夕焼け

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出会い

会社

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 チャットを始めてから3時間ほどたった13時頃、昼休みの間にチャットを覗いてみるも、誰からも友達申請が来ない。どうやらこういうチャットは男の方から申請し、話を振らないといけないらしい。本名の大和で登録して良かったのか少し不安に思ったが、どうせ守るべきものなどないのだから、個人情報がだだ漏れでもまあいいかと感じ、どうせならと素顔の写真も登録した。
昼休み中コンビニ弁当を5分ほどで食べた俺は、アイコンの写真が自分好みで歳の近い女の子に片っ端から友達申請をした。会社終わりに申請許可をくれる娘は何人いるだろうか、少し楽しみにしながらスマホを眺めていると、同僚の永井に声をかけられた。
「田中さん、チャットやってるの?」永井は他人のスマホを覗くことに何も感じないがさつな女だった。そのがさつさが良いと感じる時もあれば、若干うざったく感じる時もある。今回は後者だ。
「そうだけど、何か問題ある?」
永井に対してはいつもつんけんな態度をとっていたが、今日はいつもに増してつんけんな態度になってしまった。
「いや、意外だなぁと思って。田中さんってあんまり他人と深く関わろうとしないじゃない?」
「深く関わらなくていいからこういうのやるんだよ。」
永井を適当にあしらい、スマホの画面をじっと見つめる。申請許可は未だに誰からも来ない。
「そんなぁ~!あっ、それなら今日飲みに行かない?久しぶりに同期でぱーっとさぁ!」
永井はやたらと同期と仲良くしたがる。他の同期はそれぞれこの小さい会社のしょうもない派閥で各々固まってるため、同期全員(8人)で飲んだことがない。それでも永井はそれぞれの同期と飲みに行き、交流を深めようとした。永井は黒髪ロングで、顔立ちも整っており、がさつなところを除けば、清楚系美人であり、同期の男(俺を覗いて4人)は飲みに誘われるごとに永井に好かれてるのではと勘違いし、告白をしては振られていった。
「別に俺は同期で馴れ合うつもりないし、いいよ。他の奴と行って来なよ。」
そう断るも、永井は
「えーっ、そんなつれないこと言わないでさぁー」
と長々と誘ってきた。何が嬉しくて月曜から飲みに行かないといけないんだと思ったが、永井があまりにもしつこいので帰りは同期と飲みに行くことになった。
仕事が定時に終わると、俺と永井を含男女2人ずつで永井が予約した焼き鳥専門の居酒屋に赴いた。会社を出る時にチャットアプリを確認すると、申請許可が3人来ていたが、家に帰ってからゆっくりやろうと思い、スマホの電源を切ってカバンにしまい、永井の長い黒髪を目で追いながら、居酒屋に向かった。
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