2 / 15
出会い
二週目の平日
しおりを挟む
平日は始まりが肝心であると思う。日曜日はちゃんとロールキャベツを食べたあと、短い時計の針がてっぺんを過ぎる前に眠ることができたので、朝は6時にセットした目覚ましがなる数分前に起きることが出来た。出社時刻が10時で、家から会社まで30分弱で着くため、この時間に起きると仕事までかなり余裕がある。以前は幸子と散歩をし、朝の時間を過ごしていたが、1人になると長々布団から起き上がれず、ただ時間まで横になって過ごすことが多いのだが、今日は以前のように散歩をして、シャワーを浴びてから出社をすることに決めた。
家を6時半にでると、まだ暑さは穏やかなもので、過ごしやすい。駅から少し離れたこの街は、特に何か見るものもないが、人通りが少ないため、散歩していて楽だった。
「にゃーっ」
電信柱の側に茶色の毛並みをした、小さな猫がいた。自分に対して警戒心はなく、むしろ構って欲しいといった甘えた声で猫は鳴いていた。しばらくぶりだなぁなんて思いながら、猫に舐められないように、猫の全身を優しく撫で回してみる。猫はどうしても俺の手を舐めたいのか必死に顔を動かした。何も考えずただただ甘える猫に自分は愛おしさを覚えた。
しばらくそうやって猫と遊んでいると何人かの小学生が
「あーっ!猫だっ!可愛い!」
とこちらに近づいてきた。小学生達は俺になど構いもせず、猫の周りを囲み、猫をゴシゴシと撫で回す。
自分はその小学生たちをみて、少し苦笑いをし、ゆっくりとその場を離れた。幸子はこういう時小学生に話しかけ、一緒に猫を撫で回していたが、自分はそこまで人と関わろうとは思わず少し離れたところから見ていることが多かった。
散歩を終え、家に帰り、シャワーを浴び、朝食を食べた。時間がまだ結構あったので、朝食はスクランブルエッグ、コンソメスープ、和風ドレッシングで和えたサラダ、トースト、スムージー と無駄におしゃれに作った。優雅な気分でおしゃれに作った朝食を食べるも、スクランブルエッグを食べ終えた頃に、猫との一時を邪魔した小学生に今さらになって腹が立った。だがすぐに大人気ないなぁって思い、気分を紛らわそうとテレビをつけると、朝のニュース番組なのにニュースを報道する時間が極端に短い、民放特有のニュース番組の特集が映った。
特集の内容は
「スマホアプリで便利なもの」
であった。正直アプリなど全然興味がなく、街頭調査をしている高山アナの可愛い顔にだけ全神経注力していた。
「最近は、チャットアプリを良くやるんですよー!」
「えっ!チャットですかー??」
「はい! チャットで知り合った男の人とライブに行って……それが今の彼氏です!」
「へー!すごいですねー!」
高山アナの驚く顔はいつみても可愛いなぁと思う一方、近頃の若者はチャットで友だちや恋人を作るのかと少し興味が湧いた。
幸子と別れた機に新しい交友関係を作ってみようか。そういった軽い気持ちでアプリのチャット検索をかけ、その中で一番最初に出た「りんごチャット」に登録し、平日の始めに自分はチャットを始めた。
家を6時半にでると、まだ暑さは穏やかなもので、過ごしやすい。駅から少し離れたこの街は、特に何か見るものもないが、人通りが少ないため、散歩していて楽だった。
「にゃーっ」
電信柱の側に茶色の毛並みをした、小さな猫がいた。自分に対して警戒心はなく、むしろ構って欲しいといった甘えた声で猫は鳴いていた。しばらくぶりだなぁなんて思いながら、猫に舐められないように、猫の全身を優しく撫で回してみる。猫はどうしても俺の手を舐めたいのか必死に顔を動かした。何も考えずただただ甘える猫に自分は愛おしさを覚えた。
しばらくそうやって猫と遊んでいると何人かの小学生が
「あーっ!猫だっ!可愛い!」
とこちらに近づいてきた。小学生達は俺になど構いもせず、猫の周りを囲み、猫をゴシゴシと撫で回す。
自分はその小学生たちをみて、少し苦笑いをし、ゆっくりとその場を離れた。幸子はこういう時小学生に話しかけ、一緒に猫を撫で回していたが、自分はそこまで人と関わろうとは思わず少し離れたところから見ていることが多かった。
散歩を終え、家に帰り、シャワーを浴び、朝食を食べた。時間がまだ結構あったので、朝食はスクランブルエッグ、コンソメスープ、和風ドレッシングで和えたサラダ、トースト、スムージー と無駄におしゃれに作った。優雅な気分でおしゃれに作った朝食を食べるも、スクランブルエッグを食べ終えた頃に、猫との一時を邪魔した小学生に今さらになって腹が立った。だがすぐに大人気ないなぁって思い、気分を紛らわそうとテレビをつけると、朝のニュース番組なのにニュースを報道する時間が極端に短い、民放特有のニュース番組の特集が映った。
特集の内容は
「スマホアプリで便利なもの」
であった。正直アプリなど全然興味がなく、街頭調査をしている高山アナの可愛い顔にだけ全神経注力していた。
「最近は、チャットアプリを良くやるんですよー!」
「えっ!チャットですかー??」
「はい! チャットで知り合った男の人とライブに行って……それが今の彼氏です!」
「へー!すごいですねー!」
高山アナの驚く顔はいつみても可愛いなぁと思う一方、近頃の若者はチャットで友だちや恋人を作るのかと少し興味が湧いた。
幸子と別れた機に新しい交友関係を作ってみようか。そういった軽い気持ちでアプリのチャット検索をかけ、その中で一番最初に出た「りんごチャット」に登録し、平日の始めに自分はチャットを始めた。
0
あなたにおすすめの小説
皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる
若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ!
数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。
跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。
両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。
――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう!
エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。
彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。
――結婚の約束、しただろう?
昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。
(わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?)
記憶がない。記憶にない。
姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない!
都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。
若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。
後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。
(そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?)
ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。
エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。
だから。
この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し?
弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに?
ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
