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出会い
飲み会
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飲み屋では主に上司の愚痴で盛り上がった。最初の方こそ、会社の商品や世間話などをしていたが、飲み会で一番盛り上がるのやはり他人の悪口なのだろう。特に今日のメンバーは各々の理由で派閥に属していないため、派閥を組んでる人全般に対する愚痴が飛び交った。しかし、永井だけは愚痴を漏らさず、ニコニコしながら、周りの話を聞いていた。
「営業部ってさぁ、ノルマノルマうるさいんだよ。まあノルマ達成が重要なのは分かるけどさぁ、商品がシンプルだから他社と張りあえないんだよねー。なのに山本のクソ野郎がさぁー、あと10件回れとか、ダメ元でもう10ダースボールペン売れとか、自分だってできないくせに他人に無茶振りするとか本当ゴミだわ!大原組のやつらは自分のこと棚に上げて文句言い過ぎ!まじ腹立つ!」
永井とは裏腹に営業部で3人しかいない女性社員の一人である山内は愚痴の量が多かった。
確かに営業部は他の部署に比べて大変だと思う。中小の文具メーカーは目新しい商品しか売れないのに、うちの商品はシンプルなものしかない。昔はそれでも社長の人脈をつてに受注を受け持っていたからよかったらしいが、社長が変わり、その人脈でつながってた会社と少しずつ反りが合わず、受注の契約数が減ると、新規開拓の必要に迫られるため、営業は飛び込みが基本になっている。まだ2年目なのに、きついノルマを強いられる山内は非常に気の毒であった。
「悪いなぁ…うちの部署でもなんとか変えていこうとはなってんだけどさぁ、何しろトップの山城が大原組だから、結局どうにもならんのよね。」
商品企画部の三上は申し訳なさそうに山内に謝り、愚痴を続けた。
「大原組さえ辞めればうちの会社もっとよくなるのになぁ。」
山内もうんうんと頷く。
俺が
「大原組辞めたら今度は竹内組が調子乗ってもっと悪くなるぜ?」
と持論を述べると、
「それな!本当くそっ!」
と山内と三上が声を揃えて同意し、俺ら三人は深いため息をついた。
世の中不満だらけだ。長年付き合ってた彼女とは別れるし、会社は下らない派閥争いで低迷してるし、日本自体がそもそも不景気だ。酒を飲むことぐらいしか、楽しみがないなんて終わってるなぁと本気で思う。最初は余り乗り気でなかった飲み会も、いざ参加してみるとストレス発散になる。同期と仲良くしようとは思わないが、鬱憤は晴らしたいと思うこの頃だ。
「私たちで変えてこうよ!私たちがさぁ!」
俺らがため息をつく中、永井は無駄に熱くみんなを励ます。永井は中小の文具メーカーなんかに入らなくても、もっといいところに行けたはずだが、文具が大好きだからとこの会社に入社した。どの派閥にも属してはないが、どの派閥の人からも好かれていたため、こんな発言が出来てしまう。この飲み会では非常に空気を読んでいない発言なのだが、永井は今後うちの会社を背負って立ち、会社全体を変えてくれる人間であるように思えるため、誰も永井の発言を咎めず、
「頼むぞー!永井!」
と応援した。
結局飲み会は10時過ぎまで続き、頭の中がふわふわな状態で飲み屋を出た。山内と三上は駅に向かい、俺と永井は駅とは真逆の方向の自分の家へ向かう。飲み屋から永井の家は少し離れた場所にあったので俺は永井を家に送ってから帰ることにした。
「営業部ってさぁ、ノルマノルマうるさいんだよ。まあノルマ達成が重要なのは分かるけどさぁ、商品がシンプルだから他社と張りあえないんだよねー。なのに山本のクソ野郎がさぁー、あと10件回れとか、ダメ元でもう10ダースボールペン売れとか、自分だってできないくせに他人に無茶振りするとか本当ゴミだわ!大原組のやつらは自分のこと棚に上げて文句言い過ぎ!まじ腹立つ!」
永井とは裏腹に営業部で3人しかいない女性社員の一人である山内は愚痴の量が多かった。
確かに営業部は他の部署に比べて大変だと思う。中小の文具メーカーは目新しい商品しか売れないのに、うちの商品はシンプルなものしかない。昔はそれでも社長の人脈をつてに受注を受け持っていたからよかったらしいが、社長が変わり、その人脈でつながってた会社と少しずつ反りが合わず、受注の契約数が減ると、新規開拓の必要に迫られるため、営業は飛び込みが基本になっている。まだ2年目なのに、きついノルマを強いられる山内は非常に気の毒であった。
「悪いなぁ…うちの部署でもなんとか変えていこうとはなってんだけどさぁ、何しろトップの山城が大原組だから、結局どうにもならんのよね。」
商品企画部の三上は申し訳なさそうに山内に謝り、愚痴を続けた。
「大原組さえ辞めればうちの会社もっとよくなるのになぁ。」
山内もうんうんと頷く。
俺が
「大原組辞めたら今度は竹内組が調子乗ってもっと悪くなるぜ?」
と持論を述べると、
「それな!本当くそっ!」
と山内と三上が声を揃えて同意し、俺ら三人は深いため息をついた。
世の中不満だらけだ。長年付き合ってた彼女とは別れるし、会社は下らない派閥争いで低迷してるし、日本自体がそもそも不景気だ。酒を飲むことぐらいしか、楽しみがないなんて終わってるなぁと本気で思う。最初は余り乗り気でなかった飲み会も、いざ参加してみるとストレス発散になる。同期と仲良くしようとは思わないが、鬱憤は晴らしたいと思うこの頃だ。
「私たちで変えてこうよ!私たちがさぁ!」
俺らがため息をつく中、永井は無駄に熱くみんなを励ます。永井は中小の文具メーカーなんかに入らなくても、もっといいところに行けたはずだが、文具が大好きだからとこの会社に入社した。どの派閥にも属してはないが、どの派閥の人からも好かれていたため、こんな発言が出来てしまう。この飲み会では非常に空気を読んでいない発言なのだが、永井は今後うちの会社を背負って立ち、会社全体を変えてくれる人間であるように思えるため、誰も永井の発言を咎めず、
「頼むぞー!永井!」
と応援した。
結局飲み会は10時過ぎまで続き、頭の中がふわふわな状態で飲み屋を出た。山内と三上は駅に向かい、俺と永井は駅とは真逆の方向の自分の家へ向かう。飲み屋から永井の家は少し離れた場所にあったので俺は永井を家に送ってから帰ることにした。
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