私の身体が期待で揺れる。
いつもより時間をたっぷりかけて愛撫してくる彼の指が恨めしい。
「あっ…ジャスティン…焦らさないで…」
「ちゃんと解さないとな」
くちくちと音を出してわざと煽ってくるこの男をぎゃふんと言わせるのはどうすればいいのか、と頭の片隅で思った瞬間。
「ひぃああっ…!!」
ぐちゅんっ!と一番感じる場所を指で擦られ、同時に秘豆までぢゅう、と吸われた。
「違う事を考えさせる為にゆっくりと解しているわけじゃないからな、ミリオネア」
にこり、と笑う美麗な顔には「俺の事だけ考えろ」とはっきりと書いてあって。
そこからはいつも通り、いや…いつも以上に私の余裕を根こそぎ奪うような指使いとなった。
「あぁっ…あ…も…イッ…んあああ!!」
ぴんと伸びた足はガクガクと震え出す。
もう何度もこうして登り詰めさせられているのかわからない。
「も…ジャスティン…無理ぃ…」
「無理?今からが幕開けだが?」
「んん…意地悪…」
「ミリオネア、お前のナカに入っても…いいか?」
ぐっと寄せられたジャスティンの眉間が、もう限界だと教えてくれる。
私はそっと彼自身に手を伸ばし、ゆっくりとその形を確かめた。
「は…」
「おっきい…」
「煽るな…」
ソレはピンと天に向かって反り返り、今まで触っていた時よりも大きく思えた。
私のお腹の奥がきゅんとなるのは、きっとこれを受け入れたいと合図しているんだと自然に思える。
たらたらと先端から流れる透明の液体が私の指を濡らしていく。
「ん…」
「っ!!?」
無意識に私は自分の指についた液体を舐めとっていた。ジャスティンの濃紺色の瞳が驚きに見開かれた後、どろりと欲を孕んで揺れた。
「欲しい…ジャスティン…」
「くそっ…こっちは必死に我慢してるのに…!」
「もうずっと我慢してたのに…これ以上しなくていい…」
「…煽った責任取れよ、愛しい奥さん…」
ぴたりと当てられるジャスティンの熱いソレは、ゆっくりと私のナカに侵入を開始する。
「んっ…痛っ…」
「やめてやれないからな…」
「ん、大丈夫…ジャスティンと繋がる為なら…あっ!?」
「だから煽るなって…」
ぐっとまた質量が増した気がしたが、気のせいでは無いと知る。
狭い所を押し広げながら、ゆっくりと…けれど確実に奥に向かって進むソレは私の敏感な壁をぐりぐりと擦りながら痛みと快楽を与えてきた。
「あぁっ…」
「くっ…狭…」
ぐっと進むにつれて痛みは増し、メリメリと引きつれるような感覚にぎゅっと目を閉じる。
それでももっと、もっと奥に欲しいと身体からの要望があるのも事実で。
「ん…んっ…ジャスティン…もう…一気に…いれて…?」
「…この天然煽り妻が…っ!」
そう言うと、ジャスティンはぐっと両足を持ち、迷いなく腰を押し付ける。
びりっとした痛みが走った後、待ち望んだ場所にどん!と先端が当たったのがわかった。
「んあああっ!!」
「ぐっ…締めんなっ…!」
苦しげなジャスティンの表情が妙に艶かしくて、私の脳が溶けそうだ。
暫くじっとしていたジャスティンがゆるゆると抽送を始めると、ずりずりとナカが擦られて痛みを上回る気持ちよさに支配される。
「あっあっあっ…」
動きに合わせて声が止まらない。
聞いた事のないような甘い声が自分の口が出ていると私自身が信じられない。
「その声、堪らない…」
「あぁっ…」
隙間なく埋められた熱杭は、徐々に動きを早くしていく。
奥をぐりっと抉られた瞬間、目の前が真っ白になって深い絶頂を得る。
「あぁっ…ジャスティ…イッてる…も…イッてるからぁっ…!!」
「締まるっ…!」
ぎゅうっと締め上げたジャスティンが、びくりと身体を揺らして奥に子種を放出した。
同時に私とジャスティンの下腹部に誓約が締結した紋様が浮かび上がった。
「あっ…光って…」
「綺麗な紋様だな…初代国王が文献に残していたのと同じだ…」
薄いピンク色に浮かび上がる模様は、確かに文献で見た事がある。
この紋様は初代国王様と王妃様以降、誰も刻まれていなかった。
「これで、誓約は締結したわね。ふふ…お互いにもう浮気出来ないわね」
「させないし、しない。叶うなら心も縛りたい所だ」
「束縛男は嫌われるわよ」
「ミリオネアが俺だけ見てれば済む話だろ」
「あら、傲慢」
クスクスと笑いながら、そっと寄り添う。
目が合えばキスをして、再び触れ合って。
火がついたジャスティンは、容赦なく私を抱き続け見事に夜が明けてしまった。
白んだ空が私達の未来を指し示すように、明るく道を照らしてくれる。
今度こそ、歪む事のない愛をあなたに。
終
「妃殿下、こちらをお召しください」
ダリが手に持っていた服とは到底言えない薄っぺらい布を見て、隠すべき所を隠す気があるのかと真剣に悩んだ。
「ダリ、これ…防御力ゼロじゃない?」
「防御したらダメですよ、初夜ですよ?」
「しょ…初夜…」
ぼっと熱が上がる。
今日のビッグイベントがまだ残されているのだ。
お互いにもう見ていない所がない程、肌を晒しているが、めでたくその先に進む権利を得た。
となれば必ず、ジャスティンは私を食らい尽くすだろう。
むしろよくここまで我慢したものだと思う。
「さ、妃殿下。殿下がお待ちですよ」
「そうね、もうずっと待ってたものね」
「ふふ…そうですね」
ダリに送り出された私は、そっと夫婦の寝室に入る。
すでにジャスティンはそこにいて、置かれていたお酒を飲んでいた。
「ミリオネアも飲むか?」
「き、今日は要らない…」
「ふぅん、緊張してると思ったのに」
「緊張はしてるわよ、でも…」
これは罠だと私の直感が言っている。
緊張のあまり飲んだ方がきっと解れるのはわかっているけど。
「ちょっとならいいだろ、ほら」
ワイングラスをそっと渡され、魔獣討伐の時のワインを思い出した。
うっかりジャスティンの杯で飲んでしまって慌てたのを覚えている。
「じゃあ…ちょっとだけ…」
「うん」
喉を少し潤すくらいなら大丈夫なはず…と思ったけど、このワイン…強めのお酒だ。
やはりジャスティンは狙ってやっていると気付いた時には遅かった。
「ミリオネア…こっちにおいで?」
「うん」
ジャスティンが妖艶に笑う。
月明かりに照らされたジャスティンはとても綺麗で。
「やっと俺のに出来る…」
「ふふ…そうね…」
適度に上がった体温が、私を素直にさせていく。
「第二の誓約って、もう結ばれてるの?」
「まだだ。ここに、俺の子種が流し込まれたら完成する」
「こ、子種…」
そっと撫でられた下腹部がじわりと熱くなった気がして。
ぶわぁっと真っ赤になる頬を見られたくなくて、さりげなく顔の向きを変える。
最後の一線を、今夜越えるのだと思ったらなおさら羞恥に身体が震える。
「ミリオネア…震えてる…。怖い?」
「怖くはないわ…は、恥ずかしくて…」
「あぁ…可愛いな…。前に俺が言った事覚えてるか?」
「え…何の話?」
ありすぎてわからない。
私が考えていると、ぎゅっと抱き締められて「本当の初夜は寝かせない…忘れてた?」と耳にちゅっとキスされた。
「んっ…」
びくりとなる私の耳から首、首から胸へとジャスティンの唇は移動をしていく。
「あっ…」
ちゅ、と胸の頂を吸われれば、慣れた身体が抵抗なく快楽を拾い上げる。
私よりもジャスティンの方が知っている性感帯を、一つずつ…けれども確実に刺激していて。
「この夜着……興奮する…」
胸の膨らみにぢゅっと跡を残しながら、見上げてくるジャスティンの熱のこもった視線と、私の溶けそうな視線が交差する。
「あんまり見ないで…」
初夜という名を付けるだけで、触れ合う事がこんなに恥ずかしさの極みになるのかと居た堪れなくなって、ふいと横を向いてしまった。
「見ないって選択肢はないかな」
「…もう…」
「こっち向いて、ミリオネア」
「や、やだ…」
絶対情けない顔になってるもの…無理よ…!
ジャスティンは私の考えなんてお見通しなんだろう。
「全部見たい、見せて?可愛い俺の奥さん」
「なっ…!!」
思わずジャスティンを凝視してしまった。
お、お、奥さん…!!
奥さんですって…!?
じわじわと湧き上がる婚姻の実感が、私の思考力を奪っていく。
「ほら、夫の俺にキスするのは妻の特権だろ?」
幸せそうに笑うジャスティンにつられて、私の口角も自然と上がる。
「やっと妻に出来た君を抱きたい」
「愛してるわ、旦那様」
どちらからともなく重なる唇がどうしようもなく愛おしい。
溢れ出る気持ちが大きくなるにつれて、キスも深さを増していく。
「ん…」
混ざり合った二人の唾液が口の端から流れる事も気にならなかった。
キスだけで簡単に火がつく私は、ジャスティンが仕込んだワインのお陰で思考力が低下して、いつもより素直になってしまう。
やわやわな口はぽろりぽろりと本音を溢す。
「ジャスティンの奥さんになれて良かった…。私…初めて見た時からずっと…好きだったの…」
「…ミリオネア……俺も…同じだ」
「んっ…」
首筋に舌を這わされ、掠れた声で囁かれるとふるりと腰が揺れる。
待ちきれないとでも言うみたいに。
「あぁ…もう濡れてるな…」
ゆっくりと下着の上からなぞられる感覚に、私の身体が期待で揺れる。
いつもより時間をたっぷりかけて愛撫してくる彼の指が恨めしい。
「あっ…ジャスティン…焦らさないで…」
「ちゃんと解さないとな」
くちくちと音を出してわざと煽ってくるこの男をぎゃふんと言わせるのはどうすればいいのか、と頭の片隅で思った瞬間。
「ひぃああっ…!!」
ぐちゅんっ!と一番感じる場所を指で擦られ、同時に秘豆までぢゅう、と吸われた。
「違う事を考えさせる為にゆっくりと解しているわけじゃないからな、ミリオネア」
にこり、と笑う美麗な顔には「俺の事だけ考えろ」とはっきりと書いてあって。
そこからはいつも通り、いや…いつも以上に私の余裕を根こそぎ奪うような指使いとなった。
「あぁっ…あ…も…イッ…んあああ!!」
ぴんと伸びた足はガクガクと震え出す。
もう何度もこうして登り詰めさせられているのかわからない。
「も…ジャスティン…無理ぃ…」
「無理?今からが幕開けだが?」
「んん…意地悪…」
「ミリオネア、お前のナカに入っても…いいか?」
ぐっと寄せられたジャスティンの眉間が、もう限界だと教えてくれる。
私はそっと彼自身に手を伸ばし、ゆっくりとその形を確かめた。
「は…」
「おっきい…」
「煽るな…」
ソレはピンと天に向かって反り返り、今まで触っていた時よりも大きく思えた。
私のお腹の奥がきゅんとなるのは、きっとこれを受け入れたいと合図しているんだと自然に思える。
たらたらと先端から流れる透明の液体が私の指を濡らしていく。
「ん…」
「っ!!?」
無意識に私は自分の指についた液体を舐めとっていた。ジャスティンの濃紺色の瞳が驚きに見開かれた後、どろりと欲を孕んで揺れた。
「欲しい…ジャスティン…」
「くそっ…こっちは必死に我慢してるのに…!」
「もうずっと我慢してたのに…これ以上しなくていい…」
「…煽った責任取れよ、愛しい奥さん…」
ぴたりと当てられるジャスティンの熱いソレは、ゆっくりと私のナカに侵入を開始する。
「んっ…痛っ…」
「やめてやれないからな…」
「ん、大丈夫…ジャスティンと繋がる為なら…あっ!?」
「だから煽るなって…」
ぐっとまた質量が増した気がしたが、気のせいでは無いと知る。
狭い所を押し広げながら、ゆっくりと…けれど確実に奥に向かって進むソレは私の敏感な壁をぐりぐりと擦りながら痛みと快楽を与えてきた。
「あぁっ…」
「くっ…狭…」
ぐっと進むにつれて痛みは増し、メリメリと引きつれるような感覚にぎゅっと目を閉じる。
それでももっと、もっと奥に欲しいと身体からの要望があるのも事実で。
「ん…んっ…ジャスティン…もう…一気に…いれて…?」
「…この天然煽り妻が…っ!」
そう言うと、ジャスティンはぐっと両足を持ち、迷いなく腰を押し付ける。
びりっとした痛みが走った後、待ち望んだ場所にどん!と先端が当たったのがわかった。
「んあああっ!!」
「ぐっ…締めんなっ…!」
苦しげなジャスティンの表情が妙に艶かしくて、私の脳が溶けそうだ。
暫くじっとしていたジャスティンがゆるゆると抽送を始めると、ずりずりとナカが擦られて痛みを上回る気持ちよさに支配される。
「あっあっあっ…」
動きに合わせて声が止まらない。
聞いた事のないような甘い声が自分の口が出ていると私自身が信じられない。
「その声、堪らない…」
「あぁっ…」
隙間なく埋められた熱杭は、徐々に動きを早くしていく。
奥をぐりっと抉られた瞬間、目の前が真っ白になって深い絶頂を得る。
「あぁっ…ジャスティ…イッてる…も…イッてるからぁっ…!!」
「締まるっ…!」
ぎゅうっと締め上げたジャスティンが、びくりと身体を揺らして奥に子種を放出した。
同時に私とジャスティンの下腹部に誓約が締結した紋様が浮かび上がった。
「あっ…光って…」
「綺麗な紋様だな…初代国王が文献に残していたのと同じだ…」
薄いピンク色に浮かび上がる模様は、確かに文献で見た事がある。
この紋様は初代国王様と王妃様以降、誰も刻まれていなかった。
「これで、誓約は締結したわね。ふふ…お互いにもう浮気出来ないわね」
「させないし、しない。叶うなら心も縛りたい所だ」
「束縛男は嫌われるわよ」
「ミリオネアが俺だけ見てれば済む話だろ」
「あら、傲慢」
クスクスと笑いながら、そっと寄り添う。
目が合えばキスをして、再び触れ合って。
火がついたジャスティンは、容赦なく私を抱き続け見事に夜が明けてしまった。
白んだ空が私達の未来を指し示すように、明るく道を照らしてくれる。
今度こそ、歪む事のない愛をあなたに。
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ざまぁでなくとも、
この作品、とても素敵です。
王冠さんの作品をこれからも楽しみにしております。
天花様
ありがとうございます😊
そう言って頂けると非常にやる気が出ます。
また新しい物が書けたら投稿しますので、遊びに来てくださいね🐾
タグで警告しているので、苦手な物はお控えくださればありがたいです🐈⬛
ファンレターありがとうございました✨✨
とても面白かったです。
不貞、浮気の不快感、嫌悪感を使用済みって表現に感嘆しました。
男爵令嬢アイラと死に戻り後に絡みがなかった事、婚約者候補の2人が婚約者決定後に悪足掻きしなかった事、ミランダが謝罪している事、登場女性に悪辣が過ぎる性格がいなくて読みやすかったです。
女神様のキャラも好きです。
思い付いた嫌がらせが自死というミリオネアの想いも重いのかもしれませんが、
死に戻り前、クズはクズでも、一途は一途だったジャスティンが、その想いを通わせ和えて良かったです。
死に戻り前より、ミリオネアの持つ強さ、潔さ、他者への優しさ、魅力ある主人公像も良かったです。
素敵な作品をありがとうございました。
天花様
感想ありがとうございます😊
読んで頂いただけでも感謝の飴なのに、褒めて頂けるなんて、もう砂糖菓子が空から降り注いでいます🧁
ミリオネアは未使用(一途)を望んでいます✨
私、ざまぁってうまく書けないんですよね…書きたいんですけど。
ミリオネアには末長く幸せになってほしいですね!自分より他人を優先させちゃうので😫
最後まで読んで頂き、ありがとうございました🐈⬛
またのご来店をお待ちしておりますっ🐾