夕焼け

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出会い

二週目の平日

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 平日は始まりが肝心であると思う。日曜日はちゃんとロールキャベツを食べたあと、短い時計の針がてっぺんを過ぎる前に眠ることができたので、朝は6時にセットした目覚ましがなる数分前に起きることが出来た。出社時刻が10時で、家から会社まで30分弱で着くため、この時間に起きると仕事までかなり余裕がある。以前は幸子と散歩をし、朝の時間を過ごしていたが、1人になると長々布団から起き上がれず、ただ時間まで横になって過ごすことが多いのだが、今日は以前のように散歩をして、シャワーを浴びてから出社をすることに決めた。
 家を6時半にでると、まだ暑さは穏やかなもので、過ごしやすい。駅から少し離れたこの街は、特に何か見るものもないが、人通りが少ないため、散歩していて楽だった。
「にゃーっ」
電信柱の側に茶色の毛並みをした、小さな猫がいた。自分に対して警戒心はなく、むしろ構って欲しいといった甘えた声で猫は鳴いていた。しばらくぶりだなぁなんて思いながら、猫に舐められないように、猫の全身を優しく撫で回してみる。猫はどうしても俺の手を舐めたいのか必死に顔を動かした。何も考えずただただ甘える猫に自分は愛おしさを覚えた。
 しばらくそうやって猫と遊んでいると何人かの小学生が
「あーっ!猫だっ!可愛い!」
とこちらに近づいてきた。小学生達は俺になど構いもせず、猫の周りを囲み、猫をゴシゴシと撫で回す。
 自分はその小学生たちをみて、少し苦笑いをし、ゆっくりとその場を離れた。幸子はこういう時小学生に話しかけ、一緒に猫を撫で回していたが、自分はそこまで人と関わろうとは思わず少し離れたところから見ていることが多かった。

 散歩を終え、家に帰り、シャワーを浴び、朝食を食べた。時間がまだ結構あったので、朝食はスクランブルエッグ、コンソメスープ、和風ドレッシングで和えたサラダ、トースト、スムージー と無駄におしゃれに作った。優雅な気分でおしゃれに作った朝食を食べるも、スクランブルエッグを食べ終えた頃に、猫との一時を邪魔した小学生に今さらになって腹が立った。だがすぐに大人気ないなぁって思い、気分を紛らわそうとテレビをつけると、朝のニュース番組なのにニュースを報道する時間が極端に短い、民放特有のニュース番組の特集が映った。

特集の内容は
「スマホアプリで便利なもの」
であった。正直アプリなど全然興味がなく、街頭調査をしている高山アナの可愛い顔にだけ全神経注力していた。

 「最近は、チャットアプリを良くやるんですよー!」
 「えっ!チャットですかー??」
「はい! チャットで知り合った男の人とライブに行って……それが今の彼氏です!」
「へー!すごいですねー!」

高山アナの驚く顔はいつみても可愛いなぁと思う一方、近頃の若者はチャットで友だちや恋人を作るのかと少し興味が湧いた。
 幸子と別れた機に新しい交友関係を作ってみようか。そういった軽い気持ちでアプリのチャット検索をかけ、その中で一番最初に出た「りんごチャット」に登録し、平日の始めに自分はチャットを始めた。
 
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